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均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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うるさい
今から随分前、うつでいらしていた40代後半の女性、うつの方は現在の所再発せず、少し怪しいときに施術を受けて下さると気分がラクになるということで必要に応じて来てくださっておりました。

その方から久しぶりにご予約をいただきました。また、落ち込んできたのかな?と思いましたがそうではなく、耳が変になったとのこと。左の耳の耳鳴りに併せ、耳に飛び込んでくる音がうるさく聞こえるそうです。得に金属音のようなものが耳の中で響いてつらいとおっしゃいます。施術の前にラジオを聞いていただくと、「耳に響きます」とおっしゃられます。また、うちの施術所の隣で家の建築工事があり、その電ノコの音やトンカチの音がやけに響くそうです。

一回目の施術は骨盤、背骨を調整、帯脈、頸椎、頭蓋骨をやり左の耳の耳門、聴宮、聴会の圧痛をターゲットに大包を刺激すると耳の前の圧痛がなくなりました。「どう?」と伺うと耳鳴りは無くなったが響く感じは変わらないとのこと。とりあえず耳は難しいから、と言い訳をしながら一回目はそれで終わりました。

二回目に来られた時は耳鳴りの頻度は減ったのですが、響く感じは変わらないとのこと。そして、耳鼻科での聴力検査では左の方が悪かったのですが、その響くのは右耳の方かもしれないとおっしゃいます。それでは、ということで前回と同様に調整、今度はもう少し側頭骨への調整を多くしてそのあとに左右の耳前の圧痛を大包でとりました。

「どう?」と伺うと響く感じが無くなったそうです。家の横の建築工事の音の響きも随分減り、ラジオを聞かせても不快感がありません。あともう一回でよいかなと思ってまた次の週に来ていただきました。

三回目は「良くなりました」とおっしゃられることを期待しておりましたが、案に反して「まだ響きます」とおっしゃいます。確かに前回は良くなった気がしたのですが、翌日には元の響く感じに戻ってしまったとのこと。ただ、左の耳鳴りと聴力検査は正常に戻ったそうです。「やっぱり気にしすぎなんですか?」とその方も不安げにおっしゃられます。内心、困ったと思いながら松本先生の受け売りで「耳は難しいんですよ~」と言い訳をしながら施術を開始しました。

しかし、この方最初から気になっていたのですが、身体が横に大きくずれています。骨盤は左、胸郭は右、頭は左という感じで互い違いになっています。もしかしたら折角寝た状態で身体が少し改善したのに、身体が重力と上手く折り合いをつけられていないのかもと思い、これは座位でやってみようということで施術を開始しました。

今まで通り全身を調整、耳の前の圧痛をとるも建築工事の響きは変わんないし、ラジオも不快とおっしゃいます。そこで座ってもらい誇張法で調整をしました、一椎ずつやるのも面倒なので、横ずれしているところの椎骨をメインに調整しました。

すると不思議な事に身体がきれいになっていくと、隣の工事の音が響かなくなってくるそうです。三回ぐらい下から上にその横ずれしている所を調整していくと、工事の音が普通に聞こえてくるようになったそうです。ラジオを聞いてもらうと、ちょうど八〇年代のユーロビートみたいなキンキンしている音楽がやっておりましたが、全然響かないそうです。

四回目に来ていただいた時は、あれから少ししたらまた響きが戻ってきたものの、数日したら消えたそうです。もう次の週に来ていただくと、その一週間は耳の響きに悩まされなかったとおっしゃられましたので、ではまた何かあったら来てください、ということで終了となりました。

座位の背骨への誇張法は本当に効果的だと最近改めて感じます。なかなか寝たままで痛みや不快感が取れないときは、がんばらずにすぐに座って調整をするとかなりの確率で痛みやら不快感が軽減してきます。

