日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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アイルランドに行ってきました。

もう一か月も前のことになってしまいましたが、4月の初旬にイギリスとアイルランドに出張に行ってまいりました。いつものように日本クラシカルオステオパシー協会の通訳としての参加でした。

初日はロンドンでInstitute of Classical Osteopathy主催のカンファレンスがありました。4人のスピーカーが登壇、オステオパシーの生理学的な裏付けについてお話されておりました。そのうちのおひとりはキャロラインストーンという女性の超有名なオステオパスであったそうですが、もう一か月も経ちますと何をお話されていたかさっぱり覚えておりません。ただ、臓器は腹腔の中で浮いていなければならない、とおっしゃっていたことだけは記憶に残っております。

そのカンファレンスは夕方に終わり、日本のチームはそのままヒースロー空港に行き飛行機でアイルランドのダブリンに行きました。その次の日からは協会のアドバイザーであるキャンベル先生の治療院で3日間のワークショップが行われました。

経営形態がどのようになっているのかはっきりと判りませんが、キャンベル先生の治療院はリトルジョンセンターといって、オステオパシー治療だけでなく、看板には理学療法、ヨガ、食事指導、カウンセリングなどの診療科目(?)が書かれておりました。先生の他にあと2人のオステパスがいるようで、キャンベル先生はそこでディレクターをやっているそうです。予約をとるための受付の方も2人いらっしゃって、患者さんがひっきりなしに来院します。

午前中は一応講義、午後はキャンベル先生とあともう一人の女性のオステオパスの治療を患者さんが了解してくれた場合のみ見学、というスケジュールでした。講義があったとはいえ、一日10人弱の治療は見学させていただいたと思います。

キャンベル先生の治療はとても早く、だいたい一人当たり10分から長くても20分くらい、それでも患者さんは十分に満足されているようです。初診の患者さんの治療も二人くらい見学しましたが、さささーっと治療があっという間に終わったにもかかわらず、主訴へのアプローチもほとんどせず、あるいは全くしなかったこともありましたが、お二人とも満足そうに次の予約を入れて帰られました。

ワークショップは講義もありましたがほとんどが感覚のワークのような感じでした。良く覚えておりませんが、皆で一人の身体に手を当て生命力が充実してくる、あるいはその手を置いて部位に満ちてくるのを待つ、というクラシカルオステオパシーっぽくないことを練習しました。ただ、手を当てているのではなく、その感覚を保ちながらルーティンを行うとのこと。あと印象的だったのはある患者さんを実際治療していたとき、キャンベル先生が頭蓋骨を調整しながら、その時見学に来ていたフランスのオステオパスも含め、足や膝、お腹や肩に皆で手を当てるように申し付けられました。私は確か肩に手を当てていたと思いますが、キャンベル先生がふと「左足と左ひざ、もうちょっと治療に参加するように」とのお申し付け。本当に先生はその患者さんの生命力とそれに対応する皆の手の何かも感じているようです。

また講義も先生の感覚的な話が非常に多くて通訳をするのが大変でした。いわゆる脳脊髄液の作り出すといわれている膨張収縮の感触ではなく、その膨張収縮を作り出す根源的なフォースを感じろ、とのこと。通訳をするのも難しかっただけでなく、私にはその感覚がまーったく解りません。他の参加メンバーの多くは理事のI先生の身体呼吸療法という感覚的な治療セミナーに長年出席されているとのことなので、飲み込みは早かったようです。皆様がもういいかな、と目で同意されているのに私は一人全くその感覚がわかりません。あるいはもう手を当てているのに飽きているけど皆様はまだ何か感じて手を放しません。キャンベル先生もそうですが、会長を含め今回の参加メンバーの感覚の鋭さはすごいです。自分だけが落ちこぼれた感じが正直しました。

ここまでずっと症状をとることが治療で、そればっかり追ってきました。しかしいくら技を開発してもモグラたたきのようなもので、患者さんの生命力を感じ取ることが出来なければ、いつまで経ってもモグラたたきのハンマーを増やしているにすぎません。ここ数年、何か自分には足りないものがあるとずっと感じてきましたが、その自分に足りないものを改めて突き付けられたアイルランドでありました。それでもこの一年くらいは患者さんの身体に耳を澄ましているつもりですが、まだまだでありました。

ダブリンはと言いますと、町の真ん中に川が流れこじんまりとしてとても良いところでした。若ければ、家族が居なければ一年くらい住んでみたいなとも思いました。会長や理事をはじめとする参加メンバーには本当に良くしていただきました。ありがたいことであります。そんな先生方にキャンベル先生の感覚話を的確にお伝えすべく、もっと通訳を磨いていかなければとも思わされた、とても濃い3日間でありました。









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# by kaiondo102 | 2017-05-18 01:27 | セミナー 海外 通訳 | Trackback | Comments(0)

