日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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おとぎ話

今、高校一年生の女の子が来ています。ちょうど高1になりたての頃、来初めました。最初は肩コリや首のこり、そしてめまいがひどいということ出来ました。

最初はすごい警戒していました。でも高1だし直ぐに良くなるだろう、と思って施術をはじめたのですが、全然変化しません。その時には良くなるのですが、2週間後にまた来てもらったときには、肩も首もめまいもあります。夏ごろまでずっとこんな感じでしたが、とりあえずお母さんがよろしくとおっしゃいますし、来ればその時は2~3日調子も良い、ということで定期的に通って来て下さいます。

最初は警戒しているものの、何カ月か経つと少しずつ慣れてきてくれました。すると少しずつ色々と話をしてくれるようになりました。そしてさらに慣れてくると、こんどは話が止まりません。来た時からずーっと終わるまで喋り倒します。

でもその話を聞いていると、変なのです。絶対にそんなことはありえないだろう、ということを話します。すると、ある日、別の時間に来られているお母さんが、「実は」ということでお話をしてくださいました。

お母さん曰く、「あの子には虚言癖がある」とのことでした。中学時代からも結構問題になったそうです。高校でも引き続きその傾向はあり、今は週に2回、学校のカウンセラーとも話しをしているそうです。

そんな話を聞くと、その子の話を聞くのがつらくなります。あからさまに嘘、と分る話しをされて、それを聞くのはつらいものです。その子が来る時間がいやになり、私の対応もぶっきらぼうになってきたかもしれません。嘘だということを分らせたく、言ったことを確かめたり、と今から考えるといじわるなことをしてしまいました。

しかしある日、ふと話しに乗ってあげたらどうだろう、と思いました。高1といっても見た感じもの凄い幼い感じがします。もしかしたら、子供が空想を語るように、その子も空想の世界で遊んでいるのかもしれない、その空想は本人にとっては現実かもしれないし、空想することでつらい現実をなんとかやり過ごしているのかもしれない、と思いました。

ということでその日は話に乗りました。「へ~すごいねぇ、やばいじゃん、おっかないねぇ、それでそれで」という感じで、なるべくその子にどんどん話をしてもらいました。するとその日はご機嫌でにこにこしながら「あ~すっきりした」と明るい顔で帰って行きました。

もしかしたらこの方向で行けばよいのかもしれない、とそれまで心配していたお母さんが2回に一度は一緒に来ていたのを、とりあえず一人で来させ、月2回を週1にして来てもらいました。

相変わらずお話は凄いです。そんなことがあったら死んじゃうよ、とか大けがするよ、とかそんな時にそんな人は出てこないよ、というおとぎ話のオンパレードです。時々聞くのがつらくなるのですが、それでもがんばって聞き続けました。

10月になってからぐらいでしょうか、お母さんが、最近友達と上手く行き始めたこと、文化祭の準備でも周りと協調して出来て本当に楽しかったこと、またカウンセリングにも行かなくなったことを話してくれました。

それと同時に、まずめまいが無くなり、あとよく足も痛くなっていたそうなのですが、それも無くなり、肩コリや首の凝りも無くなってきたそうです。急激な改善度でした。

12月には、お母さんからまた、友達とも上手くいって、家の手伝いも積極的にしてくれ、また先生からも「本当に変わりましたね」と面談で言われたと、教えてくれました。

彼女の改善は、もちろん様々な理由があると思いますが、もしかしたら私が彼女の「お話」に付き合ってあげたことも良かったのでは、と思います。本人もお母さんやお父さんにはそんな話はあんまりしないそうです。特にお父さんには、そういう話をすると怒られるそうです。学校の先生にも最初はそういった話をするのですが、その先生が相手にしなくなると、次の先生を見つけると言う感じで、話をする相手を選んでいたそうです。

中学校時代はいじめられたり、最愛のおばあちゃんを亡くしたり、と結構大変だったそうです。そんなつらい時期をなんとか乗り越える為の手法が、虚言といわれるその彼女のおとぎ話だったのかもしれません。

心理学者の河合隼男先生は、その著書の中で我々は全て物語で生きている、と書かれていました。男は夜な夜なカウンターの向こうにいる、なんでも話を聞いてくれる優しい女性に自分の物語をかたり、そして社会に立ち向かうととも書いてあった気がします。

自分も暗い中学時代を送り、高校時代になってアメリカに行って始めて、家族や先生以外の大人と接し、少しでも「自分」というものを認めてもらってすごい嬉しかった覚えがあります。どうしても親と教師は、同じような視点と価値観で、子供を追い込んでいくことが多い気がします。そして彼らの作る枠でがんじがらめになって苦しんでいる子も多い気がします。その体験から、思春期の子供たちが、家族や学校以外の大人と、ちゃんとした交流を持ち、色んな生き方や価値観がこの世にあるということを知り、そして何よりも話しを聞いて、少しでも彼らを認めてあげる必要があると思っています。

そんなこんなで、最近中高生にはその観点から、なるべく親と引き離して、一人で来てもらうようにしています。そうすることによって、親がいる前では話すことが出来ないことを少しでも、話してもらえればと思っています。

彼女との交流はまだ続きます。相変わらずお話は凄いです。でも少しでも良い人生を送れるお手伝いができれば、と思って、一生懸命お話と遊ぼうと思います。

そう考えると、我々の仕事というのは、技術を磨くことだけに限られているわけでは無いようです。
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by kaiondo102 | 2014-01-13 18:32 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Isiah at 2014-01-15 09:07 x
とても良いお話を聞かせてもらいました。ありがとうございます。どちらかというと聞きたくない話を聴くというのは、とても苦痛だと思います。それを辛抱強く続けられた先生の努力が素晴らしいです!

私も日々の会話を疎かにしないようにしようと気付かされました。ありがとうございます。
Commented by kaiondo102 at 2014-01-15 23:57
カウンセラーの方が、突発性難聴になるのもわかる気がします。

日曜日よろしくお願いします。
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