日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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守破離 11

圧痛をそこまでとらずとも効果がある、と確信したのは自己免疫性疾患をお持ちの方を調整したことでした。

その方は血小板減少性紫斑病という病気を患い、今から4年前に来院されました。当時はまだ長野式に夢中でしたので即効試させていただきました。2週間に一度治療に来られ、それからというもの2ヶ月に一度の病院での検査では当時6万程度だった血小板の数値がアップダウンはあるものの着実に上がり、確か一年経つ頃には正常値といわれる14万まで上がってくるようになりました。それから約3年、長野式で治療をして、検査の数値も14万前後で安定し患者さんとそのご家族からも過分な感謝をいただきました。

しかし、数値は安定しているものの今度は来られる度に左の腰の痛みを訴えられます。そこで、習いたての誇張法を使わせていただくことにしました。最初は病気もあるので長野式で背中の圧痛もしっかりとらなければいけないかなぁと思っていましたが、数値が下がるようであれば長野式に戻せば良いと思い、誇張法メインで調整することにしました。

背中や首、手足などの圧痛はまったくとらず、腹部のみ長野式を使い後はほとんどオステオパシーで調整して7ヶ月。検査の数値は逆に14万から下がることなく、ずーっと14万で安定しています。

筋骨格系のトラブルではなく、こういった内科的な疾患は絶対に長野式、と思っておりましたが
どうやら長野式的にからだの圧痛を全部取らずとも、オステオパシー的にからだの微妙な動きを整えることによって症状が改善あるいは、安定するいうことを経験することになりました。
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by kaiondo102 | 2007-10-30 23:33 | Trackback | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー14 R11とR12

肋骨に凝り始めてからほぼ毎晩自分の肋骨をいじっています。動きやすい方に動かししばらくじっとします。R12から始めるのですが、R12と11を動かすとなんとなくお腹がすーっとしてつかえがとれた感じがします。また、お腹の奥底がふわっとゆるむ感じもして「気持ちがいいなぁ~、何が緩んでるんだろう」と考えているうちにいつの間にか寝ています。

そんな実体験から患者さんには必ずR12と11は操作することにしております。というのはこのR11と12への操作は最近かなり大事なのではと思っている横隔膜の調整になるのかもしれないと考えている為です。

精神的なストレスが強い人ほど肋骨の動きがとても悪い気がします。肋骨がやけに扁平だったり、丸い肋骨でも呼吸のとき全然動かなかったりします。左右差がある肋骨もあります。そんなからだを診る度に、肋骨の動きをつけてあげたら少しでもストレスが楽になるのではないか、そしてその肋骨の柔らかさに大きく影響するのが横隔膜ではないか?と思うのです。

長野式でも精神的なストレスは鳩尾や巨欠にでるとされていますし、均整法でも右の肋骨の下は感情の乱れ、左は知的なものの乱れとされています。それらの圧痛はそのまま横隔膜の動きの悪さからくる圧痛でもあるのでしょう。ということはどうにかして横隔膜を正常にすればそれらの圧痛はなくなるだけでなく、横隔膜から腹膜でお腹の中にぶら下がっている内臓にも良い影響を与えるはずです。そしてストレス自体は無くならないものの、横隔膜の正常な動きによって呼吸も深く落ち着いたものになり、精神的にもストレスに強くなるのでは?と考えられるためです。

そこで注目したのは自分でやってとても気持ちよいR11とR12。でもよくよく考えてみると12の先端には腎経の募穴である京門があり、R11の先端には脾経の募穴の章門が存在します。腎経は吸気、脾経は呼気を司ると東洋医学ではいわれている、ということは横隔膜に関係が深いはずです。また、R12には腰方形筋が付着します。この腰方形筋、横隔膜にもくっついているため、クラシカルオステオパシーでも横隔膜の動きを改善させるために腰方形筋のストレッチが効果がある、と考えています。また、R12の先端の京門は長野式では下垂処置といって、内臓下垂の処置に使われます。ということは横隔膜のを整え、そこからぶら下がっている腹膜も整えるのかもしれません。

