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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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カテゴリ:オステオパシー( 53 )


クラシカルオステオパシーから教えてもらったこと 2

ここ最近、花粉症の子供たちの施術をする機会が増えております。だいたい2歳くらいから中学生くらいまでの子に来てもらっております。この花粉症、やってみると意外と良くなりやすい不調でもあります。

子供たちに行うのはだいたい同じで、背骨の脇を上から下に指圧していく抑制技法を行い、あとは腹部と胸部のリンパポンプ、そして頭部と顔面を少し触って終わりです。一回目の施術で結構症状は軽くなります。特に目がかゆかったり鼻が詰まっていたりしても、腹部のリンパポンプをやっているうちにそれらの症状が楽になっていきます。

最近あらためて思いますが、クラシカルの技法は本当にシンプルですが、非常に高い効果があります。背骨の脇を拇指で指圧していく抑制技法なんて一見どこでもやっている技法です。マッサージ屋さんでバイトしてさんざんこの母指指圧をさせられた私にとって、これほど嫌なテクニックはありません。バイト時代はこんなことやって気持ちよいだけで肩こりや腰痛が治るわけでもなく何の為にやっているか意味不明であっただけでなく、親指は痛くなるしで一番やりたくない技法でありました。

しかし、尊敬するクリスキャンベル先生のお話とその臨床を拝見し、先生ご自身がこの抑制技法を多用されてました。またワーナム先生も赤ちゃんにまで使って高い臨床効果を挙げていた、という事実もあります。きっと何かあるのだろう、ということで自分でも嫌々施術の中で取り入れてみました。

すると、患者さんが受けていて気持ちよくリラックス効果が高いだけでなく、様々な不調に対して効果的なことが実感させられました。やはりクラシカルで言うようにこの技法は自律神経を安定させ、全身の血流を改善させることが患者さんの諸症状の改善から自分でも実感することが出来ます。

やはりシンプルイズザベストでございます。抑制技法にしろリンパポンプにせよ、やっていることは本当に単純です。しかしなかなか薬が効いていない花粉症だけでなく、様々な不調に絶大な効果を出すことが出来ております。

日本クラシカルオステオパシー協会の元理事のI先生が「クラシカルはスルメみたいなもんだね」と以前おっしゃられていましたが、本当にその通りであります。ようやく私もこのスルメのおいしさを最近毎日のように噛みしめることが出来るようになりました。


by kaiondo102 | 2018-03-15 00:48 | オステオパシー | Comments(2)

クラシカルオステオパシーから教えてもらったこと


クラシカルオステオパシーとお付き合いするようになって10年近くになります。このブログでも何回か書かせていただきましたが私には最初このクラシカルオステオパシーがさっぱり理解できませんでした。身体をくるくる回してゆらゆら揺らしてボキっとやって「はい終わり」。もっと神秘的なテクニックに憧れた私は正直がっかりした覚えがあります。

しかし日本クラシカルオステオパシー協会の通訳として再びクラシカルとのお付き合いが始まりました。国内外のセミナーで通訳をやり、資料を翻訳しているうちにだんだんクラシカルの良さが分かってきました。そしてクラシカルを見直すことによって自分のそれまで学んできた技法を一つにまとめることが出来ました。クラシカルに会えてお付き合いがここまで続いたのは、本当に幸運なことでありました。
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その中で最近クラシカルからヒントをいただいたのは技法の流れの順番です。クラシカルオステオパシーは身体調整というだいたい20分くらいで終わるルーティンを中心に構成されています。患者さんは仰向けで右の足から治療始めます。右の下半身、上半身、左下半身、上半身からそこからすぐに頸部と頭部を治療します。それが終わるとうつ伏せになっていただき左半身、右半身を治療し最後にボキっとやって終わります。

私がクラシカルのルーティンで理解できなかったのは、この頭部の治療がルーティンの早い段階で出てくることです。均整法では頭部や頸部はどちらかというと施術の最後の方でやる、と学びました。どうしてか、と言いますと均整法の創始者が、現代は頭が疲労する時代なので、身体を落ち着かせてから頭を最後に落ち着けさせる良い、ということを確かおっしゃっていたからです。自分の施術も頭部を最後にずっとしてました。