技(経穴)は効くものでなく効かせるもの 7

均整を学んていたときに良く出ていた言葉は「刺激を入れる」というものでした。これは背中をぐっと押さえるというような刺激の単純な入れ方でなく、例えば足首から頸椎を治療するときには、その足の頸椎対応点をその狙う頸椎に角度を合わせるように技法を行うことによって、その足首から入れた刺激が頸椎へ届きやすい、ということでした。均整の技は基本的にそういった考え方に基づいたものが多く、腕の角度を開いたり、手を置いてから上の手で押すとか色々ありました。

長野式の松本先生は例えば中脘に鍼を入れてそこから右腕を治療したい時は、鍼先を右腕の方向へ向けていくようなつもりで雀啄していくとおっしゃいます。

古典的鍼灸の一流派に積聚治療というのがありますが、その治療法を解説した本を読みますと、意識の使い方を細かく解説してくださっております。私が今まで述べてきたような指標あるいは症状部位の圧痛や可動範囲を鍼をしながら確認する方法や、その場所を触ったりしなくても、その鍼をしたところ経絡線や筋肉や骨を通って気が流れることをイメージしたり、あるいは 水面に模様が広がっていくようにイメージしたり、さらには術者と患者を鍼を介して気が一巡するようなイメージを抱きながらなどなどが書かれておりました。意識を使うと使わないでは治療の効果がまるで違ってくる、ということもその本の中で述べられておりました。

きっと世の治療の達人はこの意識を使うことがとても上手なのかもしれません。元々の素質だけでなく日々の臨床とその果てしなき追求からその意識の力を無意識的かあるいは意識的にか分かりませんが実感し、その力を使い込むことによってさらに高い効果を出せるようになったのでしょう。そしてその意識の力は何も達人だけのものではありません。私のような感覚の鈍い人間でも、患者さんの身体を押して痛い痛くないか聞く、膝を曲げ伸ばししてもらってどこまで曲げれば痛いのか聞くことによって、もしかしたらその達人が使いこなしている意識の力の一部を使うことが出来ているのかもしれません。さらにはそこに患者さんが痛い痛くないを自覚することによって、患者さんの意識の力を借りることが出来ていることも考えられます。そしてその意識の力と私が呼んでいるものは、超能力とか霊能力とかいった一部の人の特殊能力ではなく、誰もが自然に使いこなせるものである気もします。

意識の力、さらには東洋医学とかオステオパシーといった伝統療法はもしかしたら量子力学の観点からのほうが、理解されやすいのかもしれません。また現代医学がぶつかっている問題も、量子力学的な考えを導入することができれば解決可能な事も多い気もしますし、東西医学の距離も短くなってくるのでは、と思います。とはいえ、本当の意味で量子力学を理解するのはその道の物理学者でも難しいようなので、まだまだ先のことになるかもしれません。ただ、ここまで量子力学を学んでみて思ったのが、日本語、そして日本人こそこの量子力学の概念を最も理解しやすい民族であり文化を持っているのではないか、と思いますがこの件については10年後にまた再び書いていきたいと思います。

私がこれまで書き連ねてきたことは中学時代に因数分解と化学方程式と滑車の計算で理数系を挫折した人間の妄想であります。ですから全く出鱈目である可能性の方が高いと思われます。ですが、今まで自分の中で何故、確認するとしないとでは効果の顕れ方が違うのか、本治法と標治法と呼ばれるものの可能性と限界、そして経穴は効くものでなく、効かせるものという深谷先生の言葉がずっとわからないでおりました。その中でここ数年、どうにか上達をしたくて治療と関係ない仏教や物理学の本を分からないながら読み続けていくうちにふと浮かび上がってきた、自分なりの答えであります。もちろん理解が全く足りず、滅茶苦茶こじつけの可能性もありますので、是非ご批判、ご指摘は優しくしていただければ幸いであります。

こんなことを考えたからといって、別に治療の腕が上がったということはさらさらありませんが、これから私は自分の手技をQuantum Osteopathy、日本名は量子力学整体と名付け、その創始者になることにいたしました。

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# by kaiondo102 | 2017-05-07 23:26 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

技(経穴)は効くものでなく効かせるもの 6

痛みのある部位を直接操作せず、いわゆる全身治療的な形で手技や鍼で施術をするとき、痛みのある部位の可動時の痛みや圧痛、感覚を適宜確認しながら施術をした時にはかなりの確率でその痛みの部位が改善していることが多いが、逆に全く確認しないで施術をすると身体は楽にはなるが痛みの部位はあまり変化していないことが多い、という私のこれまでの経験を思い起こしますと、量子力学のある実験を連想してしまいます。

ご存じの方も多いと思いますが、それは二重スリット実験です。詳しいことはwikiやYouTubeで見ていただければわかると思いますが、素粒子である電子を電子銃というもので発射して、途中で二重の切れ目の空いた障害物をおいて、その向こうの的にどんな感じで電子が当たるかというのを観察する実験です(すみません、正確ではないかもしれません・・・)。その時に向こうの的にはもし電子が粒やボールのような塊であれば、その的には二つの切れ目の向こうに二つの縦模様ができるはずです。しかし実際は粒子であると考えられている電子がその二重のスリットを通過して向こう側の的に当たったときには、2つの縦模様ではなく、いくつもの縦模様、つまり縞々が出来たそうです。この縞模様から粒子だと思われていた電子は波であるということになりました。

