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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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ありがとうございました。

一旦、このブログを更新するのを中止することにしました。ここまで読んで下さった皆々さま、本当にありがとうございました。

理由は特にないのですが、強いて言うなら21年この稼業をやりながら、全く自分は何もわからない、という事をここ半年くらい実感しており、そんな何も分からない人間が偉そうにあーだこーだ言うのがおかしい、との思いがどんどん強くなってしまいました。あと、パソコンをわざわざ開けるのも面倒なこともあります。

という事で、これまでお読み下さった皆様、本当にありがとうございました😊

また何処かでお会い出来るのを楽しみにしております!



# by kaiondo102 | 2019-08-28 20:53 | Comments(4)

ホムンクルスの小人 1

高校時代から時たまに来てくれる26歳の女の子。先日は出産の後で手が痛くなったりで久しぶりに来院してくれました。左の手をぐーぱーしたり、ぶらぶら振ると手首から前腕が痛くてしょうがないとのこと。ということ早速施術をしました。

左の肩甲骨回りをゆるめ、前腕をぞうきん絞りにしようとすると「痛い」。手首は雑巾絞りができますので行きやすいほうにしばらく捩じると反対方向へも動きやすくなります。するとぐーぱーは出来るようになりましたが、また手を振ると前腕の筋肉が痛いとおっしゃります。前腕をひねることもまだ出来ず、筋肉を何か所か抑えてみると三焦経ラインに強い圧痛があります。

この女の子は精神的にアップダウンがかなり激しいので、松本岐子先生のDLPFCに当たる経穴周辺を触りますと、一か所ぽこっと凹んでいて、強い圧痛がある部位があります。その凹みに指を当て、前腕の圧痛を抑えるとあら不思議、凝りがふわっと緩みます。そこで前腕の痛いところを数か所、DLPFCのツボでゆるめます。すると手を振っても「痛くない」。その3週間後にまた予約をしてくれましたが、その時は前腕は全然痛くなかったです。

慢性痛やうつの人は脳のDLPFCという部位が萎縮すると確か松本先生はおっしゃっておりました。そこで先生はそのDLPFCがある部分の上の頭のツボがDLPFCに効果があるのでは、ということで頭臨泣や正営や目窓といったツボに刺鍼され、効果を挙げられているそうです。そしてツボを選ぶときは確か凹んでいたり圧痛があるところを選んで刺されているとのこと。ということは頭の凹みは内部の状態を顕しているのでしょうか?そうなるとDLPFC部位だけでなくても、身体の運動や感覚に関係する部分にも何らかのサインが顕れているかも、と思いホムンクルスの小人を参考にして、患者さんの頭を触ってみました。


# by kaiondo102 | 2019-08-06 23:38 | 臨床雑記 | Comments(4)

頭の操作

仰向けの患者さんを頭方から見ておりますと、顔の左右差が気になります。おでこや頬骨の高さが左右で違い、それに応ずるように後頭部にも左右の高低差があります。それが気になって色々やっておりましたが、ここ一年くらい単に後頭部から側頭部にかけて手を当てているのが一番この高低差が改善され、左右のおでこや頬骨の高さが近くなる感じがするので、それをやっています。

頭を手に載せ親指を耳の前に当てます。耳の前に当てますと私の親指の傾きが違うので頭の左右差が本当に分かります。ここで手の平にかかる圧を常に均等に保つようにしておりますと、その圧力がすーっと軽くなったりぐーっと手を押してくる感じがします。頭の左側の圧力が軽くなると右側の圧力が強くなります。しばらくすると今度は反対になります。頭の右と左で互い違いに動いている感じです。

その動きにしばらく着いていきますと、だんだん顔の左右差が減ってきて均等になります。ある程度の年齢の方でかなりこの左右差がきつい方は一度誇張法の頸部の操作をするとちょっとだけその左右差が減るようです。そこからまた後頭部に手を当てるとさらに左右差が減ってきます。そして耳の前に当てった親指の傾きの左右差も減ってきます。

