日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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根本治療で効果を出すために

以前、根本治療と局所治療について書こうと思いながら、途中で断念したことがあります。当時はクラシカルオステパシーと関わりを持ち、クリスキャンベル先生という治せてかつ尊敬できる先生と出会い、先生のおっしゃるバイタルフォースの治療というものを体現しようと四苦八苦しておりました。


しかし今年に入ってからクラシカルとの縁も切れ始め、通訳の仕事も無くなったことから自分自身の治療に向き合うこととなりました。確かにクラシカルの先生たちと縁遠くなったのは寂しいものですが、本業をもう一度見直すことが出来たのは非常に有難いことでもありました。


そこでまた考え始めたのが根本治療のみで治療していくことの難しさであります。私はクラシカルオステオパシーと約8年お付き合いをさせていただきました。その間、沢山の先生がクラシカルの講習会に参加されました。ですが私もそうでありましたが、このクラシカルだけで果たして日々の患者さんの訴えに対応出来るのか、その答えを見出せずクラシカルから離れる先生も多いのが事実だと思います。


実際、クラシカルだけで、それも自費で治療院を経営している先生は私の知る限りでも数人しかおりません。やはりこの根本治療だけで患者さんを納得させるのは、非常に難しい現状があるのではないでしょうか。


海外でも状況は似たようなものであると思います。数年前に根本治療を基本とするオステオパシーのワークショップに通訳として参加したことがあります。その流派の2トップのオステオパスが実際に患者さんを治療し、その治療についてあれこれ先生が解説、質疑応答という非常に実戦的なものでした。普段のワークショップではデモ治療的な物しか拝見することが出来ませんので、非常にわくわくして参加させていただきました。


しかし私にとっては非常にがっかりするものでありました。もちろん患者さんの中には慢性の難病の方もいらっしゃいましたし、会場もその先生方の治療院ではありません。ですからその場ですぐに結果が出ることばかりでは無い、ということは重々承知しております。しかし、筋骨格系の若い患者さんに対しても少なくともその場では全く結果は出なかった治療ばかりでした。


まず驚かされたのは、身体の痛みを訴える患者さんに、どの辺が痛むのか、どういう動作をすると痛むのか、治療後はその痛みが変化したのか全くお二人の先生とも患者さんに聞かないことでした。背骨を診るだけで患者さんに私のようにアレコレ聞かなくても診断できるのかもしれません。しかし患者さんに伺うことでしか自分の施術の効果を測ることの出来ない私には、その先生方の治療が効果があったのかどうか判断することは非常に難しいものでした。


一人の大先生が30代の黒人女性の腰痛を治療しました。その流派の若い先生がすでに5回治療し随分改善してきたそうです。ですが大先生の治療が終わると、治療前はスムーズに動いていたその女性は、顔をしかめ、腰に手を当てながら痛そうにゆっくりとした動作で帰っていかれました。先生曰く、腰椎の345が狭かったので最後の技法で離開させた、とのこと。どうやらその技法は少々その女性にはきつく、痛みが出てきてしまったように私は見えました。


また、もうお1人の大先生は20代後半の大学院生だという女性を治療しました。訴えは右の肩凝りと右の背中の凝り。パッと見る限り右肩が左肩に比べ大きく下がっておりました。肝臓かなと私は見当をつけておりましたが、その先生曰く「彼女のようにバレエをやっている柔軟性の高い患者さんは良くしてあげるのは非常に難しい」とのこと。それを聞いて私は内心「なんだそれ!」と思ってしまいました。実際、治療後は「あなたは自分自身の身体の使い方をしっかりマスターした方がよい、アレキサンダーテクニックを勧める」とおっしゃっておりました。納得のいかなかった私はその先生に「右肩が落ちているから肝臓の不調からの右肩と背中のトラブルとは考えられないのか?」と質問したところ、「肝臓の不調に右肩の症状が関係するという論文は無い」とおっしゃられました。私がそれより以前にその流派の講習会で右肩の痛みは肝臓から来ることもある、と通訳したことがありますが、もしかしたら私は英語が本当は聞き取れていなかったのかもしれません。


ちなみにこの大先生のワークショップにそれより数年前に参加したことがありますが、急性腰痛の女性が車いすで運ばれ、全く痛みが引くことなくそのまま治療後は車いすで帰ったのを拝見したこともありました。


