日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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啐啄同時

これからのお話は私の記憶を基に、もしかしたら妄想Maxでかなり脚色があるかもしれませんが、そうであってもどうぞおゆるし下さい。

4月の終わりにイギリスに行った時のことです。ある日、みんなで食事をすることになりました。JACOのメンバー+クリス先生、サンディ先生、クリス先生のご両親、そしてキャンベル先生でした。場所はいつも良く行くタイ料理屋でしたが、レストランに行く前に、理事のB先生から結構真剣なお顔で「今日、キャンベル先生に質問があるんで通訳してもらえないですか?」と言われました。勿論、了解させていただきました。

キャンベル先生の横に私が座り、私の前にB先生が座りました。少し落ち着いた所で、B先生の質問は始まりました。

まず第一の質問は「リズム」というのは何であり、受講生にもどう伝えて良いか苦労しているし、多分ご自身でもどう理解して良いのか困っている、的な質問だったと思います。

キャンベル先生は一言「一つ言えるのはギターを弾く時にまず弦を調律するだろ、それに似ている」というお答え。また、「身体の各部位にはそれぞれのリズムがある。今度はそれぞれのリズムをまとめてオーケストラのようにハーモニーを作る。我々はその時、指揮者でもあるんだ」とのお答え。

う~ん、私はこの瞬間感動で身震いしてしまう、といいますか魂が震えました。

多分B先生はずーっとこのリズムは何か?ということをクラシカルを学んでから考えられてきたのではないでしょうか。クラシカルは身体のリズムを調整すること、とよく講義の中で語られます。しかし、そのリズムというものをどれだけの人が頭でなく身体で理解しているのでしょうか?身体全身のリズム、臓器それぞれのリズム、クラシカルの云うリズムは多分他のオステオパシーの流派がいうCRIやら内臓の自動力的な一分間に何回、とか決められたものではない感じがします。へぼな調律師とこの道30年の調律師が調律したギターの音色がまったく違うように、初心者の指揮者とヘルベルトフォンカラヤンが同じ指揮をしてもまったく違った音を聞き分け、まったく違ったメロディーを奏で上げるように、きっとクラシカルのリズムというのも、それぞれの術者のレベルによってまったく違ったものとして感じられるのかもしれません。

そしてB先生もきっと一分間に何回という定型的なものである、と考えられず、かといってクラシカルの根幹であるリズムを自分の臨床の中で、そして受講生の方たちにお伝えする為に自分の言葉にして理解しなければなりません。しかし、そのような定型的なものでないクラシカルのリズムはそう簡単に理解することは不可能でしょうし、それを自分の言葉にして、さらに受講生に伝えるのは至難の業であると思います。ずーっとずーっと事ある度にこのリズムの自問自答はB先生のエロい頭の中で膨らんで熟成してきていたのではないでしょうか。

一方、キャンベル先生も一言「ギターの調律」「オーケストラの指揮者」と簡単におっしゃいますが、30年にも渡る真剣な臨床と研究の末のお言葉である感じがします。きっとキャンベル先生の中でもリトルジョンが云うリズムとは何か、という模索がこの30年あったと思いますし、そしてこれからも模索を続けられるのではないでしょうか。

私はこのキャンベル先生とB先生の質疑応答を通訳しながら、禅でいう啐啄同時とはこのことかもしれない、と魂が震えました。B先生の中で熟成してきたこのリズムという公案がキャンベル先生の一言によって、今までこもっていた殻の中からひな鳥が出てくるようにぶわっと悟りに至った瞬間に立ち会えた機がします。

もちろん一休さんか白隠禅師も「人生で何百回悟ったか解らない!」とおっしゃられていたように、一度悟ったからといって終わりになるのではないのと同様に、これからもB先生は再びリズムという公案に違った形で向きあい、そして次なる悟りを得ていくのではしょうか。

あの時の衝撃と感動、魂の震えは今でもありありと私の心の中で再現することができます。そして道を志し、極めていこう、とするのはこういうことなんだ、と同じ臨床の道を歩くものとして本当に素晴らしい機会に巡り合うことが出来ました。正直、この話をつまみに今でも3時間は酒を飲むことが出来ます。

そんなキャンベル先生がまたこの11月に来日されます。こんな素晴らしい機会はこれからめったにないと思いますが、その機会がありましたら先生方のお役に少しでも立てるように、キャンベル先生の心を自分に移すつもりで通訳していければ、と思います。
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by kaiondo102 | 2015-09-14 23:39 | セミナー 海外 通訳 | Trackback | Comments(2)
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Commented by Isiah at 2015-09-15 09:14 x
求道者同士の語らいがあったのですね。
素晴らしいです!
Commented by kaiondo102 at 2015-09-16 23:49
本当に素晴らしい瞬間に立ち会わせていただきました。ありがたやありがたや。
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