ですがこの数か月、なかなか膝や肩などの四肢の痛みが良くならない方に対して、ふと思い立って頭をやってから痛い所を施術してみました。すると不思議なことに頭を施術した後に四肢の痛みをチェックすると頭を治療する前より痛みが軽減しているのです。

どうして頭を治療すると痛みがあんなに軽減するのでしょうか?最近出ている理論には慢性痛は脳に痛みが記憶されている、あるいは脳の一部が慢性痛の患者さんは委縮している、というものを良く伺います。その為に腰痛患者さんにうつ病の薬を処方することもある、と聞きました。また松本キー子先生は頭部のDLPFCという部分に近いツボに鍼をすることでこの部分の血流を改善させて慢性痛に著効を上げている、という報告も以前、鍼灸の専門誌に出ておりました。また長野式の長野潔先生は頭部瘀血の治療は肩関節痛に効果がある、ということをおっしゃられ、私も以前それをやり効果を感じておりました。
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ということは頭を先に施術することによって何らかの刺激が脳の痛みに関係する部分に入って、それが落ち着くことで四肢の痛みが軽減されるのでしょうか?そしてそれをクラシカルオステオパシーのルーティンを現在の形に完成させたジョンワーナム先生はご存知だったのでしょうか?クラシカルの奥深さをまたまた見せていただきました。

今持っているものを徹底的に見直すことで新しい閃きを得ることが出来ます。そんなことを感じた10年目になるクラシカルとのお付き合いりました。

お知らせ・・・日本クラシカルオステオパシー協会ではファンデーションコースを東京で開催することを予定しています。それに先立ち紹介せみナーというのを開催しております。クラシカルがどういったものかご説明させていただき、実際に少しだけ体験していただくものです。次回は3月25日の日曜日、午前十一時から十二時半まで予定しております。参加費は5000円です。一応私の施術所でやりますので、参加ご希望の方は私のアドレスkaiondo102@yahoo.co.jpまでご連絡ください。

またファンデーションコースの詳細は日本クラシカルオステオパシー協会のHPに出ております。リンクをどう貼ってよいのか分からないので、すみません。お手数ですが直接そっちを見てみてください。


by kaiondo102 | 2018-03-01 23:23 | オステオパシー | Comments(0)

クラシカルオステオパシーのすすめ 7

お知らせ・・日本クラシカルオステオパシー協会は正式に2018年1月からのファンデーションコースの開催を決定しました。それに先立ちましてクラシカルオステオパシーを知っていただく為のワンデイの紹介セミナーも行います。紹介セミナーは12月10日(日)に私の施術所で行います(午前と午後の二部制)。詳細は日本クラシカルオステオパシー協会のフェイスブックページをご覧になってください。私のメールkaiondo102@yahoo.co.jpに直接ご連絡下さっても構いません。本当はリンクを貼れればよいのですが、すみませんやり方が分かりません。よろしくお願いいたします!!


何度も申しますように、私はクラシカルが初めさっぱり理解できませんでしたが約10年に渡るお付き合いの中で、ようやくクラシカルの素晴らしさが少しずつ理解できるようになりました。

20分のシンプルなルーティンの中に人様の身体を治す全ての要素が入っていると思います。身体の筋肉や靭帯といった軟部組織を緩め、骨格を整え、血液やリンパ液、脳脊髄液といった体液の循環を改善し、内臓を賦活し、免疫細胞を活性化させ、自律神経を安定させていきます。さらにはそれらを全て司るバイタルフォース(生命力)へアプローチしていきます。そして何よりも大事なスティルの時代から息づく、人の観方と治癒への導き方を説く原理原則と哲学が色濃くのこされております。もう手技療法家としてこれだけ学べば十分といっても過言ではないでしょう。
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しかしそれだけに実際に効果を出せるようになるまで難しく、時間もかかる場合もあるかもしれません。そのためでしょうか、多くの先生がせっかくクラシカルを学びながらどのように臨床で結果をだしていけばよいのか分からず、結局クラシカルから離れていくという悲しい現実もあります。
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私はクラシカルを知ることで改めて今まで学んできた身体均整法と東洋医学理論を見直せただけでなく、技術的には均整と長野式鍼灸(手技に応用します)、オステオパシー誇張法をクラシカルという接着剤で一つにまとめることができました。さらには生命力に対するアプローチという自分に最も足りない事を教えてくれたのもクラシカルオステオパシーでした。私も確かに一時期クラシカルとは縁遠くなりましたが、通訳を仰せつかり、再び付き合うことが出来たのはようやく20年になる自分の施術家人生で非常に幸運であったと思います。

