日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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患者さんの身体を動かすこと 3

人体にとって電気はどうやら必要不可欠なものであるようです。脳波や心電図は人間の電気活動を記録しているそうですが、それだけでなく健康な細胞にも電気が必要ですし、そもそも人体の発生には電気は大きく関わってくるとのことであります。

Youtube を見ておりますとこの人体の電気的性質を研究されている海外の何人かの医師の講演がありました。その中のお1人はテナント博士という眼科の先生で、ご自身の病気をきっかけに色々調べたら、健康な細胞が機能し、さらには新陳代謝がスムーズに行われるためには一定量の電圧が必要だということが分かっった、と講演の中でおっしゃられています。そして博士曰く、慢性疾患というのは臓器の電圧が低下し、健康な細胞を作り出せていない状態である、とのこと。

ではこの臓器に必要な電気をどこから得るか?その一つは圧電性の性質を持つ筋肉の運動からであるそうです。それも経絡線にそった筋肉の一群が活動することにより電気が発生し、それを最近超はやりの半導体としての性質を持つ筋膜が介し、その経絡を司る臓器に電気が送られるとのことであります。ですから臓器の細胞に必要量の電気を送るには、運動は欠かせないともおっしゃっています。一方「閃く経絡」の中でキーオン先生は筋膜に圧電性があり、その圧電気が代謝を促進させると書かれております。

いずれにせよ筋膜、筋肉それぞれが動きの中で電気を作り必要な臓器へ送っているのでしょう。

そう考えますと、老化は臓器の委縮を伴うとのことですが、だんだん高齢になって動けなくなり、活動量が低下することによって必要な電気を自ら発電しないため、臓器の萎縮に繋がることも考えられます。

ということは、活動量が低下しているお年寄りに対して、クラシカルのルーティンでやるような施術者が患者さんの四肢や体幹をユラユラクルクル動かしてあげることは電気の発生を普段より促進させているのかもしれません。それが故にイスラエルでの研修では高齢の患者さんに対しては効果が上がっていたのかもしれませんし、私が老人ホームで施術をしているおじいちゃんの反応も5g髪の毛一本の誇張法的な施術よりユラユラクルクル技法の方が反応が良かったと考えられます。


# by kaiondo102 | 2019-02-14 23:02 | 臨床雑記 | Comments(4)

患者さんの身体を動かすこと 2

今年になってから88歳のおじいちゃんの出張をお願いされることになりました。元々は私の治療院に来ていたのですが、元気になってあちこち遊びまわっていたら転倒して、大腿骨頸部を骨折して来院出来なくなったのが数年前のことでした。それから紆余曲折あり、今では老人ホームに入居することになりましたが、年末から色々体調も今一つなのと、うちで受けていた治療がとても気持ち良かったそうでまた受けたい、ということで出張することになりました。

いつも通り治療をしようと誇張法的に背骨を操作しましたが、何となく私の手に伝わってくる反応が今一つな気がしました。そこでクラシカルのオシレーションをふとやってみました。するとおじいちゃんの身体の反応が良い感じがします。なんか背中がすこし元気になった感じです。

それから3回ほど出張しておりますが、足のむくみは随分無くなりました。動作が以前より機敏になってきたとご家族から教えていただきました。またご本人も、以前より本が読めるようになってきた、とのこと。もしかしたらこのユラユラクルクルテクは高齢の方に良いのかも、と思うようになりました。

イスラエルでのクラシカルの「神」の臨床を拝見していたとき、確かにこのユラユラクルクルは身体の痛みや中年以下の慢性疾患にはほとんど効果が無さそうでした。若い男性の睾丸痛、若い女性の確か頸部痛、中年男性の糖尿病の神経障害、先日書いた60代女性のぎっくり腰にはその場での変化も全く無いだけではなく、ある程度の回数を重ねていても症状の変化はほとんど無いようでした。ロンドンでの臨床研修でも痛みに対してはほとんどその場で変化が見られない症例ばかりでした。その為、自分の中ではこのクルクルユラユラはほとんど意味の無い技と考えておりました。

