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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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上半身の痛みには

先日のブログで夏の疲れか「痛い痛い」という感じで来られる方が多く、座位の誇張法で調整をしていくと結構いい感じで痛みがとれているというご報告をさせていただきました。勿論、一度で完璧に痛みをとってあげることは私では無理なので何回かいらしていただくと、特に上半身に痛みがある方は、それが肩であっても腕であっても首であっても肩甲間部であっても皆さん上胸椎から下頸椎にものすごく乱れがあるように見受けられます。S字状を描いているというかノの字を描いているか、とにかく首が肩の上にしっかりのっていない感じがします。そういった方を骨盤、から順に下から調整していくと歪みがものすごく気になる椎骨が出てきます。私の目にはそれは頸椎の6番のような気がするのです。

例えば患者さんの痛みが右側になると、頸椎の6番の棘突起は左にずれているように見えますし、逆に左に痛みがあると右にずれているように私には見えます。それで、その6番を中心に調整していくと、特に首から上胸背部、肩や腕といった上半身の痛みがかなりラクになるようなのです。

夏休み明けに左の肩が痛い、痛いといっていらっしゃった50代の女性、最初は座位の誇張法でラクになり、次に頸椎6番の調整でその日は左の肩から背中にかけての痛みがなくなったとおっしゃいました。そして忙しいからとしばらくいらっしゃらず、先日一カ月ぶりに来院されました。するとまた、左肩が痛くなり、背中まで痛みが走るとおっしゃいます。そこでうつ伏せで調整していると「肩がだんだん痛くなってきた」とおっしゃいますので、仰向けになってもらうと痛みが減るそうです。そこで、骨盤、浮肋骨、左の肘を誇張法で調整し、痛みの具合を伺うと「さっきよりラクになった」とのこと。そこで頸椎を調整しようと思い、首をゆっくり捻ると左にはいくけど右には向きづらいとおっしゃいます。そこで頸椎6番を触ると棘突起が右にいっているような感じがしますので、右手の中指で頸椎6番の皮膚を右にずらしながら、頭が落ちないように気をつけてそーっと向きづらい右に捻っていくと今度は痛みなく頭を動かすことができます。そこでしばらく保持して、今度は頸椎6番なしに右に向いてもらうと今度は痛みなく向けるそうです。すると「肩が痛くない」とおっしゃいます。そのまま頸椎を誇張法で調整、後頭骨と側頭骨を調整、座っていただくと左肩から背中への自発痛はないそうです。しかし、左手を後ろに回すのは無理とのことなので、今度は座位で頸椎7番から5番まで調整すると左手は後ろに回しやすくなり、それから肩鎖関節を調整するとさらに回りやすくなりました。

こんな感じで以前、四十肩的な痛みには肩鎖関節を中心に考えていましたが、最近は自発痛が肩鎖関節ではとれないことも多いため、まず、頸椎6番を中心に念入りに調整すると自発痛がかなりラクになるので、そこから肩鎖関節を調整すると患者さんも満足して施術を終えることが出来るようです。

また肩から腕にかけてのしびれと痛みが合わさったような方にもまず、誇張法で6番を調整するとかなりラクになり、それから〆に6番の横突起を押しこむ誇張法で操作するとさらにラクになるようです。寝違いのような首の痛みも先ほどのようにまず、仰向けの状態で頸椎6番を操作しながら首を回旋できるようにして、もう一度座位で調整するとかなり改善するようです。また、肩こりのひどい方、肩甲骨の間がどことなく痛い方にも頸椎の6番を調整すると患者さんも満足して帰っていただけるようです。

この頸椎6番の調整を発見し、それまでは骨盤から頸椎まで一個ずつがんばって誇張法で調整していたものをだいたい頸椎7番か胸椎1~2番から調整していくだけで効果が出せるので時間短縮にもなりとても最近重宝している椎骨です。

均整法では頸椎6番は鞭打ちや肘の急所、甲状腺の調整点、呼気中枢と呼ばれています。ですから首の痛みには納得がいきますが、肩や肘だけでなく上腕から前腕までの症状、背中の症状までどうしてここで効果がこんなに出るのか非常に不思議です。

理由はなんであれ、とてもよい場所を発見できました。

by kaiondo102 | 2010-10-24 23:53 | 長野式とオステオパシー | Comments(2)

