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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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何が効いたの その後

脳梗塞をやって右半身が不自由な方に、クラシカルオステオパシーと誇張法を使って施術をしたら、それまで不自由だった右手が少し動きやすくなったという症例を以前報告しました。しかし、どのテクニックが一番効いて右手が動きやすくなったかわかりませんでした。

その患者さんがまた一ヶ月ぶりに来院されました。あれから、右手は以前にもまして軽くなっているそうです。そこでどのテクニックで一番右手が軽くなるか今度はしっかりチェックさせていただきました。

結論は脊柱の調整でも頭蓋骨の調整でもなくなんと手首の関節への誇張法が一番効果がありました。

前回より前は右腕をあげようとするも少しは挙げられるものの、コントロールが効かず腕があっちこっちに逃げてしまう感じがあったそうです。前回の調整で親指側からちょうど大腸経のラインにかけて力が入るようになって腕のふらふらが減ってきました。

手首を調整していると患者さん曰く「なんか感覚が少しずつ戻る感じがします」とのこと。小腸経や心経よりの手根骨を誇張法で調整しているとそのラインに力の入る感じが戻ってくるそうです。今回は念入りに豆状骨や三角骨といった小指のラインよりの手根骨を調整。その後右手を動かしてもらうと「おっ力が入る」とのこと。腕全体のふらつきが減ったそうです。

でも、不思議なものです。そもそも腕が動かなくなったのは脳梗塞が原因です。そうなると本来であれば頭の調整が一番奏功してもよいはずです。実際、松本先生の師である河合先生は側頭骨に上肢点、下肢点、言語点をとり、脳梗塞などの患者さんを治療されていたと聞きます。そ
れなのになぜ、脳とは関係のない手首の骨が上肢の動きを改善させるのでしょうか?

鍼灸では脳梗塞や脳出血をおこしたばかりの患者さんには、手の指のつめ脇の井穴から出血させます(井穴刺絡といいます)。そうすると後遺症が少なく回復できるといわれ、実際医師で神主をやっている先生の著書にそのことが載っておりました。その先生は実際にそういう治療をされ、患者さんは洗面器一杯分の鼻血をだして、後遺症もなく無事回復したと載っていた覚えがあります。

ということは、手首の骨や指の骨を誇張法で調整することはこの井穴刺絡と同じ作用があるのでしょうか?

この患者さんは足首を背屈させることが出来ません。次回は足根骨の調整をして、足首の動きが変化するかやってみたいと思います。一ヶ月後の来院が楽しみです。

by kaiondo102 | 2007-08-31 00:20 | 臨床雑記 | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 11 (冷え抜きその3)

その方は50代後半の女性でこれまた体調不良のかたまりのような方でした。膝と股関節、腰、かかとの痛み、胃の不調、膀胱炎、などなど他にも目や鼻などにもトラブルがあります。とても緊張しやすく夜もなかなか眠れず、などと他にもカルテに色々書いてありました。

その中で面白いのが夜寝ようとすると背中が熱くなってふとんの上では寝れず、たたみのようなひんやりとした所でないと寝られないということでした。なんと20年来もその症状に悩まされ真冬でもまずたたみの上に寝て背中を冷やしてからふとんの入るそうです。

来院当初はからだの痛みや胃の不調などを中心において調整をしておりました。数回の治療の後だんだんそれらが改善してきましたが、背中の熱はぜんぜん変化がなかったそうです。週一回のペースで来てくださって2ヶ月経つ頃にはその他の症状はかなり満足いくまで改善しましたが相変わらず背中は変化ありませんでした。患者さんも「もう20年にもなるからねぇ~」とあまり改善を期待していない様子でしたし、私も半分「ま、いいっか」とこの症状には真剣にとりくんではおりませんでした。

そんな時目に入ったのが靭帯性関節ストレインの横隔膜のページでした。熱い、ということはほてっていると考えられます。ほてる、というのはからだが温かいのではなく冷えているためその冷えをからだがなんとかしようと熱で包んでいる状態です。この場合、この熱はからだが温かい状態とは違い不快な感じがします。ということは、この横隔膜のテクニックを使い乳ビ槽のリンパの流れを改善させれば、澤田先生のおっしゃるように三焦の働きが改善し、からだが温まり背中の熱もとれるはず、と考え早速そのテクニックを入れてみました。

