日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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久しぶりに

先日、久しぶりに私の出身母体である均整のセミナーに参加してまいりました。内容は「スポンデロセラピー入門」というもの。このスポンデロセラピーとは均整では脊髄神経反射法、または観歪法、と呼ばれているものであります。どういったものかと言いますと、脊椎を叩いたり指圧することによりその脊椎に関係する臓器を拡張ないしは収縮させ病気を治していくというものです。例えば咳なんかには胸椎の3番から7番を叩くと気管支が拡張して咳が止まるというような原理を基に、全身に応用した治療法です。

そもそもはアメリカのスタンフォード大学の医師であるアルバートエイブラムという人が開発したものです。それを日本人の児玉林平という医師が日本に持ち込みました。実際に児玉先生は東京のお茶の水で開業されており、色々な症状を治療していたそうです。私の持っている「月刊手技療法」にもその児玉先生が書かれた臨床例も掲載されており、その治療効果に右も左もわからなかった開業当時の私は憧れたものでした。

今回、そのようなセミナーに出席した理由は、治療方法を知りたいというよりスポンデロセラピーがどうやって日本に伝来して、均整法や野口整体を始めとする療術に影響を与えたか昔から興味があったからです。

驚かされたのは日本人の好奇心です。オステオパシーが誕生したのが確か1874年ですが、それが日本にはすでに1910年の頃には入ってきて、本格的には1920年の頃に入っております。スポンデロセラピーも1910年に生まれましたが、日本には1917年には入ってきております。カイロも1893年に出来たものが1916年には日本に入ってきております。インターネットもアマゾンも無い時代です。日本からアメリカまで行くのに一か月かけて船に乗っていった時代でした。そんな海外だけでなく国内においても情報のやり取りが大変だった時代に、海外の海のものとも山のものとも分からない手技療法を英語で学び、日本にもってきた先人たちの努力と好奇心には頭が本当に下がります。そしてそれらを礎に日本の手技療法を近代化し、さらに発展させていった歴史も凄いと思わされました。きっと野口先生も亀井先生も、「これは凄いじゃん!!」なんて目を輝かせて辞書を引きながら原書を読み込み、さらにそこから新しい技術を作り上げていったのかもしれません。そんな事を考えると、滅茶苦茶ワクワクします。

そのマニアぶりは現代の治療家も引けを取らないようです。私も以前オステオパシーの通訳をしていた時、参加されていた先生方の中にはありとあらゆるオステオパシーを学んでいた先生がゴロゴロおりました。高いお金と自分の治療院を休みにして、海外へ何回も渡航され、オステオパシーを学ばれておりました。そういった先生方から私はクラシカル以外のオステオパシーの事を沢山教えていただきました。

過去から現在までそんなマニア(オタク)の学びと臨床の積み重ねが日本の手技療法を世界一のものにしている、と改めて実感させられました。

講師の先生も非常に博識で均整に真剣に取り組まれている感じが伝わって、とても気持ち良いものがありました。また、このブログを読んで均整を学ぶことに決めた、という好青年ともお会い出来ました。有難いことです。

そんなこんなで私の好奇心を十分に満たしていただけた3時間であり、またこんな歴史系のセミナーがあればぜひ参加したいな、と思わされた久しぶりの均整セミナーでありました。




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# by kaiondo102 | 2018-12-12 23:38 | Trackback | Comments(0)

なんちゃってAKA 3

鍼灸の本なんかを読んでおりますと、鍼灸師の先生の中には最初はブスブス鍼を刺していたのに、効果を追求するうちにどんどん鍼の深さが浅くなってくる。鍼先を皮膚に当てているか、あるいは鍼の重さで皮膚に入るか入らない程度しか刺さなくなる、といった記述を良く目にしたことがあります。

何故そんなに浅くなるか、ということに関してはそれぞれの先生が「だってそっちの方が効果があるんだもん」的な表現をされておりますが、最近の皮膚の研究によって、皮膚それも表皮には脳内の神経伝達物質が存在するということが分かり、いわゆる接触鍼はそれも刺激しているのでは、という話を聞いたこともありました。

