日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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久しぶりに

先日、久しぶりに私の出身母体である均整のセミナーに参加してまいりました。内容は「スポンデロセラピー入門」というもの。このスポンデロセラピーとは均整では脊髄神経反射法、または観歪法、と呼ばれているものであります。どういったものかと言いますと、脊椎を叩いたり指圧することによりその脊椎に関係する臓器を拡張ないしは収縮させ病気を治していくというものです。例えば咳なんかには胸椎の3番から7番を叩くと気管支が拡張して咳が止まるというような原理を基に、全身に応用した治療法です。

そもそもはアメリカのスタンフォード大学の医師であるアルバートエイブラムという人が開発したものです。それを日本人の児玉林平という医師が日本に持ち込みました。実際に児玉先生は東京のお茶の水で開業されており、色々な症状を治療していたそうです。私の持っている「月刊手技療法」にもその児玉先生が書かれた臨床例も掲載されており、その治療効果に右も左もわからなかった開業当時の私は憧れたものでした。

今回、そのようなセミナーに出席した理由は、治療方法を知りたいというよりスポンデロセラピーがどうやって日本に伝来して、均整法や野口整体を始めとする療術に影響を与えたか昔から興味があったからです。

驚かされたのは日本人の好奇心です。オステオパシーが誕生したのが確か1874年ですが、それが日本にはすでに1910年の頃には入ってきて、本格的には1920年の頃に入っております。スポンデロセラピーも1910年に生まれましたが、日本には1917年には入ってきております。カイロも1893年に出来たものが1916年には日本に入ってきております。インターネットもアマゾンも無い時代です。日本からアメリカまで行くのに一か月かけて船に乗っていった時代でした。そんな海外だけでなく国内においても情報のやり取りが大変だった時代に、海外の海のものとも山のものとも分からない手技療法を英語で学び、日本にもってきた先人たちの努力と好奇心には頭が本当に下がります。そしてそれらを礎に日本の手技療法を近代化し、さらに発展させていった歴史も凄いと思わされました。きっと野口先生も亀井先生も、「これは凄いじゃん!!」なんて目を輝かせて辞書を引きながら原書を読み込み、さらにそこから新しい技術を作り上げていったのかもしれません。そんな事を考えると、滅茶苦茶ワクワクします。

そのマニアぶりは現代の治療家も引けを取らないようです。私も以前オステオパシーの通訳をしていた時、参加されていた先生方の中にはありとあらゆるオステオパシーを学んでいた先生がゴロゴロおりました。高いお金と自分の治療院を休みにして、海外へ何回も渡航され、オステオパシーを学ばれておりました。そういった先生方から私はクラシカル以外のオステオパシーの事を沢山教えていただきました。

過去から現在までそんなマニア(オタク)の学びと臨床の積み重ねが日本の手技療法を世界一のものにしている、と改めて実感させられました。

講師の先生も非常に博識で均整に真剣に取り組まれている感じが伝わって、とても気持ち良いものがありました。また、このブログを読んで均整を学ぶことに決めた、という好青年ともお会い出来ました。有難いことです。

そんなこんなで私の好奇心を十分に満たしていただけた3時間であり、またこんな歴史系のセミナーがあればぜひ参加したいな、と思わされた久しぶりの均整セミナーでありました。




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by kaiondo102 | 2018-12-12 23:38 | Trackback | Comments(0)

嬉しかったこと

数か月前、あるアメリカのDOから直接のメールがありました。そのDOというのはアメリカでも高名なアンソニーチラというオステオパシー医科大学のとても偉い教授先生だそうです。その先生から、あなたがジョーダン先生にメールした内容を論文に載せてもよいか?という論文掲載の許可でありました。

