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2006年にこのブログを書き始めたとき、確か3人の仲間にしかブログを始めたことを伝えませんでした。継続は力なりではありませんが、その後少しずつ読者数は増えて、最近は60~100人くらいの方が毎日訪問してくださっております。私のブログの一部を引用してくださることもあり、大変うれしくおもいます。私は著作権など一切気にしませんので、今後も文章をご自由に引用していただあければ幸いです。無断でも構いませんし、一言お伝えいただければなおさらうれしく思います。 ということで最近来られたアトピー性皮膚炎と帯状疱疹の症例を書かせていただきたいと思います。 中学校3年生の男の子、以前に足底痛で来た事がありますが、久しぶりにお母さんからのメールでアトピーになってしまったとのこと。ということで早速来院していただき施術を始めました。アトピーが出ている場所は顔のちょうどほっぺたのところ。赤く腫れていますが、ジュクジュクはしていません。皮膚科にいってアトピーといわれステロイドをもらっているが治らないそうです。 一回目はどうなるかわからないので、背中の圧痛をとりました。築賓でL2,3とD11,右のD7~9.手三里でD3をゆるめ、背中と骨盤を調整、仰向けになってもらい築賓で瘀血と帯脈、肩ぐうで免疫と肝の圧痛をとります。ここで一度顔のアトピーのチェックをしました。ニコッとしてもらうと頬の皮膚が突っ張るそうです。そこで先ほどの右の肩ぐうを押さえながらもう一度ニコッとしてもらうと突っ張り感が減るです。しばらく肩ぐうを押さえますが結構痛そうですが、構わずぐいぐい押します。十数秒経ったところでもう一度ニコッとしてもらうとツッパリ感が減ります。もうしばらくしてもう一度ニコッとしてもらうと「突っ張りません」とのこと。最後に頭を少し調整して終わりました。帰り際に甘いものは一切食べない、飲まないでと伝えました。聞くとアイスをよく食べたり、スポーツドリンクは部活をしていますので良く飲んでいるそうです。甘いものはかゆみの元だよ、と伝え一週間後に来てもらいました。 2回目に来た時は顔のアトピーは無くなっておりました。顔をニコッとさせても皮膚も突っ張らないそうです。2回目の施術は背中とお腹の圧痛はとらず、築賓で帯脈をゆるめるだけで終わりました。念のために次の週も来てもらいましたが、アトピーは全然平気になったそうです。それより左足の太もも前面の筋肉痛がつらいそうです。うつ伏せで左ひざを曲げようとすると90度のところから痛くて曲げられないので、骨盤と背中を調整して凸凹操作をすると左足が曲げられます。最後は座って凸凹調整をもう一回すると、「痛くない」。ということで終わりにしました。 お母さん曰く初めてアトピーになってどうしようと思ったけどこんなに早く治って嬉しいとおっしゃっていましたので、だいたい中二のころには身体が急激に変化することもあって体調を崩す子が多いのと、甘いものがその不調をさらにひどくさせる、ということをお伝えしました。するとその中三の男の子、甘いものを今まで我慢してきたけどもう解禁してよいか?とのこと。懲りていないようです。 50歳の女性、帯状疱疹になって薬を飲んだが痛みが止まらないどころか、逆に体調が悪くなったということで来院しました。帯状疱疹の出ているのは左の首筋、ちょうどC2のところ(膀胱経)、左の耳の前(三焦経か胆経)、左の肩甲骨の上(小腸経)、首の前面左の胸鎖乳突筋が鎖骨に付着するところ(腎経か胃経)です。確かに赤くボツボツしていますし、びりびりする自発痛があるそうです。 背中と骨盤を調整、痛みを伺うとびりびり感が少し減ってきたとのこと。そのままうつ伏せで長野式帯状疱疹の特効穴の膀胱、胆、腎の火穴 をゆるめます。するとさらにびりびり感が減るそうです。 仰向けになってもらい骨盤と帯脈を緩め、今度は胃と三焦、小腸の火穴の圧痛をとったところさらに楽になったそうです。あとは頭を軽く調整して「どう」と伺うとずいぶん帯状疱疹の痛みが減ったそうです。痛みだけでなく体の不調感も減ったそうです。 2回目の来院されたときはあれから痛みが無くなったとのこと。実はご自身のお母さんが帯状疱疹をやっており、薬を飲んでも治らずそれからずっと神経痛に悩まされていたので、自分もそうなるかもしれなくて怖かったけど大丈夫になって安心したとのこと。患部の赤味はなくなり茶色くなっています。同じように調整し、もう一度いらしてくださった時はもう全然平気とのこと。今度は息子がオスグッドといわれ膝を痛がっているので診てくださいとのことで終了となりました。 最近改めて経穴の効果の凄さと切れ味を実感します。何故こんなに経穴には効果があるのでしょうか?クラシカルオステオパシーでは生命力kという言葉が出てきて、私もそれが感じられるようになりたく日々精進しておりますが、この生命力にダイレクトにアプローチ出来ているのはもしかしたら経穴なのかもしれません。どこか一か所触れただけで数秒後には症状が変化し始めるなんて、生命力というものにアプローチ出来ていなければそんなこと出来ないのではないでしょうか?誰がこの経絡経穴をどのように発見したのでしょうか。また以前は鍼やお灸が使えなければダメかな、と思っていたこともありましたが、骨格や筋肉の調整をしてから経穴を使うことで鍼灸負けず劣らない効果が出せる気もします。改めて松本先生と鶴崎先生は勿論のこと、長野潔先生、沢田健先生、深谷伊三郎先生のご偉業に感謝してもしきれません。
by kaiondo102
| 2017-06-05 01:15
| 臨床雑記
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