身体にはそれに加わる衝撃に無意識に反応しているのでは、と良く思うのです。階段を降りると片足が着地したときには体重の何倍かの衝撃が足から骨盤にかけて掛かるはずです。ですが身体はその着地時の圧を感じ取り、足から骨盤、さらには全身の靭帯や腱といった組織をその圧に応じて締めてそれぞれの構造体の形状を維持している、ということはないのでしょうか?そのお蔭で片足で着地してもそちら側の骨盤が上に思い切りずり上がることもありませんし、フックで左の前頭部を殴られても、前頭骨が右に大きくズレるということもありません。実際に安静の状態で膝関節の固有受容器に圧がかかるだけですぐに心肺機能に変化が起きるそうです(スタイルズDOのYoutube 講義より)。つまり人体全ては常に外部から加わる力や圧を常にキャッチしその力や圧で身体の形状を崩さぬよう、あるいは機能の変化に適応するよう無意識に反応を作り出しているということは考えられないでしょうか?

そうなりますと、骨盤を矯正するからといってグイーッと捻って、体重をドンと落とすようなやり方で果たして骨格を矯正したり、関節の動きを良く出来ているのでしょうか?逆にドンという圧を感じた身体は瞬間的に身体の支持組織を緊張させて、その圧に抵抗してしまう、ということはないのでしょうか?

その身体の圧への反応を上手く騙し、支持組織に抵抗をする気を起こさせず緩めていく手法が誇張法でよく言う5g、髪の毛一本分動かすことなのかもしれない、となんちゃってAKAだけでなく誇張法で背中を調整してると思わされます。



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# by kaiondo102 | 2018-11-21 01:35 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(8)

なんちゃってAKA 2

AKAの本を読み、自分なりに物凄い効果を感じていたAKAですが、本当のAKAを学んだ先生に一度本物を見せていただきましたが、私のなんちゃってとは全然違うものでした。腸骨と仙骨を動かす方向も私がやっているのより何方向か多かった感じがしましたし、圧ももっとダイナミックなものでありました。

いつも疑問なのが、関節を動かすにあたっての適切な圧というものです。クラシカルオステオパシーなんかでは、仙骨と腸骨の関係を修正するには、患者が横向きで身体をグッとひねられながら術者はその上にある程度の体重を乗せ、ボキっとやったり、あるいは座位で上半身をグイっと捻じり仙骨を腸骨の中で動かす、という手法を主に使います。また足をグイっと刹那的に牽引し腸骨の位置を修正する技法もありますが、いずれもかなり強い力でやります。私が学んだ均整でも、骨格矯正はかなり強い力で行っておりました。しかしいつも通訳しながら疑問だったのは、そんな強い力(私にとってですが・・)でグイっとやったりして本当に仙骨と腸骨の動きは改善するのか?ということでした。

というのも骨盤というのは上半身の荷重と地面からくる力を受けるため非常い強い構造になっているそうです。腸骨の間に仙骨が嵌り、それを崩さないよう強い靭帯が幾つも付着しています。また沢山の筋肉もここに付着しています。私がアメリカの高校時代レスリングを始めた時のコーチは軍隊出身でプロレスラーをやっていたゴリラみたいな先生でした。その先生はいつも「ヒップパワー!ヒップパワー!」といっており、人体で一番強力なのはこの臀部から腰部にかけてだからこの部分を上手く使え!というご指導をされていたのを覚えています。

そんな人体の中でも強靭かつ強力な部分に対し、そこを修正するのに本当にあんな力で施術して仙骨と腸骨に変化を作れるものなのでしょうか?もしそうであれば、人間は10㎝の階段からジャンプしてもかなりの衝撃になりますが、その衝撃でも簡単に骨盤はズレてしまうのではないでしょうか?私もボクシングをやったり太気拳で組手をやってかなり頭部をボコボコに殴られました。レスリングではタックルを受け、腰をマットに強打したことも一度だけではありません。グイっとやって骨が動くなら、私の前頭骨は今頃右に5㎝くらいズレ、骨盤も全く定位置にはないてはずです。