また、以前マイブームであったR11の先端にある章門は左右の肋骨の下の圧痛があるときに使います。また、チャップマン反射にはR11とR12の間には虫垂間膜の反応点があります。

そんなことで、精神的に参っている患者さんにR11と12の操作をすると、動きのなかった肋骨がふわっとして呼吸が深くなる感じがします。また、肋骨の下の圧痛がとれることはもちろん、お腹のあちこちの圧痛がほとんどここで取れることもあります。

もしかしたら、長野式で章門や京門に刺鍼することは、オステオパシー的にみればR11とR12の動きの改善とイコールなのかもしれません。
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by kaiondo102 | 2007-10-24 23:50 | 長野式とオステオパシー | Trackback | Comments(0)

オステオパシー考 21 クラシカル4回目

先日はクラシカルオステオパシーの初級コースの4回目がありました。ががが先生のこのブログに対するコメントでクラシカルに対する疑問の8割がたは氷解しました。しかし、正直言うといつもは講習会が終わると「うーん」と首をひねりながらうちに帰り、かみさんから「東北や長野式の講習会に行った後のように機嫌が良くないから、もうお金ももったいないから止めて、そのお金を私に頂戴」なんて言われながら続けておりました。

しかし、今回はスタッフの方や会長先生に直接お話を伺えて残りの疑問も解決し、初めてクラシカルの講習会に出て機嫌よく帰ってくることができました。

私のクラシカルに対する疑問のひとつは全体性の治療をあまりにも強調しすぎることでした。確かに、例え手首や足首などのトラブルに対しても全体の治療を施すことは東洋医学や均整法を学んだものとして当たり前のことでした。しかし、全体を治療していながら(そのつもり)部分のトラブルが解消しないこともしばしばあります。となると、部分が全体に影響を及ぼしている可能性もあります。クラシカルで全体性を強調するあまり、部分の治療がおろそかになっていないか?というのが疑問でした。これにはスタッフの方から、「もちろん部分の治療はあります。」とのことでした。基本は全身への身体調整でのアプローチですが、患者さんの疾患によっては身体調整のひとつの技法をからだが変化するまで長めにやったり、あるいは技法を除くこともある「結構アバウトなものです」とのことでした。また、足根骨や手根骨などへの部分のアプローチもあるとのことです。
あれだけ全体性を強調するのはアメリカでのオステオパシーがあまりにも部分治療になっている表れでしょうか。会長先生に「東洋医学と考えが似ていますね」と言うと「まさにその通りだと思います」とおっしゃられていました。

もう一つの疑問は内臓へのアプローチでした。会長先生によるとやはり内臓のトラブル、例えば肝臓であれば、やはり右の肋骨の下の変化がターゲットとのこと。それと、オステオパシーセンターといわれる背骨の変化だそうです。とはいえ、まだ内臓の疾患へのアプローチは会長先生のお話からは東洋医学と比べると不十分な感を受けましたが、これは会長先生もクラシカルの教習課程を全部終わらせているわけではないそうなので、仕方ないのかもしれません。

隔膜に対する治療も疑問でした。リンパの流れの滞り=からだの冷え=隔膜の調整が必要?と最近考えており靭帯性関節ストレインの横隔膜の調整や骨盤隔膜へのアプローチを施術に取り入れ始めました(骨盤隔膜に対してはデリケートな場所で遠慮していたのですが、先日仲間内の勉強会で使っている人間がおり、私もやってみることにしました)。クラシカルでの話しを聞く限り、基本の身体調整で隔膜まで治療するのかというイメージをもっていましたが、それでも効くが、直接アプローチする方法もあるとのこと。もし、身体調整だけでできるとしたら、患者さんによってはこちらがかなりクラシカルを使えていないと難しいかもしれない、と思っていました。そのことを伺うと「ありますよ、この間習ってきました」と指で直接押さえるような仕草を会長先生がされました。