ウトウトしている患者さんには申し訳ないですが、こちらもただ寝ただけで身体が変化しなかったら意味ありませんので、最近はせっせと座位での調整に励んでおります。

# by kaiondo102 | 2012-05-21 15:01 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)
急性症とリンパポンプ
五月の割には涼しい日が多いせいか、ゴールデンウィーク明けはちょうど予約の日に体調を崩したての人が多いような気がしました。折角クラシカルの講習会に通訳として参加させていただきましたので、私の大好きなリンパポンプ技法を沢山使わせていただきました。

まずは40代後半の女性。風邪をちょうど引いたばかりとのこと。のどが痛くセキが軽く出てゾクゾクするそうです。熱はまだ測っていないそうです。

通常通り、骨盤、背骨を調整、帯脈と腹部の圧痛を取った時点で息を深く吸い込んでも平気になり(それまではセキがでそうになる)ました。首と頭を調整するとさらに息が吸い込みやすくなりのどの痛みもなくなりましたが。ゾクゾク感はどう?と伺うとまだあるそうです。寒気は均整では胸椎の7~9番です。でもうつ伏せになってもらうのが面倒くさかったし、ちょうどイスラエルの講習会でもリンパポンプで白血球が増加するというお話を伺ったのを思い出して肝臓と脾臓への同時のリンパポンプをしました。1分ぐらい行い「どう?」と伺うと、寒気がなくなったそうです。立ってみると来る前までの風邪の感じがなくなったそうです。

20代半ばのいつも来ていただくアトピーの男の子。最近まで調子が良かったのですが、ゴールデンウィーク明け、急にかゆみがひどくなってしまったとのこと。普通だったら外出をする準備をするとかゆみは落ち着くのですが、その日は外に出て歩いてもかゆみが止まりません。ステロイドを離脱したときのリバウンドと同じかゆみが襲ってくるそうです。

いつも通り施術しようかとうつ伏せになってもらったのですが、何か苦しそうです。「かゆいの?」と聞くと「とてもかゆい」とのこと。これでは通常どおり施術できないな、どうしよう?と思いすぐ仰向けになってもらいました。もしかしたら彼の今の状態はクラシカルのセミナーで言っていた全身の血液の循環がアンバランスになり、体表が虚血になってしまったのかもしれないと思い、まずオ穴、副腎、の反応を築賓でとり、免疫、肝臓の圧痛を肩グウでとりました。するとかゆみが3割ぐらい減ったそうです。また、リンパの流れも悪く、皮膚をつかさどる肺の不調もあるのかもしれないと思い、バンバンリンパポンプをやってみることにしました。実際、この日の彼は胸郭がギューど縮んでいる感じがしました。

肝臓と脾臓の同時ポンプ、そして胸郭ポンプをそれぞれ一分ぐらい交互にやってみました。すると1セットやるとかゆみが減り、もう一セットやるとさらに減るという感じになりましたので、それを4セットか5セット繰り返すと「かゆくなくなりました」とおっしゃられたので終わりにしました。

さらに40代後半の女性。カンジタになったということで女性のデリケートゾーンがかゆいそうです。もちろんお医者さんに診てもらい薬をもらったのですがあまり効果ないとのこと。前になった時も結構治るのに時間がかかったそうです。

いつも通り骨盤と背中を調整、「かゆみはどう?」と伺うとまだかゆい、とおっしゃいます。以前、膣炎の方を診た時、脾経のどっかのツボが効果あると松本先生のテキストを読んだばかりでそれを使ったら上手くいったことがありましたが、その肝心のツボを忘れてしまいました。でも膀胱炎みたいなもんだろう、と思いレイ溝を押えると強圧痛があります。そこでレイ溝を操作していると、外側の痛みは消えたそうですがまだ内側にかゆみが残るそうです。うーん思い出せないと思いながら、中極とかゆいのは左側だそうですので左の骨盤隔膜を手三里で圧痛をとり、「どう?」と伺うとまだかゆい。その膣炎のツボがどうしても思い出せないので、白血球に頼るしかないと思い、肝臓と脾臓の同時ポンプを行いました。すると一分ぐらいポンプしているとかゆみが減ってくるそうです。さらにもう一分ほどポンプするとかゆみが無くなったそうです。施術が終わって帰り支度をされていると、「先生、全然かゆくないです」とおっしゃられました。