そんなこんなで私の考えるクラシカルオステオパシーをかなり自分勝手に書かせていただきました。クラシカルってどんなものか知りたい先生方、あるいは学んでみたいな、という先生方に少しでもお役に立つことが出来れば幸いであります。

今週の木曜日から協会の会長のお伴でベルリンのオステオパシーカンファレンスに行って参ります。クリスチャンフォッサム先生をはじめ、ヨーロッパやアメリカの有名な先生方が講演、ワークショップをされます。そんな凄い大会に出席できるのは本当に光栄であります。いくつかのワークショップに私も受講生として参加しますので、帰国後はそのご報告が出来ればと思っております。

ということでクラシカルのファンデーションコースのご参加、お待ちしておりま~す!!








by kaiondo102 | 2017-11-14 14:31 | オステオパシー | Comments(0)

クラシカルオステオパシーのすすめ 6

お知らせ・・日本クラシカルオステオパシー協会は正式に2018年1月からのファンデーションコースの開催を決定しました。それに先立ちましてクラシカルオステオパシーを知っていただく為のワンデイの紹介セミナーも行います。紹介セミナーは12月10日(日)に私の施術所で行います(午前と午後の二部制)。詳細は日本クラシカルオステオパシー協会のフェイスブックページをご覧になってください。本当はリンクを貼れればよいのですが、すみませんやり方が分かりません。よろしくお願いいたします!!


クラシカルオステオパシーは疾患を発症させる要因である、そういった「流れ」を滞らせる要因に対して身体の歪みや病変部を操作することによってアプローチします。

筋骨格系だけでなく、皮膚や様々な軟部組織の異常による物理的な脈管系への圧迫をリリースしていきます。自律神経にアプローチすることにより、高すぎる交感神経は下げ、低すぎる副交感神経はあげていきます。血管運動にアプローチすることにより、血液循環を正常化し、身体全体の体液分布を平衡化していきます。内臓運動にもアプローチすることにより、臓器の活動も正常化します。もちろん、スティルが大変重要視した脳脊髄液に対しても頭部や脊椎の治療により、その流れを改善していきます。クラシカル特有の身体力学を考慮したアプローチにより、体腔間のバランスをとり全身の体液の流動性を正常化していくこともします。また、リンパポンプ技法のように、ダイレクトに免疫力を上げていくこともできます。

昨今では筋膜に対するアプローチが大人気のようです。しかしスティルは当時から筋膜の重要性を「疾患を見つけ、治療する場所である」と重要視しておりました。そしてクラシカルオステオパシー技法の特徴である支点を作り四肢をテコとして大きく動かしていく見た感じ物凄く単純な方法は、カークスビルで研究、教育されていたノルウェーのクリスチャンフォッサムD.O曰く、最も筋膜をリリースするのに効果的な方法である、とのことであります。

まだまだ、他にも色々な方向から身体にアプローチしていると思いますが、クラシカルオステオパシーでは、Total Body Adjustment,といって、20分程度で全身を治療していくルーティンがその治療のメインになりますが、それだけで全てやっているのです。ただ、ゆらゆらさせて、くるくるして、もみもみしているだけのように見えますが、実は物凄いことをやっていたりするのです。人さまの身体を改善していくための全ての要素が、あのルーティンに入っているのです。

正直、私はクラシカルの素晴らしさをついこの間まで全然理解できませんでした。あまりの見た目のシンプルさを大きく誤解しておりました。お恥ずかしいことです。

しかし、JACOの皆さま、クリス先生やマービン先生、キャンベル先生、そしてリトルジョンの文献から、私のこの曇った目もお陰さまで少しずつ開いてまいりました。ありがたいことです。





by kaiondo102 | 2017-11-08 23:46 | オステオパシー | Comments(0)

クラシカルオステオパシーのすすめ 5

お知らせ・・日本クラシカルオステオパシー協会は正式に2018年1月からのファンデーションコースの開催を決定しました。それに先立ちましてクラシカルオステオパシーを知っていただく為のワンデイの紹介セミナーも行います。紹介セミナーは12月10日(日)に私の施術所で行います(午前と午後の二部制)。詳細は日本クラシカルオステオパシー協会のフェイスブックページをご覧になってください。本当はリンクを貼れればよいのですが、すみませんやり方が分かりません。よろしくお願いいたします!!