しかし、このおじいちゃんにクルクルユラユラをやって良い反応を得てから思い出したことがあります。それはイスラエルの研修では確か高齢者の治療は非常に良い感じであったことです。もちろん高齢者ですからその場での大幅な改善は期待できません。しかし治療の回数を重ねている高齢者は皆症状が軽減しており、非常に「神」の治療に満足されているようでありました。

ということはこのユラユラクルクルテクはその場の痛みには対処出来ないが、何か別の良さがあるのではと色々YouTubeを当たってみることになりました。

そこで興味を引いたのが人体の電気的な性質であります。


# by kaiondo102 | 2019-02-05 23:50 | 臨床雑記 | Comments(4)

患者さんの身体を動かすこと

均整の専門学校では色々な技術を学びましたが、それら技術をどうひとまとめにして患者さんを施術していくか、ということは学校に行っていた時の私の悩みでありました。そんな中、ある勉強会に誘われました。その先生は若くして非常に成功している均整の先生であり、経絡、ボキボキ技法、体形調整など色々な技術を上手く使われ施術に当たっていると当時のクラスメートが絶賛しておりました。

私も早速その勉強会に出席させていただきました。その中で、腕や脚をクルクル回したり、引っ張ったり、揺らしたり、と一通りの技術を学び、その技法の流れの中で体形を調整し、個々の症状に対してアプローチすればよい、と教えていただきました。実際にそのクルクル技法をやってもらうと、身体もスッキリします。なんとなく均整の施術とは何かということが自分なりに見え始めたため、それもあって均整の学校の二年生の時に開業をしたのが今から20年前のことであります。

とはいえ、全く未熟であった私はそこで学んだ技法を数少ない患者さんに使っておりましたが、開業に3年目にそういった技法では歯が立たない方が続けていらっしゃり、腕や脚をクルクルしたり揺さぶったりする技法だけでなく、均整自体にも大きく失望し、それから長野式や誇張法を学び始めました。

そんな経験をしておりましたので、クラシカルオステオパシーに出会った時、私が過去に行っていたクルクル、ユラユラ技法と非常に類似しておりましたので、ある意味驚き、がっかりしたのも覚えております。

そして案の定、海外の講師たちは高い講師料をふんだくる癖に、痛みに対してはまったく臨床で何の結果も出せない現実を通訳しながら見せつけられてもおりましたので、自分の中ではこのクルクル、ユラユラ技法はほとんど効果の無い技法、もし効果があるとしたらせいぜい少しは患者さんの身体を緩めることが出来る技法、という位置づけになっておりました。

自分の視野の狭さや未熟さを吐露するのは悲しいのですが、このクラシカルのようなクルクル、ユラユラ技法、実は身体に対してとても意味を持ち有益な技法ではないか、と最近ようやく感じるようになりました。


# by kaiondo102 | 2019-01-29 23:16 | 臨床雑記 | Comments(2)

上肢のしびれ

昨年の年末は腕のしびれで来院する方が何人か続きました。

50代男性、左肩から手先までの痛みとしびれ。昨年の8月に旅行に行って、仲間とお酒を飲んでいたら左上肢がしびれ始めたそうです。治るかな?と思ってほっておいても改善せず、痛みはひどくなっていったそうです。お医者さんに行くと、頸椎の何番かがつぶれていると言われたそうですが、特に治療も無かったとのこと。

早速施術をします。ご本人いわく、何もしなくてもしびれているが、頭を上に向くとズンッと腕に衝撃がくるそうです。多分、斜角筋の緊張だろう、と思い施術をします。

うつ伏せで骨盤と背骨を調整します。すると「なんか背中が痛くなってきた」とおっしゃいます。右の背中がぎゅーっと痛いとおっしゃいます。D5から10くらいまででした。左会陽を押さえ、そこの圧痛をとります。

