そもそも私が治療家になるために東洋医学の勉強をはじめたのは、今はなき東都リハビリテーション学院の均整科というところでした。ここで私は姿勢保健均整術(身体均整法とも呼ばれます)を学びました。
最初は鍼灸の学校に行こうと思っていたのですが、私には当時から家族もおりましたので学校をでてすぐ開業でき、ある程度人様の症状を改善させる技術を身につける必要がありました。
しかし、鍼灸の学校はそれには不適合でした。色々と調べてみると、授業のほとんどは座学ばかりで、実技は週に数回程度。人様を治療して改善する技術はとうてい身につけることは不可能と思われました。そのために500万近くの授業料を支払い3年間もの長期に渡って通学するのはこれまた家族もちの私には不可能なことでした。
さらに指圧やあんまマッサージの学校では、慰安的な技術しか学べそうになく、人様のからだの内や外の様々な疾患に対処するのもほぼ不可能なことがわかりました。高い授業料をはらいただ単にせっせと人のからだを揉むことだけを学ぶのは私の選択肢にはありませんでした。
いくつかの整体の学校を見に行ったりカイロプラクティックの学校も資料を請求しましたが、整体の学校は指圧マッサージにアジャストがついたこれまた慰安の技術の枠を出ていない感じがしましたし、カイロは到底骨を矯正するだけで病気が治るのか納得できず、どんな治療法を学ぼうか本当に途方にくれ、このまま佐川急便で働きつづけなければいけないのかなぁと暗澹たる気持ちになったことを今でもよく覚えています。
そんな時、ふとしたきっかけで知ったのは均整という治療法でした。