人は何故病気になるのでしょうか?
今日これだけ医学が発達しているのに、なぜ病に苦しむ人は全く減らないのでしょうか?

自身も3人の子供を髄膜炎で亡くした元々M.DであったATスティルも同じようなことをきっと考えていたのかもしれません。そして当時の医学に失望したスティルは沢山のインディアンの遺体を解剖し、自身でも様々な体験を積み、筋骨格系の位置異常が疾患に大きく関わることを発見しました。

さらに筋骨格系の位置異常から考えを進め、「液体の流動性が途絶えたとき疾患が発生する」「動脈の支配は絶対である」「血液の流れが停滞すると、そこで血液がfetmentation(発酵、もしくは腐敗)する」といった体液循環の重要性を示唆する言葉をスティルは遺しています。

JMリトルジョンは筋骨格系の位置異常による人体の生理学変化が(過剰な反応、あるいは反応の低下)となり.体液の流動性が損なわれることが疾患の大きな要因であると考えておりました。

余談でありますが、東洋医学の世界でも昭和初期の超名人鍼灸師、澤田健先生は疾患の原因は血液の不均衡である、と確か鍼灸真髄で述べておりました。流れのない水が腐り、そしてボウフラが湧くように、洋の東西にかかわらず流れが滞ることが病気の大きな原因であると考えられていたようです。そして身体の中の流れが順調であれば、ウィルスや細菌、ストレスといった外的な要因の負けることはない、ということでしょうか。

では、何の流れが滞るのでしょうか。それは血液やリンパ液、脳脊髄液、様々な内分泌液といった目に見える体液だけでなく、リトルジョンのいうNerve Force(神経力?)やあるいは経絡の流れもそこに含まれるのでしょう。

それでは、何が流れを滞らせるのでしょうか。その一つは筋骨格系の緊張や硬直といった脈管系への物理的なブロックが考えられます。あるいは自律神経のアンバランスによって血管やリンパ管が収縮あるいは拡張し、その流れが阻害されることもあるでしょう。脊椎病変や全身の姿勢異常によって、身体の浅い層や深い層、各体腔間や四肢における体液循環の不均衡が作られる場合もあります。私はよくわかりませんが、脳脊髄液や神経force、経絡もそういった要因によって流れが滞るのではないかと思います。

そういった流れの滞りが、免疫力を落とし、消化吸収、排泄、循環、内分泌に悪影響を与え、疾患が発症しやすい体内条件を作るのでしょう。

その内的要因が身体の歪みを作り、脊椎や骨盤、肋骨や頭蓋骨に病変を作ります。また、その逆、外的要因が内的要因を阻害することもあります。その身体に現れる様々な形の「歪み(オステオパシー病変)」を整えていくことが病気を改善することに繋がる、という考えを実臨床で証明しさらに深く探求続けたのがスティルとリトルジョンでありました。


by kaiondo102 | 2017-11-08 14:15 | オステオパシー | Comments(0)

クラシカルオステオパシーのすすめ 4

リトルジョンの素晴らしさはそれまでスティルの解剖学的位置異常を治すことのみに終始していた考えを、さらに発展させたことです。
ではその位置異常を治すとどのような生理学的な反応が身体に引き起こされ、身体は治癒にいたるのか。オステオパシー的な観点から疾患はどのように人体で作られ、その時、身体の生理学はどうなっているのだろうか。そして、人体の力学や内臓と体表の関係、個々の疾患の背景とその原因及び治療方法を詳細に研究したことだと思います。

いわばスティルがある意味感覚的に作り上げた(勿論スティルは解剖学に精通しておりました)オステオパシーをリトルジョンはさらに医学的に深めていったのではないでしょうか。

実際、リトルジョンがカークスビルを離れることは大きな頭脳的損失であったと、フライエットの法則のハリソンフライエット博士はおっしゃっていたそうです。

また、リトルジョンはどんどん現代医学的になり、部分的な処置で満足するアメリカやイギリスのオステオパシーを嘆き、本来スティルが伝えていたオステオパシーの姿を頑なに守り続けました。