仰向けになる前に一度座っていただいて、上を向いてもらいます。「痛い」。でも腕は何となく軽くなったそうです。

仰向けで帯脈、右肩甲骨回り、そして左肩甲骨回りをゆるめます。頸椎と頭を軽く調整、左腕をぐ―パーしてもらうと、少し楽になってきたそうです。そして今マイブームのリンパポンプを十発くらい、さらに腕が楽になってきたそうです。そこで斜角筋を緩めます。長野式の痺れのツボである経渠を押さえながら、斜角筋の痛いところを全部とります。

すると仰向けの状態では随分腕が楽になってきたそうです。座っていただき、もう一度上を向いてもらうと、先ほどよりは楽に上に向けるようになりました。そこで凸凹操作をしてもう一度上を向くとさらに楽、頸胸部の凹みを抑えながら斜角筋の圧痛をもう一度とります。もう一度首を上に向けていただくと「だいぶん痛くない」とのこと。痛みの度合いを伺うと10が4くらいに減ったとおっしゃられます。

同じような施術をあと2回してほとんど痺れは気にならなくなったので、終了としました。

他にも60代男性お1人と40代男性お二人が同じような時期に左腕の痺れを訴え来院されました。年が明けてから60代男性が右腕の痺れで来院されておりますが、今のところ2回同じような施術をしましたが随分楽になってきたそうです。

基本的には斜角筋を緩めると良くなったのですが、では何で左の斜角筋が緊張したのでしょうか?年末に来られた皆様のお話だと、仕事が忙しくストレスも大だったとのこと。そのせいで斜角筋が緊張したのでしょうか?ストレスで心臓に負担がかかって、そこから斜角筋にまで緊張が伝わったのでしょうか?

いずれにせよ、斜角筋をゆるめることで皆様改善してくださった症例であります。




# by kaiondo102 | 2019-01-16 23:33 | 臨床雑記 | Comments(2)

なんちゃってAKA 5

本当かどうかは私は分かりませんが、仙骨というのは私の中ではほとんど動かないベアリングのようなものである感じがします。腸骨の中に嵌っており、一見動かないように見えます。勿論、手技療法の諸流派はみな仙骨といいますか、仙腸関節には可動性があると申しております。ではどのようにその仙腸関節が動くかについては色々説があるようですが、私は個人的には仙骨はかなりの自由度があるのでは、と思っております。

仙骨が前後左右あらゆる方向に微妙に動くことで、全身のありとあらゆる動きが可能になっているのではないでしょうか。勿論仙骨自体の動きは荷重を支える、という性格上非常に少ないのですが、しかし少しの動きがあるからこそ背骨や股関節、膝から肩までありとあらゆる全身の関節が自由に動くのでは、と常々夢想しております。

そしてそのベアリングの動きをスムーズにしてあげるためには、なんちゃってAKAや誇張法のような、5g髪の毛一本分動かす、という身体の無意識の抵抗を引き出さないような圧での操作が大きな効果をあげる感じがするのです。

勿論、グイっと捻ってボキっということでも上手く出来れば私の考える仙骨の微妙な動きを取り戻してあげることも出来ると思います。しかしそれが出来るようになるためには相当の練習と臨床経験が必要な気がするのです。それよりは5g髪の毛圧のほうが私のようなヘボでも安全にかつ非常に効果的に仙骨の動きを取り戻してあげられる気がします。

あらためて誇張法を学んで良かったな、と思う平成最後の年の瀬でありました。


# by kaiondo102 | 2018-12-30 17:14 | 臨床雑記 | Comments(4)

なんちゃってAKA 4

年末のこの時期はぎっくり腰の方が非常に多く来院してくださいます。ですが、なんちゃってAKAと凸凹、そして背骨への誇張法を繰り返しますと、来院されたときよりは確実に痛みが軽減してくださいます。治療前と治療後の痛みがまったく変わらず、みじめな思いをしながらそれでも施術代をいただかなければいけないことも最近はほとんど無くなりました。本当にありがたいです。

