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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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オステオパシー考 19 横向きは?

脊椎の調整に普通、誇張法ならうつぶせか座位での調整が普通となるのでしょうが、では横向きでは出来るのでしょうか?

というのも、妊婦さんはうつ伏せになれません。かといってずーっと座っていただいてするのもどうかな、と思うためです。そんなんで、横向きで背骨をいじってみることにしました。

今、何人か妊婦さんがこられていますが特に何かあるという方はお一人のみです。あとの方は健康管理でこられています。以前であれば、夏は結構切迫早産といわれ家で安静にしてとお医者さんにいわれていた人をよく施術したことがあります。面白いんですよね、施術前はかなりおなかの赤ちゃんが降りてきている為、恥骨から妊婦さんのおなかが膨れています。しかし、施術をするとすーっとおなかが上がり、下腹部に幾分かのスペースが出来るのです。おなかもふっくらして、形もよくなります。おなかの張りもなくなり妊婦さんと「人のからだって不思議ですね~」なんて言い合っていたものです。しかし、今年はトラブルのある妊婦さんは来られていません。ですから誇張法による調整でどのくらい変化するかはなんともいえませんが、お一人腰の痛い人がおりますので早速誇張法で調整してみました。

ちょうど腰の痛むのは仙腸関節から左の大転子あたり。一人目の出産のとき会陰が左に裂けてしまったそうです。その後から妊娠していないときでも左の下半身に違和感を感じるそうです。鼠頸部の圧痛を中封で痛みをとり恥骨の左脇の気衝の圧痛を風市でとります。そして誇張法の股関節の調整。するとだいぶん違和感が減るけどまだあるとのこと。

そこで左を上にしてもらい仙腸関節の部分、つぼでいうと胞盲のあたりを押さえると圧痛があります。長野式ですと、妊婦さんのトラブルには胸椎4、5番の外側の膏盲を使います。しかし、この方は膏盲では反応しません。そこで横向きのからだの斉藤L5を探します。それをつまんで左右(このケースは上下)に動かすとトラブルのある左に動きます。左(この場合は上)に軽く押さえ胞盲をもう一度押さえると「痛くない」。そのまま斉藤L4、L5,4,3,2,1、と調整し今度は右を上にしてもらい腰椎を調整。

もう一度仰向けになってもらうと「左の腰の感じが全然違うとのこと」。そこで座位でL5だけ調整し終わりました。

今まで妊婦さんやうつ伏せになれない人はどうしよう?と思っていたのですがこれで横向きでも誇張法ができることがわかりました。

横向きでの誇張法の背骨の調整で切迫早産とか逆子とかも改善するのかなぁ。逆子なんか鍼灸では足の小指の先の至陰というつぼにお灸をします。そうなると誇張法で足の小指に動きをつけてあげたらどうかなぁ、と思いながらそういうトラブルのある妊婦さんの来院を待っている今日この頃であります(まぁ、トラブルはあんまり無いほうがいいんですけどね)。

by kaiondo102 | 2007-09-30 23:57 | オステオパシー | Comments(3)

オステオパシー考 18 指の治療

先日半年振りに来られた患者さん、腰痛を訴えていましたが「そういえば、右の中指を突き指しました。」とのこと。床に落ちていたものを拾おうとして指を思い切り床に打ち付けてしまい、それから3ヶ月ずっーと痛みがあるそうです。整形に行っても「うーん靭帯が伸びているねぇ」といわれるだけだったそうです。

腰痛は子供と砂場で遊んでいるときに何かから踏み外し、「ぐきっ」という音がして左の胆経のラインが痛むそうです。誇張法で腰椎を調整すると斉藤L5,4,普通のL5,4,3、と全部左に行きます。そこを調整、特にL3は長野式では胆経の痛みに関係するということで念入りに。あとは梨状筋の圧痛が残っているので内陰でゆるめると腰痛は解消。