勿論、その場では症状の変化は無かったのかもしれませんが、翌日大きく改善していることも考えられますので、その一回の治療だけでがっかりするのは私がまだ未熟な証拠でもあります。もしかしたら普段は難病の患者さんばかり治療されているので、このようなマイナーな筋骨格系の問題はあまり重要視されていないのかもしれません。実際、その急性腰痛に対応されなかった先生は、オステオパシーは本来は病気を治すものだが、現在は筋骨格系の問題しか扱えない、カイロや理学療法と同じレベルのものになってしまった!!とオステオパシー大学の学生さんを鼓舞されていた講義の動画を翻訳したことがあります。きっと普段は病気の患者さんを治療することでオステオパシーの本当の姿を体現されているのでしょう


そういった難しい病気を治すことが本来の姿ではありますでしょうが、私たちのような日本の施術家にとってまず大事な事は肩凝り腰痛、膝の痛みを良くしてあげることです。それが出来なくては、少なくとも私の経験では難しい病気の施術をお願いされることは無いと思います。


そして考えなければならないのは、何故この根本治療的な施術だけでは、そういった肩こり腰痛に対応するのは難しいか、ということであると思います。


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# by kaiondo102 | 2018-06-25 00:27 | Trackback | Comments(0)

中極の効果

中極というツボが恥骨のちょうど真上にあります。膀胱経の腹部にある募穴であり、鍼灸真髄には沢田先生は中極にお灸をすると頭がすっきりすると書いてあります。均整では頭に刺し込むような頭痛は子宮から来る、と確か観歪法の教科書に書いてあった気がするので、私はこの中極を首から後頭部そして頭頂部にかけての凝りや痛み、頭痛に使っておりました。

この中極に出会ったのは開業してしばらくのころ。キャバクラにお勤めだ、という物凄い綺麗な女の子が定期的に来てくれていたことがあります。そして何故この中極を押さえたのか覚えておりませんが、中極を押さえて軽くポンピングをかけていると、その女の子が足の骨間が緩んで開いていく感じがする、と気持ちよさそうな顔とお声でおっしゃられていたのがずっと記憶に残っておりました。

そんなことをここ数年思い出し、中極を頭部の症状だけでなく下半身の症状に使ってみるとあら不思議、色々な症状に効果があることが分かりました。

70代の女性、右足甲の痛み。こういうのは足背神経痛というのでしょうか?足の甲のちょうど真ん中あたりが全体的にビリビリして立つのもつらい時があるそうです。私がそこをぐっと握ってみると「ぎゃっ」となります。

全身を調整後、一度足背の痛みを確認すると「ぎゃっ」。この方は何かあると頭が痛くなり、また子宮脱もありますので、中極をポンピングすることにしてみました。中極を押さえると痛みます。そこで喉元にある旋機というツボを押えると中極の痛みが消えますので、それから中極をポンピングします。イメージ的には刺激が右足の甲に流れるようにポンピングをします。しばらくポンピングして足の甲を握ると先ほどより痛みが軽減しているそうです。もうしばらくポンピングするとさらに足の甲の痛みが無くなりました。それから数回施術すると足の甲は痛くなくなりました。

右股関節の痛みを訴える50代の女性。この方は交感神経の緊張が強く、脊柱起立筋を触るととても嫌な感じがするそうです。この方も全身を調整して右股関節を動かしてもらいました。膝を立てて外に開いても内側に閉じても大転子のあたりが痛みます。特に開いた時の方が痛いそうです。そこでしばらく中極をポンピング。すると内側に倒す事が楽になり、そしてさらにポンピングを続けていると開くのも楽になりました。

その他、足首の捻挫、膝の痛み、ふくらはぎの凝り、などなど下半身の症状に非常に効果がありました。どうやらこの中極は膀胱経にだけ効果があるのではなく、使いようによっては全身のかなりの所に効果があるようです。

先人が遺してくれたこのツボですが、本当にありがたいものです。それこそありとあらゆる症状に効果があります。そう考えますと今から40何年も前に自宅近くの鍼灸院の看板に興味をそそられ、30年前に実際に鍼灸の治療を受け、そして一時期は鍼灸師を目指しながらも、ツボも骨格も全て網羅した均整を学び、今の自分の施術の基本とすることのできたこのご縁は本当にありがたいものがあります。