なんちゃってAKAをやっているとふと思い出してしまうのがイスラエルのワークショップの事であります。クラシカルの「神」と呼ばれる先生がイスラエルの総合病院のペイン科でクラシカルオステオパシーで治療をされております。その「神」がどう実際の患者さんを普段どう治療するか、目の前で見ながら学ぶことの出来る贅沢なワークショップでありました。

その初日の朝一発目、なん十分か通訳をしたところでしょうか、急患がやってくることになりました。確か60~70歳くらいの急性腰痛の女性の患者さんでした。なんてラッキーなのでしょう!!「神」がぎっくり腰を治療するところを目の前で見れるのです。私もちょうどその頃、ひどい坐骨神経痛の患者さんを日本に残しイスラエルに来ておりましたので少しでも「神」の技を学ぼうと思いました。

患者さんは車いすで連れてこられました。かなり痛みがひどいみたいでなかなか動けなかったと思います。確か右の仙腸関節周辺の痛みを訴えていたと思います。なんとか治療台の上にあおむけになり、施術が始まりました。最初は腕をルーティンっぽくクルクルしていたと思います。「うーん、やはりぎっくり腰でもルーティンで攻めるのか」とワクワクしていた覚えがあります。しかし腕を少しクルクルしたらルーティンをやめ、両足首を腋窩に挟み「引っ張るのと押し込むのどちらが良いか?」と患者さんに聞かれ、確か引っ張る方が良い、と言われたのでしばらく「神」は牽引されておりました。

十分くらい牽引されていたでしょうか、その牽引していた両足首を治療台に「神」は戻され、ここで治療が終わりになり患者さんに起き上がっていただくことになりました。スッと起き上がれるか、と思ったところ中々痛みで起き上がれません。ようやく立ち上がり、また車いすに何とか座りました。私の目には全く痛みが変化したようには見られませんでした。ある意味、非常にショッキングな光景でした。神の技が全く効果がありません。痛くてやってきて痛いまま帰っていきました。まるでそれより何年か前の私が良く直面したのと同じ状況ではありませんか。逆の意味で本当に驚かされました。その結果にびっくりしたのは私だけでありませんでした。ある理事の先生もその結果に驚かれ、後々「もっと出来たのでは」と話しをしたのを覚えております。

きっと「神」がこのなんちゃってAKAをご存じであれば、もうちょっとあの女性の痛みを軽減してあげられたのではないか?と今でもよく思い出します。

一応その「神」の名誉の為に申し上げますが、その後の臨床見学ではパーキンソン病を始めとする種々の難病を改善せしめており、穏やかで謙虚で患者さんからの信頼も非常に厚い先生でした。「神」の治療時の美しい姿勢や患者さんのハンドリングなど、通訳しながらも大変勉強になっただけでなく、イスラエルの美しい女性たちに感動することも出来た素晴らしいワークショップであったと付け加えさせてください。




# by kaiondo102 | 2018-12-19 23:04 | 臨床雑記 | Comments(2)

久しぶりに

先日、久しぶりに私の出身母体である均整のセミナーに参加してまいりました。内容は「スポンデロセラピー入門」というもの。このスポンデロセラピーとは均整では脊髄神経反射法、または観歪法、と呼ばれているものであります。どういったものかと言いますと、脊椎を叩いたり指圧することによりその脊椎に関係する臓器を拡張ないしは収縮させ病気を治していくというものです。例えば咳なんかには胸椎の3番から7番を叩くと気管支が拡張して咳が止まるというような原理を基に、全身に応用した治療法です。