確か、急性期のこういった感染症にあたるものは我々のような手技療法や鍼灸といった非現代医学ではあまり診てはいけない症状のはずです。しかし、では現代医学の治療が効果的か?というと必ずしもすぐに薬が効いて症状がスムーズに収まることは、私のところに来られる患者さんから伺うにはあまりそうではないことの方が多いようです。しかし、経穴やこういったリンパポンプ技法を上手く使ってあげると、お薬ではなかなか挙げられないような効果がその場で挙げられることが非常に多いような感じがします。

ますます手技療法や鍼灸といった伝統医学の可能性とそれに反応してくれる身体の素晴らしさに改めて感動してしますゴールデンウィーク明けの施術でありました。

# by kaiondo102 | 2012-05-14 00:25 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)
尼崎に行ってきました
5月3日から6日まで日本クラシカルオステオパシー協会の国際セミナーの通訳に行ってまいりました。5月3日から5日までMICO以外の方達のためのセミナーで最後の6日がMICOセミナーでした。

最初の3日間のセミナーですが、結構内容が濃かったような感じがしました。いつものように身体の循環、促通、オステオパシーセンター、骨盤の動き、内分泌、頸椎と胸郭、みたいな感じで基本的にはWEEK2とweek3の復習と予習みたいな感じでしたので何回か聞いたことのある内容でした。しかし、いつもより内容が濃かったような気がしました。クリス先生のおっしゃる内容をわかりやすい日本語に置き換えるのが難しいだけでなく、訳すことだけで一生懸命だった時も度々ありました。

高いお金と休日をつぶして来られた方には少々申し訳ないな~と思ってしまうことが度々でした。

今回のweek2.5は治療デモも毎回ありました。赤ちゃんの治療から妊婦さんの腰痛の治療、受講生たちからも患者役をあらかじめ募りクリス先生が実際に治療されました。これは臨床をやっている私も勉強になりました。だんだんクラシカルの診断と治療がわかり始めてきましたので、先生が何をしようとしているのか大分理解することができました。特に妊婦さんの腰痛は一度目の治療で歩けないぐらいの痛みがほとんど身体調整で無くなりました。やっぱすごいや。

受講生の皆さんは大変熱心で、クリス先生の実技を真剣なまなざしで見られていたのが印象的でありました。また実技も一生懸命練習されてクリス先生に直されたことは何とかマスターしようと姿勢が通訳をさせていただいている私にも伝わり、大変気持ちがよかったです。

MICOのセミナーはちょうど数週間前にクリス先生が実際バルセロナでやった婦人科学がテーマにその前日決まりました。こちらは流石にMICO向けですし、事前に資料もいただいていなかったため、通訳はずたずたでありました。みんな理解してくれたのかな~?

個人的に婦人科疾患にしろ妊婦さんにしろここはまず変えなければ、というところがやはりクラシカルでも生理学的に見ても大事な調整ポイントになる、ということを伺えて大変参考になりました。

ここ何年かJACOの先生方とお付き合いをさせていただき、外国のクラシカルオステオパスを見た経験から、10年後は世界のクラシカルはJACOのMICOの先生方がトップになるのでは、と何回かこのブログでも書かせていただきました。そして今回のMICOセミナーで私の思いは確実となりました。

午後はMICOの先生方がお互い治療しあうのをクリス先生が監督、指導というものでしたが、クリス先生の評価はとても素晴らしい、というものでした。もちろんアドバイスもありましたが、いってみれば重箱の隅をつつけば出てくる的なものとクリス先生がおっしゃる程度のことであり、先生方の技術力の高さに大変満足されていたようであります。

クラシカルをやらない私ごとき言うのもなんですが、皆さん本当に上手いと感じました。なんというかクラシカルが自分のモノになっている感じが以前よりも増してきた感じがしました。私も最後にS先生に治療していただきましたが、受けてみると益々その上手さが身体で解りました。やはりクラシカルの本場はいずれこのJACOになるという私の考えは間違いではない、と改めて強く実感させられました。