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# by kaiondo102 | 2018-06-18 20:08 | 経穴 | Trackback | Comments(0)

裏攻め

私の個人的な考え方でありますが、誇張法が非常に効果的なのは5gというよわーい圧を使うことで身体が無意識の抵抗が起こらず、それによって椎骨が動いたり、その周辺組織が緩むのでは、とずっと思っております。ということは肝心なのは無意識の抵抗を施術で患者さんの身体に起こさない、ということが種々の技法において重要になるのかもしれません。

痛みというのは筋肉や靭帯、筋膜といった軟部組織の緊張により起きている、と考えられます。ですから腰が痛い人に前屈や後屈などその緊張している筋肉を引き延ばす動きをすると痛みが出ます。また緊張部位を上からぐっと押さえると痛みを患者さんは感じます。もちろん自発痛がある場合もありますが、私が診る痛みを訴える患者さんの多くは安静時には自発痛を訴えません。腰痛であれば痛みが出るのは何かの動作をしている時であり、安静にしていると痛みを感じることはありません(もちろんその姿位によります)。ですが、身体はいくら安静にしていても必ず動きが存在します。その動きの一つは呼吸の動きです。

呼吸をすることによって身体は必ず動きます。息を吸えば身体が膨らみ、吐けば縮みます。ですが呼吸をすることで痛みを感じる事が少ないのは何故なのでしょうか(もちろん息をすると痛いという方もいらっしゃいます)?

その一つは呼吸というのはある意味無意識の運動であります。この無意識の動きには身体は反応しにくいのかもしれません。また身体は外側からの圧迫には過敏に反応しますが、呼吸のような身体の内側からの動きには警戒感が少なく抵抗をしにくい、とも考えられます。ということは内側から何らかの動きが与えられるような操作をすれば、緊張部位はあまり抵抗せずに緩んでくれるのではないでしょうか。

といっても身体の中に手を突っ込んで腰の筋肉を内側から押さえることは出来ません。ということで考えたのが、例えば背中や腰が痛い場合には、その反対側のお腹から軽い圧迫を与えてみたらどうだろう、ということでやってみました。

左の背中から腕の外側にかけての痛みを訴える50代男性。うつ伏せで左の胸椎4~6の2側を押えると「ぎゃっ」とベッドから飛び上がります。これぞ本物のジャンプサイン。いつも通り骨盤と背骨を整えるとジャンプサインは無くなります。ぐっと押さえてみても痛みを訴えません。

仰向けになっていただきます。左の肩甲骨から手をそこに差し込み押さえてみるとまだ痛みます。そこで胸骨に手を当て、その痛い所に向けて軽く反対側から圧迫をかけます。イメージとしては差し込んでいる手が当たっている筋肉の裏側で胸骨からの圧迫の圧が止まる感じです。しばらくその状態でいると背中の緊張が解けていきます。

起き上がっていただくと左の背中は来た時より随分楽になりました。ですがまだ痛みは残っていますので、凸凹をやるとさらに楽になって終わりました。

40代女性、ぎっくり腰。前屈も後屈もダメ。骨盤と背骨を施術、そうすると前屈は楽になりますが後屈は変化なし。仰向けで帯脈、肩甲骨頸椎、頭を操作起き上がってもらうと起き上がれません。左の仙腸関節の所が痛みます。そこで手を差し込んでPSISに指をひっかけ5g牽引、下腹部に手を当て仙骨を裏側から下方(ベッドの面の方)へ動くように圧迫。なんとなくフワッとしたら手を離し起き上がっていただくと、さっきより随分らくです。後屈も随分出来るようになりました。凸凹と腰椎の誇張法をやるとさらに楽になりました。

まだまだこの裏筋攻めは研究の余地がありますが、効果がありそうな感じがします。いかに身体の無意識の抵抗を起こさせず身体を緩めるか、色々な方法が考えられそうです。







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# by kaiondo102 | 2018-05-28 01:16 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