お次はつき指。東北オステオパシー会のブログを読んでびっくりしたのは「押さえる術者の爪の色が変わらないように髪の毛一本分を動かす」という文章。今までがんがん押さえていたので「そんな世界もあるんだ~」と驚いたものでした。そして「指を治せるようになって一人前の治療家」ともありました。今ではどっぷり誇張法にはまっていますが、その一番基本の突き指は治療したことがありません。

早速、突き指の治療へ。それまでの経験で指はまず手首の調整をすると治りが良い気がするので、手首の中指よりの手根骨4個を調整。「どうですか?」と聞くと「あ、随分曲がる」とのこと。そこで中指の調整へ。第二関節を左右に曲げるとがちがちで動きません。捻ってみるといきやすい方といきにくい方がはっきりと分かります。そこでいきやすい方にひねって数十秒、「どう?」と聞くと「さらにらく」とのこと。もう一度中指を左右に曲げると今度は行きやすい方といきにくい方がはっきりします。そこでいきやすい方へ髪の毛一本分(のつもり)押さえます。押さえていると時折「ぐつっ、ぐつっ」と関節から動いているような音がします。この音がまた気持ちいいんですよね。

左右動きが均等になったかな、というところで動かしてもらうと「あ~全然平気です。動きます。なんだ~もっと早く来ればよかった~」とのこと。

初めての突き指の治療、上手くいきました。これで私も「一人前の治療家」の仲間入りか???

by kaiondo102 | 2007-09-27 22:58 | オステオパシー | Comments(0)

オステオパシー考 17 足根骨調整

外国での旅行中にお風呂で転倒、おもっいっきり下半身を打撲した患者さんが来院してはや一年半になります。物凄くひどい転倒だったらしく、腰椎が潰れL4,5の脊柱管が大幅に狭くなりこのままだと下半身不随になるとのことで即、現地の病院で手術をされたそうです。L2,3,4,5と釘で固定されたそうで帰国後一年間は歩くこともままならず家で静養されていたそうです。時折、病院でのリハビリに行くも重りを使って筋力トレーニングをさせられ今度は右足がしびれさらに歩くのもままならなくなってしまったことに加えそのしびれの不快感に悩まされたまらないそうです。

週一回来院され随分良くなられ今ではかなりの距離も歩けるようになって、ご紹介くださった娘さんも「文句は多いけどはたから見て随分良くなりましたよ」とおっしゃっていただけるようになりました。しかし、調子が悪い日も時折あり、左の腰がつかまれたように重だるくなり右足の痺れも足を切って落としたくなる日もあるそうです。

長野式ではしびれは肌肉つまり脾の問題と見ます。ですから当初はオッディや章門をしびれのひどい時使っておりました。誇張法を学び脊柱を調整し始めるもこのしびれはあまり改善せず、最後はオッディか章門でしびれを改善させ治療を終わりとしておりました。

だんだんオッディや章門を使うことに私も少し飽きてきたことプラス、日によってはどうしても1~2割痺れが残ってしまう時がありました。もっと改善しないかなと思い色々考えていると、この右足の痺れが出たのはリハビリで足首に重りを付けられ足首を背屈したり足を上げたりしたときから出始めたそうです。ということは潰れて釘の入った脊椎に問題があるというより、股関節から足首までの関節に問題があるのかもと思い、今度は誇張法による関節の調整をすることにしました。

足根骨をひとつずつ調整すると足首から下のしびれが無くなるそうです。靭帯性関節ストレインの距骨の操作をすると足首周辺のしびれがなくなり、膝関節の調整をすると徑骨の内側のしびれがなくあるそうです。関節の乱れからもしびれるのか~と思いながら調整すること約一ヶ月、患者さんが「最近歩くのがラクになってきました」とおっしゃいました。以前なら歩いているとき右足で踏み出そうとしてぐっと力をいれることが出来なかったそうです。しかし、最近は右足でも踏み込むことが出来るようになったので随分スムースに歩くことが出来るようになったそうです。

誇張法のテキストではどんなことに効果があるのかあまり書いていません。ですから単に痛みをとるだけかなと思ってしまいますが、こうやっていろいろな症状にどうかなと思って使ってみると、思わぬ効果がある気がします。