通訳のお仕事以外はいつも通り本当に楽しく皆さんと時を過ごさせていただきました。本当に何から何までお世話になり恐縮しております。また、理事の先生だけでなくイスラエルに一緒に行った先生や、S先生、T企画部長とお会いできたのも大変うれしかったです。昨年の9月にお会いした受講生の先生方とも去年よりもうちょっとお話しが出来るようになったのも楽しかったです。

今年はこれで通訳のお仕事も終わりになりました。やった~。来年は前半がどうやらT企画部長の一押しのオランダということは決定という感じで、後半はWEEK3が国内という感じだそうです。そして再来年はWEEK4に挑戦する先生方がいらっしゃる、ということなのでもしかしたら3回ぐらい通訳をさせていただくことになるのでしょうか。

それまでは10年後のクラシカルのためにもクリス先生がJACOに渡された様々な資料を少しずつ翻訳を進めていきたいと思います。


# by kaiondo102 | 2012-05-08 00:28 | セミナー 海外 通訳 | Trackback | Comments(0)
ゴールデンウィークに尼崎
今年のゴールデンウィークは日本クラシカルオステオパシー協会(JACO)の国際セミナーの通訳をするために尼崎に行ってまいります。

今回のセミナーはあまりにも日本の先生のクラシカルに対する理解が低い、というクリス先生のご意見のもと
JACOの方針で、通常ならWEEK2からWEEK3そしてWEEK4とカリキュラムが進みますが、その低い理解を増すためにWEEK2.5という形でやっていくとのこと。ということで去年やったweek2の復習とweek3の予習を兼ねたものであるそうです。

その復習、予習セミナーが三日、最後にMICOのセミナー一日で計四日尼崎へ出稼ぎに行ってまいります。

今回いただいた資料をさっと読んだのですが、やはりリトルジョンの病気に対する考えは非常に勉強になるもので、長野先生や澤田先生がおっしゃられていたことと大変よく似ております。天才は気が付くことがやはり同じなんですかねぇ。

多分10年後はその技術の高さと臨床経験の豊富さからJACOが世界のクラシカルオステオパシーを引っ張ることになると私は真剣に思っています。そのためにもいらっしゃって下さる先生方が少しでも解りやすく勉強になるように今回は丁寧な通訳を目指そうと思っております。

でもゴールデンウィークは遊びたかったなぁ~。

# by kaiondo102 | 2012-05-01 00:11 | セミナー 海外 通訳 | Trackback | Comments(0)
セミナーの朝
先月の私が言いだしっぺだったうつのセミナーの日の朝一に来られた方が何の偶然か、「うつ」ということでいらっしゃいました。

ご紹介下さった奥様のお話曰く、今年に入って非常にショッキングな事があり、だんだん調子が悪くなってきたとのこと。身体中が凝って、食欲もなく夜も眠れず、仕事には行けるのだけれども夜になるとそのショッキングな出来事が頭から離れず、というか思い出してしまいずーっと考え込んでしまう、とのこと。お医者さんに行ったらやはりうつと診断されてお薬を処方されたが飲んでいないともおっしゃっていました。この方、数年前にもうつと診断されたことがあるそうです。その時は3か月会社を休んだら良くなったとのこと。薬はどうして飲まないのか?と伺ったところその前回の時も薬を飲んでも効いた気がしなかったから、とお答えいただきました。

今回も前回のうつの始まりと症状がよく似ているので、身体の凝りさえとれれば良いと考え来院されたそうです。

ということで早速身体を診せていただきました。しかし、あんまり私が普段苦闘しているうつの方の気配がありません。呼吸がまずしっかりしています。声量もありますし、お顔の感じも違います。本当にうつなのかなぁと思いながら早速施術させていただきました。

この方の身体で特に気になったのは仙骨がとっても変な感じです。尾骨が左に大きく捻じれています。学生時代、高校、大学と有名ラグビー部に所属、スクラムを組んで腰をおかしくしたことがあるそうです。