ですがここでそのスリットをどんなふうに電子が通過しているか、ということを測るために観測装置をつけて実験すると、今度は向こう側の的に二つの縦模様が出来る、つまり電子は今度は粒子として振舞うという結果が出てしまいました。ここから電子は粒子でもあり波でもあるという結論に滅茶苦茶頭の良い物理学者の皆様は達したそうです。さらには観察者の意識というのが素粒子の振舞いに大きく関わってくるとも考えられるようになりました。

その意識が影響を及ぼす例として、私が時折出席する達人先生のセミナーである量子力学の実験の映像を見せてもらいました。これはNHKでやっていたものだそうですが、その二重スリット実験に今度は人を一人置いて、片側のスリットに光子(この時は確か電子ではなく光子を使っていたと思います)が通るように念じてもらいました。すると明らかに「通れ!」と念じた側のスリットを通過する光子の量が多かったそうです。

何だか我々が日々やっていることと似ている感じがしませんか?

我々が患者さんの身体を押さえたり動かしたり、鍼したりお灸をしたりしますが、これらは全て物理的な刺激です。ではその物理的な刺激はどのように処理されるのでしょうか。ここからは生理学的な話になってくるのであまり詳しくは述べることが出来ないのですが、まず一つはオステオパシーでいう最小の抵抗経路を介して特定の分節、臓器へ行くのでしょう。もう一つは整体的な考え方ですが、身体が最も欲している(最小の抵抗経路と被るかもしれません)部分へ届けられることも考えられます。あるいは身体が一つの水袋だとするとパスカルの法則のように全身に波動がまんべんなくいきわたるのかもしれません。

ですが、ここで確認作業を入れるとどうなるのでしょうか。もちろん前述したところに処理されることもありますが、いわば実験の時の観察者の意識が電子の振舞いを変化させたように、その施術による刺激はもしかしたらその確認している部位にいくのかもしれません。

つまり、施術での物理的刺激は身体の中である種の情報になり伝達されますが、最終的には電気信号として伝わるはずだと思います。電気イコール電子の流れであります。ということは二重スリット実験で電子がその形や方向を変化させたように、確認するという術者だけでなく患者も意識する行為が入ることによって、体内の電子に量子的な振舞いをさせることにより、施術による情報の方向性にある程度(あるいはかなり)影響を与えているということになるのかもしれません。

そして我々の治療において過去から「意識」を使う重要性についてはいろいろな達人、名人が述べております。

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# by kaiondo102 | 2017-04-27 00:21 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

技(経穴)は効くものでなく効かせるもの 5

半年以上前のことでしたが、勉強会の時に右踵骨痛を訴える仲間がおりました。ちょうどその時、私もクラシカルの講師をこれからしなければならないので、ルーティンだけで踵の痛みがどこまで良くなるかやらせてもらいました。

しかし、今回はさーっとルーティンやって終わり、ではなくてまずしっかりと確認をしていきました。施術の前に仰向けになったときにまず踵の圧痛を押さえ痛みを感じてもらいました。次に踵はアキレス腱にくっついていますのでアキレス腱を摘まみました。すると「ぎゃっ」と両方ともものすごい痛がります。足首を背屈、SLRをするとハムストリングスからふくらはぎまで硬さを感じるそうです。あと確か踵の痛みは長野先生曰く免疫の低下なので、右の下腹部の圧痛も確認しました。

そうしたらあとはくるくるを始めます。右足をくるくる、右腕をゆさぶって、左足をくるくる、左腕をゆさぶって、と必ず合間合間に足首を動かしてもらったり、SLRで足を上げてもらいました。すると一か所終わるたびに少しずつですが確実に動きが良くなってきます。右下腹部も緩んできます。背中をゆさぶって立ってもらったら、確か踵を全く触らなくても4割くらいいなったのかな。もう一度仰向けでクラシカルの身体力学を応用して後頭下をもう一度抑制するとさらに右足首の動きが改善して、座ってもらって座位で背骨を調整すると、それだけで患部を全く触らなくても最終的には痛みは1~2割まで減ったことがありました。

ツボでもオステオパシー的な手技でもどうやら患部の痛みや動きを確認しながら施術を行うと、どうやらその部位に身体に入力された施術の刺激が向かうような感じがします。もし全く確認しなければ、患部の状態はあまり変わらず、だけど身体はすごい楽になった、という感じになるような気もします。

ではこの確認することによって、どうして治療の刺激が患部に向かっていくのでしょうか。ここからは私の聞きかじっただけの知識を元にした妄想でありますので、話半分以下に聞いてやってください。