しかし、困ったことにこのテクニックは痛いのです。おへその上をぐっと押さえ横隔膜の方に押し上げようとすると患者さんは痛みで「ウッ」となります。本だと手の平に感じるボール状の緊張がなくなれば施術は完了となりますが、そうなるには何分も押さえ続けなければなりません。患者さんも苦しいですし、私も疲れます。余談ですが、この靭帯性関節ストレインのそれぞれの技術は9kg~18kgの圧で親指で押すみたいな指圧的なテクニックが多いようです。そのまま使うと患者さんだけでなく術者にも負担がかかります。誇張法は5g、こちらは9kgと同じオステオパシーといえども流派が違えば違うものです。

こんな時はやはり経絡の出番です。ここはやはり澤田先生のように左の陽池を押さえればと思い陽池を押さえると、おなかの苦しさがかなりラクになるそうです。そのまま数分、両方を押さえ、あらためて陽池の指を放しおなかをぐっと押さえると「痛くない」とのことです。

このテクニックを入れて3回目の時に「このごろ背中の熱さが減ってきました」と患者さん。それから3回ほど来てもらったあとには「ゼロではないがかなり背中が熱くなくなり、最初からふとんに寝られるようになった」とのご報告。

それまでは全然変化のなかった20年物の背中の熱がこのテクニックを入れてから大幅に軽減しました。まだ、効果があったといえるのはこの方だけですが、もしかしたら冷えぬきに大変効果的なテクニックなのかもしれません。

左の陽池が効果のない場合もあります。この場合は仲間の報告ですが、横隔神経の出ている
C3を押さえるか左のゲキ門でも効果があるとのこと。確かに、要は横隔膜をゆるめれば良いのでその2つでもおなかの痛みはかなり減ります。

今年の冬はこれでからだの冷えている患者さんをどれだけ改善させてあげることができるでしょうか。とても楽しみですし、これから長野式(経絡理論)とオステオパシーを引っ付けてまたまたどんな発見があるか楽しみな今年の8月でありました。

by kaiondo102 | 2007-08-30 00:09 | 長野式とオステオパシー | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 10 (冷え抜きその2)

靭帯性関節ストレインの本を読んでいると目につく場所がありました。それは横隔膜の操作のページでした。ヘソ上を掌でぐっと上に押すことによって内臓で横隔膜を圧迫させ呼吸による横隔膜の上下によるポンプ作用で、横隔膜の下で滞っている乳ビ槽のリンパ液を動かし心臓に戻すというものです(今、手元に本がありませんので正確でないかもしれません)。

これをよんで鍼灸真髄を思いだしました。澤田先生は左の陽池と中カンにお灸をしていたそうです。この二つの経穴は三焦を整える重要な穴でとされています。具体的には乳ビ槽のリンパ液を動かすためだそうです。乳ビ槽でリンパ液の動きが滞るとからだが冷えると澤田先生はお考えになっていたそうです(他にももっと色々書いてありましたが、こちらも手元に無いためあしからず)。

ということは靭帯性関節ストレインの横隔膜の操作は中カンと陽池にお灸をするのと同じ効果、つまりからだの冷えを解消することが出来るのではと思いました。

早速やってみようと思いましたが、今は夏、おまけに私の治療院にはクーラーがなく(海風の通り道のせいか結構この夏でも涼しいです)患者さんも私も汗をかきながらになりますので、今の治療院ではこの技がすぐに効くかわからないところがあります。また、クーラーの好きな人も患者さん中にはいらっしゃらないようですし、おまけにクーラーががんがんかかっている所で働いているOLさんのような人も少ないのです。

ですから、勝負は冬に持ち越されるのですがとりあえず冷えに悩まされる人には必ず使い、冬を待つとして、お一人20年来の背中のほてりに悩まされる方がいらっしゃいましたのでさっそく使ってみることにしました。

by kaiondo102 | 2007-08-28 00:12 | 長野式とオステオパシー | Comments(0)

肋骨でどうなの?