昨年の11月、私はベルリンのオステオパシーコングレスに出張しました。その時に受けたワークショップの一つがジョーダン先生というロバートフルフォードのお弟子さんでもあり、そのメールの差し出し人でもあるチラ先生の学生でもあった、アメリカでは珍しい手技のみで治療しているDOです。ワークショップの中で現在のアメリカのオステオパシーでは教えていないRRR(Rectul Respiratoty Reflex)という話になりました。直訳しますと直腸-呼吸反射というものになります。ジョーダン先生の話によりますと、フルフォード先生はこの反射に非常に興味をもっていたそうですが、それが実際何であるかは解剖学的にも生理学的にも分からなかったそうです。そこで、私が東洋医学の大腸経と肺経の話を簡単にさせていただくと、非常に興味をもってくださり、後にもっと詳しい事をメールすることになりました。

東洋医学では直腸は大腸経に属し、呼吸器は肺経に属します。肺経と大腸経は表裏の関係にあり、肺は魄を司り、肛門は魄門と呼ばれているといます。松本先生はこのことから尾骨の歪みを非常に重視しておりますし、また野口整体には尾骨によって呼吸器の疾患を治す治療法があるそうです。そんなことをジョーダン先生にメールしましたところ、ちょうどチラ先生もご自身の病気をフルフォード先生に治療してもらった時に、フルフォード先生からこのRRRを知っているか?と聞かれてそれを知らなかったチラ先生はご自身でもずっと興味をもっていたそうなので、それを知っていたジョーダン先生は私のメールをチラ先生に送ったそうです。

そんなことをメールしてから数か月後、チラ先生から論文掲載の許可を求めるメールをいただき、数週間前ようやくその論文が完成したとのことで、早速送ってくださいました。文体は読みづらいのですが面白いです。チラ先生が病気になり、フルフォード先生に治療してもらったエピソードやフルフォード先生のそのまた先生であったコンリーDOという昔の先生の論文をひっぱりだし、私のメールの内容と対比させておられました。

聞くところによりますと、このアンソニーチラ先生というのは滅茶苦茶凄い先生であるようです。そんな先生の論文に私の名前とその内容がそっくりそのまま使われたのは非常に嬉しい事でありました。その内にもう一度論文を精査したら、発表されるとのことです。

個人的には悲しい事が多かった今年ではありますが、そんな中でとても嬉しくなった出来事でありました。





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by kaiondo102 | 2018-09-27 23:10 | Trackback | Comments(2)

根本治療で効果を出すために 8

私は今でも身体の根本を治療すれば、出ている症状は自ずから消えていく、という根本治療に憧れを持ち、何とかそれを体現したくもがいております。そういった点では、この根本治療であるクラシカルオステオパシーとの出会いは本当に幸運なことでありました。クラシカルを知ることで、これまで自分が学んできた均整、長野式、誇張法を一つに統合することが出来ました。クラシカルの理論から東洋医学の理論を生理学的に理解することも出来ました。またそのルーティンは身体を治す全ての要素が入っていることを理解したことによって、自身の治療に対する考え方も確固としたものになってきました。個々の技法も非常に効果的であり、日々の臨床で非常に良く使わせていただいております。また、海外講師の臨床力の低さとやる気の無さに通訳しながら少々がっかりしていたところ、キャンベル先生という超尊敬でき臨床力抜群の先生に出会うことも出来ました。もしクラシカルを知らなければ、自分の治療はどうなっていたのだろうか?とたまに思うこともあります。

しかしこのクラシカルオステオパシーはこれまで失伝、あるいは失伝の危機にある根本治療の幾つかの流派と同じく、日本では存続の危機に瀕している感じがします。

それはまず日本国内において、クラシカルを学ぼうとする治療家が激減していることです。私も東京でのクラシカルの基礎コースの開催のお手伝いを昨年末と今年の前半にさせていただきましたが、そのコースへの申し来みはゼロでありました。関西でも基礎コースの募集をしたそうですが、こちらも申込者はいなかったそうです。学びたい!と熱望する治療家のいない治療法に未来はありません。

またクラシカルの団体は私が通訳をさせていただいた団体の他に、もう一つありました。しかしそちらの団体はクラシカルは効果が無い、ということで見切りをつけ、現在は他の流派のオステオパシーを学んでいると聞きます。