もう少しお伺いしたいこともあったのですが、あまり時間をとっても失礼になると思いその辺で終わりにしました。しかしお話を伺うと流石、源流のオステオパシーに近いせいか、靭帯性関節ストレインのテキストを読んでいるのと同じ香りがしました。また、クラシカルのからだの診かたを学ぶとまた患者さんのからだを違う角度で診れて良いかもしれないと感じました・

ということでクラシカルも上級に進もうかと思っています。ただし、来年は東北にまじめに通おうと思っているので再来年になるかな。
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by kaiondo102 | 2007-10-22 15:45 | オステオパシー | Trackback | Comments(0)

オステオパシー考20 肋骨・距骨・側頭骨

患者さんのからだを診て、誇張法やクラシカルオステオパシー、長野式の理屈を引っ張り出して気になっていた肋骨、距骨と側頭骨。ここを調整し、勘違いかもしれませんが気になったことがあります。

まずは肋骨。肋間の狭いところを主に調整しておりますが背中の凝りなんかには背中から肋骨の調整をするより反対の胸の方から調整すると効く感じがします。更年期の女性なんかはよく肩甲骨の内縁に凝りを訴えます。こういうときは仰向けでR2ぐらいから肋間の狭いところや上下に動きの悪いところを探します。女性の場合は気をつけて触らないといけないので胸骨の際の肋骨の動きをみます。そして、動きの悪いところがあれば動きやすい方に動かしたりします。するとかなりの確率で背中の凝りが解消するようです。背中の肋間で効果があるときもありますが、胸の方からやった方が今までの経験では効果的なようです。

以前、学生時代にアルバイトをしていたマッサージ屋で同僚のおばさんマッサージ師(自宅でも開業)が更年期の女性の肋間を胸の方から一本ずつオイルでマッサージすると「気持ちい~」とお客さんに言われると教えてくれたことを思い出します。でもどうして背中の凝りなのに胸からやると効果的なのでしょう?

次に距骨。すごい効果があったとはまだ大きな声では言えませんが、少なくとも距骨を外側と内側から押さえ、左右の動きを整えると少なくとも足首の回転がとてもスムースになります。また、胃痛と過食を訴える患者さんに距骨を左右から調整、もう一度過敏な反応があった上腹部を触ると、随分やわらかくなりました。
もう一度経絡の本を見てみると解ケイ、申脈、照海だけでなく、肝経の中封、脾経の商丘とこれまた大事なツボが距骨に関係があるようです。これでますます距骨は大事ではないかとの思いを深くしました。

最後に側頭骨。側頭骨を調整しているとなんだか頬骨の出っ張ったのがスムースになるような気がするのです。だいたい側頭骨の動きが制限されている側の頬骨は出っ張っていたりごつごつしていたりと反対側とはあきらかに形が違います。しかし、側頭骨を調整しているとなんだか出っ張りが少し少なくなってきたりゴツゴツ感が減り、左右差がなくなるような気がするのですが・・・。確かに側頭骨と頬骨はくっついているので側頭骨をいじると何らかの影響が出るでしょうが、そんなに頬骨の形が変わるのか半信半疑であります。私の見間違いかもしれませんのでまだまだなんとも言えません。

オステオパシーを始めて、改めてからだの歪みに均整法をやっていた時以上に敏感になりました。
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by kaiondo102 | 2007-10-18 23:16 | オステオパシー | Trackback | Comments(0)

また見逃していた

時たまお母さんと一緒にくる小学5年生の男の子。鼻炎で来ていましたが今はほとんど良いので2~3ヶ月に一度ぐらいのペースで来院します。その子がこの間「お尻が痛い」ということで来院しました。聞いてみるとちょうど尾てい骨を思い切りぶつけたそうで、歩いていても座っても痛いとのこと。