毎度思うのですが誇張法は本当に不思議な治療法であります。

by kaiondo102 | 2007-09-25 23:39 | オステオパシー | Comments(2)

守破離 9

長野式を手技に取り入れて時は、圧痛が患者さんのからだを診断し治療の成否を知る術でありました。ですから、なにがなんでも圧痛は取らなければいけない、と思いお腹、首、背中と気になるところは全部圧痛を取るつもりで治療をしておりました。そして、圧痛がとれなければ治らないのではないか、とも考えるようになっておりました。

とはいえ、治療をやりながら果たして圧痛をとるだけでよいのだろうか?では圧痛がとれなければ患者さんは良くならないのか?では他の方法は完璧に圧痛をとるのではないのに効果があるのは何故なのか?と患者さんの圧痛をとることに格闘する反面、圧痛の重要性に関して疑問が少しずつ自分の中で膨らんできました。では圧痛がとれれば治るのか?そんなことはございません。長野式を取り入れて治療の成績はかなり上がってきましたが、毎回取れるところは完璧に圧痛をとるも症状が改善しない患者さんもいらっしゃいました。毎回圧痛をとっているのにこんなに症状が変化しないということは、そもそもこんなに苦労して圧痛を取る意味があるのだろうか?と少々嫌にもなってしまったこともあります。先週、完璧にお腹の圧痛をとってもまた今週来て頂いた時にはお腹の圧痛がまったく変わっていない、なんて方も少なくありません。

さらに、腰痛や膝の痛み、四十肩といった筋骨格系の疾患に対し、確かにお腹の圧痛をとると劇的に変化する患者さんもいる反面、全然変化なしという患者さんも多数いらっしゃいました。お腹や背中のユ穴の圧痛をとる、ということはいわば本治法にあたります。そうなると理屈ではまったく変化が無いということは考えられないはずです(長野式ではバックグラウンドといいます)。しかし、現実には改善しない患者さんもいて首をかしげられながら二度と来院されない、という治療家にはちょっとつらい経験をすることも多々あります。

そんなこんなで自分の長野式に対する疑問が膨らむなか、誇張法を自分の施術に取り入れ始めると逆に圧痛がそんなに完璧にとれなくても、それまで今ひとつだった患者さんの改善の進捗状況が大幅に改善した、という経験をすることになりました。

by kaiondo102 | 2007-09-23 23:44 | Comments(0)

ちょっと変更

当初、このブログは一般の方に向けて書こうと思っていましたが、書き進めているうちにだんだん内容が専門家向けのオタッキーな感じになってしまいました。

ということでタイトルを含め変更することにいたしました。内容はこれからも治療家オタクまっしぐらで進みますのでよろしくお願いいたします。

by kaiondo102 | 2007-09-23 16:29 | Comments(0)

守破離 8

「腹は生のもとなり、ゆえに万病はここに宿る」、確かこんな文章であったかと思いますが増永静人先生の指圧に関する本に載っていました。確か江戸時代の漢方家か鍼灸師の吉益東洞というえらーい先生のお言葉であったかと思います(名前は正確ではないかもしれません)。東洋医学では、特に日本の伝統医学では腹部を大変重要視します。ふっくらとしたつきたてのお餅のようなお腹が良いとされ、腹部の邪をとることこそ治療のもっとも大事なこととされていたそうです。

日本の漢方は腹証によって薬を処方していきます。野口整体にも腹部の調整があるそうですし、鍼灸の伝統的な流派は必ずといってよいほど腹部を診断の大事なポイントとするそうです。長野式の創始者、長野潔先生もあれほどの脈診の達人といわれながら、脈と腹証であれば腹証の方を重視するとその著書に書かれていました。また、東洋医学だけでなく、西洋の伝統的な治療法も腹部を重要視するそうです。オステオパシーには内臓マニプレーションという手技があるそうです。確かからだの痛みが通常の背部への治療でなかなか治らないときは内臓に問題があり、その内臓を治療すると痛みもとれるとまるで東洋医学と同じ事が書いてあった文章を読んだ記憶があります。靭帯性関節ストレインの本にも背部の治療だけでなくからだの前面の治療が大事と書かれていました。厳密に腹部だけの調整ではありませんが、チャップマン反射の本には従来の筋骨格系への操作が縦糸とするとチャップマンは横糸の関係にある、と書かれていました。

