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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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カテゴリ:長野式( 19 )


長野式のススメ 最終回

前回、勉強会というか練習会のお話をさせていただいたので、そのまま長野式の事を書きたいと思います。

長野式(キー子スタイル)を臨床で使う上で第一の難関は、やはり圧痛を確実にとっていくことです。天枢や大巨の圧痛の確実にとることの出来る、中封を見つけることが出来るか、ということです。長野式を志す鍼灸師の方は、まずここで躓きます。次の難関はその指で見つけた中封に確実に鍼を入れられるかです。ここは私は鍼灸師ではないので、やったことはありませんが、やはり簡単なことではないようです。

そして第三の関門は数多くある処置法をどうやって使いこなしていくかです。ここは非常に難しいところです。長野式の処置法は何個あるのでしょうか?基本的な処置法だけでなく、松本先生はツボを古典に基づいて、新しい解釈で、多様な疾患に応用しています。そんなこんなを併せるとその処置法は膨大な数となってきます。その膨大な数の処置法のどれを患者さんに使うのか、これは本当に鍼灸師泣かせではないかと思います。

私は2003年に初めて長野式(キー子スタイル)のセミナーに出させていただきました。この時は鶴崎先生が講師をされ、川崎の接骨院で、30人以上参加者がいらっしゃったかと思います。初めて公開された鶴崎先生のセミナーでした。そして驚いたのは、簡単な説明の後、もうすぐに実際の臨床を見せて下さったことです。それも、健康な参加者を相手にするのではなく、鶴崎先生のお弟子さんが連れてこられた、なかなか改善することのできない、本当の患者さんを相手に、それも30人以上の衆人環視の中で治療を見せて下さいました。

その時の鶴崎先生の治療は、本当に基本に沿ったものだった気がします。腹部や頸、背部の出ている圧痛を全てとっていく治療法でした。瘀血の反応には左中封、尺沢、免疫の反応には長野式免疫ポイント、副腎の反応には照海、兪府、という感じで、圧痛が無くなるまでとことんまでやっておりました。鍼の数も物凄く、それこそ鍼山状態でした。ベッドの上にはディスポのケースが散乱し、圧痛の確認には2人でも3人でもアシスタントを使ってツボを押さえてのデモ治療でした。治療時間も平気で2時間近くになっていたかと思います。

でも、長野式初心者はまずここから始めていく必要があるのではないでしょうか。とにかく出ている圧痛を一つ一つ全て確実に取る。例え治療の時間が2時間かかっても、初心者の内は仕方がありません。鍼の数が増えても仕方ないのかもしれません。もし時間的にも許さず、患者さんもついてこれないのなら、最低でも、胃の気・瘀血・免疫・副腎の反応は確実にとっていくことから始め、それが上手く行くようになったら、少しずつ処置法を増やしていって見てもよいかもしれません。

長野先生はそれこそ長くても治療時間は20分位だったと聞きます。また、名人と言われる人は5分から長くても30分で治療が終わり、あまり多くのツボを使わない、と言います。
しかし、この稼業を始めて何年の素人に毛が生えた治療家が、そんな名人を形だけ、時間だけ真似ても意味がないと思います。

その点、私はあの時代の鶴崎先生の治療が拝見できて本当に良かったと思っています。キャリアも技術も全然私より長く上ではありますが、まだまだ名人といわれる前の段階(ごめんなさい!!!)の鶴崎先生が必死こいて、汗だくで、緊張で手が震える中、自分のもっている全てを出したデモ治療は今でも、はっきり覚えておりますし、本当に勉強になりました。そして良い意味で、まずあそこを目指そう、と非常に現実的で具体的な目標をもつことも出来ました。

数年前の鶴崎先生のセミナーでは、その時代の雰囲気は全然ありません。もう数穴で体中の圧痛をとりまくって、終わりですという感じでした。

是非是非、長野式の初心者の先生は、時間も鍼の数も増えることを恐れずに、圧痛の森にアタックしてください。その森を抜ければ、きっと見えてくるものがあると思います。そして森を抜ける経験が多ければ多いほど、どの処置法をどんな患者さんに使えばよいか、と段々判断力が上がって、洗練され、時間も鍼数もどんどん少なくなってくると思います。

あのイチローも8千回悔しい思いをして、偉大な記録を達成したそうです。我々も頑張ってやっていこうではありませんか!