ATスティルによってオステオパシーは1800年代の半ばアメリカの大地で産声を上げました。そのオステオパシーはイギリスからやってきた超天才、JMリトルジョンによってスティルの教えと技術に忠実な形でヨーロッパにもたらされました。リトルジョンは多くの患者を治療し、教育機関を立ち上げ、ワーナム先生を始めとする優秀なオステオパスを育て、今日ではヨーロッパで大きく花咲いたオステオパシーの礎を築き上げました。

そのクラシカルオステパシーは広大なユーラシア大陸を越え、この極東の島国の日本にやってきました。源流に近いクラシカルがこの日本で花咲くか?と思われましたが、一旦は咲き掛けたクラシカルのその花は今や、しおれ始めているように感じます。これまでクラシカルを多くの先生が学びましたが、その学びを続けている先生はどんどん減っています。十年以上クラシカルに賭けてきた先生方も今では違う学びをされていると聞きます。また学びたい先生もおりません。残念な気もしますが、それも仕方ないのかもしれません。レベルの高い日本の治療家にはすでにクラシカルオステオパシーは必要のないものだったのでしょう。

一つの治療法が生き残っていくのは難しいものです。それが根本治療的な物なら尚更です。改めてクラシカルの日本での盛衰を見るに、その事が強く実感されたこの8年間でした。




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by kaiondo102 | 2018-09-13 23:10 | Trackback | Comments(2)

根本治療で効果を出すために

以前、根本治療と局所治療について書こうと思いながら、途中で断念したことがあります。当時はクラシカルオステパシーと関わりを持ち、クリスキャンベル先生という治せてかつ尊敬できる先生と出会い、先生のおっしゃるバイタルフォースの治療というものを体現しようと四苦八苦しておりました。


しかし今年に入ってからクラシカルとの縁も切れ始め、通訳の仕事も無くなったことから自分自身の治療に向き合うこととなりました。確かにクラシカルの先生たちと縁遠くなったのは寂しいものですが、本業をもう一度見直すことが出来たのは非常に有難いことでもありました。


そこでまた考え始めたのが根本治療のみで治療していくことの難しさであります。私はクラシカルオステオパシーと約8年お付き合いをさせていただきました。その間、沢山の先生がクラシカルの講習会に参加されました。ですが私もそうでありましたが、このクラシカルだけで果たして日々の患者さんの訴えに対応出来るのか、その答えを見出せずクラシカルから離れる先生も多いのが事実だと思います。


実際、クラシカルだけで、それも自費で治療院を経営している先生は私の知る限りでも数人しかおりません。やはりこの根本治療だけで患者さんを納得させるのは、非常に難しい現状があるのではないでしょうか。


海外でも状況は似たようなものであると思います。数年前に根本治療を基本とするオステオパシーのワークショップに通訳として参加したことがあります。その流派の2トップのオステオパスが実際に患者さんを治療し、その治療についてあれこれ先生が解説、質疑応答という非常に実戦的なものでした。普段のワークショップではデモ治療的な物しか拝見することが出来ませんので、非常にわくわくして参加させていただきました。


しかし私にとっては非常にがっかりするものでありました。もちろん患者さんの中には慢性の難病の方もいらっしゃいましたし、会場もその先生方の治療院ではありません。ですからその場ですぐに結果が出ることばかりでは無い、ということは重々承知しております。しかし、筋骨格系の若い患者さんに対しても少なくともその場では全く結果は出なかった治療ばかりでした。


まず驚かされたのは、身体の痛みを訴える患者さんに、どの辺が痛むのか、どういう動作をすると痛むのか、治療後はその痛みが変化したのか全くお二人の先生とも患者さんに聞かないことでした。背骨を診るだけで患者さんに私のようにアレコレ聞かなくても診断できるのかもしれません。しかし患者さんに伺うことでしか自分の施術の効果を測ることの出来ない私には、その先生方の治療が効果があったのかどうか判断することは非常に難しいものでした。