そのリトルジョンの業績はジョン・ワ-ナム先生に引き継がれました。

ワーナム先生はあまりにも西洋医学的になってしまったイギリスのオステオパシーから袂を分かち、ご自身で大学を設立、リトルジョンの研究を纏めながらさらに深化させ、本物のオステオパシー(これはワーナム先生の言葉です)志す若者たちを教育し(しごき)、多くの患者を治療していたそうです。

2007年に99才で亡くなられましたが、その2週間前まで一日20人の患者を治療していたそうです。

そのクラシカルオステオパシーは現在、イスラエルのマービンウォルドマン先生、アイルランドのクリスキャンベル先生、イギリスのクリスバッテン先生らが受け継ぎ、イギリスからヨーロッパ全土、カナダ、そしてこの日本にまで拡がっています。

※ ということで11月3日より始まるキャンベル先生のワークショップの前にクラシカルオステオパシーのすすめを終わらせたかったのですが、無理でした。すすめの続編はワークショップ終了後また再掲させていただきますので、またよろしくお願いいたします!!!


by kaiondo102 | 2017-11-01 22:45 | オステオパシー | Comments(0)

クラシカルオステオパシーのすすめ 3

昨今では日本でも様々なオステオパシーが学べるようになりましたが、クラシカルオステオパシーの大きな特徴、他のスタイルとの違いというのはなんなのでしょうか。

西部開拓時代の1800年代の半ば、髄膜炎によって3人の子どもを亡くされたアメリカのATスティル博士がそれまで学んでいた西洋医学を捨て、オステオパシーを作り上げたというのは日本の先生方もご存じの話かと思います。

そのスティルが開発したオステオパシーは1800年後半から1900年の初頭、まるで「野火が拡がるように」全米に拡がりました。当時の西洋医学のレベルはお世辞にも高いとはいえませんし、抗生物質のような魔法の薬もありませんでしたので、オステオパシーが拡がるのも当たり前だったのかもしれません。

さらには1900年の初めに大流行したスペイン風邪に対するオステオパシーの治療効果の高さが認知されたことにより、全米あちこちに多くのオステオパシー病院が設立されていったそうです。

そのスティルの所で治療を受けたのがイギリスから渡ってきたJMリトルジョンでした。

リトルジョンは確か喉の結核か何かの病気でイギリスでは治らない、と全ての医師に宣告され、もっと乾燥したところに行け、ということでアメリカに来たそうです。

リトルジョンというのはもーの凄い頭の良い人で、ありとあらゆる学業に精通し沢山の博士号を取得しておりました。

コロンビア大学で学んでいたということですので、多分ニューヨークにいる時にスティルの噂を聞いたのでしょう、そこから随分離れたミズーリ州のカークスビルに行って治療を受けました。すると、どの医師にも治らない、死ぬだけだ、といわれた病気が治ってしまったそうです。そこでリトルジョンはびっくりしたのでしょう、オステオパシーを学ぶことになりました(ちなみにその病気は死ぬまで再発しなかったそうです)。

法医学を修めていたから生理学も修めていたものと思われますが、スティルの設立したオステオパシー大学で生理学を教えながらオステオパシーを学び、やがてD.Oになってからはその大学の長となり、臨床に研究にいそしんでいたようです。

やがてカークスビルの大学を離れたリトルジョンはシカゴに自身のオステオパシー大学病院を設立し、臨床、研究、教育、論文作成に多忙な日々を過ごしました。ここまで聞くと臨床家というより研究者のようですが、調べてみますとオステオパシーだけで様々な疾患に悩むかなりの数の患者さんをシカゴで治療していたそうです。実際に癌に対してのオステオパシー治療の臨床報告だけで約80例の報告がリトルジョンよりなされています。

やがてイギリスに帰国したリトルジョンはBSO(ブリティッシュスクールオブオステオパシー)を設立し、イギリス国内でも臨床、研究、教育に没頭し1947年に亡くなったそうです。



by kaiondo102 | 2017-10-31 14:53 | オステオパシー | Comments(0)

クラシカルオステオパシーのすすめ 1

来年の一月からまたこの大井町で日本クラシカルオステオパシー協会主催のフアンデ―ションコースが開催されることとなりました。地元ですし私も少しだけお手伝いさせていただくことにもなりました。さらにはイントロセミナーといって受講を考えている先生方にクラシカルをご紹介する一日セミナーも開かれ、それもお手伝いさせていただきます。あれほど興味の無かったクラシカルにここまで深く関わるとは思いもしないことですが、そんなこんなを考えるとふと思い出すことがあります。