そんな施術を40代の女性にやっておりました。そもそもは右の背中が急に痛くなって私の施術所にいらっしゃいましたが、背中の方は3回程施術すると痛みは無くなりました。非常にお綺麗な方ですがお顔の左右差が気になってしまうので後頭部に手を当てておりました。頬骨と上顎骨の右側が左に比べて下がっていたのが、随分その差が減ってきました。すると3回目の施術の時、「右の上の歯が痛くなくなった、きっと先生の施術のお蔭です」とおっしゃられました。詳しく伺いますと、右の歯の奥にずっと痛い箇所があり、ご主人が歯医者さんなので何度も調べてもらったり、噛み合わせを調整してもらったり色々したんだけど変わらなかったそうです。ご主人も「何だろう」と最終的には分からなかったそうです。が一回目の施術をここで受けて以来その歯の痛みが無くなってしまったそうです。

するとその女性の小5の息子さんが乗り物酔いが酷いから診てくれ、ということで施術をお願いされました。やはり頭の左右差が非常に強いです。仰向けに寝ている顔を上から見ていると、左の方が右より1㎝くらい高い感じがします。右の後頭部が膨らみ、左が削げている感じです。

C2を緩めて頭を私の手に載せしばらくそのままキープします。するとまた頭が左右でウネウネ動き段々顔の左右差が減ってきました。首を誇張法で操作し、もうしばらく後頭部に手を当てておりましたら随分左右差が無くなりました。

施術後しばらくしてお母さまからメールがあり、あの時の施術以来乗り物酔いをしなくなったそうです。

寝違いとかで首の動きが悪い方の頭をしばらく手に載せていると、今度は逆に首の動きが改善することもありました。

いったい私が感じているこの動きは何なのでしょうか?確かにオステオパシーでは頭が膨張収縮を繰り返し、それに応じて頭蓋骨の個々の骨が動く、と聞いたことがありますが、私の感じるような動きをするとは聞いたことがありません。あるいはこの動きは私の勘違いということも充分に考えられます。その頭の左右差を見てしまった事で手が勝手に動いているだけで頭は全く動いていないのかもしれません。

いずれにせよ頭を手に載せているだけである程度の効果がありますから、それで良しとしましょう。




# by kaiondo102 | 2019-04-09 23:22 | 臨床雑記 | Comments(4)

つわりの施術

膝痛で来院されていたおばあちゃんに相談されたのが、孫娘のつわり。つわりがひどく何も出来なくて寝ているだけとのことなので、こちらで何とかなるか?と伺われたので、ここまで来ることが出来れば多分楽になりますよ、とお答しました。するとそれから数日後にその女性から予約の電話がありました。

女性は20代前半、予定日は11月半ばとのことです。つわりは午前中は何とか耐えられるのですが、午後からどんどん調子が悪くなり、昼過ぎからずっと寝込んでいるそうです。ということで早速施術を開始しました。

体重も落ちてしまったせいか凄い細いです。身体中の緊張が強いです。ということで背筋を気になる所全部ゆるめ骨盤と背骨を調整しました。仰向けになると胸郭が扁平で呼吸が浅い感じです。帯脈の緊張が物凄く、軽く摘まむと「ぎゃっ」となります。復溜を押えますが緩みが今一つです。太衝を押えた方がすっと緩みます。太衝を押えながら左右の帯脈をゆるめると胸郭が膨らみ、呼吸が深くなったのが感じられたそうです。肩甲骨内縁をゆるめ、首筋をゆるめ、頭蓋骨を調整しました。そこで立っていただくと「随分楽」。

2回目に来院されたときは、一回目はお母さまが一緒に来られていたのですが2回目にいらしたときはお1人でした。「どう?」と伺うとあの日から随分つわりが減ったそうです。頭がぼーっとする感じも無くなったとのこと。10が4に減ったそうです。そこで同じような調整を行うとさらに楽になってきたそうです。

つわりの方にはこの帯脈をしっかりゆるめることがどうやら重要な感じがします。私は深いところから浅いところまで掴みながら3層の圧痛をまずとります。次にこの方のように帯脈の反応の強い方にはさらに指先で前、中、後方と押さえ圧痛や不快感があればそれをとっていきます。するとぺったんこになっていた胸郭が膨らみ呼吸も深くなります。横隔膜がしっかり動き始めたことにより、お腹の循環が良くなることでつわりの症状が無くなるのでしょうか。