一人の大先生が30代の黒人女性の腰痛を治療しました。その流派の若い先生がすでに5回治療し随分改善してきたそうです。ですが大先生の治療が終わると、治療前はスムーズに動いていたその女性は、顔をしかめ、腰に手を当てながら痛そうにゆっくりとした動作で帰っていかれました。先生曰く、腰椎の345が狭かったので最後の技法で離開させた、とのこと。どうやらその技法は少々その女性にはきつく、痛みが出てきてしまったように私は見えました。


また、もうお1人の大先生は20代後半の大学院生だという女性を治療しました。訴えは右の肩凝りと右の背中の凝り。パッと見る限り右肩が左肩に比べ大きく下がっておりました。肝臓かなと私は見当をつけておりましたが、その先生曰く「彼女のようにバレエをやっている柔軟性の高い患者さんは良くしてあげるのは非常に難しい」とのこと。それを聞いて私は内心「なんだそれ!」と思ってしまいました。実際、治療後は「あなたは自分自身の身体の使い方をしっかりマスターした方がよい、アレキサンダーテクニックを勧める」とおっしゃっておりました。納得のいかなかった私はその先生に「右肩が落ちているから肝臓の不調からの右肩と背中のトラブルとは考えられないのか?」と質問したところ、「肝臓の不調に右肩の症状が関係するという論文は無い」とおっしゃられました。私がそれより以前にその流派の講習会で右肩の痛みは肝臓から来ることもある、と通訳したことがありますが、もしかしたら私は英語が本当は聞き取れていなかったのかもしれません。


ちなみにこの大先生のワークショップにそれより数年前に参加したことがありますが、急性腰痛の女性が車いすで運ばれ、全く痛みが引くことなくそのまま治療後は車いすで帰ったのを拝見したこともありました。


勿論、その場では症状の変化は無かったのかもしれませんが、翌日大きく改善していることも考えられますので、その一回の治療だけでがっかりするのは私がまだ未熟な証拠でもあります。もしかしたら普段は難病の患者さんばかり治療されているので、このようなマイナーな筋骨格系の問題はあまり重要視されていないのかもしれません。実際、その急性腰痛に対応されなかった先生は、オステオパシーは本来は病気を治すものだが、現在は筋骨格系の問題しか扱えない、カイロや理学療法と同じレベルのものになってしまった!!とオステオパシー大学の学生さんを鼓舞されていた講義の動画を翻訳したことがあります。きっと普段は病気の患者さんを治療することでオステオパシーの本当の姿を体現されているのでしょう


そういった難しい病気を治すことが本来の姿ではありますでしょうが、私たちのような日本の施術家にとってまず大事な事は肩凝り腰痛、膝の痛みを良くしてあげることです。それが出来なくては、少なくとも私の経験では難しい病気の施術をお願いされることは無いと思います。


そして考えなければならないのは、何故この根本治療的な施術だけでは、そういった肩こり腰痛に対応するのは難しいか、ということであると思います。


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by kaiondo102 | 2018-06-25 00:27 | Trackback | Comments(4)

最も良いオステオパシーの治療とは

定期的に来てくださる患者さんとは本当に長いお付き合いになることがあります。そうすると色々な人生模様を伺います。人生とはままならないもので、何でそこまで不運が続くのだろう、こんなに真面目に生きているのに何でこの患者さんがそんな目に逢わなければならないのか、真剣に私自身が考えてしまうこともあります。

病気で高校時代を棒に振り、何とかは入れた大学はこれまた病気との闘い。いわゆる青春時代は送れず、また病気のせいでまともな就職活動は出来ず、自分で芸術関係の仕事をすることに。少しずつ体調は改善してきましたが、その間は世間でいるプータローのような状態。病気がなんとか良くなった所でようやく得た芸術関係の仕事。本人もようやくこれから、という状態が数年続いたところで、あと数か月に打ち切りに。もちろんその後の事はまったく目途がなく、また一からやり直しです。

両親とも不仲で子供の時からヒンヤリした家庭環境。だれにも相談することが出来ず、ひとりぼっちです。折れそうな心で何とか残り数か月の仕事をこなさなければなりません。そしてその仕事が終わったら、その心はどうなってしまうのでしょうか?