スクラムで後ろから押されたせいなのかな、と思い骨盤から背骨を調整、骨盤隔膜、横隔膜、頸椎と頭を施術しました。その気になる仙骨は2回目まで変な形でした。うつの症状も2回目まであまり変化ありません。3回目に来られたとき結構念入りに骨盤を整えると、4回目に来られた時ずいぶん骨盤もきれいです。症状の方も夜考え込むことが無くなってきたそうです。

同じような操作を4回目行い5回目に来ていただいたときはその一週間はまったく夜考え込むことなく食欲も戻って眠れるようになってきたとおっしゃられました。あまりのスムーズな回復ぶりに奥様も驚いてお電話をかけてこられ「先生の施術はうつも効くんですね」とおっしゃられました。

こんなにスムーズにうつの方の症状が変化したのは初めてであります。本当にうつなのでしょうか?

この方を施術しながら松田博公先生という鍼灸ジャーナリストが書かれた「鍼灸の挑戦」という本の中の松本先生のうつ治療の例を思い出しました。その中で、あるうつの患者さんは夜になると過去のイヤな思いでが繰り返し繰り返し思い浮かんでくるそうです。そこで松本先生に治療を受けると、尾骨を打撲したことがあり、その尾骨を治療するとだんだん繰り返しの思いが少なくなって、最後には思い出さなくなったという症例を読んだことがあります。

私のところに来られた方も尾骨が大きく曲がって仙骨が捻じれておりました。それがきれいに整っていくとうつといわれる症状も無くなってきました。スクラムを組んで仙骨を変にしたのがうつの原因だったのでしょうか?

長野式を病院で取り入れられている中村先生がうつの治療に鍼灸を用いようとしたのは、松本先生との出会いからでした。その松本先生の症例とよく似ている方を中村先生のセミナーの朝に施術させていただいた、そして同じように症状が改善した、という不思議な偶然を感じる一症例でありました。


# by kaiondo102 | 2012-04-23 00:13 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(4)
感染症に経穴
今から確か半年ぐらい前だったでしょうか、いつも定期的に来てくださっている60代女性がひょうそうになったとおっしゃられました。中華屋さんのママさんでピータンを準備するとよくなる、とのこと。薬もあまり効かず、痛みに耐えながらの仕事だそうです。

均整の学校の2年生だったときに野口整体を使う先生がいらっしゃって確かひょうそうには奪命が良いと言っていた覚えがあります。ですからその時も奪命を探ると痛い凹んでいるところがあります。そこを抑えてそのひょうそうで痛い親指を抑えると「痛くない」。そのまま奪命を刺激して数分、まったく痛みが無くなったことがあり、「薬より全然良い」とおっしゃられてそれから4月の今まで一度もひょうそうの事はおっしゃられていません。

そうしたら先々週の土曜日に50代後半の男性が肘がぱんぱんに腫れあがったということでいらっしゃいました。理由はわかりませんが3月の初めに左の肘が大きく腫れあがって当たると痛く、シャツの袖を通すのも苦労していたそうです。病院に行くと病名は不明といわれ、抗生物質の点滴を3週間毎日病院で受けたそうです。少しはそれで良くなったみたいで、毎日の病院通いは終わり抗生物質を飲むことになったそうです。それから一週間ぐらいたつも今一つなので、そういえばと思ってうちにいらしたそうです。

肘を診させていただくとだいぶん小さくなったとはいえ、まだ少し腫れており、触ると痛いところがあります。曲げ伸ばしをしても違和感が出るそうです。そういえば、中華屋さんのママ以来、奪命は触ってないな、とおもいながら左の肩甲骨周り、斜角筋の圧痛をとってからその肘の痛いところを抑えて、奪命を抑えます。すると「痛くない」。少し刺激してもう一度今度は奪命なしで抑えると痛みがとれます。こんな感じで肘の赤く腫れているところを抑えながら全部圧痛を取ってみると、「痛くない」。肘を曲げ伸ばししても「痛くない」。と驚かれていました。

また変になったら来週来て、と伝えその日は終わりにしましたが、その次の週は予約がなかったため、多分よくなったのかな???