20代のころに仲の良かった女の子からある本を紹介されたことがあります。フリチョフカプラ、という理論物理学者が書いた「タオ物理学」という本でした。その女の子は20代前半でアメリカに一年ほど留学して、あちらでこの本に出合ったそうです。この本の内容は物理学で最先端を走る量子力学で分かってきたことが、実は仏教やヒンズー教、道教をはじめとする東洋の宗教的叡智と非常に似ているというものでした。その本は貸してもらっただけなので当時は触りしか読んでおりませんでしたが、物理や化学などの理数系を全くの苦手とする私でも非常に興味をそそられたものでしたが、それっきりとなってしまいました。

治療の道に入って十数年たった40代半ばくらいでしょうか、どのようにしてこれから上達していけばよいのか全く見当がつかなくなって、もがいていたことがありました。正直もう新しい技術を学ぶ気はしませんでした。新しい技術を学んでも私の場合にはそれが使いこなせるようになるためには相当やりこまなければなりません。それよりも今持っている技術である誇張法や長野式の経絡操作、そしてクラシカルと均整を深めていった方がよっぽど近道であるような気がしました。

ですがどうやって深めたらよいのでしょうか?そのヒントを求めて治療とはあまり関係ない本を読んでみました。解剖生理学の本はやはり自分には無理なようです。そこで変わりといってはなんですが、仏教や神道、カウンセリング、ユング心理学、特に仏教の中でも禅に関する本をいろいろと読みました。また岡潔という数学者でありながら哲学者のような大先生の本もわからないながらなんとか読んでみました。

そんなあまり治療とは関係のない宗教的な本を読んでいるとふと、その昔興味をもった「タオ自然学」とい本のことを思い出しました。その本の原書を購入して読み始めるのと同時に、日本語でも量子力学が誰でもわかるように書かれた本を何冊か読んでみました。本の宣伝文句には「誰でわかる」的なことは書いてありましたが、それでも難しいです。ただ、物理学の発展が中世のヨーロッパでキリスト教にがんじがらめになっていたのが、だんだんガリレオやデカルトがその礎となり、それからニュートンが出てきて爆発的に発展し、さらにはアインシュタインから量子力学への歴史は大変興味深いものがありました。



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# by kaiondo102 | 2017-04-22 00:09 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

技(経穴)は効くものでなく効かせるもの 4

意外とパソコンを再度購入することはそう手間のかかることではなく、すぐに新しいものを手に入れることが出来ました。ネットって本当に便利です。またブログを再開させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

前回までは確認の効用をまずツボという観点から考えてみました。私の個人的な考えではこの確認する、つまり一度可動性や圧痛や感覚を確かめることによって、ツボの作用がその確認した部位へ非常にダイレクトに作用しやすいのではないかと思っております。実はこれはオステオパシーや整体でも同様なのかもしれません。

こんなことを書いてクラシカルオステオパシーの皆様に怒られてしまうかもしれませんが、クラシカルを断念してしまう先生のお話を伺いますと、クラシカルでは治療の効果が良くわからないということにあります。つまり特に即効性を感じられないということです。確かにそうかもしれません。手足をくるくるして背中をゆらゆらさせて出来る人はちょっとだけ背骨をボキボキして終わりです。今の理事の先生のようにかなり他の手技やモダンオステオパシーを学んできた方にはビビッとくるものがありますが、私もそうでしたように今一つどこが良いのかわからない先生も非常に多いようです。いってみれば玄人好みの治療法の一つであります。

ルーティンをやったからといって身体は確かにすっきりした感じはするけれど、その場で腰の痛みや肩こり、膝や股関節の痛みが取れるということはほとんどありません。以前、私のところに坐骨神経痛でクラシカルオステオパシーの大家(外国の先生)の治療を数回受けたけど全然症状は変化しなかった方が来られたことがありました。その方は腰方形筋の凝りがものすごく、そこを緩めてあげたらその場で坐骨神経痛の痛みが無くなり、それから私の知る限り一年は症状が出ておりません。誤解しないでくださいね、クラシカルがダメで私が凄いといっているのではありませんよ!!!それどころか私は今ようやくクラシカルLOVEですから!!

これは途中で書けなくなってしまった全身治療と局所治療のテーマにも関係するのですが、本来であれば様々な症状というのは全身の乱れがある局所に顕在化したものであるため、全身を治療すればその顕れた局所の症状は消えていくはずです。ですからクラシカルのルーティンで身体の乱れが整えば理論的には必ずその坐骨神経痛の症状も軽減するあるいは変化するはずです。ルーティンの中で背骨と肋骨、骨盤を整えれば腰方形筋のその強い凝りがとれても良いはずです。ですが実際はそうではありませんでした。何故なのでしょうか?