ということで、今回で偉そうに鍼灸師でもない私が、長野式について語るのは最終回とさせていただきます。

by kaiondo102 | 2013-08-28 00:21 | 長野式 | Comments(4)

長野式のススメ 3

では、このkiikostyle流の触診をどのように身につけたらよいのでしょうか?

私が思いますに、このやり方はマッサージの経験が長い先生の方がスムーズにいくような気がします。私も学生時代に約一年ちょっと、そして開業してお客さんが来ない時、半年ほどマッサージ屋さんで働いていました。毎日少ない時でも4~5人はマッサージが出来ていたので、人さまの身体に触らせていただくのは随分馴れることができました。そして凝りをほぐそうと頑張って揉みますので、凝りの芯に指の圧力をかけていくことが次第にできるようになりました。

長野式の触診も同じことです。お腹の圧痛でも背中でも首でも、圧痛あるいは凝りの芯に入れる感じで指の圧力をかけて、患者さんに痛いか痛くないか伺いながらチェックしていきます。

人さまにあまり触り馴れていない方は、この圧痛をしっかり押さえることが難しいようです。しかし、触り馴れている方は少しコツがつかめてそれから練習を少し重ねれば、長野式で使うお腹や背中のターゲットの圧痛を押さえることはすぐに出来るようになると思います。

もし学生さんで長野式を志されるなら、鍼の技術なんかとりあえずおいといて、1年ぐらいはどっかのマッサージ屋さんで揉みまくるのも一つの方法かもしれません。人さまをほとんど触ったことのない時に、セミナーなんか行っても無駄かもしれません。一年揉みまくってから、少しずつ講習会に出られて、長野式の処置法を覚えていけばいいかもしれません。そしてクラスメートを片っぱしからとっつかまえて実験台になってもらい、瘀血と免疫だけは確実に出来るようにしてみたらいかがでしょうか?

長野式のセミナーは色々あるようですが、この触診をとことん練習することを目的とするとセミナーはあるのでしょうか?こんなこと部外者の私が言ったら怒られそうですが、松本先生や鶴崎先生といった超ベテランの先生のセミナーより、この触診をひたすら練習するセミナーのほうが初心者の方にとってはずぅ~っと重要な気がします。長野式、特にkiikostyleは20年前から注目をあれだけ浴びているのに、その割には長野式で開業している治療家はそう多くないといいます。その理由の一つは、触診練習目的のセミナーがなく、初心者の方が十分に練習を積むことが出来ないからかもしれません。(このセミナーの件につきましては、もしそういう触診を練習する目的のセミナーがあり活発に行われているのでありましたら、すみません、知りませんでした、訂正いたします。)

私は長野式から本当に恩恵を受けた一人です。長野式を知って初めて患者さんの身体を少しずつ理解することが出来るようになりました。均整でいう観察ー設計ー調整ー確認というサイクルで施術できるようになったのも長野式のお陰です。長野式の考えをもとに誇張法や均整とくっつけて自分なりの施術スタイルを作ることが出来ました。

しかし、あと10年したら長野式はどうなっているのでしょうか?この初心者でもベテラン並みの効果を出せるこの素晴らしい治療法は生き残っているのでしょうか?長野式の先行きに不安を感じるのは私の考えすぎでしょうか?

by kaiondo102 | 2013-01-20 01:19 | 長野式 | Comments(3)