最近、肋骨って自分が今まで以上に考えているより重要ではないかと思うようになりました。

そもそもの始まりは今から何年も前にパニック障害の患者さんを診た時がきっかけでした。パニック障害の方は揃ってどちらかの胸がとても扁平なのです。そして、治療をしてその左右の肋骨の形が揃って深い呼吸が出来るようになるとひどいパニックになることも少なくなるようでした。また、以前パニック障害で当時妊娠8ヶ月、左のひどい坐骨神経痛で歩くこともままならず杖をついて来院された方がいらっしゃいました。仰向けになると左の肋骨がとても小さく深い呼吸ができないので、まず太ケイを押さえると呼吸がラクになるので押さえること数分、肋骨の左右差が無くなり深呼吸できるようになると同時に足の痛みが無くなり、杖なしでスタスタ歩けるようになったことがありました。

パニック障害だけでなく、ウツの患者さんたちも肋骨の動きが悪いような気がします。確かに胸骨にはダン中という精神的なものがでる経穴がありますし、オステオパシーでも胸骨は精神的なものにかかわるとされています。

また、課題であった首の痛みも胸鎖関節や胸肋関節を整えると寝違いのような首の痛みに効果があることを誇張法を使う中で発見しました。

そんなこんなで最近肋骨の間隔の狭いところを誇張法流に肋骨の動きやすいほうに(上下)に押さえることをはじめると結構患者さんに好評です。脊椎を誇張法で整え、狭まっている肋骨を調整するとほとんど皆さん「あ~すっきりした~」と今まで以上におっしゃられます。また、不思議なことに背骨だけを調整するだけより腹部圧痛が取れるような気がしますし、たとえ数本の調整でも胸郭全体が施術前よりふっくらする感じがします。さらになかなか揃わない肩甲骨の左右差も整いやすい感じがします。

もしかしたら患者さんが背中が凝るとか痛いとおっしゃられる時、脊柱起立筋や菱形筋だけでなく肋間筋の緊張があるのかもしれません。すると手でいくら強く背中を押さえて痛みが無くなったとしても緊張が肋間筋であれば、背部の痛みが残るのは道理であります。

また、オステオパシーにはチャップマン反射(均整法ではくつろぎ傾斜圧と呼ばれていますが、ほとんどチャップマンのコピーです)というものがあります。これは内臓のリンパの滞りの反応が体表に圧痛としてあらわれるというものです。もちろんこの反射は全身にありますが、重要な臓器の反射は腹側の肋間に現れるというのです。例えば肝臓の充血はR6,7番の間、肝臓の機能低下は5,6番間(いずれも右)、左の6,7は胃酸の出すぎ、5,6は胃の働きが悪いというものです。すい臓や脾臓、小腸や心臓、肺の反射も肋間に出ます。ということは肋骨を誇張法流に操作することによって肋間筋がゆるむと肋間神経がリラックスしリンパの排液が上手くいくことによって腹部臓器の働きが改善するのかもしれません。

などと色々推測するもまだまだ肋骨はいじり始めたばかりです。今後この肋骨の操作がどういう結果をもたらしてくれるのか臨床例が集まればご報告させていただきます。

by kaiondo102 | 2007-08-26 00:08 | 臨床雑記 | Comments(3)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 9(冷え抜きその1)

長野式を自分の施術に取り入れるも気になっていたことが一つ、手技でなんとかして患者さんのからだを温められないか?というものでした。

鍼灸であれば冷えていれば灸をしたりあるいは灸頭鍼といった手段を使うことができます。しかし、手技では火を使うことができませんのでそうはいきません。

基本的には均整法にせよ、長野式で経絡操作をするにせよほとんどの患者さんは施術中あるいは施術後にからだが温まってきたとおっしゃられれます。しかし、中には「寒い寒い」といって施術が進むにつれ寒さを訴える方もいらっしゃいます。ひどい人は施術後にからだを寒さで震わせる方もいました。そういう方に限って重度のアトピーであったり、自己免疫性疾患やガンなど重い病気の人であり、手技でからだを温めてあげられればもっとなんとかなったんじゃないかと常々思っておりました。