こんな患者さんに私は何と言ったらよいのでしょうか?どうその折れそうな心を支えていったらよいのでしょうか?そもそも何故、こんな目に逢わなければならないのでしょうか?神様は本人が乗り越えられない試練は与えない、禍福はあざなえるが縄の如し、なんて良く言われますが、そんな励ましなんてその患者さんの10数年を知っている私は口が裂けても言えません。

そんな人生の歯車が狂いまくっている患者に出来ることは私にはありません。只、ポツリポツリと出てくる言葉に耳を傾け手を当てるだけです。そんな時ふと”the best osteopahthic treatment consists solely of embrace and caress"というジョンワーナム先生のお言葉が頭に浮かびます。ですが果たして自分がそれをどの程度出来ているのでしょうか??



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by kaiondo102 | 2018-04-06 23:08 | Trackback | Comments(2)

フルフォード先生のテクニック 3

フルフォード先生の三角形の話を思い出して、最近色々さらにやっております。

50代女性、左手の平が右手と比べ手袋をしているような感じがして、左右同時にぐ―パーしてもらうと左が圧倒的に握りつらく、そして遅いそうです。ということで肘を直角にして力を抜いてもらいながら手首を持ち上げるとすーっと腕の角度が開きます。そこでぐーぱーしてもらうとさっきよりスムーズに握れます。その角度(だいたい体幹にたいして45度くらい)前腕と手首の雑巾しぼりをして腕を身体の横に戻してぐーぱーさせると、中指から手の平にかけてしびれ感が残ります。そこで今度は中指を軽く持ち上げ腕が開く角度にしたら、そこで中指を誇張法。腕を戻してもう一度ぐ―パーすると「右とおなじに握れる」。

40代男性、歯医者さん。左の中指の第二関節が腫れ、握ると痛みます。治療中とてもつらいそうです。年末に一回来院、その時から比べると半分くらいに痛みが減ったそうです。腫瘍と疑われ検査を受けるもその疑いは無くなったそうです。

この方も同じように左手の中指を痛くないようにもって腕を開きます。その角度でぐ―パーしてもらうと先ほどよりも痛くありません。その角度で誇張法的に調整、腕を戻してぐ―パーするとさらに楽に握れます。中指は心包経、まだ第二関節を摘まむと痛みがありますのでだん中に片手を当てると摘まんでもいたくありません。痛むところを探しながらその都度だん中で痛みをとりますと、「あー本当にらく」。

右手の第二~第四指がしびれる70代の女性。その三本指を把持して持ち上げて角度を決めます。その角度でぐ―パーするとやはりしびれがかなり軽減します。そのままその三本指を誇張法で操作、腕を戻してぐ―パーしていただくと「しびれが減った」。来た時よりも半分くらいに減ったそうです。

脚の親指が外反母趾っぽく痛む20代の男性。左足親指を把持して持ち上げると足の角度が広がります。その角度で親指を曲げるとさっきより痛くありません。その角度で誇張法。もう一度足を戻して動かすと「痛くない」
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どうやら四指の末端は腕や脚の角度を開いていくとそれだけでもしかしたらフルフォード先生のおっしゃる三角形の効果が出るのかもしれません。関節を動かしたときの痛みがそうすると軽減するだけでなく、ツボの圧痛もずいぶん減ります。不思議です、この三角形。でも良く考えたら均整法でも同じことをよくやっているですよね。腕や脚の角度を開いたり、肘や膝を三角に曲げて体形をとってから治療、なんてことも。

ベルリンまで行って改めて均整法を見直すことになってしまいました。

この三角形、身体で角度をとるのも良いですが、私のように治療ベッドが狭い場合はなかなか三角にしにくい場合があります。こういう時は身体はそのままで、術者の視点を身体上でも空中でもよいですから三角形の頂点に持っていき合わせるだけでも効果がありそうです。がこういう摩訶不思議系は嫌なので、これからしばらく研究いたしますが、このブログでは報告いたしません。

このフルフォード先生のテクを教えてくれたジョーダン先生、こんど来日してワークショップを開かれるそうです。どんな発見、温故知新があるか今から楽しみです。

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by kaiondo102 | 2018-01-31 23:38 | Trackback | Comments(0)