長野式のススメ 2

私が初めて長野式の治療をセミナーで拝見して感じたのは、鍼灸治療というより手技療法で鍼灸を使う治療だということです。

セミナーに来られた方はご存じかと思いますが、モデル患者さんのお腹を松本先生や鶴崎先生が足先から頭のてっぺんまで触りまくり、圧痛のあるところにシールをつけていきます。そして、そのシールを片手で押さえながら、もう一方の手で治療点であるツボを押さえます。そのツボを押さえると、ツボの位置が正しければ、シールの貼ってある所の圧痛が消えるか、大きく減少します。例えば、左の天枢や大巨に圧痛がある場合、瘀血処置の適応となります。瘀血処置の治療点は左中封と左尺沢です。左の天枢と大巨はターゲット、そして中封尺沢は治療点となります。ですから、治療の場合は片手で天枢を押さえ圧痛を確認、そのまま手は離さず(ここが大事)に天枢にかける圧をゆるめ、触ったままにします。この天枢を触っている手は絶対に動かしてはいけません。次に左の中封を反対の手で触ります。何となく、ここが効きそうかな?というところがありましたら、そこを少し強めに押さえます。そうしたら中封を押さえながら、ずっと触り続けている天枢をもう一度ぐっと押さえます。

中封の位置が正しければ、瞬間的に左天枢の圧痛は無くなるか、大きく減ります。もしここで左天枢の圧痛があんまり減らなかったり、半分ぐらいにしか減らなかったら、もっと良く効く中封を探します。さきほど押さえた中封の1mm上や下、左や右を丁寧に押さえながら、天枢の圧痛が消失するか確認していきます。もっとも天枢の圧痛が無くなるところ、それを根気よく探したら、初めてそこに鍼を指で押さえた同じ深さと角度で入れていきます。

この瘀血処置だけでも、お分かりいただけたと思いますが、そのほとんどが手による触診で決まります。それさえ決まれば、あとはどんな風に鍼を刺しても、天枢の圧痛や大巨の圧痛は消失させることが出来ます。そして長野式ではこの患者さんの身体に張ったシールが全部無くなるまで、根気よく治療点を手で探し、鍼をしていくのです。

しかし、このターゲットを探し、押さえ、その圧痛を消失させることのできる経穴を手で探すという行為は、特に初心者の方には大変難しいようです。また、他の治療法で何年か経験のある方でも、最初からスムーズに出来る方はあまりお目にかかったことはありません。

間違えてはいけないのは、この瘀血処置では正しい中封を探すのではありません。経絡治療をやられている鍼灸師の方は、非常に厳密に一個一個のツボを探していかれると聞きます。しかし、長野式で探すのは、左下腹部の圧痛を消失させてくれる中封を探すのです。もしかしたらその中封は正しい位置より指一本分ぐらい上にあるかもしれません。左にずれているかもしれません。でもそこを押さえて左下腹部の圧痛が消失すれば、それが長野式の瘀血処置における、その患者さんの中封なのです。実際松本先生の症例報告には、正規の位置より3cm下の所を押さえるとターゲットがゆるんだ、という記述や、長野先生が復溜に鍼をしたら、随分上、築賓の近くだったというお話を伺ったことがあります。

始めてこのやり方をされる方は、正直瘀血処置が完了するまで、下手したら10分以上かかることもあります。なかなか左下腹部の圧痛が消失する中封や尺沢が探せないのです。そうなると、この時点で長野式は難しいと感じ断念されてしまいます。あるいは中途半端にしかターゲットの圧痛が消失しないため、長野式なんて効かないと誤解して離れていかれる、と伺います。

しかし、この手でターゲットを確実に押せて、そのターゲットを確実に消せるツボを押さえられれば、あとはこれを全ての処置で繰り返していくだけです。ですから、ここが一番難しいところでもありますが、これさえ乗り越えてしまえば、あとは長野式のありとあらゆる処置法はあなたのものなのです。