その場で足踏みをしてもらうと「痛い」。座って尾骨をベッドに押し付けると「痛い」。また、子供なので一回で良くなるだろうと甘い気持ちで調整。

うつ伏せで尾骨を触ると痛みで飛び上がります。そーっと、そーっと触ると右に曲がっている感じがします。そこで尾骨の右側を触ると痛いそうですが、左側は痛くないそうです。尾骨は均整でいうと胸椎7番か9番。長野式だと肺経の経渠か通谷。誇張法ならどこになるのでしょう?L5かな?ということでL5から調整してみました。斉藤L5からL1まで調整、もう一度尾骨を触るとまだ痛みます。そこで胸椎7番を動きやすい方に押さえもう一度尾骨に触ると「痛くない」。そこでそのまま7番を押さえること数十秒。もう一度尾骨の右側を触ると「痛くない」。

そのまま立ってもらい足踏みをしてもらうと「全然痛くありません」とのことなので私もこれで良くなったはずと思い自信満々その日の治療を終わりにしました。

しかし、その数日後またお母様からお電話。「まだ、お尻が痛むそうです。」「え~この間は痛くないって言ってましたよねぇ。」と私。すると「一緒に青物横丁の駅まで来たら、また痛いと言い出しました。」とのこと。前回の治療日のちょうど一週間後、また来院することに。

尾骨の痛みは歩いても座っても相変わらずとのこと。うつ伏せで尾骨を触ると痛みで飛び上がります。

正直言って前回は尾骨の痛みを隅々までチェックしなかったんですよね。一箇所触って痛みが無くなったので子供だし次も患者さんが詰まっているのでここで終われば少し休憩できるな・・・と怠け心と慢心とでしっかりチェックをしなかったんです。

申し訳ない気持ちと後ろめたい気持ちで今度はちゃんとチェックをせねばと思い、治療を始めます。尾骨は相変わらず右曲がり。痛みは尾骨の右側だけでなく上にも痛みがありますし、左にも一箇所あります。斉藤L5を調整、腰椎の気になるところも調整すると、少し痛みが軽くなります。前回は胸椎7番を使いましたが、尾骨を直接いじったらどうなるだろうと思い、左から右へ軽く押すと、尾骨の右側の痛みがなくなります。尾骨を右へ押すこと数十秒、押すのをやめ尾骨の右側を触れる限りチェックすると痛みがなくなっています。しかし、まだ尾骨の上と左がわの一箇所には痛みが残ります。どうかな?と思いもう一度尾骨を右に押さえ上を触ると「痛くない」。そのまままた数十秒押さえ、手を離し尾骨をチェックすると上は痛くないけと左の一箇所はまだ痛みます。しかし、右に尾骨を押さえると左の一箇所の痛みは無くなります。さらに数十秒押さえ、手を離し左の一箇所をチェックすると「痛くない」。そこで駄目押しに尾骨のあちこちを強めに押さえますが痛い箇所はないそうです。

今度こそ大丈夫だろうと思い座ってもらって尾骨を押し付けてもらっても立って足踏みしても痛くないそうです。しかし、ここでいい気になって終わってまた痛くなられても困るので、もう一度、うつ伏せで背骨の気になるところを調整、仰向けで後頭骨、側頭骨、蝶形骨、頚椎を調整し、さらにもう一回尾骨の痛みをチェックすると痛みがないので治療を終了としました。

前回の治療時間は多分7~8分。今回は15~6分。たった7~8分余計に休みたいがために手間を省き、わざわざ遠いところ(三浦市)を2度も来させてしまいました。前回の首と肩の痛い子供にしろ、今回の尾骨の痛い子供にしろ手間を惜しんでも子供は治りやすいという先入観念で治療をしてはいけないと痛感しました。

ちなみにお母様がその次の次の週に来院、お子さんはすっかり痛みがなくなったそうです。

う~ん反省の治療でした。
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by kaiondo102 | 2007-10-16 23:06 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 13 側頭骨と扁桃治療