その後の犬

数か月前に5歳のダックスフントが椎間板ヘルニアからくる左足の痛みで来院して意外と結果が良かったことは以前にこのブログでもご報告させていただきました。

その後、ひと月に1~2回のぺースで来院しておりますが、一度間のあいたときにまた左足が痛くなった感じだったもののその後の施術ですぐに改善し、今ではそれまで散歩にもあまり行けなかったのに、毎日散歩に行けるようになったと飼い主さんが報告して下さいました。また、最近では足が痛くないのが当たり前になったせいか、飼い主さん自身が自分の犬の足が悪いということを忘れることが出来るようになったともおっしゃってくださいました。

そのダックスの施術の効果をお知りになって、夏前にそのお友達の方がやはり犬を連れて来院されました。伺うと、心臓弁膜症とのことで、息がすぐハァハァして上がりやすく苦しそうになるということ。早速施術をしてみました。

誇張法でS2(?)から背骨を誇張法で調整します。肩甲骨の間の胸椎の部分が詰まっており硬い感じがしますので、少しそこを念入りに施術しました。人間でもこの辺は心臓に関係しますので、犬も同じなのでしょうか?

一度施術をしてその一カ月後またいらっしゃいました。するとその後息が上がることがなくあったと飼い主の方がおっしゃって下さいました。また、夏の間はもっと調子が悪いそうですが、今年はこの暑さにも関わらず元気だともおっしゃっていました。

人間もこんなにスムーズに改善してくれれば、苦労しないなぁと思いながらもやはり誇張法の治療法としての優秀さに驚かされた今年の暑い夏の思い出でした。

by kaiondo102 | 2010-10-18 23:12 | 臨床雑記 | Comments(0)

経絡を使う

松本先生がご自身でも長野先生に近い効果を出すにはどうすればよいか?ということで苦心されて考えられたのが、松本先生スタイルの長野式ではないでしょうか。それを学ぶことによって私のような鍼灸師でもない初学者が、経絡や経穴の存在を実感し臨床で実際に効果が出せることを可能にしてくださいました。この松本先生のスタイルで特徴的なのは、私が思うにやはり「ターゲット」という考え方ではないでしょうか。

手技療法には珍しく、私の出身母体ではる均整法には骨格の調整だけでなく経絡の調整というものが存在します。経絡経穴をからだの形を変えたり、動作を変えたり、あるいは痛みの改善に使う方法が均整法には無数に存在します。とはいえ、実際にそれを使って臨床でその場で効果をあげている均整師となると、一体どれだけの数がいらっしゃるのでしょうか?私も以前、均整法の講習会に出席をしておりましたが、講師の先生方が使われている経絡の操作は、それを使うことで確実にからだに変化を与え効果をだしていると考えるには程遠いものがありました。そうなると私たちのようなビギナーがそのまま使ってももちろん効果はあがらず、私の場合はただの時間つぶしにすぎませんでした。また、ベテランの均整師の先生の中には「経絡なんてない」と公言している先生方もいらっしゃいました。そういうことからすると経絡経穴を使いこなしている均整師はかなり数が少ないのでは、と推測されます。

また、専門外ではありますが鍼灸師の先生方の中にも経絡経穴は存在しないという豪快な議論をされる方もいらっしゃると聞きます。そして、現在の鍼灸学校での教育で一番問題なのが、講師の先生方が授業で鍼灸が「効く」と生徒に見せることができなくなっていると、数ヶ月前の鍼灸ジャーナルの松本先生のインタビューに書いてありました。

どうして経絡経穴の調整法が均整法で使われなくなってしまったのでしょうか?また、鍼灸学校ではどうして生徒さんに鍼灸が効くと見せることが出来なくなってしまったのでしょうか?それは経絡経穴の存在、そしてその効果というのが均整を使うものの中でまた、鍼灸師の先生の間でも感じられなくなってしまったためではないでしょうか。そうなると、当然向かう方向は効果の出ている感じのする、マッサージのような刺激と骨をボキボキならすアジャストメントに均整法が落ち着いてしまうのは避けらえないのかもしれませんし、東洋医学理論を無視した鍼灸の技術の構築なのかもしれません。

