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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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陰陽交差雑巾絞り 2

14歳の男の子。普段は寮生活で秋休みに東京に戻った時はランニングの時腕をふると背中が痛いといって来院しましたが、冬休みにまた東京に戻ってきたら今度は右の膝が痛いということで、お母さんが連れてこられました。立っているだけでも痛みがあり、身体を捩じると右ひざの内側に痛みが走ります。

骨盤と背骨を誇張法的に調整します。仰向けになってもらい膝を曲げ伸ばししても痛みはありませんが、膝を立てて外側に開くと少し開いただけ「いたっ」となります。骨盤を調整、帯脈をゆるめ誇張法で右膝の調整をします。でもなかなか動きが戻りません。いい加減に飽きたのでもう一度右膝を立てて外に開いてもらうと今度は45度位まで開けますがまだ痛みます。あと2~3回に分けてゆっくりやるかな、と思ったのですが、最近ブームの陰陽交叉をやってみよう、ということで左の肘を絞ってみました。ひねり易いかな、と云う方に捩じり、膝を立てて外に倒してもらうとあら不思議ストンと倒せます。しばらく左肘を絞って、もう一度右膝を外に倒してもらうと「痛くない」。軽く頭を調整して立ってもらうと痛みは3割位まだありました。一週間後にもう一度来院してもらった時はもう痛みは一割程度に減り、膝の誇張法を行っても動きが戻ります。雑巾絞りはやらず立ってもらうと痛みはなくなりました。年明けに念のために3回目の施術に来ましたが、膝は全然問題なく、正月に風邪を引いて咳が残っているので、そっちを治してくれ、とのことでした。

小学校5年の男の子。12月終わりの連休前にお母さんから電話があり、明日からスキーに行くのですが、階段を踏み外して右足首をねん挫してしまったとのこと。今日良いですか?とのですが、その日はあいにく一杯。でもこの辺だったら大丈夫だろうという時間に無理にねじ込みました。とはいえ最大10分ぐらいしか時間がありません。ということで最低限だけやります。来院するとびっこを明らかに引いてます。仰向けで右足首を動かしてもらうと底屈、背屈どちらもいたみます。左手首を捩じると少し足首が動かしやすくなります。そのまま少し上下にずらします。すると動かしても「痛くない」。一分ぐらいそのままで手首を戻し足首を動かしてもらうと「痛くない」。次に右膝の誇張法を行い立ってもらいます。すると「10が2になった」とのこと。今度は座位で骨盤の凸凹を調整、もう一度立ってもらうと「1痛い」。歩いてもらうとびっこを引いてませんので、それで終わりにしました。翌週念のためにと来院されましたが、足首の痛みは無くなり、スキーで転んだ時に手をついて肩が痛い、というのでそっちの調整をしました。

50代の女性。両膝が変形膝関節症と診断されています。立っているだけで痛く、階段は一苦労。夜もずきずき痛むそうです。右脚の方が左より痛いそうです。骨盤と背骨を誇張法的に調整、仰向けで骨盤、帯脈を調整、一度膝を動かすと、屈曲させると痛みが出ます。また自分で曲げ伸ばしをしても痛いそうです。そこでまず左ひざから調整します。でも固い。お皿も関節も全然動きません。それでも左ひざは自分で曲げ伸ばしをすると痛みは減りました。次に右膝ですが左ひざよりもっと固まっています。結構長時間頑張ったのですがまだ屈曲させると痛みますし、自分で曲げ伸ばしをさせても痛みます。いい加減膝をやるのも疲れたので、左肘を絞ります。いきやすい方向に絞って右膝を自分で動かしてもらうと「随分らく」。しばらく絞ってもう一度曲げ伸ばしをしてもらうとまだ痛みはありますが、随分減ったそうです。

一回目で随分ラクになってくださったそうで、歩いても痛みが出にくくなり、寝てる時のズキズキはなくなったそうです。年末まで4回施術しましたが、最後の時は「最近お風呂の中では正座が出来るようになりました」とのことでした。

私の出身は均整法ですが、ある人に言わせるとこの均整でもっとも大事なのは相関関係とのこと。相関関係とは身体の部位同士が似た者同士で、似たものを施術すると本当に痛い所が良くなる、と云う理論です。とはいえ、私は開業当初ずーっと均整の講習会に出ておりましたが、あまり遠隔部位を使って施術をする講師の先生を見たことがありませんでした。自分でも色々試してみたのですが、やはり上手くいきませんでした。長野式をやり始めてようやくツボでは遠隔の操作が可能になりましたが、関節技法で遠隔部位を改善させることは出来てませんでした。

均整を学ばなくなってから十数年経ちますが、今頃になって相関関係を利用して施術が出来るようになりました。均整に少し自分も近づいたかも、と不思議な気分になってしまう2015年の年初めであります。

by kaiondo102 | 2015-01-09 01:09 | 臨床雑記 | Comments(7)
Commented by Isiah at 2015-01-09 08:46 x
陰陽交差ですか、是非試してみます!
急性の外傷に対応できるが素晴らしいです。

一つ質問ですが、四肢の場合はこの方法がわかりやすいですが、体幹部の場合は通常の誇張法を行えばいいと考えればいいでしょうか。
Commented by kaiondo102 at 2015-01-10 00:14
体幹部はいつも通り誇張法をメインでやっています。本当はまったく背骨を触らないで寝違いやぎっくり腰を良く出来ればいいのですが、そういった症状は今のところ背骨を触わらないと私はだめなようです。
Commented by フィニト at 2015-01-11 09:21 x
いつもこのブログで勉強させて頂いています。質問があるのですが、宜しいでしょうか?
雑巾絞りに興味がありますが、どの様にやるのですか?評価は、例えば前腕なら実際に回内、回外させてみて、可動域をみるのですか?あるいは、筋膜の評価のような感じでしょうか? アプローチの際も、関節可動域一杯まで持って行って保持しておくのか、あるいは、筋膜の制限まで持って行って保持する感じでしょうか?
分かりにくい文章ですみませんm(_ _)m
Commented by kaiondo102 at 2015-01-12 00:40
うーん言葉で説明するのは難しいですね。腕を見て捻れているところがあるので、そこをまず捻りやすい方向にグーっと捻じって、今度は捻じりにくかった方へ捻じります。たまに痛がる方がいますので、痛くないかは確認してください。
こんなんでわかります?
Commented by フィニト at 2015-01-12 13:31 x
返信ありがとうございます。
うーん、やはり言葉だと難しいですね^_^;
関節の動きは伴わず、皮膚や筋膜、筋を捻る感じですか?
Commented by kaiondo102 at 2015-01-12 23:37
関節(手首、肘)も捩じって動きやすい方―動きにくい方でねじります。それ以外は皮膚を捩じるのではなく、腕の中の骨まで捩じるつもりでやります。とはいえ、力をぎゅーっと入れてやるわけではありません。
すみません、表現力がなくて・・・。
Commented by フィニト at 2015-01-13 00:57 x
返信ありがとうございます。
この手の説明は、言葉では難しいですよね。私も説明できてませんし。
でも、何となくのイメージが出来ました。ありがとうございます!試してみます。
丁寧な対応、本当にありがとうございますm(__)m
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