フルフォード先生のテクニック

ベルリンのオステオパシーカンファレンスでのワークショップで学んだのはカウンターストレインのテクニックと呼吸循環モデル、そしてフルフォード先生のテクニックであります。

フルフォード先生のテクを教えてくださったのはその晩年の5年間、フルフォード先生のに師事したジョーダン先生というオステオパスです。アメリカのDOには珍しく、というか殆ど絶滅危惧種となった手技のみでクリニックを開業している先生です。その先生はワークショップでフルフォード先生の学びと思想、そして技術の変遷をお話くださり、いくつかのフルフォード先生が使って、ジョーダン先生も使っているテクニックを教えてくださいました。
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テクニックは幾つかあるのですが、私が昨今自分の施術の中にとりいれて良いな、と思うのが仙骨へのアプローチと師骨へのアプローチです。その他にもトラウマのショックのリリース、大脳鎌の治療、三角形を利用した関節へのアプローチ、あとはインテンションの使い方など学びましたが、色々やりましたが今のところ自分はその仙骨と篩骨に効果を感じております。

仙骨のテクニックはそもそもフルフォード先生がADHDなどの動きが異常に活発すぎる子供に使っていた、というテクニックです。先生が行うと余りにも効果が高く、治療した次の日にはそれまで手の付けられなかった子供が別人のように大人しくなり学校の先生もびっくりするほどのものだったそうです。これは出生時に上手く呼吸が出来なかった子供たちに使っていたそうです。

うちに来る子供たちは特に手の付けられない子はおりませんので、私はそのテクニックを大人にも使って見ました。するとまず脊柱起立筋の緊張が緩むこと、また脊柱上の圧痛が無くなることが分かりました。技法自体は非常にシンプルですが仙骨にアプローチすることで副交感神経が優位になるのかもしれません。また名前は忘れましたが長野式では尾骨の上の経穴は交感神経緊張を緩めるツボであり、また野口整体では尾骨は狂人の調整になるとも言っています。大人でも非常に気持ちの良いテクニックとのことです。長野式で言えば膀胱経への気水穴処置に対応するのかもしれません。

篩骨のテクニックはどんな人に使うのか?とワークショップで質問したところ、顎などを地面や交通事故でハンドルにぶつけ顎から頭部へ向け衝撃を食らった人、と先生はおっしゃっておりましたがもっとそれ以上に適応範囲は広そうであります。

まず顔の形がはっきりと変化します。この篩骨のテクニックと誇張法の上顎骨と蝶形骨のテクニックを行うと鼻筋が通り、顔の左右差が減ります。また鼻に何の炎症もないにも関わらず、鼻呼吸がしにくい方がいらっしゃいますがこの技法を行うと呼吸がしやすくなります。勿論鼻炎の患者さんにも効果的です。

人生に苦しみを感じている人はこの眉間の皺が深いです。松本キーコ先生のお弟子さんの開発されたアキュゾーンセラピーでは眉間のツボを使ってだん中の圧痛をとります。ある有名な先生は眉間の少し上を上印堂としてそこにお灸をすることにより扁桃体の治療になるとおっしゃられています。きっとこのエリアは脳の機能に大きな影響を与える部位であるのでしょう。この篩骨のテクニックはそういった脳に好影響を与えるかもしれません。少なくとも自律神経やホルモンバランスを整えるのには大きく役に立ちそうであります。

この二つのテクニックは非常にシンプルで誰でも容易に使うことの出来るテクニックです。ですが本当の技法というのは非常にシンプルでありながらその効果は大変なものがあるのかもしれません。シンプルイズザベストではありませんが、野口晴哉先生も技はシンプルであればあるほど良い、とどこかでおっしゃられていた記憶があります。この二つのテクニックを使いながら改めてもっとシンプルを目指さなければ、と感じさせられた2018年の始まりであります。