以前もその全身治療と局所治療の中で書きましたが、私も経絡治療の流れをくむ全身治療の創始者の鍼の先生のところに手のアトピーを治したくて通ったことがありましたが、確かに身体の状態はよくなりました(身体の冷えがとれました)が困っていた手のアトピーにはまったくの変化がありませんでした。

この何故ということが私はずっと謎でしたが、確認するということでこの謎がようやく自分の中で解けてきたのと、なぜ確認することが局所の症状にとって大事なのか、その妄想的理論背景が浮かび上がってくるのです。






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# by kaiondo102 | 2017-04-17 02:13 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

しばらく更新いたしません

海外へ行く準備があったり、実際に一週間イギリス、アイルランドに行ってきたりで全然ブログを書いておりませんでした。帰国後久しぶりに更新しようとパソコンを開きましたが、本格的に壊れてしまったようです。

沢山の方にご訪問いただきながら、申し訳ありません。また新しくパソコンを購入するまでしばらく更新は控えさせて下さい。



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# by kaiondo102 | 2017-04-11 00:18 | Trackback | Comments(2)

経穴(技)は効くものでなく効かせるもの 3

かれこれ十数年、ツボを施術に取り入れてからずっと疑問であったのが、その作用の限局性でした。どういうことかともうしますと、たとえばお腹の瘀血の反応をとりたいとします。長野式ではその反応点は左の天枢、外陵、大巨になります。そこでまず私は天枢の圧痛を片手で確認します。次に中封を探してここかなというところに指を当て、しばらくそこを刺激します。すると天枢の圧痛が上手くいけばとれてくれます。次に同じような手法で外陵の圧痛をとり、大巨の圧痛を一個ずつとっていきます。本当だったら中封を押さえれば天枢、外陵、大巨すべての圧痛が一度でとれても良いはずです。しかし実際には一つの圧痛が無くなっても、2つ目の圧痛はまだまだ元気です。2個目の圧痛をとっても3個目の圧痛はまだ健在でした。

ですが、松本先生や鶴崎先生の長野式のセミナーで治療風景を拝見させていただくと、先生方は中封に刺鍼を一回するだけで、天枢、大巨、外陵の圧痛をそれだけでとってしまいます。それだけでなくうまく作用すれば他の部分の反応までとることができます。手でやる私は圧痛や反応を一個ずつしか消していくことが出来ません。しかし鍼の作用はものすごい広範囲に渡ります。これがツボを手で操作したときと鍼で治療したときの差であり、鍼の方が手よりツボへの作用は圧倒的に大きいと今まで思っておりました。

しかし、最近施術前や技を施す前の確認作業が大事なのかも、と思って改めてその鍼の治療を思い返しますと、長野式のセミナーでは身体に鍼を入れる前にまず全身の圧痛を確認していきます。全身の反応点を指で押さえ、その圧痛を確認してからそこにシールを貼ります。つまり確認作業は治療前にすべて行われているということになります。

そこで一度実験的に瘀血の圧痛をとるときに、それぞれのツボの圧痛を一個ずつ確認して一個ずつその圧痛を消していくのではなく、まず3個全部圧痛を確認してから、天枢の圧痛をとれる中封を押さえ、手のひら全体を腹部瘀血の反応点に載せ、しばらくしてからその反応点の圧痛を確認してみました。すると不思議なことに3点すべての圧痛が無くなっていることがあったり、あるいは大幅に軽減していました。つまりツボの作用というのは確認をしたところにまず真っ直ぐに向かっていくのかもしれません。

ツボにはそれぞれ様々な作用があります。たとえば臂臑という大腸経のツボがありますが、深谷先生はそれを目やのどに効果のあるツボとしました。澤田流ではちなみにここは腕の痛みの治療点だったと思いますがそこまで多用されるツボではありませんでした。ではこのツボを使う時、目に効果を出したいとき、喉に、あるいは腕に効果を出したいときはどうすればよいのでしょうか。はたしてここが臂臑という場所に鍼をして指で押さえれば自然にそのツボは治療したい部位に作用するのでしょうか。もちろんするかもしれません、しかし本当は喉を治療したかったのにその作用は目にいったり腕にいったりしてしまうことも考えられます。ではどのようにその作用を喉にフォーカスしたらよいのでしょうか。それは確認することではないでしょうか。患者さんにつばを飲み込んでもらったり、あるいは術者が喉仏を左右に動かしてもよいでしょう。その状態で一度違和感や痛みを確認して、次に臂臑を押さえ、もう一度つばを飲み込んでもらったり、喉仏を左右に動かします。それで痛みが軽減、あるいは無くなればそこがその患者さんの臂臑の場所であり、臂臑の効果が喉に届いたことになるのかもしれません。あとはそこに鍼をしてもお灸をしても、あるいは私のようにぎゅっと押さえて患者さんを痛がらせても構いません。眼に臂臑の作用を届けたければ、目の周りの圧痛点を押さえてもよいでしょうし、腕の痛みにアプローチしたいときは腕を動かさせて臂臑を押さえてみても良いと思います。

ツボだけではありません。手技においても確認作業を行うことによって効果的にその技の作用が治療したい部位に届く気がして最近なりません。

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# by kaiondo102 | 2017-03-24 00:58 | 未分類 | Trackback | Comments(0)