交感神経の抑制

ここしばらく交感神経をどうやって効率的に抑制するか考えておりました。そんな時、頻脈を訴える50代の患者さんからヒントをいただきました。

この方とは十年弱のお付き合いになりますが、始めはアトピーで来院されました。アトピーは5~6年で落ち着きましたが、ご家庭でのストレスが物凄く、色々な体調不良に悩まされておりました。特にその中で今まで私がなかなか手に負えなかったのが頻脈です。何かあると脈拍が100を超え、しばらくその状態でとても苦しいそうです。ご本人曰く「心臓がバタバタする」とおっしゃいます。病院にも行きましたが、特に何か病気があるということではありませんでした。

そうなれば東洋医学の出番だろう、と思い色々やりましたが今一つでした。横隔膜、胸骨上、肋間、肩甲骨回り、天宗と心臓に関係するところは色々緩めてみましたが、どうも効果は芳しくありません。

先日も施術中に「心臓がバタバタし始めました」と急におっしゃられます。何をやっても今一つバタバタは止まりません。そこでその方が一言「心臓がバタバタする前に必ず喉がキューっとするんですよね」とのこと。確かにこの方はいつも喉が弱く、特に冬になると喉が痛くなります。

そこで一度唾を飲み込んでもらいました。すると飲み込みずらい感じがするとのこと。土踏まずにある然谷というツボをここ数年の喉の痛みに使っておりますので、とりあえずこの然谷を緩めることにしてみました。

正確な然谷の場所はよくわかりませんので、私は土踏まずを3か所に分け、一か所ずつ緩めます。一か所ずつ緩める度に唾を飲み込んでもらいますと少しずつ楽になります。それと同時に心臓の拍動も少しずつ落ち着いてくるそうです。3か所全部緩めると喉の飲み込みは楽になり、心臓も落ち着いてくれました。

松本先生の教科書には確か然谷は交感神経を抑制すると書いてあった気がします。バセドー病には必須の経穴とのことです。また腎経は吸気に関係します。呼吸筋の腹斜筋は腎経のツボで緩みますし、息が吸えない時は太谿を押さえると吸気が楽になります。深い呼吸が出来るようになる、ということは交感神経を抑制に繋がります。

他にも心臓の調子が今一つで胸が苦しい方に然谷を緩めましたが、呼吸が深くなり胸が開く感じがするそうです。

改めて自分の持っている技術を見つめなおす重要性と、やはり臨床は患者さんから学ぶものだということをこの然谷から実感させられました。

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# by kaiondo102 | 2018-05-14 19:24 | 経穴 | Trackback | Comments(2)

帝王切開になりそう!

昨年の12月、久しぶりにお電話をいただいたのは2人目のご出産を控えている30代の女性の方からでした。何年か前に帝王切開後の不調で数か月いらしたことがある方でした。

お話を伺うと、来週の火曜日までに陣痛が来ないと帝王切開になる、前回の経験もあるので帝王切開にはなりたくないので、あと数日しかないけど何とかならないか?とのことでした。勿論絶対に上手くいくかどうかは分からませんが、やってみましょうということで施術を始めることにしました。

私はだいたいお腹を見れば赤ちゃんが男の子か女の子か分かるので、最初そのお腹の形をみて「あれ、男の子ですか!」と言ったところ、実は女の子とのこと。それもそのはず、あと6日後までに生まれなければならないのに、お腹の赤ちゃんが全然下がっておりません。そのせいでお腹が前に前にせり出して男の子のようなお腹をしていたみたいです。

ベッドに座っていただくと下腹部と太腿の間に拳一つ入るくらい開いています。この時期なら座った時点で下腹部が太腿にくっついていなければいけません。仰向けに寝ていただくと、お腹がものすごい変な形です。赤ちゃん全体が右に寄って、お腹の左側には誰もいない感じです。

骨盤と帯脈を調整、鼠径部を緩め、肩甲骨回りを緩めます。横になっていただいて腰方形筋と臀部を盲膏で緩めます。骨盤と背骨を横向きで調整します。副鼻腔炎で右の鼻からほっぺたか痛い、とおっしゃるので、横向きのまま頬のツボと鼻の横の圧痛を手三里でとります。

仰向けになっていただきます。するとさっきより左側に赤ちゃんが寄ってきました。骨盤隔膜を緩め、C2、C3の圧痛をとって、頭蓋骨がめっちゃ歪んでいるので、後頭部に私の手を当て頭の動きについていくと大分左右差が無くなりました。