からだを温めることは治療においてとても大切です。鍼灸の一流派である積ジュ治療では病気の原因は冷えであり、治療の目的は冷えをとりからだを温めることだと言っています。私も実際積ジュの治療を半年ほど受けましたが、鍼だけの治療でその冬は足の冷えに悩まされることがありませんでした。また、均整法の横山先生は「冷え抜き」という操作を沢田流を応用することによって編み出され効果をあげているとお聞きします。また、先日の鶴崎先生のセミナーでは松本先生の師匠の一人である河合先生はガン患者さんには全身に30本ぐらい灸頭鍼をして、徹底的にからだを温めていくそうです。鶴崎先生曰く「それだけやれば治るでしょう」とのことでした。

お灸の力を使うことができない私のような手技治療家にとっては道具を一切使わず、患者さんの力だけでからだが温まっていく操作が必要になってきます。からだを温めることができれば、私の治療の成績ももっと上がっていく気がするのですが、その方法がなかなかつかめませんでした。横山先生の冷え抜きも勉強したのですが、私にとっては少し難しいものがあり実際の治療では使えませんでした。

今年の冬までにはなんとかしたいと思っておりましたが、靭帯性関節ストレインの本を読んでいるとまるで澤田健先生の鍼灸真髄に書いてあるような内容の事が書いてありました。

by kaiondo102 | 2007-08-24 00:09 | 長野式とオステオパシー | Comments(0)

私の好きな経穴 大包 

肋骨の7番と8番の間にあり腋下線上にあるこのツボは不思議な働きがあります。

一番初めに知ったのは松本岐子先生の耳の疾患の治療の論文を読んだときでした。松本先生は長野潔先生だけでなく沢山の先生に師事されています。その中に久染直一先生という方がいらっしゃいました。この方は四国の方で手技で治療をされていたそうですし、どうやら均整法の創始者である亀井先生とも療術師の関係でお付き合いがあったそうです。

松本先生によると久染先生は耳の治療にこのツボを使っていたそうです。患者さんを横向きにさせてこのツボを腹側から背側へとマッサージをされ、耳鳴りや難聴、メマイなどを治していたそうです。そこで松本先生は鍼で挑戦、うまく耳の疾患を治したそうです。耳に効くのはこの大包だけではありません。同じく肋骨の間で腋下線上にあるスウキンやエンエキといったツボ、また長野先生が耳の治療に使っていた章門も耳に効果があります。

この大包が効果があるのは耳の症状だけではありません。松本岐子先生の教科書には耳の他、右半身あるいは左半身だけにでる症状に効果があると出ていました。例えば交感神経性ジストロフィという病気があります。これは腕などの皮膚がなにか(シャツの布とか)と接触すると、
激痛がしてしまう病気で、西洋医学だと最終的には腕の切断しか治療法がないと聞いたことがあります。この病気にこのツボが効くそうです。また、松本先生の教科書の症例集には右と左で血圧をはかるとどちらかで計ったときに超高血圧になってしまったのもこのツボで治ったそうです。

そして面白いのはこのツボは症状のある逆側のツボに効果があるそうです。

先日来られた方は他の原因で来院なのですが、右足では足の指を開いてぱーに出来るが左では出来ないとおっしゃられました。それでは、と思い右側の大包を押さえると痛いところがありました。そこをお腹側から背中側へ指で押さえます。すると不思議、左足がほぐれる感じがしたら左足の指が右側と同じとはいかないものの随分らくにパーにできるようになります。

その他、左腕が何かに触っただけで皮膚が痛いという方(まるで交感神経性ジストロフィのよう)にはもちろんそのツボを刺激しているとスーッと痛みが引いたこともあります。また、肘の上から手の先まで痛いなんて方にも効果がありました。また、おもしろかったのは帯状疱疹に効果があったこともあります。

帯状疱疹は長野式では通常、気水穴処置を使います。たとえばその帯状疱疹が胃経上にあれば胃経の火穴である陥谷に圧痛があります。その火穴の圧痛を気穴と水穴である内庭とレイダというツボを刺激すると陥谷の圧痛が消えます。