長野式の創始者、長野潔先生は鶴崎先生によると「長野式は扁桃に始まり、扁桃に終わる」と常におっしゃられていたそうです。長野先生は扁桃の弱体化が全身の免疫系の働きを弱め、風邪だけでなく、様々な病気の原因になるとされています。その範囲は内科的な疾患だけでなく、筋骨格系の問題にもなるとご自身の著書で書かれています。

そこで長野先生は扁桃のトラブルを天ユウの圧痛に求めます。実際ここは耳鼻咽喉科でも扁桃腺が腫れている時の判断ポイントになります。その天ユウの圧痛を解消するために、大腸経の曲池から手三里の間で天ユウの圧痛がとれるところに刺鍼、施灸することによって扁桃の働きを高めるそうです。また、そこで天ユウの圧痛のとれが悪い場合には直接そこに鍼をされるそうです。

長野式に夢中になっていたときは必ずこの天ユウの圧痛をとっていましたが、最近オステオパシーに凝り始めてからはなんか面倒くさくてそれを省いていました。しかし、最近改めて長野先生や松本先生の著書を読み返したり、本屋さんで難病である腎臓病を扁桃に注目することによって完治させた医師の著書を目にしたりすると、やはり扁桃は大事だと思いはじめておりました。しかし、患者さんにあまりあーだこーだ聞かない治療が気持ちよい最近に、「痛い?」「痛くない」を聞きながらやるのは面倒くさいので扁桃の治療は省いてままでした。

そんな時、側頭骨の調整をしたらどうだろう?とふと思いつきました。きっかけは仲間内での勉強会で天ユウの圧痛をとるには耳を引っ張ると良いと以前教えられたためです。確かに耳を引っ張ると天ユウの圧痛はとれます。ですから、曲池や手三里で天ユウの圧痛が取れないときは使わせていただいていました。クレニオセイクラルの側頭骨の調整も耳を斜め後ろに5gの圧で引っ張るそうです。と、いうことは誇張法の側頭骨の調整をしたら、天ユウの圧痛もとれるかもしれない?と思い、患者さんに試してみることにしました。

誇張法の側頭骨調整は右と左の乳様突起の硬いほうの逆側を上に押し、硬いほうのアステリオンを押さえます。そこで患者さんの天ユウの圧痛を確認すると、乳様突起の硬いほうの圧痛がそうでない側より強いのです。そこで乳様突起の硬くないほうを上に押し上げ(5gで)、逆側の天ユウの圧痛をチェックすると圧痛がなくなるか減るそうです。そこで側頭骨を調整、左右の動きがそろったかな、というところで天ユウの圧痛をチェックすると圧痛が無くなりました。

やはり扁桃と側頭骨の関係は深いようです。頭蓋オステオパシーを作られたサザーランド博士が頭蓋骨が動くのでは?と思ったきっかけは側頭骨の鱗状縫合を見たためといわれています。確かに人間が昔魚であったとしたら側頭骨はちょうど鰓にあたります。鰓は呼吸器、呼吸器は肺、肺は東洋医学では免疫、となると人体の免疫の第一関門である扁桃には大きく関係するはずです。側頭骨には耳があり、耳管を通じて免疫に大きく関わるのどや鼻に通じています。実際、側頭骨には浮白というツボがあります。白は五行から肺に関わるという意味があります。さらに、側頭骨は自律神経の安定にも関わってきます。自律神経のアンバランスは胸鎖乳様筋(SCM)に圧痛が出ると長野式では考えています(特に交感神経緊張では)。そこで長野式ではSCMの圧痛をとることによって交感神経の緊張を下げようとします。ということは側頭骨を調整すればSCMも調整していることになり、交感神経の緊張をゆるめることは免疫機能の向上に大きく関わってきます。面白いことにSCMが付着する胸鎖関節周辺は腎経の終着点にあたります。腎経はのどに関係しますし、チャップマン反射の扁桃腺や咽頭、喉頭の反応点もこの周辺になります。