これがクラシカルだったら肝臓ポンプと脾臓ポンプ、胸郭ポンプに鎖骨のモビライゼーションを多くやってあげればよいのでしょうか。

以前にもこのブログで書かせていただきましたが、奪命は上腕骨、曲池と手三里は橈骨にあります。免疫の経穴というのは骨の上にありますので、こういった穴はやはり骨髄での白血球の産生を助けるのでしょうか???お灸は火傷の傷によって白血球が増加する、ということが言われておりますが、このような形で手技でも火傷を与えなず感染症にある程度の効果がありますから、そういったツボは白血球のトリガーポイントなのかもしれません。

手技療法にしろ鍼灸にしろ我々のやれることは意外に多い、と思わせられた症例でした。

# by kaiondo102 | 2012-04-16 17:18 | 経穴 | Trackback | Comments(2)
均整の経穴を使って
均整法には様々なテクニックがあります。十二種体型、脊髄神経反射法、筋肉操縦、骨格均整法、整顔整容法、疼痛操縦法、頭骨操法など名前は忘れましたがありとあらゆる操作があり、日本、いや世界に誇る手技療法であります。

モノは良いのですが体系があまりにも膨大すぎて、私には到底使いこなせません。

もう第二の亀井進先生になるのは諦めましたが、日本の療術の集大成であるこの均整を少しでも使ってみたいと常々思っております。しかし今までは使いこなせずに「う~んやっぱ俺には無理だなぁ」と半分投げておりました。

しかし先日勉強会の時に一緒に勉強している女性の先生が股関節が痛い、とのことで少し施術させていただきました。股関節はあまり改善しませんでしたが、時折のぼせることがあるというので頭のてっぺんを触ってみると圧痛がありました。これは長野式では頭部お血と呼ばれる状態で、少しお顔もむくんでいる感じでした。最初は頭頂リフトをしたのですが、めんどくさくなって均整法の事を思い出しました。

このような形で頭がむくんでいる感じの時はそれを引き締める為に陥谷を使います。そこで頭のてっぺんの亜圧痛を本人に抑えてもらって陥谷を抑えると頭のてっぺんの痛みが消えます。そこで陥谷を数分刺激すると頭の圧痛が消えました。驚くのはこれからで、それから立ち上がって少しすると顔がとてもシャープになっているのです。目鼻立ちがくっきりして普通でも美人なのにさらに美人度がアップします。

勉強会である程度健康な方に使って効果があっても実際の患者さんに効果がなければ意味ありません。

ということで顔がふっくらしている女性の患者さんに何も説明せずに片っ端から使ってみました。

すると顔がむくんだ感じの方は頭部お血があり、陥谷を使うとその圧痛が消え施術が終わって立ってみると目鼻立ちがくっきりして、顎のラインも少しすっきりする感じがします。

また、上眼瞼下垂の均整の経穴は解ケイです。40代の女性は右目が瞬きをすると開けずらく、60代の女性は左目でした。そこで解ケイを抑えると圧痛があります。そこで解ケイを抑えながら瞬きをしてもらうと開けやすくなります。そのまま解ケイを抑えながら足首を動かして圧痛をとり、「どう?」と伺うとお二人ともスムーズに目が明けられようになりました。

こんな感じで少しずつまずは経絡の方面から均整法を解明できればと思っております。

# by kaiondo102 | 2012-04-12 00:09 | 経穴 | Trackback | Comments(0)
座れない 2
イスラエルから帰国後の施術の方針はとにかく座れるようにしてあげることです。帰ってからすぐの施術では何故だか上手くいったみたいで30分座れるようになったそうです。「調子が良かったから帰りはとんかつを食べました。けど終わるころには痛くなってきました」とおっしゃいます。

このままスムーズにいくのかな、と思っておりましたがなかなか変化しなかったのはここからです。SLRをすると20度ぐらいあげたところで「ギャッ」となります。仙骨も右側がめちゃくちゃ変です。