しかしそんな衝撃を身体に受けながら、私の身体は一応人間の形を保っています。ほとんどの方も10㎝の高さから飛び降りても骨盤がズレるころもありません。となると、クラシカルや均整に良く見られるあのグイっとやるような手法が本当に人体の支持構造に影響を与え、関節の動きを良くすることが出来るのでしょうか?非常に疑問です。

※ちなみに2年目からのレスリングのコーチは、ミュンヘンオリンピックに出場し先日他界された山本kid選手の御父上の山本郁栄先生と同じ階級でグレコローマンで闘った先生でした。初めて会った時「お前はイクエイ・ヤマモトは知っているか?彼は強かったぞ!!」と言われ、同じ日本人なので私も強いと勘違いされました。しかし練習が始まってみるとがっかりされたのは言うまでもありません。







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# by kaiondo102 | 2018-11-16 23:52 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

なんちゃつてAKA

中学2年の頃、となりに住んでいるおばさんが一冊の本を貸してくれました。タイトルは良く覚えておりませんが、骨盤調整法の本であり、現代医学では動かないとされている仙腸関節は動き、その仙腸関節を良くすると万病に効果がある、という本でした。アトピーと近視に悩んでいた私はその本をむさぼり読みました。そしてその本の中には「オステオパシー」の言葉もあり、初めて知る言葉でしたが、そのオステオパシーという響きにゾクっとしました。それから数十年後のオステオパシーとの出会いと別れを予見したのかもしれません。

それ以来、仙腸関節の存在が常に頭のどこかに存在しておりました。

開業してなかなか治せずに苦しんでいた時、AKAという技法があるのを耳にしました。どうやら仙腸関節を中心にあちこちの関節を整える技術であり、腰痛で困っている患者さんもこれで良くなる!!という技法でした。早速、本を購入して自分なりにやってみますととても効果があります。誇張法にも繋がる所があり、開業して20年経つ現在も腰痛の患者さんには良く使わせていただきます。

50代男性、朝起きたら急に腰が動かなくなり痛みでベッドから降りるのが一苦労だったそうです。前屈、後屈ほとんど出来ません。いつも通り施術、うつ伏せから仰向けになる時に滅茶苦茶痛そうです。帯脈を緩め、肩甲骨を緩め起き上がってもらおうとすると、痛みで簡単に起き上がることが出来ません。そこで頑張って痛みのある左腰を上にしてもらいます。そこでなんちゃってAKA。今度は右を上に寝返ってもらいます。少し動きがスムーズです。右をなんちゃって、そしてまた左、右、左と操作すると、どんどん寝返りが良くなります。寝返りの痛みがほとんどなくなった所で立ってもらいます。後屈はスムーズに出来るようになりましたが、前屈はまだ少し苦しそうです。そこで凸凹操作を二回すると、かなりスムーズに前屈が出来るようになりました。患者さん、「これで週末のハーフマラソンには出場できそうです」とのこと。

80代女性、左右の膝が痛みます。歩いている時だけでなく、夜寝ている時にじんじん痛み、寝返りすると膝がかなり痛むそうです。最初の数回はいつも通り全体を整え、膝の誇張法を行いました。すると歩いている時の痛みはかなり楽になり、また夜のじんじんする痛みも無くなりました。ですが寝返りを打つ時まだ膝が痛いそうです。このおばあちゃん、仙骨がやけに硬いのが気になります。そこで膝の操作はちょっとにして、仙骨の動きを良くするようなんちゃってAKAをやってみました。なんちゃってAKAを入れて施術すること3回繰り返すと、夜の寝返りの痛みは無くなりました。

70代女性、急に右の股関節が痛みびっこを引いています。特に寝返りを打つと股関節が痛むそうです。一回目はなんちゃってAKAを入れず操作しましたが、楽にはなるものの今一つです。2回目にそういえば寝返りが痛いとのことなのでなんちゃってAKAを入れてみました。すると3回目に来院されたときには、痛みはゼロになったと大変不思議がっておられました。

このなんちゃってAKAですが、寝返りが打てないことに非常に効果がありそうです。それも腰痛だけでなく膝や股関節が寝返り時に痛い、という方にも効果があります。

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# by kaiondo102 | 2018-11-09 23:09 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