またベッドに腰かけていただくと先ほどは下腹部と太腿の間が拳一つだったのが拳半分くらいになりました。患者さんも変化を感じてくださっているみたいでした。

確か木曜日の夜に来院したのが初回で、それから金曜日、土曜日と来院、最終期限の火曜日にも朝一で施術しました。副鼻腔炎は一回目の施術でほとんど良くなり、施術することにお腹はどんどん下がり、左右差も無くなってきましたが、どうしても左の下腹部が充実してくれません。陣痛のような張りも無いままでしたが、タイムリミットも来てしまったので火曜日の施術が最後になってしまいました。

どうだったのかな?と頭の片隅で気になっていたところ、4月の始めにまた施術をお願いしたいということでご連絡をいただきました。ご出産の時のお話を伺うと、最後の火曜日の施術の後、これはもう帝王切開だと諦め入院したら、お昼すぎくらいから急に陣痛が始まったそうです。しかし陣痛の間隔が狭くなってもお腹の赤ちゃんの頭が産道に上手く入らないそうです。確か6~7時間頑張っていたそうですが、どうしても赤ちゃんの頭が産道の左側に当たって、ちゃんと出てきませんのでタイムアップということで帝王切開になってしまったそうです。

1人目の出産の時は全然陣痛も来なかったので帝王切開になってしまったそうですが、今回はしっかり陣痛が来てくれたので最終的に帝王切開になってしまったけど、ご本人は満足とのことでした。そしてもっと妊娠中の早い時期から施術を受けていれば良かった、ともおっしゃっていただけました。

帝王切開にはなってしまいましたが、患者さんが今回の体験に満足されているので、私も良しとしましたが、産まれないので何とかして!という施術で初めての黒星となってしまいました。うーんちょっと残念。

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# by kaiondo102 | 2018-05-07 17:23 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

ムズムズ足症候群

最近、ブログを書くのが億劫、と言いますか20年やっていても相変わらず人の身体一つ分からないヘボ治療家が治った、治らなかった、なんて症例を書いて何の役に立つのだろうか、と思い正直もう終了しようかと思っておりました。が仲間から「こんなブログは他に無いから続けろ」と熱く?語っていただきましたので、今までためていた症例をまた少しずつ書いていこうと思います。

一番初めにムズムズ脚症候群を訴える方を見たのは今から10年前くらいでしょうか。今でもご夫婦で月一で通ってくださる方のご主人が高校生くらいの時から20年近く右ひざのムズムズ感に悩まされておりました。会社の会議や床屋などで一定時間座らなければならない時、右ひざのお皿の後ろがムズムズし始めどうしようもなくなる、とのこと。寝ていてもムズムズが始まる時があり、ストレッチで良くなる時もあれば、それだけでもダメで夜中に1人で散歩にいくこともあったそうです。

その方に対して誇張法的に膝を操作すると急にムズムズが始まり、何をやってもダメで施術を途中で中断したことがありました。2回目の時に誇張法的にじーっとしている施術ではなく、クラシカルのルーティンの脚の回旋技法を行い始めるとすっとムズムズが溶け、何回かクラシカルで施術するとムズムズに悩まされなくなり、それから10年経った今では全然ムズムズは出てこなくなっています。

また30代の女性は確か左半身が施術ベッドの上に寝ているとムズムズしてくる、と訴えられたこともありました。ちなみに夜寝ていてもムズムズすることがあるとのことでした。この方にもクラシカルのルーティンを右半身から行うと、必ずムズムズが解消し数回の施術で左半身ムズムズ症候群から解放されたこともありました。

上記のお二人は実際の施術中にムズムズを訴えられたケースですが、最近来られたお二人の方は夜寝ている時にムズムズして寝れない、とのことで施術をさせていただきました。

1人は40代後半の女性、今から10数年前に不妊で来院されていた方です。無事妊娠、ご出産されて娘さんが10歳になったときに娘さんの不調とご自身のぎっくり腰でまた来院され始めました。ぎっくり腰は数回の施術で良くなりましたが、その時に実は鼠径部から太腿の前が良くムズムズして眠れなくなる時がある、とおっしゃられました。やはり眠れなくて夜一人で起きてストレッチをすることも度々だそうです。