経穴(技)は効くものでなく効かせるもの 2

前回も書かせていただきましたが、クラシカルオステオパシーの背中の操作で膝と首の痛み、頭の指圧で足の親指の捻挫、肩鎖関節の調整でSLRの痛みや可動範囲がそれぞれたったそれだけで随分軽減しました。とはいえ私が別に名人であるからこういうことが出来るわけではありません、ということも前回申し上げました。このようにある部位を施術して遠隔の場所に効かせるには一工程が必要となり、それをやるからこそ効果が出るのではないか、という感じが最近しております。

ではそのひと手間とは何かと申しますと簡単です。確認することだけであります。

例えばクラシカルのデモでは膝の痛い先生にまず立位でどういう体勢で痛みを感じるか実際その場でやってもらい、次にうつ伏せになってもらった時にすぐ痛みのある膝を屈曲してどこまで曲げたら痛みが出るか確認しました。痛かったのは右ひざでしたが、膝を屈曲すると右仙腸関節に痛みが出る、とまずおっしゃっていました。

そのままデモを始めました。クラシカルのうつ伏せは左側から始めます。左の足をくるくるして仙腸関節を調整し、背骨をゆさぶります。左腕を回旋しながら胸椎の調整をし、またもう一度背骨を揺さぶったと思います。多分ここまでで1~2分です。左側を終えた所でここで右足の屈曲具合を確認します。ぐっと押さえるとさっきよりスムーズにまがり右仙腸関節の痛みも随分減ったそうです。

次は右半身の施術です。同じように右足をくるくるして仙腸関節の調整、背骨を揺さぶり、右腕をくるくる、そしてもう一度背骨を揺さぶり。そこでもう一度右足を屈曲するとかなりスムーズに曲げられます。それから立ってもらい痛みの出る体勢をとってもらいます。するとさっきより全然楽となりました。

首の先生はまず座位で首を前後左右回旋してもらいます。すると上を向いたときに一番痛みが出ることを確認します。それで同様に左半身から調整、首ですから途中で確認出来ませんので引き続き右半身の調整。そこでまた同様に座ってもらい上を向いてもらうと「さっきよりらく」。

クラシカルの頭蓋で右足の親指の捻挫の痛みが軽減したときは、実は二人掛りで施術しておりました。一人が右足の親指を把持しながら軽く動かします。すると「痛い」。私が眉間から頭頂に向けて指圧を始めます。一押しするたびに右足を操作している仲間が軽く親指を動かします。一押し、確認を続けていくと確か前頭部の髪の生え際でふっと少しだけ痛みが楽になったそうです。そのまま通常通り百会まで指圧を続けます。するとどんどん右足の親指が緩んでくるそうです。そこから数回頭頂までの指圧を何回か続けましたが、その間右足を把持している仲間はどんどん親指が緩むのが感じられ、どんどん動かせるようになってきました。

肩鎖関節でSLRが改善したときはクラシカルのデモの時と同じ様にまずSLRでどこまで上がるか確認しました。それから肩鎖関節を調整、動きが良くなったかなというところでもう一度SLRをするとあら不思議、すっと足が楽にあがります。

最近思うのですが、この確認作業というひと手間が非常に施術の中で重要なプロセスになってくる感じがします。長野式の長野潔先生は鍼をするたびに脈を確認したり、またある場所(確か章門)を刺鍼してうまく効果が出なかった時に、扁桃の圧痛を確認してその圧痛が減っていなかったのでもう一度章門を探り刺鍼しなおし、もう一度確認したらその圧痛がとれていたので、しばらくその場所の章門を雀啄していたという治療風景のビデオを見たことがあります。

長野式を継承した松本先生はクロスパルペーションといって、経穴を探すために一度ターゲットとなる部位を押圧、圧痛を確認し、その押圧をゆるめ今度は治療穴を指で押さえ、そのままの状態でもう一度ターゲットの圧痛が緩むか確認、その圧痛が緩めばその場所に鍼をし、さらにもう一度鍼が正しい位置に刺されているか確認するためにもう一度そのターゲットを押さえます。ここで圧痛がとれていればそれで良し、次にいきますがもしとれていなければしばらく鍼を雀啄し、もう一度圧痛を確認します。それでまったく圧痛に変化がなければ正しい位置に鍼が刺されていないということで、またやり直します。

均整法でも保護圧という概念があります。たとえば腰痛で前屈が出来ない患者さんがいるとします。均整では前屈が出来ない場合はD1,5,9,L1,5のどれかにトラブルがあると考えます。治療ポイントは背骨の2側(膀胱系2行線のところ)ですので、それぞれの椎骨の2側を押さえながらゆっくり前屈してもらいます。もっとも効果的な治療ポイントに指を当てますとあら不思議、軽い前屈痛でありましたら、それだけですーっと前屈出来るようになります。そしてそこが治療点となってきます。