そうなるとこれから数十年後には経絡経穴はメダカやトノサマガエルのように絶滅危惧種になってしまうのではないか?と不安になるのは私の思いすぎなのでしょうか。

経絡経穴を絶滅の瀬戸際から救う一つの大きな助けは松本先生の作り上げた手法ではないでしょうか?症状の前にだれにでも分かる圧痛や可動範囲という指標を「ターゲット」として置き、まずはそのターゲットの痛みを改善させることの出来る経穴を選んでいくこと。そしてその効果を実際に患者さんに伺ったり、からだを動かして検証して本当に自分の選んだその場所が経穴なのか検証しながら治療していくこと。この手法を経絡を使いたいと思っている均整師や、経穴の位置がわからない鍼灸の初学者のみなさんが取り入れていくことがこれから経絡経穴を使った治療法を絶滅から救う一つの手立てになるのではないでしょうか。

松本先生は長野先生の教えを中心に、指圧やオステオパシー、カイロといった分野の専門家に師事し、キー子スタイルを作り上げられました。ですから、松本先生のやり方は長野式ではないとおっしゃる方もいらっしゃるようです。ですが、この仕事に身をおくものとして一番大事なのは患者さんが少しでも早く改善することであり、一つの流派に訳のわからない忠誠心を示すことではありません。この業界には様々な流派が存在しそれぞれがあまり仲良くないことは私もよーく知っております。しかし、そういった流派の垣根を超え、いったん自分の流派の理屈を横に置いて他の優れた流派の手法を学び、そして自分の流派に戻っていくという作業は技術を磨く上で最も必要なことの一つであるような気がしますが如何なものでしょうか?

by kaiondo102 | 2010-10-12 00:28 | 経穴 | Comments(6)

やはりあごの下

以外なところが結構肝心な症状に効果があるもので、その一つはあごの下の痛みをリリースすることです。首の痛みや頭痛にどうやら効果があり、ここをゆるめることで最後のひと押しでほぼ痛みがなくなるようです。

最近来られているのは、60代の男性ですが10年前から首を上に向けると首の痛みと、手はのしびれを訴えています。特に理由は思い当たらず、整形外科にいったら頸椎がどうのこうのといわれ、何回か首を牽引してもらったが効果がないのでそのまま10年経ってしまったとのこと。仰向けになると首の痛みがでるので、うつ伏せになってもらい施術を開始します。

骨盤と背骨を誇張法で調整、これで仰向けになってもらうと首は痛くないとおっしゃります。浮肋骨を調整、頸椎の調整を始めるとまた首に痛みが走るそうです。困った時は座位が頼りの昨今、早速座っていただきます。座った時点で首を上に向けていただくと、先ほどよりは上に少しむけるがまだ痛いし手にしびれが走ります。そこで座位で骨盤から背骨を調整して、頸椎の5番まで誇張法で調整するとまた一段と上に向けるようになりますが、まだ痛みは残ります。第一回目と2回目は2週に一度来院、7割改善したとおっしゃります。3回目は同じ感じで調整をして、上を向いてもらうと最後の最後で痛みがあり、手の方にも少ししびれが走るとおっしゃいます。そこでもう一度仰向けになってもらい、あごの下を押さえてみると首の痛みのある右側に強い痛みがあります。そこを皮膚を動かしてゆるめて、もう一度座っていただき上を向いてもらうと「痛くない、しびれない」とのこと。その後同じペースでもう2回調整しましたが、首はすっかり痛みがなくなったとおっしゃられていました。

また、高校三年生の女子高生は日々の受験勉強の疲労からか、頭を下に向けるとちょうど右の肩甲挙筋のラインでしょうか、鋭い痛みが走ると言います。仰向けになってもらいもう一度首を持ち上げともらうと痛いそうです。右の上前腸骨棘が左に比べ随分高いのが気になります。そこでうつ伏せで調整を開始します。骨盤と背骨を誇張法でいつものように調整、仰向けになってもらいもう一度首を持ち上げてもらうと、まだ痛いと言います。左右の上前腸骨棘の高さの違いが気になるので、仰向けの状態でまず左の腸骨を調整し、右も調整します。左右の高さが揃ったところで首を持ち上げてもらうとさっきより楽に上がるそうです。仰向けで頸椎と頭を調整、座って首を下に向けてもらうと痛みは半分ぐらいになったそうです。そのまま座位で上部胸椎から下部頸椎にかけて誇張法で調整すると、「痛くない」とのことなので、何かあったらまた来てねということで終わりにしました。

