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施術をしている最中に「からだが温まってきました」といわれず、逆に「寒くなってきました」と言われる経験を何回かして、お灸を使わずになんとかからだを温めたいと思い色々研究してきました。その過程で澤田先生がからだの冷えはリンパの流れの悪さから起こるとおっしゃっていたことを知りました。ではそのリンパの流れを妨げる要因として隔膜が挙げられ、そこをゆるめる重要性をクラシカルオステオパシーの講習会や靭帯性関節ストレインの本で学びました。
横隔膜や骨盤隔膜をゆるめていると確かにからだが温まってくるようです。そのお陰でここ1年位は施術の終わりにからだを震わせながら帰られるということが無くなってきました。しかし、お一人だけなかなか足の冷えが最後までとれない方がいらっしゃいました。骨盤隔膜と横隔膜をゆるめると膝下から足首ぐらいまではなんとか時間を懸ければ暖かくなってくるそうですが、足はなかなか温まりません。そして家に帰るころにはまた冷えがぶり返してきてふくらはぎが引きちぎられそうになるほど痛むそうです。お風呂に入ったり、青竹踏みや足湯をやってもらっても全然効果がないそうです。湯たんぽを入れてなんとか寝ているときはふくらはぎの引きちぎられる感じは感じずにすむそうですが、布団から出た早々からその痛みにすぐに悩まされるそうです。 精神的にも非常に不安感の強い方で、初めて私のところに来られたときから施術中はずっと喋りっ放しで、ひと時も黙ることがありません。ご本人も強迫神経症気味なところがあり、家の鍵とかは何回も確認しなければ外に出ることができないそうです。最初の一年はずっと施術中しゃべりまくって私もそれに付き合っておりましたが、これでは改善しそうにないと判断し何とか施術の終わりにはうとうとしてもらうように出来ないかと試行錯誤しておりました。 その方は2年前からいらっしゃっておりますが、その間にぎっくり腰になったり腕や肩が痛んだりするたびにそういった症状は改善します。しかし、そのふくらはぎの痛みだけはどうがんばっても改善してあげることができませんでした。しかし、施術の順序を手足→お腹→背中→頭で操作していくと背中の途中くらいからうとうとし始めます。しかし肝心のふくらはぎは変化がありません。そんなんでそれまで週一回ペースで来られていましたが、今年のはじめからは何か困ったときにだけ(からだのどこかが痛い時)だけ来られるようになりました。 横隔膜をやっても骨盤隔膜を操作してもその場では温まるものの家に帰るころには元に戻ってしまうということは、その2つの隔膜の操作は足の冷えのメインの原因では無いということになります。ということは何か他にするべき操作があるはずですがそれがなかなか見えませんでした。そんな時、澤田先生の鍼灸真髄を読み返してみると「次リョウが張ってくると手足が冷えていけません」とのう一文。張っているということイコール圧痛があり、ということはこの圧痛をとってみると手足の冷えが改善しないかと思いました。ちょうどその時に皮膚をずらすと圧痛が消えると発見しこのやり方で次リョウを緩めれば上手くいくかもしれないと思い、たまたま来られた方(ふくらはぎとは違う方)の次リョウの圧痛を皮膚をずらして操作してみました。すると「足が温かくなってきました」と私が聞く前にその方がおっしゃいます。「お、いけそう」と思い次リョウの圧痛が無くなるのを確認、施術が終わっても足がポカポカしてますということでその方は帰られました。 この方法でふくらはぎは改善しないか、と思いふくらはぎの方の来院を待っていると「ぎっくり腰になりそう」とのことで9月の始めに久しぶりにその方から来院のご予約がありました。
by kaiondo102
| 2009-09-27 23:53
| 長野式とオステオパシー
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Comments(3)
Commented
at 2009-09-30 22:35
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented
by
kaiondo102 at 2009-09-30 23:18
部位は限定されるのでしょうか?斉藤L5を調整していると志室が緩んだり、肩井がゆるんだりすることがあるのですが・・・
色々と自分で患者さんのからだに試して、自分なりの誇張法を作り上げ、これからも情報交換をさせてください。 ちなみに亀井先生はS2はなんておっしゃっていたのでしょうか?来月にでも教えてください。
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Commented
at 2009-10-02 21:26
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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