リンパポンプを考える 4

最近出版された本に「閃く経絡」という本があります。この本は原題を「The spark in the Machine」といい、イギリスのERのドクターでもあり、中国で鍼灸の勉強をしたダニエルキーオンという先生が書かれたものです。ご著書を拝読すると、どうやら鍼灸には昔から興味があり、鍼灸を学ぶためまず医学部に入られた、現代の丸山昌朗先生のようなお方であります。現在はそのままERの医師として働きながら、そこで鍼灸の技法を応用して治療したり、あとご自身の鍼灸のクリニックをもってそこで治療もされているようです。

キーオン先生はこの本の中で、経絡は筋膜と筋膜の間に存在する一つの情報伝達経路であり、気というものは人体各部位の発生に先立ってみられる放電現象的なものでもある、とおっしゃれています。特に前半は発生学と経絡的な内容なので非常に読むのが難しかったですが、後半は東洋医学の五臓六腑を生理学的に解説するセクションですので、こちらは私の頭にも入りやすかったです。

先生曰く、東洋医学の五臓六腑のそれぞれの働きは、ある程度ホルモンで説明できるとのこと。例えば、肝はヒスタミンを分解しますが、肝の状態が悪くなるとこのヒスタミンを上手く分解出来ず、婦人科系の問題やアレルギー、精神的な問題に繋がったりするとのこと。また解剖学的にみても肝臓と腹腔内の臓器の繋がりから、腹腔内の循環不良を作り出しやすい、と書かれておりました。また脾の免疫器官としての存在だけでなく、膵臓とセロトニンとの関係、腎のアドレナリンやドーパミンとの関係も書かれており、非常に臨床のヒントになる本でもありました。

そうすると肝臓脾臓ポンプによって肝臓と脾臓の機能を整えることが可能であれば、アトピーや喘息といったアレルギー、糖尿病とそれからくる末梢神経のトラブル、卵巣嚢腫、胃腸のトラブル、そしてうつやパーキンソンといった症状にも効果があることも考えられます。実際、リンパポンプを行うとアトピーの方の顔の赤みが薄くなったりかゆみが大幅に減ったりします。これはリンパポンプによって肝臓の機能が正常化し、ヒスタミンを効果的に分解出来るようになったからかもしれません。

先生は本だけでなく、YouTubeでも幾つか動画をアップされており、この閃く経絡のインタビュー動画だけでなく、なぜ膀胱経の背部兪穴は各臓器とリンクするのか、発生学的に解説されております。英語が分かり、経絡に興味がある方は是非ご覧になってください。

オステオパシー的にも経絡的にも効果のありそうなリンパポンプ。今後も使って色々な症状にどこまで効果があるか見てみたいと思っております。






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# by kaiondo102 | 2018-11-01 23:58 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

リンパポンプを考える 3

痛みの出ている部分とは全く関係なさそうなところを施術してその痛みがとれるという体験は、あらためて身体は繋がっているということを感じさせてくれ、かつ東洋医学の理論の正しさを実感出来る瞬間でもあります。

ではどうして肝臓と脾臓のリンパポンプが四肢の痛みに効果があるのでしょうか?

まず考えられるのが横隔膜への影響です。肝脾ポンプは基本的に私は両期門、だいたいR9の肋骨の下に母指を当てポンプをします。この部分はちょうど横隔膜の前側の付着部であるとのこと。圧痛があっても痛くないようにポンプしていると、少しすると圧痛が無くなる事を考えますと、このリンパポンプはまず腹筋を緩めてから横隔膜まで緩めていると考えられるます。この横隔膜というのは呼吸を介して生命の維持に関わるだけでなく、体幹を安定させることに寄与するため四肢の運動を助ける働きがある、と何かの本で読んだことがありますので、この横隔膜を緩めて機能を向上されれば、そのお蔭で四肢の痛みが軽減してくれるのでしょう。