その方の帯状疱疹は左の背中、ちょうど胸椎6番か7番あたりにありました。背中ですから長野式では膀胱経の気水穴処置が適当です。ですからアキレス腱にある膀胱経の火穴である崑崙の圧痛を通谷と至陰で圧痛を消します。私の場合、手技でやりますので崑崙を押圧、痛みの消える通谷を刺激して崑崙の圧痛をとります。しかし、刺激の時間が短いせいでしょうか、左の背中の圧痛がきれいにはとれません。そうなると他の候補はどこになるでしょう?免疫のトラブルですから曲池や手三里、あるいは皮膚のトラブルですから肩グウも考えられます。でもなぜかそのときは大包でどうかな?と思いうつぶせのまま右の肋骨の7番8番間を探ると強圧痛。では、と思いそのまま大包を刺激するとだんだん左の背中の帯状疱疹の痛みが薄らいでいき、最後には手で触っても全然痛みがなくなったことがあります。

ツボは不思議ですがこのツボは本当に不思議です。そこを刺激しているうちに逆半身のからだの違和感がすーっととれたり、痛いところであればだんだん温かくなって痛みが薄らいでいくそうです。でも耳の疾患のときは同側を使います。

長野式ではネーブル(おへそ周りの治療)、扁桃、といった退化した器官を刺激することによってからだを活性化させ病気を治そうと考えます。この大包ももとはといえば魚の耳である側線器の名残です。そこを刺激しますのでからだが変化しやすいのでしょうか?

とにかくこのツボは効果があります。ぜひ使ってみてください。

by kaiondo102 | 2007-08-20 00:03 | 経穴 | Comments(3)

オステオパシー考 12 こんなときどうする?

わたしが誇張法を昨年の11月に学んでまだ一年にもなりませんし、本格的に使いはじめたのがここ数ヶ月です。また、クラシカルオステオパシーはこの7月からですので真似事の域をこえておりませんのでオステオパシーど素人ではありますがこんなとき、オステオパシーしか学んでいない人はどうするのか?と感じることが日々の臨床であります。

夏休み前に右の背部、ちょうど胸椎10番から12番あたりが痛くてしょうがないということで来られた患者さんがいました。高いところにあるものを取ろうとして右手を上げたとき、ずきっとその部分が痛み、それ以来右手を上にあげることもできないし座っているのもやっと、ということです。

腹部を診ると左右の天枢と大巨、右の期門に圧痛があります。こうなると長野式では肝のトラブルと免疫の異常、背部は脾ユと胃ユのエリアになりますが右ですので肝あるいは胆のトラブルが考えられます。そこでとりあえず誇張法でどこまで取れるかやってみました。

斉藤L5、L4、気になった腰椎の1,2,3番、ちょうど痛いところにあたる胸椎の12,11、そしてくっついている胸椎6,7,8,9といったところを念入りに誇張法で調整しました。痛いところを誇張法での調整後強く押さえてみると「痛くないかも」とのこと。そこで仰向けになってもらおうとすると「あ、痛い」。動くとまだ痛むようです。

そこでこんどは長野式で腹部をゆるめました。左の天枢を押さえると「背中の痛いところに響きます」。左の中封をおさえ、再び左の天枢をおさえるも変化なし。太衝でもだめ、恥骨際の衝門でも天枢の痛みと右の背中への響きがとれません。「困ったどうしよう」と思いつつでは免疫ポイントでは、と思い曲池を押さえると「痛みが減ります」とのこと。そこで指一本分下にずらすとさらに減り、もう一本分下にずらすと「痛くない」。そこを刺激すること数十秒、もう一度左天枢を押さえると痛みがなくなるだけでなく右背中への響きもなくなったそうです。

そこで「今、右の背中はどう?」と聞くと「あと、2割ぐらい」とのこと。そこで右の天枢と大巨を今度は右の手三里でとると「ほとんど右の背中は痛くない」。右の期門はサン竹かと思い押さえるも痛みが消えません。そこで肩グウを押さえ、もう一度期門を押さえると期門の痛みが取れました。そこで座ってもらい、手を上げたりしてもらったりからだを左右に動かしてもらうと「全然痛くありません」とのことでした。

東洋医学的に考えると肝の疲れからその右の背中の痛みが来たんじゃなかと思うと説明すると意味深に「肝臓ですか~」とおっしゃられます。どうやら最近暑いのでビールを毎日飲んでいたそうです。どうりで期門に肩グウが効くはずです。