長野式を志す鍼灸師の方が乗り越えなければいけない大きな壁は、この手でターゲットと治療点を確実に探せることではないか、と私は思います。

by kaiondo102 | 2013-01-07 00:34 | 長野式 | Comments(2)

長野式のススメ 1

2013年になりまして、ふと思い浮かんだのが、今年で長野式に本格的に出会って10年になるということです。確か、2003年にカナダの鶴崎先生のオープンセミナーがあり、初めて出席させていただき長野式に触れることができました。それまで自分の抱えていた、今から考えれば基本的な疑問というのが、そのセミナー受け松本先生の教科書を読むことによって、目の前の霧が晴れるように解消していった経験を今でも覚えております。

このブログには長野式を学んでいる、あるいはこれから学びたいと思っていらっしゃる鍼灸師の方も多くいらっしゃるようです。私は鍼灸の資格どころか、いわゆる国家資格を持たない世に言う無資格者であります。しかし、松本先生の教科書を読みこみ、セミナーにも参加し、長野式をやっている鍼灸師の方と交流を持たせていただき、自分でも長野式を手技療法に応用できないかと3年ほど四苦八苦しておりました。その経験から、少なくともこれから長野式を学びたいという鍼灸師の方には、何らかのお役に立てるのではと思い、僭越ながら上記のようなタイトルで、少々ブログを書かせていただければと思います。(私の云う長野式はkiiko styleです)

長野式の最も素晴らしい所は、ひとえにその素晴らしい治療効果でしょう。その効果ゆえ、松本先生はハーバード大学で医師に鍼灸を教え、そして横浜の精神病院では長野式でうつ病の患者を治療し、医師も驚くほどの効果を上げています。そしてこの高い治療効果の噂ゆえ、長野式に関心を持つ鍼灸師の方は大変多いと伺います。

その治療効果を上げられるのはなにも偉い先生だけではありません。初心者でも少し馴れれば、それこそ驚くほどの効果を上げることができます。それも治療法を全部知らなくてもかまいません。とりあえず、一番基本の胃の気処置さえ何となくできれば、患者さんは身体が変わったことを体感できるはずです。

長野式では様々な治療法があり、それらを処置法と呼んでいます。基本的なところで、瘀血、免疫、副腎、胃の気、気水血処置といった所でしょうか。他にも八難、イヒコン、側湾、筋緊張緩和処置、帯脈等々、それこそ沢山の処置法があります。これらの処置法は、本治法になるだけでなく、標治法ともなるといいますか、本治と標治の境目が長野式では大変曖昧です。というか、基本処置の効果が大きすぎるため、それだけで患者さんの訴える症状を大きく減らしてあげることが出来ます。

素晴らしい各処置法だけでなく、松本先生のお陰で長野式の治療は大変システマチックに出来あがっています。瘀血や免疫の反応はお腹や首のここ、八難を使う時はここに圧痛がある時などなど、難しい脈診に頼らずとも、圧痛を頼りに患者さんの身体を理解して、治療を進めていくことができます。

長野式は少数のベテランしか使いこなせない治療法ではありません。少し学べば初心者でもかなりの程度、治療効果を上げることが出来ます。そして個々の症状だけでなく、身体全体を整えることのできる長野式は本当に素晴らしい治療法だと思います。私の先輩いわく「長野式は現代の太極療法だ」と言っておりました。その言葉を聞いた時、なるほど確かにそうだ、と思いましたが、それに私はもう一つ「初心者でも出来る」という文言を付け加えたいです。

しかし、この素晴らしい治療法もやはり乗り越えなければいけない壁があります。それを乗り越えることが出来なくて長野式をあきらめる鍼灸師の方も多いと伺います。

by kaiondo102 | 2013-01-04 02:45 | 長野式 | Comments(0)

長野先生のdvd

先日、一緒に勉強をしている先生から長野先生の臨床の風景を撮影したdvdを貸していただきました。長野先生の実技は初めて見ましたが、とにかく格好イイの一言です。

もう随分お年の時ではあったでしょうが、患者さんとの軽妙なおしゃべりの間に確実に主訴をとっていきます。村上先生と松本先生が見学している風景もあり、お二人が本当に長野先生を敬愛されていることが伝わってきます。