いつも通り背骨と骨盤、帯脈を施術して鼠径部を押さえると強い圧痛がありましたので、そこを中封を押さえて緩めます。太腿の前面の鼠径部に近い所を手のひらで押さえるとここにも強い圧痛がありました。足三里を押さえるとその圧痛が無くなりました。

何回か施術したら「最近はムズムズしません」とのこと。その施術をしてから半年くらい現在では経ちますが、それいらいムズムズには悩まされていないそうです。

次は60代女性、両方のふくらはぎがムズムズします。この方はふくらはぎを私の手のひらでがばっと摘まみますと痛みます。そこで脾兪を押さえるとふくらはぎの痛みが消えますので、ひざ下からアキレス腱のところまで痛い所を全部緩めました。すると一回目の施術の後からムズムズすることは無くなり、週一の施術をそれから2回しましたが、その間ムズムズに悩まされた夜中に起きて体操することはありませんでした。

このムズムズ脚ですが、wikiをみますとまだはっきりとした原因が分かっていないそうです。一応神経伝達物質の低下、中枢神経における異常、神経の異常、遺伝がその原因ではないか、とされていますがまだはっきりとしてはいないそうです。

まだ4例だけですが、そのムズムズでる所の圧痛をとったり、身体を動かしてあげることで消えましたので、もちろん深刻な病気のせいでなっている方もいらっしゃると思いますが、ほとんどは筋骨格系の異常なのかな?凝りを解せばかなりの確率で良くなるのかな、と少ない症例ですがそう思い、ご報告させていただきました。

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# by kaiondo102 | 2018-04-26 23:29 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

最も良いオステオパシーの治療とは

定期的に来てくださる患者さんとは本当に長いお付き合いになることがあります。そうすると色々な人生模様を伺います。人生とはままならないもので、何でそこまで不運が続くのだろう、こんなに真面目に生きているのに何でこの患者さんがそんな目に逢わなければならないのか、真剣に私自身が考えてしまうこともあります。

病気で高校時代を棒に振り、何とかは入れた大学はこれまた病気との闘い。いわゆる青春時代は送れず、また病気のせいでまともな就職活動は出来ず、自分で芸術関係の仕事をすることに。少しずつ体調は改善してきましたが、その間は世間でいるプータローのような状態。病気がなんとか良くなった所でようやく得た芸術関係の仕事。本人もようやくこれから、という状態が数年続いたところで、あと数か月に打ち切りに。もちろんその後の事はまったく目途がなく、また一からやり直しです。

両親とも不仲で子供の時からヒンヤリした家庭環境。だれにも相談することが出来ず、ひとりぼっちです。折れそうな心で何とか残り数か月の仕事をこなさなければなりません。そしてその仕事が終わったら、その心はどうなってしまうのでしょうか?

こんな患者さんに私は何と言ったらよいのでしょうか?どうその折れそうな心を支えていったらよいのでしょうか?そもそも何故、こんな目に逢わなければならないのでしょうか?神様は本人が乗り越えられない試練は与えない、禍福はあざなえるが縄の如し、なんて良く言われますが、そんな励ましなんてその患者さんの10数年を知っている私は口が裂けても言えません。

そんな人生の歯車が狂いまくっている患者に出来ることは私にはありません。只、ポツリポツリと出てくる言葉に耳を傾け手を当てるだけです。そんな時ふと”the best osteopahthic treatment consists solely of embrace and caress"というジョンワーナム先生のお言葉が頭に浮かびます。ですが果たして自分がそれをどの程度出来ているのでしょうか??