ほとんど学校に行かなくてよかった大学時代、私はだいたい3つのアルバイトを掛け持ちしておりました。一つは大手スポーツクラブのインストラクター、もう一つは大手英会話学校の講師、そして通訳でした。一番長いのはインストラクターでしたが、私のバイトしていたスポーツクラブはフロントの女の子が可愛いことで非常に有名な店でした。実際フロントのマネージャーは全員顔で選んでいた、と言います。スポーツクラブで運動する会員さんも同年代の女性が多く、フロントの女の子に会員さんの女性、私は滅茶苦茶楽しくアルバイトをさせていたおりました。

しかしそのフロントの中に一人、他の女の子と比べてしまうとお顔の造りではどうしても見劣りしてしまう子がいました。最初私は何であんな子を入れたんだろう?と不思議に思っておりました。しかししばらくするとその子の笑顔がとびきり素晴らしいのに気がつきました。どんな人に対しても心からの笑顔で応対します。また非常に性格が素晴らしいかったです。本当に優しい子でした。一度皆でバイトが終わってから車で心霊スポットに肝試しに行ったことがありました。そのスポットを歩き始めてしばらくすると、一番若かった男の子がビビりだし、半泣きになりました。私たちはまだ若かったのでバカにして笑っておりましたが、その女の子は半泣きの男にぴたっと寄り添い「大丈夫だから、一緒行こう」となだめながらエスコートしていたのを覚えております。

それが終わってから「〇地(女の子の名前)は怖くなかったの?」と私が聞くと、「全然です、だって見えないし生きている人の方が何かと怖いじゃないですか!!!」ととびっきりの笑顔で答えました。その瞬間、私は少しだけ惚れてしまいました。今からもう27年も前のころになりますが昨日の事のように覚えています。

2007年に初めてクラシカルオステオパシーと出会って今年でもう10年になります。今まで何回かこのブログでも書かせていただきまいておりますが、私ははじめクラシカルの良さが全くと言ってよいほど分かりませんでした。ですが、臨床経験を積み、通訳を何回もして資料も翻訳し、実際に自分の施術にクラシカルを取り入れていくことによって、ようやくここ数年クラシカルオステオパシーは素晴らしい!!と言えるようになりました。

私とクラシカルの付き合いを思い起こしますと、そのスポーツクラブで出会ったお顔の造りは今一つですが、笑顔と性格のとびきり素晴らしかったあの女の子をどうしても思い出します。

そんなこんなで昔の記事の再掲も含め、しばらくクラシカルオステオパシーのススメを書かせてください。


by kaiondo102 | 2017-10-29 21:27 | オステオパシー | Comments(0)

もう一度テコ

あれほど良く分からなかったクラシカルオステオパシーも、門前の小僧習わぬ経を読むではないですが、セミナーの通訳や翻訳をやらせていただくなかで、少しずつ何をやっているのか自分なりに理解できるようになってきました。

とはいえ、私の理解はかなり断片的であり、自分の良いように曲解しているかもしれませんが、それでも自分の施術のスタイルはクラシカルから大きな影響を受けております。そして誇張法の操作と組み合わせることによって、自分なりの施術スタイルを作ることができました。人に言われた事をそのまま行うことが出来ない我がままな私にとって、クラシカルのルーティンをそのまま自分の施術にすることは無理ですが、クラシカルの理念ならありがたくいただくことが出来ています。あらためてクラシカルとのお付き合いがきれなかったのは幸運でありました。

クラシカルのスタイルの中で特に大きく影響を受けたのはテコの力を使う、ということです。昨年もクラシカルの事を少し書かせていただいた時、テコは身体の色々な部分の統合をとる為に大きく役に立つのではないか、書きました。

もう一つ感じたことは、テコを効かせている状態は、その支点である治療対象を動きやすくする感じがするのです。私が勝手にやっている誇張法的クラシカルオシレーション技法は、仙骨をテコにして少し動かします。といっても、ほんの少しだけです。そしてもう一方の手の指を棘突起に当て、仙骨の動きが背骨に伝わるのを感じ、また次の背骨に移ります。見た感じ動きのほとんどないオシレーション技法です。