基本的にそのdvdでは帯脈と筋緊張緩和処置がメインでしたが、この2つの処置法で腕の痛みや膝や腰の痛み、目の不調などなどとにかく動きにくかったり痛みがあったりするといったものを片っ端からとっていきます。私もそのdvdを見てから、痛みのある患者さんにはちょっと長野先生になったつもりで帯脈を押さえています。やはり大変効果的で、同側のからだのどの部分であっても痛みや動きにくさがここ一穴で面白いように軽減していきます。また、長野先生は患者さんにかならず「今、どうですか?」と聞き処置の効果の有無を確認しています。自分の今のやり方は悪くないかもしれないと思うことができました。

dvdを見ていて長野先生がお一人で長野式を構築されたことにびっくりします。どうして帯脈が指の痛みに効果があるのでしょか?なんで右の三焦経を使うことによって左の腕の痛みが改善するのでしょうか?長野式の処置法は本当に効果的なものばかりですが、長野先生はどうやってそんな処置法を思いつかれたのでしょうか?長野式の効果をある程度知っている自分が長野先生のdvdを見てこんなに驚かされるのですから、それこそ松本先生が師にするなら「この人しかいない」と思われるのは当然でしょうし、村上先生の人生が「帯脈」で変わってしまうのもさもありなん、という感じがします。そしてその長野先生の名人技を我々のような凡人に分りやすい形で翻訳された松本先生の凄さにもあらためて驚かされたしだいです。

長野先生には一度是非お目にかかりたかったと切に思いました。

by kaiondo102 | 2009-11-01 00:53 | 長野式 | Comments(2)

筋肉痛に

月に数回健康管理のために来てくださっている患者さん、先日は足を引きずりながら来られました。「どうしたんですか?」と伺うとウエイトトレーニングを始めスクワットを死ぬほどやったとのこと。腿の前も後ろもパンパンだそうです。

全体を調整し長野式で腹部をゆるめ、筋肉痛はどうかと伺うと「まだ痛い」とのこと。

長野式では筋肉の問題は脾経に関わってくると考えられています。基本的には上太白を使いますが、今回は私の好きなオッディを刺激してみました。

オッディを刺激すること数十秒、足を交互に仰向けの状態で動かしてもらうと左足がらくになってきたとのこと。そのまま1~2分オッディを押さえると右足が随分らくになったそうです。しかし、左足がまだまだ。そこで上太白を押さえ、十数秒刺激してそこを押さえたまま足を動かしてもらいます。すると少しらくに動かせます。そこでそのまま上太白を刺激すること数分。左の足の筋肉痛も随分減ったそうです。そのまま立ってもらうと来たときの三分の一ぐらいになって足を引きずる感じもなくなりました。

其の方は不思議そうに「筋肉痛にもきくんですか~」とおっしゃっていました。

私のあやふやな西洋医学の知識では筋肉痛は疲労物質である乳酸がたまることによっておきるはず。そうなると乳酸が筋肉中からなくならない限り痛みは減らないはずです。しかし、脾経の操作によって、それもものの数分の刺激で大幅に筋肉痛の痛みが軽減します。多分鍼などで10分ぐらい置鍼しておけば筋肉痛はほとんどなくなったはず。ということはその乳酸は十分の間に排泄されたことになるのでしょうか???