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# by kaiondo102 | 2018-04-06 23:08 | Trackback | Comments(2)

子供の友達のぎっくり腰

先日のこと、次男から突然仕事中に電話があり何だろう?と思って出てみると、友達がぎっくり腰になってしまったとのこと。連れて行ってよいか、とのことなのでその日の夜に来てもらいました。

ぎっくり腰の彼は次男と同じ20歳。その前日のアルバイト中にお米が入った箱を持ち上げた瞬間、腰に変な音がしてそれから立てなくなりました。その日はしばらくバイト先で座らせてもらい、何とか帰宅したそうです。確かに歩くのも変ですし、前屈が全く出来ません。そこで早速施術を始めました。

痛い所を聞くと、ちょうど仙骨を指します。軽く上から圧迫すると「いたっ」。いつも通り骨盤と背骨を整えます。もう一度仙骨を押すと「痛くない!えっ~」と滅茶苦茶喜んでくれます。仰向けになってもらいましたが、寝返りを打つ時はまだ痛みが全然あります。骨盤と帯脈を調整します。帯脈をぐっとつかむとその痛さに笑いが出てしまうそうです。笑っても腰に響くそうです。

最初左の帯脈の圧痛をとり、右の帯脈の圧痛をとると笑っても腰に響かなくなります。左右の肩甲骨を軽くゆるめ、首と頭を整え起き上がってもらいます。するとまだ起き上がる時に痛みます。そこで横向きになってもらいます。この時もまだ痛みますので、なんちゃってAKAをまず右側の仙腸関節、そして寝返りをうってもらって左側の仙腸関節にやり、もういちど寝返りを打ってもらうと「あれ~痛くないです!!」。

ここで一度起きてもらうと、歩くのはずいぶん楽になり、前屈も少しできるようになりましたが、まだ痛みます。そこで座位で凸凹と誇張法を行うと、さっきよりも全然前屈が出来るようになりました。

彼の話を聞くと、それまでに数回ぎっくり腰をやって、近くの整骨院に行ったけど全然治らなかった、一回でこんなに痛みがとれた、不思議だ、魔法だ、お前の父ちゃん凄いな、と一緒に来た次男に向かいべた褒めでした。

帰りがけに靴を履こうとすると、自然に前屈出来るので「あ~さっきはこんなこと出来なかったのに!!」とここで最後に一発ダメ押しで喜んでくれました。あともう一回来てもらいましたが、施術が終わると痛みもゼロになり、またさらに大喜びして帰っていきました。

若い子に素直に喜んでもらえてとてもおじさんとして嬉しくなる症例でした。あ~楽しかった!

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# by kaiondo102 | 2018-03-29 23:58 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

クラシカルオステオパシーから教えてもらったこと 2

ここ最近、花粉症の子供たちの施術をする機会が増えております。だいたい2歳くらいから中学生くらいまでの子に来てもらっております。この花粉症、やってみると意外と良くなりやすい不調でもあります。

子供たちに行うのはだいたい同じで、背骨の脇を上から下に指圧していく抑制技法を行い、あとは腹部と胸部のリンパポンプ、そして頭部と顔面を少し触って終わりです。一回目の施術で結構症状は軽くなります。特に目がかゆかったり鼻が詰まっていたりしても、腹部のリンパポンプをやっているうちにそれらの症状が楽になっていきます。

最近あらためて思いますが、クラシカルの技法は本当にシンプルですが、非常に高い効果があります。背骨の脇を拇指で指圧していく抑制技法なんて一見どこでもやっている技法です。マッサージ屋さんでバイトしてさんざんこの母指指圧をさせられた私にとって、これほど嫌なテクニックはありません。バイト時代はこんなことやって気持ちよいだけで肩こりや腰痛が治るわけでもなく何の為にやっているか意味不明であっただけでなく、親指は痛くなるしで一番やりたくない技法でありました。

しかし、尊敬するクリスキャンベル先生のお話とその臨床を拝見し、先生ご自身がこの抑制技法を多用されてました。またワーナム先生も赤ちゃんにまで使って高い臨床効果を挙げていた、という事実もあります。きっと何かあるのだろう、ということで自分でも嫌々施術の中で取り入れてみました。

すると、患者さんが受けていて気持ちよくリラックス効果が高いだけでなく、様々な不調に対して効果的なことが実感させられました。やはりクラシカルで言うようにこの技法は自律神経を安定させ、全身の血流を改善させることが患者さんの諸症状の改善から自分でも実感することが出来ます。

やはりシンプルイズザベストでございます。抑制技法にしろリンパポンプにせよ、やっていることは本当に単純です。しかしなかなか薬が効いていない花粉症だけでなく、様々な不調に絶大な効果を出すことが出来ております。