そもそもはアメリカのスタンフォード大学の医師であるアルバートエイブラムという人が開発したものです。それを日本人の児玉林平という医師が日本に持ち込みました。実際に児玉先生は東京のお茶の水で開業されており、色々な症状を治療していたそうです。私の持っている「月刊手技療法」にもその児玉先生が書かれた臨床例も掲載されており、その治療効果に右も左もわからなかった開業当時の私は憧れたものでした。

今回、そのようなセミナーに出席した理由は、治療方法を知りたいというよりスポンデロセラピーがどうやって日本に伝来して、均整法や野口整体を始めとする療術に影響を与えたか昔から興味があったからです。

驚かされたのは日本人の好奇心です。オステオパシーが誕生したのが確か1874年ですが、それが日本にはすでに1910年の頃には入ってきて、本格的には1920年の頃に入っております。スポンデロセラピーも1910年に生まれましたが、日本には1917年には入ってきております。カイロも1893年に出来たものが1916年には日本に入ってきております。インターネットもアマゾンも無い時代です。日本からアメリカまで行くのに一か月かけて船に乗っていった時代でした。そんな海外だけでなく国内においても情報のやり取りが大変だった時代に、海外の海のものとも山のものとも分からない手技療法を英語で学び、日本にもってきた先人たちの努力と好奇心には頭が本当に下がります。そしてそれらを礎に日本の手技療法を近代化し、さらに発展させていった歴史も凄いと思わされました。きっと野口先生も亀井先生も、「これは凄いじゃん!!」なんて目を輝かせて辞書を引きながら原書を読み込み、さらにそこから新しい技術を作り上げていったのかもしれません。そんな事を考えると、滅茶苦茶ワクワクします。

そのマニアぶりは現代の治療家も引けを取らないようです。私も以前オステオパシーの通訳をしていた時、参加されていた先生方の中にはありとあらゆるオステオパシーを学んでいた先生がゴロゴロおりました。高いお金と自分の治療院を休みにして、海外へ何回も渡航され、オステオパシーを学ばれておりました。そういった先生方から私はクラシカル以外のオステオパシーの事を沢山教えていただきました。

過去から現在までそんなマニア(オタク)の学びと臨床の積み重ねが日本の手技療法を世界一のものにしている、と改めて実感させられました。

講師の先生も非常に博識で均整に真剣に取り組まれている感じが伝わって、とても気持ち良いものがありました。また、このブログを読んで均整を学ぶことに決めた、という好青年ともお会い出来ました。有難いことです。

そんなこんなで私の好奇心を十分に満たしていただけた3時間であり、またこんな歴史系のセミナーがあればぜひ参加したいな、と思わされた久しぶりの均整セミナーでありました。





# by kaiondo102 | 2018-12-12 23:38 | Comments(2)

なんちゃってAKA 3

鍼灸の本なんかを読んでおりますと、鍼灸師の先生の中には最初はブスブス鍼を刺していたのに、効果を追求するうちにどんどん鍼の深さが浅くなってくる。鍼先を皮膚に当てているか、あるいは鍼の重さで皮膚に入るか入らない程度しか刺さなくなる、といった記述を良く目にしたことがあります。

何故そんなに浅くなるか、ということに関してはそれぞれの先生が「だってそっちの方が効果があるんだもん」的な表現をされておりますが、最近の皮膚の研究によって、皮膚それも表皮には脳内の神経伝達物質が存在するということが分かり、いわゆる接触鍼はそれも刺激しているのでは、という話を聞いたこともありました。

身体にはそれに加わる衝撃に無意識に反応しているのでは、と良く思うのです。階段を降りると片足が着地したときには体重の何倍かの衝撃が足から骨盤にかけて掛かるはずです。ですが身体はその着地時の圧を感じ取り、足から骨盤、さらには全身の靭帯や腱といった組織をその圧に応じて締めてそれぞれの構造体の形状を維持している、ということはないのでしょうか?そのお蔭で片足で着地してもそちら側の骨盤が上に思い切りずり上がることもありませんし、フックで左の前頭部を殴られても、前頭骨が右に大きくズレるということもありません。実際に安静の状態で膝関節の固有受容器に圧がかかるだけですぐに心肺機能に変化が起きるそうです(スタイルズDOのYoutube 講義より)。つまり人体全ては常に外部から加わる力や圧を常にキャッチしその力や圧で身体の形状を崩さぬよう、あるいは機能の変化に適応するよう無意識に反応を作り出しているということは考えられないでしょうか?