ロバートフルフォード先生曰く、ショックやストレスで横隔膜が上方にめくれあがってしまうことがあるそうです。その時は横隔膜をリリースすると今度は腹斜筋まで緩み呼吸が深くなるとのこと。腹斜筋イコール長野式では帯脈です。長野先生は帯脈への鍼でありとあらゆる部分の痛みとっておられました。横隔膜がゆるみ、帯脈がゆるむことで長野式の帯脈治療の効果に重なるところもあるのかもしれません。

数年前のクリスチャンフォッサム先生の講義では確か横隔膜の脊椎側の付着部がD11であり、そこは腰方形筋と大腰筋の付着部でもあり3つの筋肉が重なり合っている、と聞いたことがあります。ということは横隔膜への施術は腰痛だけでなく下半身にトラブルを作り出すことが多いこの腰方形筋及び大腰筋を間接的に緩めることも考えられます。

また肝臓をポンプすることは鬱滞しやすい肝臓の中の血液の動きをスムーズにすることで肝臓を軽量化し、右肩や右の背中、右首への負担を軽減させるだけでなく、右の骨盤へかかる荷重も軽くしてくれます。さらに東洋医学的に考えれば肝臓は靭帯、脾臓は肌肉(筋膜及び筋肉)を司る為、肝脾ポンプによって肝臓と脾臓の機能が改善し、靭帯や肌肉の状態も併せて改善すると考えられます。

シンプルイズザベストという言葉が思い浮かびますが、リンパポンプのような本当に簡単な技法で幅広い効果を得ることが出来るは非常にうれしいことであります。

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# by kaiondo102 | 2018-10-24 23:42 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

リンパポンプを考える 2

どうやら海外ではリンパポンプ技法は風邪を始めとする呼吸器系の疾患に対して主に用いるようですが、最近色々実験してみますと筋骨格系の痛みにも効果があります。

40代の女性、産後に始まっためまいで来院されておりますが、めまい以外にも色々あります。お話を伺うと、どうも肝臓に負担が掛かっている感じがします。右の中指も痛みます。そこで肝臓に対するリンパポンプを行うとあら不思議、その場で中指の痛みがかなり軽減します。2回程施術するとその中指の痛みは指を全く施術しなくても無くなったそうです。

50代女性、この方も右手の中指の痛み(ばね指)を訴えておりましたが、肝臓リンパポンプで痛みがなくなり、動きも一生懸命中指を誇張法で操作していた時よりもスムーズになりました。

60代女性、右の四十肩のような痛み。ここ数か月、右肩が痛むということで施術をしておりました。右の鎖骨のところが特に気になるとのこと。いつも通り肩甲骨回りを緩め、鎖骨の調整をすると痛みはとれますが、数日後にまた痛みが戻ってくるそうです。数回調整しましたが、痛みの戻りが必ずあるので肝臓のリンパポンプを入れてみました。すると肩回りを操作しなくても痛みが大幅に軽減します。2回程リンパポンプをいれた施術すると3回目からは右肩の痛みがほとんど気にならなくなったそうです。

70代女性、左肩の痛み。最近ストレスが強く、すると左肩が痛くなってきたとのこと。巨闕に対してリンパポンプを行うと肩がすっと挙がります。

40代女性、左肘の痛み。こけて左肘をぶつけたそうです。曲げ伸ばしがつらく、押さえても飛び上がるくらい痛みます。そこで脾臓へのリンパポンプを行うと、曲げ伸ばしがスムーズに出来るようになり、押さえた所の痛みも大きく軽減します。2回施術したら、痛みがとれました。

その他にも肩こりや頭痛がらくになったりしました。このリンパポンプ技法を何とかの一つ覚えみたいに呼吸器疾患だけに使うのはもったいないです。色々考えればかなり応用範囲は広いはずです。

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# by kaiondo102 | 2018-10-12 23:18 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

リンパポンプを考える

自分自身がアトピー性皮膚炎ということもあり、また長野式では長野先生が「長野式は扁桃に始まり扁桃に終わる」というお言葉を聞き、免疫やリンパというのは、生理学があまり良く分からない私でも少々興味のある分野であります。そしてクラシカルオステオパシーで学んだリンパポンプテクニックというのはそういった点から非常にそそられるものでありました。