私は自分の手や目の感覚に全く自信がありませんでしたし、今でもありません。ですから長野式を学んだあたりからこの確認作業をいうのをずーっとやってきました。患者さんの痛そうな部分やターゲットとなる経穴、痛みの出る動きをしてもらい患者さんに痛いか痛くないか伺い、経穴を押さえたり調整をしたらもう一度その痛みや動きがどう変化するか確認しておりました。それこそ患者さんがウトウトする暇も無いくらい「ここ痛い、今どう、今は、まだ痛い、痛くなくなった」と逐一確認しておりました。毎回毎回施術の時間中痛いか痛くないか聞かれるのが嫌になって来院されなくなった方も沢山いらっしゃると思います。

今では随分「どう?」と聞くことは減ってきましたが、肝心な所はまだ必ず聞きます。

確かに「どう?」と伺って「変わりません、痛いです」と言われると正直凹むことも多々ありましたが、この確認作業真面目にやることこそが私のように感覚や才能が全く無い人間が患者さんの身体を何とか理解できるようになる方法であると同時に、一つの技や経穴をどこか遠隔の部位に効かせる場合の方向性を誘導する際に必要になってくる気がするのです。

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# by kaiondo102 | 2017-03-08 01:36 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

経穴(技)は効くものでなく効かせるもの 1

深谷灸の深谷伊三郎先生は「経穴は効くものではなく効かせるもの」という言葉を残されました。私はその意味がずーっとわからなかったのですが、最近ようやくそういうことなのかも、と自分なりに感じることがありました。

① クラシカルオステオパシーの講習のことです。1月から大井町で日本クラシカルオステオパシー協会主催のファンデーションコースが始まり、私もその中で数回講義を担当させていただきます。計10回のコースですが私は2回目と4回目の講義および実技を今までやらせていただきました。

クラシカルオステオパシーにはトータルボディアジャストメントと呼ばれるだいたい20分くらいで全身を調整できるルーティンがその技法の中心となっています。1回目と2回目で仰向けの状態、3回目は頸椎、そして4回目はうつ伏せの技法を練習します。そして5回目で横向きと仰向けの技法で終わるという流れになります。

4回目の私の担当はうつ伏せでのルーティン技法です。うつ伏せでは下肢を回旋させながら骨盤の調整、骨盤を揺さぶりながら背骨へのオシレーション技法、上肢を回旋させながら胸椎の調整という感じで成り立っております。受講生のみんなで練習する前に私が簡単にデモをいたしました。一人目はうつ伏せの全体的な流れをお見せして、2人目と3人目のデモはスタッフでありますが膝と首の動きの悪い先生を簡単に施術させていただきました。

技法の効果を見ていただきたいので、ものの数分でデモを終わらせました。ですがたったそれだけで膝の痛みは本人申告で10から2(本当はたぶん4)、首の痛みは10から4に痛みが減りました。

② 先日仲間内での勉強会の時のこと、その一人が格闘技の練習で右足の拇指を捻挫していておりました。その指を屈曲しようとするだけで痛みが強く恐怖を感じるそうです。そこで恐怖は扁桃体、だから頭をやってみたらどうだろう??ということでクラシカルの頭蓋技法を行ってみました。頭蓋技法といってもそんなに複雑なものではありません。ただ正中線上を眉間から百会まで指圧していくものです。ある有名な鍼灸師の先生が扁桃体の治療といって眉間の少し上にお灸をしていたのを見たことがあります。お灸で扁桃体にアプローチできるなら指圧でもなんとかなるはずです。

眉間から私が拇指で圧迫を加えていきます。するとちょうど髪の毛の生え際のあたりで少し拇指の痛みが軽くなってくるそうです。百会まで圧迫をしていきます。するとまたさらに拇指の捻挫の痛みが引いていきます。3~4回眉間から百会までの圧迫を繰り替えしたでしょうか、そのころには初めあれだけ痛くて怖がっていた足の親指は随分抵抗なく痛み無く動かせるようになってきました。

③ 今度は私が教えている勉強会でのこと。肩鎖関節の練習をしたいとのことなので練習しました。肩鎖関節は誇張法の創始者斉藤先生は四十肩にはこれだけで治すという非常に重要な部位の治療になります。肩鎖関節が上手く操作できると肩の動きは勿論改善するだけでなく手の親指や人差し指の痛み、下の歯の痛みに効果があります。それ以外にどこに効果があるかなと考えSLRをやってもらいました。

肩鎖関節はちょうど大腸経にあたります。大腸経はL4にある大腸兪という募穴と関係します。均整法ではSLRの上がらないのはL4の障害と確か考えていたと思います。そこで肩鎖関節の調整をする前にSLRをしてもらい、肩鎖関節の調整が終わったところでもう一度SLRをしてもらうとあら不思議、同側の足がスムーズに上がります。


背骨を軽く揺さぶるだけで肩と首の動きが、頭部への圧迫によってまったく離れた右足の親指の痛みが、肩鎖関節の調整でSLRの動きがそれぞれ改善しました。痛い局所に触らずに離れた所から施術する、非常にオステオパシー的であり東洋医学的な全身の不思議な繋がりを利用した操作です。

上記の3例は別に私が名人なわけでも教え方が上手な訳でもありません。たった一つ、技を効かせる簡単なコツがあるような気がします。

私の施術を見たことのある人なら「なーんだ」というとてもシンプルなひと手間であります。一体それは何でしょう?