日本クラシカルオステオパシー協会の元理事のI先生が「クラシカルはスルメみたいなもんだね」と以前おっしゃられていましたが、本当にその通りであります。ようやく私もこのスルメのおいしさを最近毎日のように噛みしめることが出来るようになりました。

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# by kaiondo102 | 2018-03-15 00:48 | オステオパシー | Trackback | Comments(2)

クラシカルオステオパシーから教えてもらったこと


クラシカルオステオパシーとお付き合いするようになって10年近くになります。このブログでも何回か書かせていただきましたが私には最初このクラシカルオステオパシーがさっぱり理解できませんでした。身体をくるくる回してゆらゆら揺らしてボキっとやって「はい終わり」。もっと神秘的なテクニックに憧れた私は正直がっかりした覚えがあります。

しかし日本クラシカルオステオパシー協会の通訳として再びクラシカルとのお付き合いが始まりました。国内外のセミナーで通訳をやり、資料を翻訳しているうちにだんだんクラシカルの良さが分かってきました。そしてクラシカルを見直すことによって自分のそれまで学んできた技法を一つにまとめることが出来ました。クラシカルに会えてお付き合いがここまで続いたのは、本当に幸運なことでありました。
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その中で最近クラシカルからヒントをいただいたのは技法の流れの順番です。クラシカルオステオパシーは身体調整というだいたい20分くらいで終わるルーティンを中心に構成されています。患者さんは仰向けで右の足から治療始めます。右の下半身、上半身、左下半身、上半身からそこからすぐに頸部と頭部を治療します。それが終わるとうつ伏せになっていただき左半身、右半身を治療し最後にボキっとやって終わります。

私がクラシカルのルーティンで理解できなかったのは、この頭部の治療がルーティンの早い段階で出てくることです。均整法では頭部や頸部はどちらかというと施術の最後の方でやる、と学びました。どうしてか、と言いますと均整法の創始者が、現代は頭が疲労する時代なので、身体を落ち着かせてから頭を最後に落ち着けさせる良い、ということを確かおっしゃっていたからです。自分の施術も頭部を最後にずっとしてました。

ですがこの数か月、なかなか膝や肩などの四肢の痛みが良くならない方に対して、ふと思い立って頭をやってから痛い所を施術してみました。すると不思議なことに頭を施術した後に四肢の痛みをチェックすると頭を治療する前より痛みが軽減しているのです。

どうして頭を治療すると痛みがあんなに軽減するのでしょうか?最近出ている理論には慢性痛は脳に痛みが記憶されている、あるいは脳の一部が慢性痛の患者さんは委縮している、というものを良く伺います。その為に腰痛患者さんにうつ病の薬を処方することもある、と聞きました。また松本キー子先生は頭部のDLPFCという部分に近いツボに鍼をすることでこの部分の血流を改善させて慢性痛に著効を上げている、という報告も以前、鍼灸の専門誌に出ておりました。また長野式の長野潔先生は頭部瘀血の治療は肩関節痛に効果がある、ということをおっしゃられ、私も以前それをやり効果を感じておりました。
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ということは頭を先に施術することによって何らかの刺激が脳の痛みに関係する部分に入って、それが落ち着くことで四肢の痛みが軽減されるのでしょうか?そしてそれをクラシカルオステオパシーのルーティンを現在の形に完成させたジョンワーナム先生はご存知だったのでしょうか?クラシカルの奥深さをまたまた見せていただきました。

今持っているものを徹底的に見直すことで新しい閃きを得ることが出来ます。そんなことを感じた10年目になるクラシカルとのお付き合いりました。

お知らせ・・・日本クラシカルオステオパシー協会ではファンデーションコースを東京で開催することを予定しています。それに先立ち紹介せみナーというのを開催しております。クラシカルがどういったものかご説明させていただき、実際に少しだけ体験していただくものです。次回は3月25日の日曜日、午前十一時から十二時半まで予定しております。参加費は5000円です。一応私の施術所でやりますので、参加ご希望の方は私のアドレスkaiondo102@yahoo.co.jpまでご連絡ください。

またファンデーションコースの詳細は日本クラシカルオステオパシー協会のHPに出ております。リンクをどう貼ってよいのか分からないので、すみません。お手数ですが直接そっちを見てみてください。

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# by kaiondo102 | 2018-03-01 23:23 | オステオパシー | Trackback | Comments(0)