一年くらい前にもひどいつわりの方を施術したことがありました。この女性も20代半ば、立っていると気持ち悪いのでずっと横になっていなければならないそうです。私の施術所までは車で横になって来られました。この方も強い反応が帯脈にありましたが、多分ここが一番の震源地と思い、最初帯脈は外して施術をして一度立っていただきました。するとまだ気持ち悪い。そこでもう一度寝ていただき、帯脈を緩めました。この女性も確か帯脈の圧痛を内、中、外、前、中、後と左右とった記憶があります。すると次は立っていただいても気持ち悪いのが大きく軽減しました。

改めて帯脈を緩める重要性を確認したのと同時に、この帯脈の治療を開発した長野式を知っていて良かったなぁと思わされた症例でした。


# by kaiondo102 | 2019-04-01 18:38 | 臨床雑記 | Comments(4)

子宮口が開かない

一月の終わりに来られたのが30代半ばの女性、あと1週間弱で予定日の方。前回の産後の膝痛の患者さんのお姉さん。本当はもっと早く来院したかったのですが、年末に急に引っ越しが決まり、年末年始ドタバタしていたら年明けに風邪を引いて3週間治らなかったそうです。実際初回の来院時はようやく熱が下がりましたが、まだまだ鼻声で鼻水も喉も痛い状態でした。

とはいえ、主訴はあとちょっとで予定日が迫っているのにお腹の赤ちゃんが全然降りてこないこと。また検診では子宮口も開いていない、と言われたそうです。帝王切開には絶対になりたくないとおっしゃられます。

早速施術を始めます。仰向けになってみるとお腹が非常にいびつです。左の下部肋骨から上腹部がそげるように凹んでいます。赤ちゃんがお腹の右側によっているようです。患者さんに左右の季肋部に両手を置いていただくと、ご自身でも形が全然違うのが実感できました。ご本人曰く、喉も鼻も左側がずっと変だったとおっしゃられます。

足首を股関節を良く回転させ、帯脈、鼠径部の圧痛をとります。横向きで腰方形、臀部をゆるめ背骨と骨盤を調整、仰向けになっていただき肩甲骨の内縁、C2をゆるめ軽く頭を調整しました。そして最後に左右の骨盤隔膜をゆるめます。まだ喉と鼻に違和感がありますので、鼻には大都、喉は照海を緩めると違和感がかなり軽減したとのこと。

始めの施術で随分左の上腹部の凹みは膨らんできました。右に寄ったお腹も少し真ん中に戻ってきました。また立っていただくと少しお腹も下がってきています。

三陰交にお灸をお願いし、家から施術所まではゆっくり歩いてくることをお願いし、それから一日おきに3回きていただきました。


2回目の後、検診に行ったら子宮口が開き始めていると言われたそうです。またお腹もどんどん下がって、鼠径部に私の手を差し込むことも出来なくなりました。またお腹ももう一段階大きくなっています。お腹の緊張がとれたせいか、お腹の子の成長に最後のスパートがかかかったのでしょうか?

4回目の施術の次の日が予定日です。健闘を祈り、一旦施術を終えました。

どうだったかな?と思っているとその一週間後に無事に生まれたとの電話がありました。出産も高齢で初産の割には6時間で終わり、非常にスムーズだったとのこと。施術のお蔭ですと、何度も感謝していただきました。

出産に際してはお腹の形が綺麗だと良いようです。おへそを頂点として上下左右均等に丸みを帯びていること。また出産前には色々なトラブルがありますが、基本的には帯脈、鼠径部、腰方形筋、臀部、肩甲骨内縁、骨盤隔膜を緩めるとほとんどのトラブルが解消するようであります。

妊婦さんの施術は部屋の中が明るくなるようで、非常に私は好きであります。そして「無事生まれた」というお言葉を聞く度、この仕事をやっていて良かったといつも思います。


# by kaiondo102 | 2019-03-25 01:29 | 臨床雑記 | Comments(4)