日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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根本治療で効果を出すために 6

何故、長野式がこれだけ日本だけでなく世界に広がったのでしょうか?一つは松本先生の臨床力であります。これは前回も書きましたように、その臨床力ゆえにハーバードで教えることになったり、また公立精神病院での鬱治療のアドバイザーになっております。しかし臨床力だけではこれまで多くの支持は得られません。私が思いますに松本先生の最大の貢献は長野先生の治療法を一般人にも解りやすく翻訳してくださったことです。そして何を翻訳してくださったか、と言いますと診断方法であります。

長野先生は脈で患者さんを診断され、それに応じて処置を決めそれに応じたツボに鍼をします。しかし長野先生のやり方そのまま学ぼうとするとまず脈診という大きな障害が立ちはだかります。しかし脈診が出来るようになるには相当の時間と修練が必要となります。一説には脈診30年、という言葉もあるそうです。

松本先生はどうやらその脈診があまりお得意では無かったそうです。そこで脈診の代わりに編み出したのが腹診を始めとする身体あちこちの圧痛による診断です。それも患者さんに「ここは痛い?どうなの?痛くないの?」と聞いていく手法です。そしてその圧痛の部位と長野先生の脈診を対応させていかれました。

勿論、圧痛を捉えることは初学者には最初は難しいものがあります。指圧マッサージの経験があまり無い先生は、なかなか圧痛を押さえることが出来ませんが脈診ほど習得には時間がかかりません。多分指圧マッサージを真剣に3か月でもやりこめば誰でも圧痛は捉えることが出来るようになると思います。

その圧痛の部位がどこかによって東洋医学的、生理学的な解釈があり、その圧痛を解消するツボが決まります。例えば左下腹部に圧痛があれば、これは東洋医学的には瘀血の症状で、生理学的には腸間膜静脈の循環不全からくる肝臓の機能障害と長野式では解釈しますが、この圧痛を解消するツボは基本的には左の中封、尺沢になります。その2穴を上手くとらえれば左下腹部の圧痛はあっという間に解消し、患者さんも押さえられても痛くないだけでなく、お腹がすっきりし始める感じを体感できます。

私はこの診断方法の簡易化、一般人化というのが様々な流派を存続させていくために最も重要な条件ではないか、と思います。創始者が超名人でありながら後継者がいない治療法は多々あると思います。例えば沢田健先生の太極療法は、沢田先生の超能力的な手の感覚が診断基準になっていたため、治療体系は一応書籍では残っておりますが、実際に太極療法を受け継いでいる方はほとんどいらっしゃらないようです。また増永静人先生の経絡指圧も、その診断の要である経絡の虚の判断が自我を無くさないと出来ないという現代人離れしているものなので、現在ではほとんどそれで治療している先生は少ないようであります。これは野口整体もそうでありましょうし、脈診を中心としている漢方や鍼灸各派も後継者の育成は非常に苦労されているのではないかと思います。

半面、松本先生は多くの達人レベルの先生を育成されました。私が学んだ鶴崎先生もそうですし、私の中では日本で一番美しい女性鍼灸師もそうです。またカナダやアメリカにも松本先生の薫陶を受けられ活躍している先生は多数いらっしゃいます。さらにそれらの先生方が松本先生のやり方をさらに簡略化され、またそれを広めております。

そう考えますと私が通訳をさせていただいていたクラシカルオステオパシーが将来的に存続していくのは少なくとも日本においては非常に難しいのでは、と感じております。実際、海外講師でも高い臨床力を持つのは私が通訳した限り、クリスキャンベル先生お1人しかいません。あとの先生方は臨床家ではなく教える方が中心の先生ばかりでした。そうなりますと、クラシカルのほとんどの国際セミナーでは、大して臨床力の高くない海外講師が、臨床力の高い日本人の治療家を教える、という複雑な光景を私は通訳しながら目にしておりました。勿論、解りやすく教えていくことも大切です。しかしその場で「おおーっ」と講習生を唸らせる先生もいなければなりません。しかしそれが出来る唯一のキャンベル先生は教えるのがあまり上手ではありません。臨床家らしく講義もその資料もあまり他の教える中心の先生ほど作り込まれてもいません。非常に感覚的であり、昔の日本の武術家の教え方もこんな感じだったのかな、と彷彿させるものであります。そのせいでしょうか、海外ではキャンベル先生はあまり人気が無いような気がします。







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by kaiondo102 | 2018-08-06 16:48 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)
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