そうなりますと、骨盤を矯正するからといってグイーッと捻って、体重をドンと落とすようなやり方で果たして骨格を矯正したり、関節の動きを良く出来ているのでしょうか?逆にドンという圧を感じた身体は瞬間的に身体の支持組織を緊張させて、その圧に抵抗してしまう、ということはないのでしょうか?

その身体の圧への反応を上手く騙し、支持組織に抵抗をする気を起こさせず緩めていく手法が誇張法でよく言う5g、髪の毛一本分動かすことなのかもしれない、となんちゃってAKAだけでなく誇張法で背中を調整してると思わされます。




# by kaiondo102 | 2018-11-21 01:35 | 臨床雑記 | Comments(8)

なんちゃってAKA 2

AKAの本を読み、自分なりに物凄い効果を感じていたAKAですが、本当のAKAを学んだ先生に一度本物を見せていただきましたが、私のなんちゃってとは全然違うものでした。腸骨と仙骨を動かす方向も私がやっているのより何方向か多かった感じがしましたし、圧ももっとダイナミックなものでありました。

いつも疑問なのが、関節を動かすにあたっての適切な圧というものです。クラシカルオステオパシーなんかでは、仙骨と腸骨の関係を修正するには、患者が横向きで身体をグッとひねられながら術者はその上にある程度の体重を乗せ、ボキっとやったり、あるいは座位で上半身をグイっと捻じり仙骨を腸骨の中で動かす、という手法を主に使います。また足をグイっと刹那的に牽引し腸骨の位置を修正する技法もありますが、いずれもかなり強い力でやります。私が学んだ均整でも、骨格矯正はかなり強い力で行っておりました。しかしいつも通訳しながら疑問だったのは、そんな強い力(私にとってですが・・)でグイっとやったりして本当に仙骨と腸骨の動きは改善するのか?ということでした。

というのも骨盤というのは上半身の荷重と地面からくる力を受けるため非常い強い構造になっているそうです。腸骨の間に仙骨が嵌り、それを崩さないよう強い靭帯が幾つも付着しています。また沢山の筋肉もここに付着しています。私がアメリカの高校時代レスリングを始めた時のコーチは軍隊出身でプロレスラーをやっていたゴリラみたいな先生でした。その先生はいつも「ヒップパワー!ヒップパワー!」といっており、人体で一番強力なのはこの臀部から腰部にかけてだからこの部分を上手く使え!というご指導をされていたのを覚えています。

そんな人体の中でも強靭かつ強力な部分に対し、そこを修正するのに本当にあんな力で施術して仙骨と腸骨に変化を作れるものなのでしょうか?もしそうであれば、人間は10㎝の階段からジャンプしてもかなりの衝撃になりますが、その衝撃でも簡単に骨盤はズレてしまうのではないでしょうか?私もボクシングをやったり太気拳で組手をやってかなり頭部をボコボコに殴られました。レスリングではタックルを受け、腰をマットに強打したことも一度だけではありません。グイっとやって骨が動くなら、私の前頭骨は今頃右に5㎝くらいズレ、骨盤も全く定位置にはないてはずです。

しかしそんな衝撃を身体に受けながら、私の身体は一応人間の形を保っています。ほとんどの方も10㎝の高さから飛び降りても骨盤がズレるころもありません。となると、クラシカルや均整に良く見られるあのグイっとやるような手法が本当に人体の支持構造に影響を与え、関節の動きを良くすることが出来るのでしょうか?非常に疑問です。