この仙骨をテコとして軽く押さえた状態は私にとってニュートラルな状態な作り出している感じがするのです。この状態で椎骨を摘まんで左右に動かすと、テコをかけない時は右方向にしか動かなかったある椎骨が左右に動く感じがします。いわば車のクラッチを踏んでギアチェンジが出来る状態に似ていると言えるでしょうか。テコを効かせることによって、ちょうど背中の上でどこにもくっつかず背骨が浮いている状態を作り出しているという感じがします。長テコを使うことの意義は多数あると思いますが、その一つとしてテコを治療対象に効かせることは、その治療対象への様々な影響を最小限しうる状態を作り出せるのではないでしょうか。

ということで最近は背骨だけでなく、頭蓋骨もテコといいますか動きの中で操作したらどうなるか、ということでやっています。例えば頭を右に回旋すると蝶形骨や前頭骨はどう動くのでしょうか。頭を傾けると側頭骨や後頭骨、頭頂骨はどのように動くというか浮くのでしょうか。その状態で何らかの操作をしてあげると何か変化は起きるのでしょうか。色々実験をしていますが、結構顔の形が簡単に変化するような感じがします。少なくとも首の可動性は格段によくなるようです。

色々な意味でクラシカルオステオパシーと出会えて良かった、と思う今日この頃であります。

by kaiondo102 | 2014-09-22 00:33 | オステオパシー | Comments(4)

クラシカルオステオパシーのススメ 6

本当はこのクラシカルのススメシリーズは、自分の中でのクラシカルオステオパシーに対する考え方を整理するつもりで、9月のWEEK3までに書いて、また臨床報告に戻ろうと思っていました。しかし通訳のお仕事の前は色々あって、終わらせることができませんでした。

とはいえ、WEEK3の通訳をやって、やはりクラシカルはとても素晴らしい、と改めて思わされました

正直、クラシカルのテクニックは少ないです。ルーティンの技法を中心に、あとは四肢のテクニックに毛が生えたぐらいの数しかありません。それぞれの技法は非常にシンプルで、見た感じ、こんなんで効果があるのかな?と思われる方も多いと思います。

また、クラシカルはおしゃれではありません。オステオパシーの中には、脳脊髄液の微妙な波動だけでなく、さらにもっと大きく深いものを読み取り、治療をするというかなり発展形のオステオパシーの流派もある、と聞きます。クラシカルはといえば、そのような複雑な事には一切目を向けず、ただ愚直に手足をくるくるして、身体をゆらゆらさせて、時折モミモミするだけです。それだけで、全ての疾患に対応していこうとしますし、オステオパシーの創世記にはそれだけで多くの人の命を救い、現代でもイスラエルのマービン先生は病院の最後の砦として、数々の難病を改善せしめている、という事実があります。

さらには、シンプルで誰でもが行えるがための難しさもあります。ただ単にルーティンをやれば良い、というものではありません。患者の身体に合わせ、また疾患に合わせ、技法を微調整していかなければいけません。テコと支点の角度や張力、技法を行う時の「間」というものを変化させていきます。その患者にあう最も良い治療を行うためには、単に技術や解剖生理だけを学ぶのではなく、オステオパシーの哲学、スティルやリトルジョン、ワ-ナム先生の研究をも学び、応用し、深めていかなければいけません。

まるで、空手家が正拳突きを一生磨いていくのと非常に似ている気がします。

私がクラシカルの良さに気がついたのは、ほんの数か月前、6月のオランダのセミナーを受けてからです。6年かかってようやくクラシカルの良さが解りかけてきました。

この間のWEEK3 でも、理事のI先生が「クラシカルはスルメのようなもんだね。」とおっしゃっていました。そう、クラシカルは噛めば噛むほど美味しいのです。

もうすぐ、JACO(日本クラシカルオステオパシー協会)では、新しい基礎コースの募集をするようです。どなたか、スティルの時代からほとんど形を変えず、連綿と続くクラシカルオステオパシーを学ばれたい、と思う方はいらっしゃいませんか?是非、学んでみたいという方は、JACOのホームページあるいはフェイスブックを見て、ご検討されてはいかがでしょうか。

by kaiondo102 | 2013-10-12 00:59 | オステオパシー | Comments(2)