お知らせー東京でクラシカルオステオパシーのファンデーションコースが4月よりまた始まります。計7回のコースでイギリスのクラシカルオステオパシー協会4週間ある大学院教育に準拠するカリキュラムの第一週目にあたります。詳しくは是非、日本クラシカルオステオパシー協会のホームページ、及びフェイスブックページにそのうち情報がアップされると思うのでご覧になってください。それに先立ち1月から3月まで毎月イントロダクションコースといってクラシカルオステオパシーを紹介するワークショップも開催します。一月は1月28日日曜日、午前11時から12時半まで行います。開催場所は大井町にあります私の施術所です。お問い合わせ参加ごきはこのブログをご覧の方は私に下さっても構いません。kaiondo102@yahoo.co.jpまでメールください。



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by kaiondo102 | 2018-01-08 01:54 | Trackback | Comments(4)

クラシカルオステオパシーのすすめ 2

2007年に旧日本クラシカルオステオパシー協会の初級コースに出ました。その当時は全部で5回のコースでしたが、その時の正直な感想は「こんなんで治るの?」というものでした。当時、オステオパシー誇張法を学び始めてすぐの頃で、今までに無い筋骨格系に対しての誇張法の効果に驚き、そのオステオパシーの源流であるクラシカルだからもっと効果的な手技なのだろう、と思ってそのコースに出席することにしました。ですが、その内容は当時の私にとってはがっかりするものでした。

私にはあれだけで何が良くなるかさっぱり分かりませんでした。くるくる四肢を回し、背中をゆさぶって最後にボキッとやってハイ終わり。特に何かの症状を持つモデルに対しての治療デモもありません。鍼灸の長野式のセミナーに出てガチンコのデモ治療を見ていた私は、均整法の技法となあなあな講習会に通ずるものを感じ、がっかりしたことを覚えています。もちろんクラシカルの身体調整ルーティンを全部覚えたら使ってはいました。しかし、身体は楽になるものの症状の改善には一向に繋がりませんでした。また私の施術所は夏でも涼しかったので当時クーラーはありませんでしたので、たった20分のルーティンといえども夏にエアコンなしでやりますと私が汗だくになってしまいました。また誇張法の手を当ててじわーっと何かが動く感じの方が好きでした。やっている意味も今一つ掴めず、だんだん私はクラシカルを使うことは無くなってしまいました。

ですが今から考えますと、私がクラシカルを理解できなかったのは無理もないかもしれません。まだまだ経験を積み始めたばかり、治療の右も左もわからない状態でした。脳脊髄液だとかブレスオブライフやらフルフォード先生などまるで以前私が発勁やら合気など中国拳法や古流武術に抱いていた憧れ的な妄想をオステオパシーにも持っておりました。また当時協会で教えてくださっていた講師の皆さんも、そこまでクラシカルで長い間臨床を積んでいらっしゃらないようでした。いってみればイギリスで学んだ知識をあんまり良くクラシカルを分かっていない人がもっと分からない人に教えていたのですから、無理もないことかもしれません。

私がクラシカルってもしかしたら凄いのかもしれない、と思ったのは4~5年前のことでしょうか。2010年頃に初めてクラシカルの国際セミナーの通訳をはじめてもあんまりその良さはしばらくまったく分かりませんでした。しかし今のクラシカルの協会の会長をはじめとする理事の方々はもう何年もオステパシーを学んでいる方たちです。一流一派のトップの先生、モダンなオステオパシーをずっと学んでいた先生、将来の日本のオステオパシーを担うであろう先生が本当に一生懸命私にとっては意味不明なクラシカルに向き合っております。もしかしたらこのクラシカルには私には分からないが素晴らしい何かがあるのかもしれない、と少しずつ思い始めてきました。

もちろんそれまでにイスラエルに行ってクラシカルの神様といわれるマービンウォルドマン先生が現代医学の病院の中で難病患者の最後の砦として様々な病気を改善している事実や、クラシカルをアメリカからイギリスに持ってきたリトルジョンの文献を翻訳することでクラシカルに対する私の曇った目が少しずつ開かれてきたこともあります。

そうしてもう一回クラシカルオステオパシーを見直してみますと、本当は素晴らしい治療法なのかもしれない、ということが少しずつ実感できるようになってきました。

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by kaiondo102 | 2017-10-30 14:03 | Trackback | Comments(0)