東洋医学の経絡経穴は本当に不思議であります。最近また、長野式にはまりはじめその不思議さにあらためて感動しております。

by kaiondo102 | 2008-12-08 15:46 | 長野式 | Comments(0)

関節の元

股関節の痛みの方に関元を使って股関節の可動範囲が広がって以来、関節の痛みを訴える方に関元を使ってみております。さすがに関の元=関節の元と考えると結構効果があるようです。

まずは四十肩の患者さんに使ってみました。60代の女性で腕を万歳のように上げると最後のところで痛み、つり革が掴むことができないそうです。

全体を調整、仰向けのまま腕を上に上げてもらいます。するとやはり最後のところで痛みます。
そこで関元を押さえます。十秒ぐらい刺激して一度腕をあげてもらうとまだ痛むそうです。そこでもう20秒ぐらい関元を押さえます。すると少し痛みが減るそうです。そのまま一分ぐらい関元を刺激するとずいぶんらくに腕をあげることができるようです。もうあと2分ぐらい関元を刺激すると痛みなく腕を上げられます。そのまま肩鎖関節を胸鎖関節を調整、最後は痛み無く腕を上げられるようになりました。

次は交通事故でむちうちになって以来、調子が悪い方。首の痛みと肩のはりは数回の施術でなくなりましたが、楽器を弾くときに右手が動かしずらいとのこと。最初は薬指が動かないとのことでしたが、それは改善しこの間は手首が動かしずらかったそうです。

やはりこの方も全身を調整後、関元を押さえます。今回は前述の方と違い数十秒関元を押さえ、手首を動かしてもらうとスムーズに動かせるように。そのままもう一分ぐらい関元を押さえるとかなりらくに手首を動かせるようになりました。しめに誇張法で手根骨を調整、手首を動かしてももう痛みが無いため、「楽器を弾いて手首の調子をご報告します」とのことでした。

膝の痛みにも効果がありました。40代の女性で昨年膝を痛めて来院していました。しばらくいらっしゃっていませんでしたが実はパニック障害の気があるとのことでもう一度来院されました。そうしたら、先日ずっこけて膝をうってから膝が変だそうです。仰向けに寝た状態で膝を上から押さえると痛みます。全体を調整して関元をを押さえながら膝を上から押さえると痛みが無くなるそうです。数分関元を操作すると上から膝を押さえつけても痛みがなくなりました。

どうして、関元が関節の痛みに効果があるのでしょうか。やはり字のごとく関節の元とも考えられるからでしょうか。そういえば関節の部分は他の場所に比べてぐっと締まっています。いってみれば渋滞を起こしやすい場所でもあります。同じ関のつく関門でもあるオッディもそこを締める括約筋があるとのこと。からだの中で締まるところを関と考え、そこの開閉をスムーズにして渋滞を解消する役割がこの関元はあるのでしょうか???

古の漢方家が「生の元は腹にあり」と言い、澤田先生も体の不調は五臓六腑に原因があり、その乱れを整えれば全ての病気は治ると「鍼灸真髄」で書いてありました。また、増永静人先生も腹部の操作を重視して、私はそこから腹部の操作を学びたく、長野式キー子スタイルを学びました。しかし、腹部の痛みをとるだけではなかなか関節の痛みは改善しませんでした。しかし、ちょっとオステオパシーに回り道をしてもう一度、経絡経穴に戻ってみると少し見え方も変化して、少しずつ腹部の操作で四肢を整えることが出来つつあります。

とはいえ、四十肩のようなものは一度痛みがとれてもまた次にこられたときは痛みが戻っていることも多いものです。今度は戻りがすこしでも少しになる方法がみつけられればとおもっております。

by kaiondo102 | 2008-11-30 23:36 | 長野式 | Comments(2)

腹部のツボの操作

中極が首の痛みに効くとわかってから、腹部の経穴の操作で四肢の関節を変化させよう、と色々使っております。

先日来た患者さん、首の痛みを訴えておりました。この方は出産後に腱鞘炎と股関節痛を訴え以前来られ、最後の施術で関元による操作と関節への誇張法で改善、それより痛みがないそうです。今回は右の首が痛いとのこと。そのほか生理の前にイライラがつのり左の後頭部もとても痛くなるそうです。