※ちなみに2年目からのレスリングのコーチは、ミュンヘンオリンピックに出場し先日他界された山本kid選手の御父上の山本郁栄先生と同じ階級でグレコローマンで闘った先生でした。初めて会った時「お前はイクエイ・ヤマモトは知っているか?彼は強かったぞ!!」と言われ、同じ日本人なので私も強いと勘違いされました。しかし練習が始まってみるとがっかりされたのは言うまでもありません。








# by kaiondo102 | 2018-11-16 23:52 | 臨床雑記 | Comments(0)

なんちゃつてAKA

中学2年の頃、となりに住んでいるおばさんが一冊の本を貸してくれました。タイトルは良く覚えておりませんが、骨盤調整法の本であり、現代医学では動かないとされている仙腸関節は動き、その仙腸関節を良くすると万病に効果がある、という本でした。アトピーと近視に悩んでいた私はその本をむさぼり読みました。そしてその本の中には「オステオパシー」の言葉もあり、初めて知る言葉でしたが、そのオステオパシーという響きにゾクっとしました。それから数十年後のオステオパシーとの出会いと別れを予見したのかもしれません。

それ以来、仙腸関節の存在が常に頭のどこかに存在しておりました。

開業してなかなか治せずに苦しんでいた時、AKAという技法があるのを耳にしました。どうやら仙腸関節を中心にあちこちの関節を整える技術であり、腰痛で困っている患者さんもこれで良くなる!!という技法でした。早速、本を購入して自分なりにやってみますととても効果があります。誇張法にも繋がる所があり、開業して20年経つ現在も腰痛の患者さんには良く使わせていただきます。

50代男性、朝起きたら急に腰が動かなくなり痛みでベッドから降りるのが一苦労だったそうです。前屈、後屈ほとんど出来ません。いつも通り施術、うつ伏せから仰向けになる時に滅茶苦茶痛そうです。帯脈を緩め、肩甲骨を緩め起き上がってもらおうとすると、痛みで簡単に起き上がることが出来ません。そこで頑張って痛みのある左腰を上にしてもらいます。そこでなんちゃってAKA。今度は右を上に寝返ってもらいます。少し動きがスムーズです。右をなんちゃって、そしてまた左、右、左と操作すると、どんどん寝返りが良くなります。寝返りの痛みがほとんどなくなった所で立ってもらいます。後屈はスムーズに出来るようになりましたが、前屈はまだ少し苦しそうです。そこで凸凹操作を二回すると、かなりスムーズに前屈が出来るようになりました。患者さん、「これで週末のハーフマラソンには出場できそうです」とのこと。

80代女性、左右の膝が痛みます。歩いている時だけでなく、夜寝ている時にじんじん痛み、寝返りすると膝がかなり痛むそうです。最初の数回はいつも通り全体を整え、膝の誇張法を行いました。すると歩いている時の痛みはかなり楽になり、また夜のじんじんする痛みも無くなりました。ですが寝返りを打つ時まだ膝が痛いそうです。このおばあちゃん、仙骨がやけに硬いのが気になります。そこで膝の操作はちょっとにして、仙骨の動きを良くするようなんちゃってAKAをやってみました。なんちゃってAKAを入れて施術すること3回繰り返すと、夜の寝返りの痛みは無くなりました。

70代女性、急に右の股関節が痛みびっこを引いています。特に寝返りを打つと股関節が痛むそうです。一回目はなんちゃってAKAを入れず操作しましたが、楽にはなるものの今一つです。2回目にそういえば寝返りが痛いとのことなのでなんちゃってAKAを入れてみました。すると3回目に来院されたときには、痛みはゼロになったと大変不思議がっておられました。

このなんちゃってAKAですが、寝返りが打てないことに非常に効果がありそうです。それも腰痛だけでなく膝や股関節が寝返り時に痛い、という方にも効果があります。


# by kaiondo102 | 2018-11-09 23:09 | 臨床雑記 | Comments(2)