そんなこんなで均整を勉強し始めた当初より腹部には興味深々でありました。後に腹部の圧痛がどうしても解消できず、症状が改善しなかったことを経験し腹部を重要視する長野式(キー子スタイル)を学びました。今ではよほど病状が悪くない限り腹部の圧痛ならだいたい自在にとることができるようになりました。

そうはなったもののその長野式にも自分の中でスランプに陥りました。が、幸いなことに誇張法を学び、臨床に積極的に使いはじめてはや半年が過ぎました。基本的には背部や各関節は誇張法で調整し、腹部は長野式という流れでやっておりますが、どうも施術者の感覚を重視する誇張法と患者さんに圧痛の有無を聞く長野式がうまく繋がらないという感じが最近するのです。

具体的に何が繋がらないかはっきりと言えないのですが、治療をしながら自分の手にしっくり来ない感じが時折するのです。

by kaiondo102 | 2007-09-18 23:32 | Comments(0)

オステオパシー考 16 肋骨をいじっての症例報告

最近マイブームの肋骨の操作。結構効果があった症例がありますのでご報告いたします。

まずは中学校2年の男の子。息が吸いづらいとのことで来院しました。この子は週に最低一日は必ず学校を休まないと体調が悪くなり、おばさんが心配して私の治療院に連れてきました。数回の施術で随分体調は回復、今では毎日学校に楽しく行っているそうです。それからは股関節や膝、太ももが痛いなんてたびに来院しています。
からだを観るとR3,4,5の間が詰まっている感じがします。そこで背骨を誇張法で調整後、背中からR3,4,5を動きやすい方に動かしてやります。仰向けになってもらい「どう?」と聞くと「まだ吸えない」とのことなので今度は前の方からR3,4,5を動かします。「どう?」ともう一度効くと「楽になってきました」。そこで立ってもらい深呼吸をしてもらうと「吸えます」とニコッ。

次は風邪を引いてなかなか治らず鼻づまりとのどの痛み、右の肩と左の首の痛みを訴え来院の三十代女性。風邪気味のところ泣ける映画を観て号泣していたらもっと風邪がひどくなり、薬を飲んでも気持ち悪くなるそうです。
誇張法で背骨を調整、腹部の圧痛を長野式でとるとのどの痛みは随分らくになるも、首と肩の痛みは相変わらずで、鼻づまりはかえってひどくなってしまいました。肋骨でどれだけ変わるかな?と思い、間隔の狭い右のR2,3を上下に挟むように動かします。十数秒後「どうですか?」と聞くと「右の肩はずいぶん軽くなって、鼻づまりもなんとなく軽くなってきました」ということなので引き続きR2、3を押さえ、さらにR1を上に(鎖骨)向けて押さえます。「どう?」と改めて聞くと「右の肩は平気になりました」とのこと。鼻づまりは軽くなるもまだ残っているので今度は左のR2、3とR1を動かします。すると鼻づまりはとれ、いつの間にかのどの痛みは無くなってしまったそうです。「では今日はこんなところで」と終わろうとすると「まだ、左の首が痛い」「あ忘れていた」ということで今度は左の首へ。座位で誇張法でとるか、あるいはダイレクトに長野式でとるか考えましたが、ここは肋骨でどれだけ変えられるかということで左のR4の胸骨に近いところを押さえます。クラシカルオステオパシーでは胸椎4番は首の支点、ならばR4でも良いだろうとの理屈です。R4を動かしやすいほうに動かして左の首の痛むところを押さえると「痛くない」。十数秒押さえ、もう一度左の首を押さえると「痛くない」とのことなので治療を終了しました。