クラシカルオステオパシーのセミナーの講義の中で良く出てくるのがオステオパシーが1900年初頭に流行ったスペイン風邪に大変効果的であった、というものです。このスペイン風邪に対する治療効果の高さが、アメリカの中でオステオパシーを西洋医学い並ぶ地位に押し上げた一つの要因であるそうです。またスペイン風邪であとは死を待つのみであったのが、オステオパシーによって命を救われ、それがきっかけでDOになった方も大変多かったそうであります。

当時どのようなテクニックがスペイン風邪に使われていたかはあちらのオステオパスの中でも議論があるようです。マコーネルという初期のオステオパスはリンパポンプのようなテクニックのことは一切述べず、スペイン風邪(インフルエンザ)には傍脊椎筋をしっかり緩めることが大事だ、とだけ述べていたそうです。リンパポンプが初めて公式に発表されたのは1920年ミラ―ドDOによるものとのことです。まあもしかしたらこのリンパポンプテクニックはすでにあって、スペイン風邪にそれで対処していたDOも多かったのかもしれません。そしてスペイン風邪が終息したころにミラード先生が発表されたと考えてもよいでしょう。

このリンパポンプというのは実際体内に生理学的変化を引き起こすことが実験で証明されております。ここ最近、現代医学の中で大きく懸念されているのが耐性菌の問題です。抗生物質の使い過ぎであらゆる菌が抵抗力をもってしまい、かつ新しい抗生物質の開発は非常に困難を極めている、というのは良く知られていることです。その耐性菌の問題に対し、抗生物質に代わる治療法は無いか、ということでアメリカのNIH(国立衛生研究所)という国の機関がテキサスのオステオパシー大学に依頼したのが、このリンパポンプの実験だそうです。

犬やマウスを使った実験では、リンパの胸管への流入量及び白血球数が大幅に増えることが分かり、さらにマウスですが肺炎や癌に対しても効果が見られたとのことでありました。

私も一時期はこのリンパポンプを多用しておりました。風邪で喉の痛みや鼻水が出ている方、アトピー性皮膚炎のかゆみ、花粉症など非常に即効で効果があるものでした。

ここ数年、免疫系に対してはツボでどこまでやれるか頑張っておりましたので、リンパポンプはあまり使ってはおりませんでした。ですがふと思うところがあり、またリンパポンプを使うようになりました。今回は免疫系ではなく筋骨格系の痛みに対して試しておりましたが、これもまた大変効果的であることが分かりました。




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# by kaiondo102 | 2018-10-02 23:29 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(5)

嬉しかったこと

数か月前、あるアメリカのDOから直接のメールがありました。そのDOというのはアメリカでも高名なアンソニーチラというオステオパシー医科大学のとても偉い教授先生だそうです。その先生から、あなたがジョーダン先生にメールした内容を論文に載せてもよいか?という論文掲載の許可でありました。

昨年の11月、私はベルリンのオステオパシーコングレスに出張しました。その時に受けたワークショップの一つがジョーダン先生というロバートフルフォードのお弟子さんでもあり、そのメールの差し出し人でもあるチラ先生の学生でもあった、アメリカでは珍しい手技のみで治療しているDOです。ワークショップの中で現在のアメリカのオステオパシーでは教えていないRRR(Rectul Respiratoty Reflex)という話になりました。直訳しますと直腸-呼吸反射というものになります。ジョーダン先生の話によりますと、フルフォード先生はこの反射に非常に興味をもっていたそうですが、それが実際何であるかは解剖学的にも生理学的にも分からなかったそうです。そこで、私が東洋医学の大腸経と肺経の話を簡単にさせていただくと、非常に興味をもってくださり、後にもっと詳しい事をメールすることになりました。

東洋医学では直腸は大腸経に属し、呼吸器は肺経に属します。肺経と大腸経は表裏の関係にあり、肺は魄を司り、肛門は魄門と呼ばれているといます。松本先生はこのことから尾骨の歪みを非常に重視しておりますし、また野口整体には尾骨によって呼吸器の疾患を治す治療法があるそうです。そんなことをジョーダン先生にメールしましたところ、ちょうどチラ先生もご自身の病気をフルフォード先生に治療してもらった時に、フルフォード先生からこのRRRを知っているか?と聞かれてそれを知らなかったチラ先生はご自身でもずっと興味をもっていたそうなので、それを知っていたジョーダン先生は私のメールをチラ先生に送ったそうです。