全体調整の後、首を何で変えようかなと考えました。なんとなく中極は効かない感じがします。そういえば、この方のお父さんは糖尿病があります。生理の前は甘いものがとても食べたくなりまた、左の後頭部が痛む、そして本人は低血糖の気があるそうです。そうなると脾のトラブルと考えられます。今までならオッディを使うところですが、右の章門をおさえてみました。何箇所か押さえると一番痛いところがあります。そこを押さえ数秒、「どうですか?」と伺うとらくに首を動かせるようになっているそうです。そのまま一分くらい押さえると痛みがなくなったそうです。

また、結構ひどい股関節痛の方、十数年痛かったり痛くなかったりでお医者さんからは形成不全といわれているそうです。左の足が痛く靴下をはいたりベッドに乗るときには両手でよいしょ、と左足を持ち上げなければなりません。この方も全身を調整後、あまりにも長い間の関節痛ですので私の区分では自己免疫疾患かも、ということで関元を操作しました。少し関元をおさえながら足を動かせます?と動かしてもらいました。いままでは仰向けの状態で自力ではひざを持ち上げることができなかったのに少し膝がベッドから浮きます。そのまま数分関元をおさえていると膝が90度にまげられるぐらい動かせるようになりました。そのまましめに誇張法の股関節の操作をして終わりました。するとベッドから降りるとき、今までなら両手で左足を一度持ち上げて降ろしていたのに、その日は自力で左足を持ち上げベッドから下ろすことができ、「あれ、靴下もはけそう」と片足でたって左足を持ち上げ靴下をはくポーズまで出来るようになりました。

長野式に夢中になっていたとき、腹部の圧痛を消すだけでは関節の痛みが改善せず、悩んでいた時期がありました。しかし、今になってわかったのはただ圧痛を消すだけでは片手落ちであったかもしれないということです。鍼灸での長野式では置鍼の時間が10分から20分あり、其の間にターゲットの圧痛を消すだけでなく、患者さんの訴えまで影響を与えていたのかもしれません。しかし、手技でやると圧痛を消すと次の圧痛へという形をとってしまうため、そのツボの効果がターゲットの圧痛を消すまでしか効果がなかったのでしょう。そこからさらに患者さんの訴える場所に影響を与えるには圧痛を消した経穴への操作によって初めて効果が上がるのかもしれません。

改めて、ツボは効くと実感する今日この頃であります。

by kaiondo102 | 2008-11-16 16:12 | 長野式 | Comments(0)

関元を使って

鶴崎先生のセミナーで最も印象に残ったのは、自己免疫性疾患に入る病気が増えているとのこと。いままでの膠原病といったものだけでなく、糖尿病や狭心症まで含まれるようになってきている、という説明でした。

長野式では自己免疫性疾患には下腹部にある関元を使います。ですから、リュウマチで手が痛い人には関元に押さえ、手の握りの変化があるならばそこに刺鍼するそうです。確かにリュウマチの人に使うとそれだけでかなり変化し、そのまま誇張法で痛い部分を操作するとかなりらくになるようです。

ですが、リウマチだけでなくもっと他の症状にも効果がある感じがします。例えば、産後の方の関節痛などは結構両方の手や足が痛くなったりします。また、なかなか治りにくい腰痛や変形性膝関節症などの体の痛みはいってみれば自分で自分を苦しめている、と考えてみるとなんとなく自己免疫性疾患の範疇にはいるような気がして関元の適用範囲かと思い、色々試しています。

今のところ特に効果があると実感できるのは産後の方の不調です。本日来られた方は右の手首の腱鞘炎と右の股関節痛でした。数回の施術でだいぶ良くなり、今日は久しぶりの来院、少し手首と股関節が痛くなり始めてきたとのことです。