東洋医学的に考えると筋骨格系のトラブルも内臓の不具合と大きく関係すると考えます。特に長野式ではそういった内臓の不具合やホルモン系の異常、自律神経系の異常をバックグラウンドと呼びどんな筋骨格系のトラブルにおいてもまずそのバックグラウンドを整えることが必要と考えます。

私も個人的にはほとんど肉体労働に従事する人が少ない今、たとえ肩こりや腰痛、膝の痛みといった我々のような治療家が扱う代表的な筋骨格系の障害でもからだの内側の不具合の表れと考えています。

オステオパシーではそういったからだの痛みをどう考えているのでしょうか。からだの内側との関係を利用してからだの痛みを整えていくことはするのでしょうか?少なくとも誇張法のテキストを読む限りですと腹部へのアプローチはなく背骨だけでととのえるようです。ではクラシカルにはそういった腹部へのアプローチはあるのでしょうか?あるいは今回の患者さんのような誇張法だけで背部の痛みがとれなかったのは私がまだまだヘボであるためであり、内臓の影響が強いと考えられるからだの痛みも背骨や関節へのアプローチで十分対応が可能なのでしょうか?

色々な治療法を勉強すると様々な疑問が浮かび上がってきます。個人的には共通項を探すのが好きなのですが、ここはどうするの?という疑問も沢山でてきます。とはいえ、私がオステオパシーを学んでまだ一年未満、これからきっと私の疑問を解決していただけるきっかけや出会いが必ずやってくるとワクワクしながら過ごしている今年の夏休みであります。

by kaiondo102 | 2007-08-16 00:29 | オステオパシー | Comments(0)

オステオパシー考 11 どうしよう?

今月の8月の最初の日曜日、クラシカルオステオパシーの講習会がありました。午前中は講義、午後は実技となりました。今回は協会で副会長をされている先生が担当、前回の会長先生とはまた違った熱いものを感じました。また我々に近い形の臨床家のためちょっとしたところにヒントが盛りだくさんの一日でありました。

その次の日、仲間内での勉強会で自分もクラシカルオステオパシーを受けてみたいので、仲間にルーティンを教え施術してもらいました。私も他の者に施術、来た4人全員がとりあえずなんちゃってクラシカルオステオパシーの全身調整を受けました。その後、いつものように暑気払いをかねて飲みにいきました。

結構飲んだんですよね。ビールに芋焼酎、そして普段はあまり飲まないようにしている地酒までのんでしまいました。臨床の話も含め色々話が盛り上がり、ついついお酒もすすでしまったようです。でも不思議なのは全然二日酔いしなかったんですよねこの間は。普通あれだけ飲んだら翌日残ってしまい、「あ~酒は飲んでも飲まれるな」となるのですが翌日もスムースに起きることができて元気で仕事をすることができました。もう一人の仲間に「どうだった?」と聞くとやはり残らなかったとのこと。これってクラシカルオステオパシーのおかげだったんでしょうか?協会のホームページの会長先生のブログを拝見するとクラシカルは二日酔いに良いと読んだ記憶がありますし、講習会でも副会長先生がイギリスで飲みすぎたとき、排毒のクラシカルオステオパシーの施術を受けたら、すーっと酔いが抜けてきたとおっしゃっていました。

とはいえ、クラシカルオステオパシーをこのまま受講しつづけ上級コースにすすむかどうか今悩んでいるところであります。というのはどこまでクラシカルでやれるのか?というのがまったく見えないでいるためです。

長野式ではかなりの病気まで対応が可能でなおかつ改善させる可能性も高いと感じさせられますし実際私の長野式の治療でも学んでよかったと心から思います。また、誇張法も実際に臨床で使っていくとこれもかなりの病気に対応ができる、と感じます。また、斉藤先生の一言一言に様々な病気を治されてきたであろう重みを感じることができます。

誤解しないでいただきたいのは私は治療法の優劣を決めようというのではありません。それこそ中華料理と日本料理どっちが優れているのかという不毛なことを知りたいのではありません。
また、病気を治すと一言では言えるものの、現実には簡単に一言で片付けられないことも承知しております。