さらに健康管理で2週間に一度来院の60代女性。「今日は特に何も無い」ということでしたが、背中をいじっているうちに「そういえば右の背中が痛い」とおっしゃいます。ちょうど肩甲骨の内縁R4,5あたりが凝るというより痛い感じがするそうです。背中から肋骨を動かそうとするも肋骨が背中に埋まっているようで上手く触れません。そこで仰向けになってもらい腹部を長野式でゆるめると「随分ラクになったけどまだ少し残っている」とのこと。そこで肋骨でどうだろうと思い肋骨を触るとR4、5が狭い感じがします。そこでR4,5の胸骨寄りのところと腕を開いていただき腋下からR4,5を上下から挟み込むように押さえます。十数秒後「どうですか?」と聞くと「痛くありません、大丈夫」ということですので治療を終了しました。

肩や背中の凝りや痛みにはこの肋骨の操作で随分効果があるようです。からだの凝りや痛みだけでなく、チャップマン反射が肋間に反応の出るといわれている臓器(例えば右のR6,7は肝臓、R7,8は膵臓)などはその部分をダイレクトに押さえても良いですし、肋骨を狭めるように押さえると腹部の内臓の反応点の圧痛や不快感が消失します。また、上部の肋骨には肺や気管支、心臓の反応や耳、鼻、のど、甲状腺、扁桃腺などの反応がでます。もちろんチャップマンのように圧痛を消しても良いかもしれませんが、肋骨を動かしても同じような効果があるのかもしれません。これから冬になりますので風邪の患者さんに実際使って効果をみたいと思います。

手も痛くないし効果もあるこの肋骨の操作、当分はまりそうです。

by kaiondo102 | 2007-09-16 01:29 | オステオパシー | Comments(0)

オステオパシー考 15 クラシカルオステオパシー

クラシカルオステオパシーの初級コースを受けて3回目、日々の臨床でもよく使わせていただいておりますが、未だに上級コースにすすむか悩んでおります。

ここ数日色々クラシカルについて考え、どうして積極的になれないか、という理由がわかりました。

それは、私が開業当時におこなっていた手技もいってみれば関節をぐるぐる回したり引っ張ったり揺さぶったり、といわゆる均整法の運動性刺激のオンパレードでした。確かに当時でも良くなる患者さんはいましたし、今でも私のことを見捨てずになにかあると来てくださる方も確かにおります。しかし、そのやり方で頭打ちになったという苦い経験があります。

均整法命であった私が自分の学んだこと全てをだすも何をやっても変わらず、症状がどんどん悪くなってしまう患者さんの前にあれほどの挫折感を感じたことはありません。その当時使っていた手技とクラシカルがあまりにも似ているため素直にクラシカルに飛び込めない自分がいます。その挫折感のため、今では私は均整法をほとんど使っておりませんし、均整の名称も自分の施術所からはずしましたし、自分のことを均整師とは考えてもおりません。誇張法を学び少しずつ使えるようになりオステオパシーに魅力を感じ、さらにもっと深く勉強したいと思って通ったクラシカルオステオパシーが自分の捨てたものととても似ていたのです。昔捨てた(あるいは捨てられた)女と再び付き合いをもたなけらばならない、というのはこういう感じなのでしょうか(もちろんそんな経験は私にはありません)。

先日のクラシカルの講習会で実技の合間にスタッフの方にそれとなく聞いてみました。つまりクラシカルでどれだけ治せるのか???という超あいまいな質問にその方は上手になれば治せます、と超当たり前のお答え。 そりゃそうなんだけどさ、俺の本当に聞きたいのそんなことじゃないんだよなぁ、と今でも悶々たる思いを抱えています。

腰痛や膝、肘や足首などの関節の痛みはあのクラシカルのルーティンだけで良くなるのでしょうか?あるいはプラスアルファで関節の操作もあるのでしょうか?肝機能障害や糖尿病、あるいは婦人科のトラブルといったからだの内側のトラブルはは背骨のオシレーションで内臓に刺激を送れば治す事ができるのでしょうか?その効果の判定はどこでするのでしょうか?あるいは内臓への手技もあるのでしょうか?スティル博士当時のオステオパシーに近いとクラシカルはいいますが、当時と今では状況が違うのでは?当時は今よりも水も食べ物も空気もきれいでしょうし、精神的なストレスも現在とは比べ物にならないでしょう。今よりもからだを使っているでしょうから筋肉もしっかりついているはず。そんな時代の人の為に作られた技術が今の人の複雑怪奇なるからだのトラブルに劇的な効果をもたらすことができるのでしょうか?