赤ちゃん連れでしたので早めに終わらせなければならないため、すぐに誇張法で背骨と骨盤を整え、長野式で腹部を緩めます。そして関元かな、というところを十秒ぐらい押さえ、手首と足を動かしてもらうとまだ痛いとおっしゃるので少しへそよりにずらし押さえます。また、十秒ぐらい押さえると今度は少し痛みが減っているとのこと。そこでそのまま関元を押さえます。数十秒ごとに痛みを確認してもらうと、痛みがどんどん減っているとのこと。2分ぐらいおさえると手首の痛みは無くなり、股関節の痛みがすこし残る程度とのことでした。

そこで股関節を誇張法で調整すると痛みなく足が動かせるようになりました。

他にも産後の腰痛の方、腱鞘炎、膝の痛みなど、関元を使うとそれだけで大きく痛みが減り、その後スムーズに関節の操作に移れるようです。

この関元の関とはなにを意味するのでしょうか。内関、外関、陽関、関門、隔関など関がつくツボの名前はいくつもあります。関ですからバルブみたいなものなのでしょうか。そうすると広い所が急に狭くなっている場所にあたるのかもしれません。そうなると体でいえば関節にあたるでしょうし、からだのなかでは弁、あるいは膜などに関係あり、そういったところのつまりや滞りによっておきるからだの諸症状に効果があるのでしょうか???そうすれば脳梗塞や心筋梗塞のリハビリや予防にも詰まったところを流すという効果があるのならば関元の適応かもしれません。妄想はどんどん膨らんでいきます。

いずれにせよ結構効果のあるツボの一つです。今、ガンの患者さんや糖尿病の方、甲状腺疾患の方にも使っています。効果がでると良いのですが。

by kaiondo102 | 2008-10-19 00:11 | 長野式 | Comments(2)

扁桃に始まり扁桃に終わる

去年の秋ごろからバセドー病の患者さんが来られています。そもそも最初はひざの痛みで来られておりました。しかし、ひざの痛みだけでなく、からだ全体の調子もおかしく、お医者さんに行ったら血液検査の結果、バセドー病と診断されたそうです。

ひざの痛みは数回の施術でほぼ改善しましたが、バセドーからくる諸症状、頻脈、動悸、不安感、振るえ等の訴えはあったのでそのまま週一回来院することになりました。それと同時に甲状腺の病気の専門病院にも通院をはじめました。しかし、この専門病院での投薬がくせものでした。薬の副作用により発疹や急激な尿意など、外出もままならず、薬を変えるもそれも合わず後は放射線か手術しかないといわれたそうです。本人も手術はいやなのでその病院には行くのをやめてしまってとりあえず私の所に引き続き来ることになりました。

しかし、10月から1月まではほとんど変化がありませんでした。毎回動悸がするとおっしゃり、脈拍も来院時には100前後、施術後も90台でした。からだの振るえも止まらず私も困ってしまいました。なんとか良くならないかと思い、長野式の本を拡げていると、ふと「扁桃に始まり、扁桃に終わる」という長野先生の言葉を思い出し、扁桃の圧痛をとってみることにしました。

花粉症の症状もひどくなり始めた2月から毎回、乳様突起の下の扁桃の反応点である天ヨウから指2本したの東風までの圧痛を手三里でとりました。

すると2~3回目の施術のあとから、それまで毎回来院時の脈拍が100前後であったものがだんだん90近くに下がり、施術後では80台まで下がるようになりました。3月の半ばぐらいには動悸や振るえに悩まされることなく、脈拍も施術前は80台、施術後は70台にまで減ってきました。また、それまで花粉症の症状に困っていたのに花粉の多いと言われている日に外出しても平気になってきたそうです。

最近では随分からだが楽になってきたそうで、遠距離の通院も(千葉のどっかの田舎の方から来られています)平気になったそうです。

この症状の変化はなにが原因だったのでしょうか?それまでの施術の積み重ねでしょうか?あるいはやはり扁桃の圧痛をとったことがよかったのでしょうか?

なにはともあれ、扁桃の効果に驚かされた一例でありました。

by kaiondo102 | 2008-05-02 00:27 | 長野式 | Comments(4)