斉藤先生いわく「後頭骨と側頭骨の調整でからだの30パーセントの治療は済む」とのことですし、セキがなかなかとまらない時は側頭骨を調整すると良いともおっしゃられていました。
。ということはこの側頭骨、オステオパシーからみても重要なポイントなのでしょう。

長野式とオステオパシーの両者が大事といっているのであれば側頭骨の調整はきっと全員に行うべき欠かすことのできない調整のひとつなのかもしれません。
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by kaiondo102 | 2007-10-15 00:34 | 長野式とオステオパシー | Trackback | Comments(0)

長野式(経絡理論)とオステオパシー 12 距骨ってどうなの?

化学物質過敏症の患者さんの顔の違和感を靭帯性関節ストレインの距骨のテクニックを使って改善させた、と以前報告させていただいたことがあります。その後、2回ほどお顔の違和感を訴えられましたがそのテクニックを使うとすっきりしてそれ以降はあまり問題になっていません。そこで気になったのが「距骨」という存在です。

この距骨はちょうど下腿と足のつなぎ目の位置にあたります。きっとベアリングかなにかの役割でも担っているのでしょうか。ということは人が立位を保つにあたりきっととても大事な役割があるのかもしれません。

経絡でみても面白いことにここには大事な経穴が存在します。ひとつは解ケイ。これは胃経のツボで火穴にあたります。ここに圧痛があるときは胃経上及び、胃自体になんらかのトラブルがあると長野式では考えます。この胃経というのは陽経の王とよばれ、足の第2,3指の間から足の前面をとおり、おなかを通り、顔、ちょうど眼の下まで続きます(流れは眼の下から足先になりますが)。後天の気を司るといわれ大変大事な経絡とされています。実際長野式ではこの経絡の流れを良くして、胃の働きを高める胃の気処置という大事なやり方が存在します。胃の気が弱いということイコール予後が良くないと考えられている為です。

また距骨の内側には腎経の照海、外側には膀胱経の申脈という経穴が存在します。腎は内股からからだの前面をとおりながら先天の気を司る経絡ですし、膀胱経は足の後ろから背中を通って頭を巡り眼まで通っていますし、五臓六腑のユ穴が存在します。また、奇経という経絡の流れがあり、奇経治療という8つの経穴で全身を整えるという方法があります。この2つのツボはその奇経を使った治療で使われる大事なツボでもあります。さらに、長野式では足のアンバランスは解ケイに圧痛がでるといわれます。そのアンバランスを直すため照海と申脈に鍼をしそのアンバランスが取れると解ケイの圧痛がなくなるという処置法があります。

そんな大事な3つの経穴がこの距骨に存在します。そして下腿と足のつなぎ目にもあたります。なんかとっても大事な場所という気がしませんか?

まだ講習会に出たわけではありませんが、誇張法でも靭帯性関節ストレインでも踵骨の上を距骨が前後にすべると言います(教科書を読んだだけです)。しかし、もしベアリングのような存在であれば前後だけしか動かないのでしょうか。自分でいじってみると左右にも動く感じがするのですが。

とはいっても距骨を整えて患者さんがどう変化するかなにも試してはおりませんが、今日ふと患者さんの足を見て感じるところがあったので忘れないように書いてみました。何か臨床で効果が出たらまたご報告いたします。
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by kaiondo102 | 2007-10-12 23:47 | 長野式とオステオパシー | Trackback | Comments(0)

まぶたが開きにくいーオッディを使って

腰、ひざ、胃、緊張しやすいなどなどの理由で来られている患者さん、今日は「なんだか左の目が開かないの」とのこと。

瞬きをしてもらうと左のまぶたが右に比べ開くのがやや遅れ、開いてもいつもより視界が狭いそうです。うーんなんか前に診た顔面神経麻痺の方の目だけバージョンのような感じです。