講習会の雰囲気はとても良いんです。会長さんも副会長さんも本当に情熱をもって教えてくださいます。スタッフの方たちも感じ良く、実技では熱心にアドバイスを下さいます。テキストも充実していますので至れり尽くせりの講習会です。ですから是非、上級に進みたいとも思うのですがなかなか会員になる決断ができません。

きっと一度、クラシカルだけで治療している先生の臨床報告や実際の治療を見せてもらえれば、私の考えも変わるのでしょうが、これは上級にいかないと無理なのでしょうか?

by kaiondo102 | 2007-09-14 00:01 | オステオパシー | Comments(15)

守破離 7

この3~4年夢中であった長野式(正確にはキー子スタイル)から少し距離を置くようになったのはこのままでは名人になれないのでは?と身の程知らずのことを思ってしまったためなのです。

治療の勉強をしていると名人といわれる方たちのエピソードをよく目にします。例えば経絡指圧の創始者、増永静人先生は患者さんの背に手をあてるとその患者さんの経絡の歪みがわかりその患者さんのからだの状態が感じられたといいます。また、アメリカの伝説のオステオパスのロバートフルフォードという方も患者さんのからだに手を当てるとあるいは当てずとも患者さんのからだの状態がわかったといいます。また、松本岐子先生の師匠、長野潔先生はこれまた脈を触れただけで患者さんのからだの状態がわかったといいます。

1999年12月号の医道の日本には大分の経絡治療の鍼灸師、首藤傳明先生の論文が載っています。そのタイトルは「気至る、至らせること」というものです。その中では患者さんに鍼をして、気至る感じというのがわかると施術者側にも心地よい感覚を得、同時に患者も快感を訴えることが多い。そしてこれがわかるようになると治療が効いている効いていないがわかるようになる。しかしこの感覚を得るには長年の練習が必要であり、首藤先生はこの感覚を得るのに25年かかったと書いてありました。

この論文を読み今の私の長野式に一番足りないのはこれではないかと思いました。診断の基準を圧痛の有無に置き、また処置の効果の判定も圧痛の有無に置きます。そしてその圧痛の有無は患者さんの「痛い、痛くないの」一言に頼ることになります。いってみれば患者さん任せの治療であり、施術者側には患者さんのからだを診断する術をもてないことになりますし、患者さん頼みであれば、そこまで鋭い感覚は要求されずとも治療は可能です。患者さんが何もいわずとも患者さんのからだを触れるだけであるいは観るだけである程度の状態が判断できなければ本当の意味で名人とはいえないのではないでしょうか?

私が名人になれるかどうかは全く不明ですし、なれずに生涯を終えることになるのでしょう。が、一度治療家の道を志たならば少しでも名人に近づきたいものです。そんな理由で長野式だけに頼ることはできなくなってしまい他の手段を学ぶことになりました。

とはいえ、いまでも長野式は大変素晴らしい治療法だと思っていますし、本当に長野式と出会えて私はラッキーでありました。これからは長野式に助けてもらいながら手の感覚を少しでも磨きながら治療ができればと思っております。

by kaiondo102 | 2007-09-12 00:05 | Comments(0)

オステオパシー考 14 やはり肋骨(その2)

うつの女性は今年はじめより通われていますが、大変よくなり薬もやめ現在では気分が落ち込んでも自力で戻るようになったとのことでした。毎週来られていたのも今では隔週になり、私も患者さんも大変満足ではありますが、この方のお腹も背中も圧痛だらけでこれまたなかなか取れません。背中の圧痛を長野式でとってお腹もとって首もゆるめると平気で治療の時間が一時間を超えてしまいます。背中を誇張法だけで施術するようになって随分治療時間が減りましたが半年以上も施術しているのにお腹の圧痛がなかなか軽減しません。うつの諸症状がよくなっているのでいいかなとも思ってしまうのですがもうちょっと何とかしたいのが治療家根性。