今私が考えているのは果たしてクラシカルを学ぶことで今まで私が良くしてあげられなかった患者さんたちを良くしてあげられるのでしょうか。全身真っ赤なアトピーの女の子、二人目が欲しくてたまらないのに生理が3年間来なかった方、不安感で一杯だった癌の患者さん、物凄く強い挫折感にとらわれていたウツの方などなど8年もやっていると今まで治療がなかなか上手くいかなかった方のお顔が浮かびます。そうした方々にクラシカルでどこまでやっていけるのでしょうか。そうした方々が再び来院されクラシカルを使うことになったら今度は改善にもっていけるのでしょうか?(クラシカルに賭けている先生方、気を悪くされたらごめんなさい。決してクラシカルのレベルが他の治療法と比べ高いとか低いとかではなく純粋に自分にとってクラシカルはどうなんだろう?と真剣に悩んでいる最中なのです。)

とはいえ、まだ初級コースの2回目を終わったばかりですので答えを出すのは早すぎると思います。とりあえず初級の全講習を受けてまた疑問が解けないようであれば直接講習ご担当の先生にお伺いして上級にすすむか決めようと思います。

by kaiondo102 | 2007-08-15 00:17 | オステオパシー | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 8

数回前のブログにも書きましたリウマチに陽池あるいは中渚を使うと良いかもしれないという松本岐子先生のアイデア、その後色々試しておりますが確かに効果があるようです。

特に産後それも授乳中に、腱鞘炎になったりばね指になったりする人は多いようです。理由は分かりませんがホルモンの影響で靭帯が弱くなる、と聞いたことがあります。この産後の手のトラブル、結構苦労をしておりました。長野式では列欠、少海、そして逆側の陽陵泉で手首の痛みを取っていきます。しかし、私の取穴がいまいちな為でしょうかなかなか改善しない人も正直多く、そのうち治療に来られるのをやめてしまう方も多々いらっしゃいました。誇張法を学び、手根骨を一個づつ動かしたり、指の関節を動かしたりする方法を使うようになったからすこしづつ治療の成績はあがってきましたが、まだ「うーん」と首をひねってしますケースもあります。

そんな時聞いた陽池と中渚、特に今までの経験だと、手指の痛みがどの指であっても陽池を押さえると痛みが大幅に改善することが多いようです。

先日来られた患者さんは数年前不妊で来られ、無事出産したものの産後の体調が今ひとつなのともう一人考えているということなので一歳半になった男の子を連れての再びの来院となりました。両手の親指から手首にかけて痛み腱鞘炎といわれているそうです。また両方の中指もばね指になって一度曲げるともとになかなか戻らないそうです。ほかにもあちこちからだにトラブルがあります。

腱鞘炎に関しては、拇指の関節及び大菱形骨、舟状骨の誇張法で3~4回の調整で良くなりました。しかし、中指がなかなか改善しません。その後数回引き続き誇張法で中指を調整しましたが改善しません。そんな時に聞いたのがこの陽池の使い方です。

それまでは痛いのが第二関節でしたのでそこしか調整しませんでした。それでは、と思い今回は陽池周辺の手根骨をまずいじってみました。特に気になったのは三角骨だったような気がします。それが尺骨にくっついてしまっている感じがします。誇張法で動きやすい方に調整、「どうですか?」と聞くとそれだけで左の中指のばね指は良くなって自由に動くようになってしまいました。一年半以上痛んでいたのがそれだけで良くなってしまいました。

気を良くして右手も調整、右手は中指だけでなく人差し指まで痛みます。右手のほうが左手より痛みが強く、かくっとはまってしまうとなかなか元に戻せないようです。

そこで右手首の三角骨、月状骨と小菱形骨、有頭骨でしょうか、でこぼこしているので全部誇張法で調整してみました。するとあら不思議、完全に曲げることはできないものの、スムースに中指の人差し指も動かすことができるようになりました。

ほかにも、書道の先生がお手本の書きすぎで手が握りにくいなんておっしゃられていたときも、陽池周辺の手根骨を調整したらそれだけで5本の指の動きが全部良くなりました。

この手首の骨の調整を始めてやっと産後の方の手のトラブルに少し自信をもって調整にあたれるような気がします。

by kaiondo102 | 2007-08-08 00:36 | 長野式とオステオパシー | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 7