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# by kaiondo102 | 2017-03-02 00:27 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

回り道

中学校3年生の女の子、結構バレエを真剣にやっているとのこと。三日前に学校の長距離走で左の足首を捻挫したのでそのバレエの先生に連れられて来院。歩いていても痛く、バレエのあるポーズをするととても痛いそうです。

通常通り骨盤と背骨を調整、それで立ってもらいポーズをとってもらうと「さっきよりらく」。仰向けで足首を動かしてもらうと背屈底屈両方とも痛いので骨盤、帯脈、左右の肩を調整、もう一度足首を動かしてもらうと背屈はらくだけど底屈はまだ痛むとのこと。私が左足のつま先を持って内側にひねるとやはり痛みます。特に痛みを感じるのはくるぶしの少し上とのことなので、そこを私が握ってみると痛みます。

左の足首は平田氏十二肢帯では肝臓、均整では胃になりますので、まず難経十六難の肝の反応点である左下腹部に手を当てます。すると「少し痛い」。胃ではどうかなと思い同じく十六難の脾の反応点であるおへそ少し上にかけて手を当てると「痛くない」。ということでしばらくその状態をキープして、良いかなと思ったところでもう一度足首を握ると「痛くない」。左膝も捻じれていたので誇張法で調整、立ってもらいました。すると「楽」。バレエのポーズをしてもらうと「しっかりはまって良い感じ」。ジャンプしてもらうとまだ少し痛むとのことなので、座位で凸凹をしてもう一度ジャンプしてもらうと「痛くない」。

五十代の女性の右の四十肩。今までな4回ほど施術しておりますが、施術直後は楽になりますがまた次の来院時には1~2割減で来院。今回もまだ万歳と肘を直角にして外に倒すと小腸経と三焦経ラインが痛みます。

右肩甲骨回りの凝りをとり、もう一度右腕を万歳と外に倒してもらうと三焦経の痛みは消えましたが、小腸経の痛みは残ります。小腸経の三角筋部をぐっと押さえてみるとかなり痛みます。そこで小腸経の募穴の関元の上に手を載せもういちどその三角筋を押さえると「痛くない」。しばらく関元に手を載せ、もう一度腕をうごかしてもらうと万歳の痛みは無くなりましたが、外に倒すときまだ痛みます。関元に手を載せながら手を外に倒してもらってもまだ痛みます。こういう時は心包経が邪魔していることが多いので、上腕の内側の心包経ラインを押さえると痛みます。心包系の表裏の三焦経の募穴、石門に手を載せるとその上腕の内側の圧痛が消えます。しばらく石門に手を載せもう一度手を外に開いてもらうと「痛くない」。その場では痛みがとれました。

背中はどうかなと思ってやってみました。50代半ばの女性、肩が凝るとのこと。ちょうど僧帽筋の肩井の所が一番凝るそうです。肩井の圧痛を確認、長野式では肩井の圧痛は脾経の陰陵泉でとります。ということで背中の脾エリアであるD11,12に手を載せもう一度肩井の圧痛を確認すると「痛くない」。しばらくそのままでキープ、もう一度肩井の圧痛を確認すると圧痛は無くなりました。

中学校2年生の男の子、陸上部の練習で足が痛くなったとのことで来院。左右の大腿部後面、ハムストリングがばーんと張って歩くのがつらいそうです。特に左が痛いとのこと。大腿部後面は膀胱系ですから、膀胱系の兪穴であるS2に手を載せるか、相克の関係にある脾に手を載せるか考え、とりあえず脾のエリアであるD11,12に手を載せもう一度ハムストリングを押さえると「痛くない」。左右同じように行うとハムストリングの圧痛は無くなりました。

立って歩いてもらうとまだ違和感を感じます。そこで座ってもらい凸凹調整。もう一度歩いてもらうと「痛くない」。

お腹だけでなく背中も手のひら療法が使えそうです。

私が均整を学んだ時、均整では経絡は経穴にこだわらず点でとらえるのではなく、線でとらえるというように学びました。そんないい加減な方法がどうしても納得いかず、経穴の位置を体感するために長野式を学び正確な取穴を今までずっと心がけておりました。ですがこのところ指を捻ることで経絡にアプローチしたり、厳密に経穴をとらなくても手の平を当てるだけで効果が出ることを確認しました。ずっと自分が十数年追い求めてきたことは、実は一番初めに学んだ均整においてすでに答えが提示されておりました。ただそれを理解する能力が無かった為、とても大きな回り道をしてしまいました。

とても楽しい回り道ではありましたが、やはり素直が一番だなと50歳を目の前にして悟らされてしまいました。

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# by kaiondo102 | 2017-02-08 00:48 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)