夏休みに入ってお子さんの世話で来れなくなりましたが、お盆明けから子供さんを連れて再び来院されました。ちょうどその時肋骨の調整が気になっていたのでこの方にも使ってみました。背骨を誇張法で調整のあと、肋骨を12番から一つずつ動かします。2つの肋骨がくっついていることが多いので一緒に調整できるので思ったほど時間もかかりません。肋骨の調整が終わって仰向けになってみると精神的な疾患の方に多い堅く、薄い肋骨が少しふっくらした感じがします。お腹を触ってみると今までになく柔らかい感じであちこちの圧痛も今までになくスムーズにとれます。いつもだったら「どうですか?」「痛いです」を数回繰り返した後、「痛くないです。あ、でもまた痛みが出てきました」と腹部の圧痛一つとるのに随分時間がかかってしまいます。しかし、この日は「痛いですか?」「痛くないです」と即答で数十秒刺激すると「もう痛くないです」と治療もとんとん拍子に進みます。

その後、計3回今ままでに来院されましたがお腹の圧痛がどんどん減ってきています。患者さんも「なんかお腹の痛みがここのところ減っていますね」とご自身でも実感されているようです。

また、10年前からアトピーに悩まされている方もお腹の圧痛がなかなか取れないで苦労していた方でした。また、腰痛や肩こりもとりずらく、一回の施術が終わっても3~4割は残ってしまうことがたびたびでした。しかし、来院するとかゆみが減るとのことでこの方も半年近く定期的に来られています。

その方が夏休み明けに来院、車に乗りすぎていたため右の肩が随分凝ってしまったとのこと。
肝実なので左の大巨を刺激するも大して右の肩は変化せず、少海を使って肩の小腸経エリアの圧痛をとり、肩井の圧痛を陰陵泉で刺激します。だいたいここまでやれば普通肩凝りはとれるもののこの方は「まだ凝っています」とのこと。凝っている場所もだんだん変わり肩甲骨と背骨の間が凝るとおっしゃられます。これはいくら背中に手を差し込んで長野式で圧痛をとっても変わらない気がするので、ならば肋骨かと思い、R3番を動かしてみると「あ、なんか肩がらくになってきました。でもまだ残っています」とのことなのでR4番も動かしてみました。しかし、女性ですので少々やりずらい。そこでR4の胸骨よりのところと腕を外転してもらい側胸部からR4を押さえ動かしてみました。すると「あ、らくになりました」とのこと。いつもより肩の凝りがらくになっているそうです。

クラシカルオステオパシーの講習会でクラシカルの背骨への手技は背骨を刺激するのではなく、背骨の前にある交感神経節を刺激を入れることによって内臓にまで変化をもたらすとのことです。ということは背骨を動かし、おまけに肋骨まで動かすことにより、もしかしたらダブルで交感神経節に刺激をいれ、さらに肋間神経をゆるめ内臓のリンパの流れの滞りを表すチャップマン反射に変化をもたらすというトリプルの効果がこの肋骨の操作にあるのでしょうか???
さらに肋骨の形がよくなるで呼吸がしやすくなることによって体内の気の流れが改善すると同時に横隔膜もゆるめ動きやすくすることで乳び槽から胸管にかけてのリンパの流れも改善させるのかもしれない、などなど私の空想はどんどん拡がっていきます。

内臓への刺激の云々はわかりませんが、少なくとも胸の形は改善しますし、肩や背中の凝りも大幅に軽減するようです。また、経絡の効きも良くなり腹部が柔らかくなるだけでなく、患者さん曰く「不思議な気持ちよさがある」とのことです。当分はこの肋骨の操作にはまりそうです。

by kaiondo102 | 2007-09-09 23:58 | オステオパシー | Comments(0)