このブログでも何回か書かせていただいた化学物質過敏症の方、約一年ほど治療に通ってくださっておりますが少ーしづつ、少ーしづつ改善をしております。

まずは不眠、次に視野の狭さが改善しました。続いてつい最近光に対してのまぶしさが改善しました。次はメマイ、といってもぐるぐる回るとかそういった感じのメマイでなく、頭の上からグーっと押されるような感じがするとのことです。

さあ、今日もメマイをなんとか改善させようとしていた先日、「今日はなんかからだの前が変な感じがします」とおっしゃられました。膝から腿の前、おなかそして目の下にかけてだるいような気持ち悪さがあり特に顔は手のひらで頬骨を押さえていないと気分が悪くてたまらないそうです。
この気持ち悪い部分は経絡を知っている方ならすぐに思い浮かぶと思いますが、胃経の走行にぴったりの位置であります。また、左の背中が痛くてしょうがなくどうしょうもなくてマッサージに行ったそうですがあまり良くならずまだ痛みがあるそうです(ちょうど胸椎6、7番の4側、肋骨の際)。

とりあえず誇張法で脊柱を調整。背中の痛みは肋骨の6,7番が詰まっている感じがします。そこで動きやすいほうに誇張法で肋骨を上下の方向に軽く押さえます。肋骨の動きが良くなったかなというところで仰向けになったもらいます。すると背中の痛みがなくなったそうです。ここで一つ収穫。よくぎっくり背中みたいな表現をされる急な背中の痛みはもしかしたら、この肋骨の動きをつけてあげれば良くなるのではと思いました。これはおいおい背中が痛む人に試してみます。

次に腹部の圧痛をゆるめます。やはり化学物質に毒されているためでしょうか、この方の圧痛はすべて肩グウ、築賓でとれます。そして左目にまだ若干残るまぶしさは右足の橋本先生の目のポイントを押さえると改善します。視神経は交叉している為でしょうか逆側のほうが効果があります。

からだの前の違和感はまだ残っています。どうしようかなと思い、とりあえずこの湿気から脾に負担がかかっているためでしょうか。そうなるとこの間鶴崎セミナーで私の課題となったやはり胃の気処置が必要となります。前脛骨筋をさぐると脛骨と引っ付いていて物凄く痛むところがあります。鍼灸ですとここに刺鍼、そののち灸になりますが私はその圧痛を押さえ胃経の気水穴処置応用し、内庭を押さえるとそこの痛みがなくなります。気になるところを数箇所、痛みがとれたところで「どうですか?」と聞くと「5割ほど減りました」とのこと。足首をもう少し触っていると距骨と脛骨のバランスが悪い感じがします。そこでマイブームの靭帯性関節ストレインの中の前方距骨、後方距骨というテクニックがあります。私は本を読んだだけなので使い方がいまいち分からないのでとりあえず両方のテクニックをやってみて患者さんにどっちが気持ち良いか聞いてみます。すると足首の下にタオルをかませて足の甲を治療ベッドに押さえつけ距骨を脛骨の後ろに滑らせるテクニックの方が気持ち良いとのこと。そこで数十秒押さえていると患者さんが「なんか顔がらくです」とおっしゃいます。そのままさらに数十秒押さえ「どうですか?」と聞くと「もう顔の違和感はなくなりました」ということでした。左足で左右の顔の違和感はとれたそうですが、念のため右の足首もやってみると今度は左足とは逆に脛骨を治療ベッドに押し付けるほうが気持ち良いそうです。

均整法では足関節は消化器と関係があると考えられています。さらに膝関節も消化器に関係すると経絡指圧では言います。ということは足関節と膝関節を整えると長野式でいうところの胃の気処置にあたり脾胃の調整になるかもしれません。そして、顔の諸症状、例えば顔面神経麻痺などはこの足関節と膝関節の調整で改善するかもしれません(以前に来た顔面神経麻痺の方はお一人はオッディ、もうお一人は列欠で改善したことがあります)。

それにしても足関節の調整で顔面の症状が無くなるなんて経絡大好きの私としては大変愉快な経験であり、さらに長野式いや経絡理論とオステオパシーのテクニックを引っ付けてなんかもっと面白いことは出来ないかと思った先日の出来事でした。

by kaiondo102 | 2007-08-06 00:17 | 長野式とオステオパシー | Comments(0)