そんなことをメールしてから数か月後、チラ先生から論文掲載の許可を求めるメールをいただき、数週間前ようやくその論文が完成したとのことで、早速送ってくださいました。文体は読みづらいのですが面白いです。チラ先生が病気になり、フルフォード先生に治療してもらったエピソードやフルフォード先生のそのまた先生であったコンリーDOという昔の先生の論文をひっぱりだし、私のメールの内容と対比させておられました。

聞くところによりますと、このアンソニーチラ先生というのは滅茶苦茶凄い先生であるようです。そんな先生の論文に私の名前とその内容がそっくりそのまま使われたのは非常に嬉しい事でありました。その内にもう一度論文を精査したら、発表されるとのことです。

個人的には悲しい事が多かった今年ではありますが、そんな中でとても嬉しくなった出来事でありました。





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# by kaiondo102 | 2018-09-27 23:10 | Trackback | Comments(2)

ありがとう、クラシカル

私事ではありますが、2010年からやらせていただいていた日本クラシカルオステオパシー協会の通訳を正式に辞めることとなりました。

思い起こせば2010年の猛暑の板橋で初めてウィーク2の通訳を前会長と交代でさせていただいたのが初めての通訳でした。始まる前は膝がガクガクして滅茶苦茶緊張していたこと、昨日の事のように覚えております。ですが意外とその時の通訳が好評だったようで、その年の11月に初めてイギリスでのセミナー、また翌年は東日本大震災の後、余震でまだグラグラしている時にもイギリスへ行きました。

それから数々のイギリスのセミナーだけでなく、イスラエルやオランダ、アイルランドからドイツベルリンまで通訳として連れて行っていただきました。

国内でも尼崎や京都でクラシカルの通訳だけでなく、フォッサム先生というモダンオステオパシーの先生の通訳もさせていただきました。

いやあ、本当に楽しかったです。個性豊かで素晴らしい先生に囲まれ通訳の仕事をさせていただきました。イギリスの床がきしみシャワーがちょろちょろしか出ないホワイトホースホテル、セミナー会場近くのパブ、イスラエルの美しい風景と女性、オランダでの怪しい煙と裸に近いお姉さんが沢山いる街、アイルランドの落ち着いた街並み、などなど通訳の仕事の合間に触れる外国の香りは一生の思い出です。

セミナーが終わり、参加された皆さんとお腹がよじれるほど大笑いしながら飲んだビールも忘れられません。大人の修学旅行にぴったりの旅でした。

そんな素晴らしい先生に囲まれ、素晴らしい旅をしながらさらに有難かったのは海外のオステオパシーに触れる事が出来たことです。クラシカルを通訳をしながら学べたことは大変幸運なことでありましたし、イスラエルでは病院の中で実際マービンウォルドマン先生が、アイルランドのリトルジョンセンターではキャンベル先生がどのように治療するのか見学することも出来ました。ベルリンではクラシカルではなく、フォッサム先生やクチェラ先生、デバイン先生やジョーダン先生といった一流の先生のモダンなオステオパシーにも触れる機会もいただきました。

また何度も一緒に海外に行った会長を始めとする理事と古参メンバーの先生方のクラシカルに対する真剣な学びの姿勢、そしてクリスキャンベル先生の出会いから、クラシカルは素晴らしいと私自身が見直せたことも、私の治療家人生には大きくプラスしました。

ちょうど私の40代のほとんどをクラシカルの皆様とご一緒させていただけたこと、心より感謝しております。あっという間の8年でありました。

今年で私は50才になり、開業して20年目を迎えることになりました。そんな節目の年に通訳の仕事が終わりを迎えたのもとても不思議なご縁を感じてしまいます。

本当にありがとうございました!!!あ~楽しかった!!

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# by kaiondo102 | 2018-09-20 23:06 | セミナー 海外 通訳 | Trackback | Comments(2)