臀部の圧痛、仙結節靭帯、仙骨上、大腿部から下腿部膀胱経の経穴の圧痛をとり、背骨、骨盤の調整を主にやっていきました。しかし全然変化しません。SLRの角度も変化なし、座った時点での痛みも変化しません。週に2回、多い時で3回来てくださいました。しかし2月の3週目までは座位での痛みは全くと言ってよいほど変わってくれません。相変わらず立った状態でご飯を食べ、仕事でお客さんと会うときは死にもの狂いで座っていたそうです。

だんだんそのおばあちゃんも落ち込んできました。もうずーっとこのままではないのか、このままだったら死んだほうがまし、とおっしゃい始めます。いや~困りました。このままどんな打開策があるのだろうか、長野先生の本をひっくり返したり、松本先生の本を読み返したりトリガーポイントをみたり、と手当り次第に調べました。しかし、ヒントはそこになく、今時珍しい可愛い感じのおばあちゃんのお顔がどんどん曇ってきます。困りまくって仲間に助けを求めメールをしてしまいました。何で二月の初めに施術したときは少し座れたんだろうか?と色々考えたところ、あの時は右仙骨の硬い感じを改善させたくてAKAをやりましたが、やっている途中に足にしびれがでるということで止めたことを思いだしました。

2月の最終週、絶対に変えなければと思い施術をしました。しびれがひどくなっても良いからAKAをもう一度入れてみました。施術後座ってもらうと、いつもより痛みが減っています。でももう少し何とかしたいです。そこでふと大腿部後面の圧痛を経穴でみるのではなく、ちょうど座ったみたいに全体で押したらどうかな、と思って手のひらで全体を押さえてみました。するとあら不思議、先ほどまでの座った時の痛みとしびれがでます。おっ!と思いそのまま逆側の胃ユを押さえながら大腿部を押さえると痛みしびれが出ません。手の平で全体を押さえて大腿部後面の痛みをとっていきました。

もう一度座ってもらいました。すると「痛くありません」とのこと。これで少しヒントをもらった気がします。その日は30分ぐらいまた座れたそうです。

次の施術からはAKAと腿裏全体を手の平でゆるめることを中心にやってみました。すると座れる時間がどんどん伸び始めてきました。SLRも違和感なく上がるようになりましたし、右仙骨の硬い感じもとれてきました。

そのまま週に2回ペースの施術を続けると3月の2週目には座った時には腿の裏の痛みは消えたそうです。あれだけ落ち込んでいたのが明るくなってきました。仕事でも会合で座れるようになったと喜んでお話ししてくださいました。

そして3月24日のうつのセミナーにいらっしゃって3時間弱姿勢を正して座っておられました。セミナーが終わってあいさつに行くと「おかげさまでずっと座ることができました」とおっしゃられ帰っていかれました。

足首を捻挫した時に仙腸関節のかみ合わせが悪くなってしまったのが足の痺れと痛みの原因だったのかもしれません。あらためて関節の細かい動きの大切さと点ではなく全体で圧痛を診る方法もある、ということを学んだ気がします。

いやー良くなってくださって本当にほっとしました。でも心の底からもっと上手くなりたい、と思った症例でもありました。


# by kaiondo102 | 2012-04-02 23:34 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)
座れない 1
イスラエルに行く前日に来られたのは82歳の激痛を訴えるおばあさんでした。伺うと1月5日にバスから降りようとしたときに右足首を捻挫したそうです。そのときは足が結構痛かったのですが数日すると足首の痛みがなくなって治ったかなと思っていたそうです。そうするとその数日後に右足に激痛が襲ってきたそうです。

近くの病院に行くと脊柱管狭窄症といわれ三十日分鎮痛剤をもらったのですが全然効かず痛みに苦しむ毎日だったそうです。

私のところに来られた時は、まず座った位置から立って歩こうとすると右足首から胆経と膀胱経ラインで最初の5歩激痛が走ります。そして5歩死にもの狂いで歩くとまあまあの痛みになって歩けます。その激痛の最初の5歩は杖に全体重を乗っけているような感じで歩かれます。また、寝ていても間欠的に激痛が胆経と膀胱経ラインに襲ってきます。激痛ー痛いー激痛ー痛いという感じです。夜も満足に眠れないそうです。当然家では車いすかベッドに寝ているかのどちらかの生活だそうです。