しばらく更新いたしません

海外へ行く準備があったり、実際に一週間イギリス、アイルランドに行ってきたりで全然ブログを書いておりませんでした。帰国後久しぶりに更新しようとパソコンを開きましたが、本格的に壊れてしまったようです。

沢山の方にご訪問いただきながら、申し訳ありません。また新しくパソコンを購入するまでしばらく更新は控えさせて下さい。



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by kaiondo102 | 2017-04-11 00:18 | Trackback | Comments(2)

腎ー喉ー然谷

この秋は非常に風邪を引いて来院される方が多く、私も楽しく施術させていただいておりました。こういった手技や鍼灸による風邪の施術は、もちろん一回ですっきり風邪が治るということはありませんが、患者さんは確実に身体が良い方に変化しているのを実感されるそうです。だいたいその場で喉の痛みや鼻水、咳といった症状は確実に減りますし、薬を飲んで熱は下がったけど身体がだるい、なんて方にもうってつけであります。

その中で最近面白いな、と思うのは喉の痛みに対するツボの効果です。

以前は臂臑をいうツボをよく使っておりました。これは昭和の名灸師、深谷伊三郎先生が喉の痛みに効果があると発見されたツボであります。ですがこの秋はふと然谷を使ってみましたところ、大変効果的でありましたので、ここの所多用させていただいております。

然谷は腎経の火穴です。長野式では腎経上に何か炎症や痛みといった症状があったら然谷に圧痛があり、それを復溜と陰谷というツボでその圧痛を消していきます。ですが手でやるときは直接、然谷の圧痛を消してあげても効果があるようです。

然谷はちょうど土踏まずのところにあるツボです。松本先生はここを押すのではなく擦るような感じで触診します。ということはかなりツボの大きさとしては広いのかもしれません。親指二本分から三本分くらいに広いことがあるように思います。

まず患者さんに喉の痛みを感じてもらいます。何もしなくても痛いか、つばを飲むとさらに痛いかを伺います。次に私は拇指に一番近い所をぐっと押さえてみて圧痛があればそこからとっていきます。とりかたは皮膚に自分の親指を皮下組織の水圧を圧迫する感じで圧定します。しばらくそのままにしておいて(5~6秒)もう一度ぐっとそこを押さえてみます。するとうまくいけばかなり圧痛が減っているはず。そのまままた同じような圧で圧定します。また5~6秒経ったころにぐっと押さえると然谷の圧痛が無くなっているか、さらに減っているはずです。まだ痛みがあれば無くなるまで続けます。ここで一度患者さんに喉の具合を聞いてみてください。きっと楽になったとおっしゃられるはずです。さらに指一本分かかとの方に移動して然谷の圧痛を確認し、圧痛があればまた同様にそれをとっていきます。だいたい指2本、ないし3本分の圧痛をしっかりとると喉の痛みが大幅に軽減、あるいはその時点ではゼロになります。

勿論、然谷の圧痛取りに自信がない場合には足の小趾を捩じりやすい方に捩じってみて喉の痛みが変われば、それでも良いかもしれません。腎経は足底の湧泉というツボから始まりますが、実は足の小趾の内側から本当に始まる、という説もあります。ですから足の小趾を捩じっても腎経に刺激が行き、喉の痛みに変化が感じられるのでしょうか。

最近はお腹や背中の圧痛をとるよりも、手足のツボを使ったほうが内臓への影響が大きいように感じます。やはり経絡治療でいう五行穴が重要だというのは本当なのかもしれない、と強く実感します。

先日、フォッサム先生のモダンなオステオパシーの通訳をして、解剖生理と最新研究に基づいたその最先端度合に感動しましたが、やはりこの古臭いけどものすごく効果のある経穴も良いな、とあらためて思います。

でも手技でツボを積極的に使っている先生って、一体どのくらいいらっしゃるのでしょうか???



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by kaiondo102 | 2016-11-25 00:49 | Trackback | Comments(2)