年末年始に体調を崩し、また子供たちの受験もありでなかなかブログを更新する気分になりませんでした。ですが、昨日今日とようやく症例を書いてみようかな、という気分に少しなってきましたので、多分今後も少しずついろいろなことを書かせていただければと思います。
今年の花粉の量が多いようですので、花粉症の人は結構大変な思いをされている、と聞きます。私の施術所にも花粉症の方がいらっしゃいますが、結構真面目に施術をすると今年の花粉にもなんとか抵抗できるようです。
花粉症の方に対して一番大事だな、と思うのは長野式でいう免疫処置です。胸鎖乳突筋の下に天ユウ、無名穴、東風という三つのツボが並んでいます。これらのツボは長野式では免疫の反応点、とくに免疫の最前線の扁桃腺の反応が出る、と考えています。そしてこれらのツボの圧痛をとってあげると扁桃腺の機能が高まると考えられています。
私の場合は軽く患者さんに頭を傾けてもらい、ツボを押しやすくしてから圧痛を確認、そして肘にある曲池から手三里までの免疫三点を押さえながらツボの圧痛をとっていきます。ここの圧痛をとるとそちら側の鼻のつまりがすっきりしたり目のかゆみが減ったり、顔がすっきりするそうです。
また、ひどい人には長野式の気水穴処置が効果をさらに強化してくれます。目のかゆみには肝の気水穴、鼻の症状には脾経、胃経、大腸経の気水穴、免疫全般にたいしては肺経の気水穴処置を行います。
ひどい人でもだいたい2~3回施術すると症状が減ってきたり、薬を飲まなくて良いようになってくれます。
あらためて長野式を知っていて、それをなんとか手技に応用してよかったな、と思う花粉の多い今年の春でした。