からだの痛みは動きすぎたりすると調子が悪くなる程度なので、誇張法で背中を調整、長野式で腹部をゆるめます。長野式では顔面神経麻痺はC7、D1,2のキョク突起間にV字に刺鍼します(顔面のトラブルは長野式ではそこにでる、とのことです)。ですからそこを誇張法で丁寧に調整します。

あおむけになり腹部をゆるめ「今、目はどうですか?」と伺うと「さっきよりは良いが、まだ完全ではない」とのこと。経穴でいけば、目にはヒジュ、陽輔、でしょうか。しかし、問題は眼というよりまぶた、すると顔面神経麻痺の選穴でいくと、右関門も考えられます。また、上のまぶたが開きにくい=上眼瞼下垂にあたります。確か、均整の脊髄神経反射法には胃経の解ケイを使うと書かれていたような気がします(これは確かではありません)。そこでまず、靭帯性関節ストレインの距骨の調整をしました。というのも、化学物質過敏症の方の顔面の違和感がこのテクニックで取れた経験があるためです。しかし、「あまり変わらない」とのこと。それもそのはず眼の下は確か胃経の終着点です。化学物質過敏症の方も目の下の頬骨の違和感を訴えておりました。

そうなると、上のまぶたは脾にあたります。となると、やはり右関門(オッディ)が選穴としては妥当でしょうか。もしオッディでだめなら、クラシカルの後頭カの抑制、誇張法の蝶形骨の操作をやれば、変わるだろうと思い、とりあえずオッディを操作します。

横山式のk法でぐるぐる回すこと数十秒。「今、眼どうですか?」と聞くと「なんか開いてきました」とのこと。それからもっとぐるぐるすること数分間。操作している間にどんどん、まぶたが開いて、右と左の開くスピードも同じになるそうです。

いい加減私もぐるぐるするのが飽きたので「どうですか?」と聞くと「戻りました」とのこと。

やはり、経穴はよく効きます。このように全然離れたところを操作して効果があると最近はオステオパシーに凝っているものの、経絡の面白さを再発見させられます。
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by kaiondo102 | 2007-10-11 23:09 | 経穴 | Trackback | Comments(0)

守破離 10

圧痛だけをとるのはどうなの?と思い始めたのは5年来通って下さっている患者さんの改善がきっかけです。一番初めはぎっくり腰、しかしほとんど来た時と変わらぬ状況でお帰りになられましたが、不思議と信用してくださりそれより30年来の腰痛をなんとかすべく足繁く通ってくださっています。

やがて、長野式を治療に取り入れるも本当に苦労させられました。背中は上胸椎が前湾、下胸椎から腰椎が後湾という生理的湾曲なんて無視の背骨です。脊柱起立筋は押さえると上から下まで「ぎゃっ」といって飛び上がります。長野式肝心のおなかは触られただけで「身の毛がよだつ」そうです。経穴によって圧痛をとろうもまったく最初は反応しません。おなかは変わらず、背中は何とか押さえられて気持ちよい程度まで圧痛が減るので、それを基準にしていました。それから数年、だんだん背中が柔らかくなり始め、背骨の形もだんだんきれいになってきました。腰痛は随分らくになるも、週に一回は背中を丸めていないとつらく、右足が前に出なくなるそうで、それはここ数年変化なく、結構私の悩みのひとつでありました。しかし、治療の日は泉岳寺から大井町の私の治療院まで歩いてこられるように動けるようになったそうです。とはいえ、長野式肝心のおなかの圧痛および不快感は相変わらず「身の毛がよだつ」ほど気持ち悪いそうです。

誇張法を学びはじめ、脊柱の調整をこの方に取り入れはじめ約4ヶ月ほどになります。最初は誇張法で脊柱を調整、長野式で起立筋と臀部をゆるめていました。しかし、あれだけ起立筋と臀部をゆるめても劇的な変化はなかったのと、正直手数が増えるのがめんどくさく、やがて長野式は使わず、背中は誇張法のみの調整になりました。おなかの方は相変わらずなのでおなかを触るのもやめてしまいました。