施術はとりあえずうつ伏せになっていただいて胆経ラインの痛みを取るべくL2~4の一側の圧痛をとり、痛みのラインが小殿筋のトリガーポイントの関連痛ラインでもあるため臀部を皮膚操作で緩めます。坐骨神経痛の激痛には附陽が効果的と首藤先生がおっしゃられていたのでそこをゆるめ、胆経は懸鐘の圧痛をとります。それまでは数分ごとに「ぎゃ~」と悲鳴をあげながらその激痛発作に耐えていましたが、少し激痛の度合いが減ってきたそうです。

そのまま超変な背骨を調整して仰向けになっていただきました。するとなんとか寝返りをうてます(悲鳴付きで)。でもご本人いわく寝返りも打てなかったとのこと。

仰向けで骨盤を調整、帯脈をゆるめました。右足首をあちこち曲げますが捻挫の痛みは無いそうです、というよりも足の痛みの発作でそれどころではないそうです。今日はこんなもんかなと思い、クラシカルの頭蓋骨の操作をなんとなくしてみました。

すると不思議、その痛みの発作がなくなったそうです。「ぎゃ~」という悲鳴が頭の操作中一度も聞こえず、寝息をたてはじめました。ちょっと長めに頭を操作しました。とりあえず、その日はそれで終わりで起き上がってもらうとほんの少しラクに起き上がれるそうです。恐る恐る立ってみましたが先ほどまでの激痛には襲われません。また翌日、イスラエル出発の日に来ることになりました。

その次の日は座って立った時の5歩痛かったのが3歩に減り、間欠的に襲ってくる激痛の発作がなくなり、ずーっと痛いだけになったそうです。施術をすると痛みなく歩けるようになり、もう少しだけ痛みが楽になってきたそうです。

イスラエルから帰ってからまたいらっしゃいました。立ち上がった時の痛みは無くなったそうですが、今度は長時間座れません。1~2分座ると右足の膀胱経ラインがしびれてくるそうです。ですからその一週間は立っていた方が楽なので、立ったままご飯を食べたり仕事をしていた(会社の経営者)そうです。

しかし、難しかったのはここからでありました。

遠くに見える背の高いビルは研修のあったランバム総合病院です。


# by kaiondo102 | 2012-03-28 00:03 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(7)
うつのセミナーが終わりました
わたしが言いだしっぺになった「うつ」のセミナーが昨日無事終わりました。

お呼びしたのは私の実家の近所にある芹香病院の精神科の医師の中村先生でした。この病院では中村先生の音頭のもと長野式の鍼灸が治療の実験の一環として取り入れられており、私が一緒に長野式を勉強している先生もそこで治療に当たられています。

セミナーではうつの考えられうる原因や治療法についてお話してくださいました。

うつの全般的な事を話していただこうという趣旨でしたが、鍼灸からのうつへのアプローチについてもかなり時間をオーバーしてお話してくださいました。

特に、皮内鍼とシャム鍼での二重盲験試験においても現代医学の目から見て明らかな効果がある、ということで中村先生もその実験結果には相当驚いていた、ということをお話ししてくださいました。また今行っている実験は自律神経にダイレクトに影響を与える実験をしている、とのこと。

また、先日NHKで放映されていたうつの番組の裏話的な話聞くことも出来ました。

その後は中村先生を含めて懇親会で結構盛り上がって、最後は先生に気合いの入った一本締めでしめくくりました。

日本では鍼の効果が現代医学的にも証明され始め、外国ではオステオパシーの効果が証明され始めております。少しずつ面白い時代になってきたと思うのは私だけでしょうか。

# by kaiondo102 | 2012-03-25 15:27 | Trackback | Comments(4)
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