長野式のやり方から考えると、圧痛をまったくとらないので変化ないのでは?と思ってしまいますが、逆に誇張法だけで調整するようになってここ3ヶ月、腰も右足もかなり調子がよいそうです。階段もスムースに上り下りできるようになり、信号が変わりそうなとき小走りに走れるようになってきたそうです。背骨も形が変わり、うつぶせの時凹んでいた上胸椎も浮き上がり、逆に腰椎は凹みはじめています。

患者さんも来られるたびに「最近、調子が良いの」とかなりうれしそう。

そこで久しぶりにおなかを触ります。しかし「身の毛がよだつ」圧痛と不快感は変わりません。しかし、腰の調子は良い。一体どういうことでしょう。いってみればからだの根本は長野式的に考えると変化はしていないことになります。しかし、諸症状は今までに無く変化しております。

この経験から圧痛の重要性が私の中でだんだん薄らいでくることになりました。
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by kaiondo102 | 2007-10-08 16:22 | Trackback | Comments(0)

見逃していた

8月に数回、8歳の女の子が来ていました。理由は首の痛み(のはずだった)。新体操の練習で腹筋をして起き上がるときに手を頭の後ろに引っ掛けていたせいか、首が痛くてなってしまいました。整形にいっても骨に異常なしとのことなのでシップをもらうだけ。しかし3週間してもあまり改善しないため、紹介で来院することになりました。

初診の時、お母さんから話をうかがって内心「子供だし、1回で良くできそうかな」なんて思っておりました。しかし、調整をするとあまり変化がありません。クラシカルで四肢を動かし、背骨は誇張法で調整。特に気になった上胸椎(3,4)を調整、さあ治っただろうと座って首をうごかしてもらうと「全然痛い」とのこと。じゃあ胸肋関節かなと思い誇張法で調整。どうかなと思い首をうごかしてもらうと「まだ痛い」。じゃあ座位でと思い、座ってもらいD3,4とC6を調整。さあ、今度こそと首を動かしてもらうと「すこしらく」程度。なんで?子供なのにと思い「来た時の痛みを100点として全然痛くないのを0点とすると今何点?」と聞くと60点。「うわっ、まだそんなに残っているの」と思いつつ、その日はそれで終わりになりました。

それから夏休みの間にもう2回ほど来ましたが、痛みが完全に無くなるということはなく私個人としては不満足な結果に終わってしまいました。くやしいんですよねぇ~こういうとき、一気に天狗の鼻がへし折られます。

そんなこんなで約一ヶ月後の今日、また来られました。お母さん曰く、最後は首はよくなったけどなんか、肩が痛いとまだ言うとのこと。詳しく聞くと8月の時も肩から首にかけてずーっと痛かったとのこと。今は、首は平気だけど腕を万歳すると左の肩が痛いそうです。

腕を上げて痛い=誇張法では肩鎖関節を思い浮かべます。そこでクラシカルで四肢を動かすも腕を回したり、上に引っ張る動きは痛みがあるそうなのでできません。うつぶせで気になる背骨を誇張法で調整。それにしても子供の背骨は柔らかい。

もう一度仰向けになって肩鎖関節を調整。数十秒後「どう?」と左腕を万歳してもらうと「来た時より痛くない」。そこでもう数十秒肩鎖関節を調整、再び「どう?」と聞くと随分ラクに腕をあげます。さらに間隔の狭い肋骨の2,3間を調整、右の胸鎖関節が飛び出ていたので調整。立ってもらって腕を上げてもらうと「痛くない」。

最初のお母さんの予約の電話で「首が痛い」といわれ、問題は首と思って調整してしまったのがこんなに長引かせた原因なのかもしれません。もう少し子供さんから詳しく話しを聞いていれば、もっと早く肩鎖関節に目が行っていたかもしれません。

やはり子供とはいえ、患者さんの話は良く聞かなければならないと痛感した、今日の治療でした。
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by kaiondo102 | 2007-10-04 23:42 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)