そうしたら翌日お母さんから電話がかかってきて「娘がまた痛いといっている」とおっしゃいます。そこで明日のお母さんの予約を娘に譲るということで娘さんがまた来院しました。聞くと最初は調子が良かったものの勉強しているうちにだんだん痛みが出てきてまた下に向けなくなったと言います。場所は同じところで痛みの度合いは半分ぐらいなのですが、勉強に集中できないそうです。帯脈をぬかしたのが悪かったのか、やはりあごの下かなと思いながら同じような調整をして座ってもらうと痛みがまだ残ると言います。左右の帯脈をあちこち押さえるも圧痛がありません。そこで仰向けになってもらうと右のあごの下に強い圧痛がやはりあります。皮膚を動かす感じで操作をしてゆるめ、もう一度座ってもらい頭を動かしてもらうと「痛くない」ということなので終わりにしました。翌週おかあさんがいらっしゃったときに娘さんのことを伺うと「あれから痛いと言わなくなりました」とおっしゃられました。

このあごの下はどうして効果があるんでしょうか??60代男性は社長、女子高生は受験生ということからきっと極度のストレスがかかっていると考えられます。そうなると人間結構知らない間に歯をくいしばっていたり、夜は歯ぎしりをすることでこの辺の咀嚼に関係する筋肉に大きな負担がかかっているのでしょうか。それが限度を超えた時にこのあごの下の筋肉の収縮が首の動きを制限するだけでなく、変な形で痛みを引き起こすのでしょうか???このあごの下を操作することで効果のある人は、そこの,圧痛はもちろんのこと、圧痛のある方にあごが引っ張られているように見えるのですが・・・

その他、顎関節症や片頭痛の人にも効果がありました。

いずれにせよ、目立たないところが実は要だったと楽しくなる発見でありました。

by kaiondo102 | 2010-10-04 23:37 | 長野式とオステオパシー | Comments(0)

本治法と標治法

先日、仲間内で話していた時にある偉い先生が講習会で治療をしたのですが、治療後そのモデルになった方は「からだは凄い楽になったけど、主訴の膝の痛みがほとんど変わらない」と言っていたとその仲間から聞きました。どうして患部の治療をしないかと聞くと、その先生はまず、核を作らなければならない。あちこち治療をすると核ができない、とおっしゃられたそうです。それを聞いてその日は少々考えてしまいました。

以前、私もある流派の名人といわれる創始者の治療を2週間に一度のペースで半年ほど受けましたが、確かにからだの冷えはなくなりましたが手のアトピーにはまったく効果がありませんでした。また、仲間の治療師がとある有名な先生に自分の患者さんを紹介すると、確かに骨格の歪みは改善したものの、治療の帰りに足が痛くなってしまいその紹介した仲間が足の痛みを取らなければいけなかったことが数回あるという話をしました。すると、流派の創始者的な名人の治療というのは、結構患部や患者さんの訴えなど聞かずに背中やお腹の気になるところを治療して、「はい、終わり」みたいなパターンが多いとまた、この世界に精通する先生のお話もありました。そこで本治法といわれる根本の治療と標治法という局所の治療の話になっていきました。

患部や訴えに対する治療をしなくても、根本を治療していけばそういった患部や訴えは自然に治っていく、というのはこの世界でよくあり、だれもが局所治療から抜け出したいと一生懸命治療技術を学びます。その根本の治療とはいわゆる本治法というものでしょうか。経絡治療でいうと、脈診から虚実にあわせ五行穴への治療であったり、積ジュ治療なら第なんとか方式での治療、クラシカルでいうのなら身体調整のルーティンであり、均整法なら12種体型を整える体型調整、長野式でいうとオ血、免疫、副腎、胃の気といったバックグラウンドを整える基本処置、カイロでいえばC1のアジャストといったところでしょうか。

澤田先生曰く「木の幹を治せば、枝葉は自然となおる」とおっしゃられたように、例え足首や膝や手首といった末端の関節の痛みも、本来であれば根幹が治れば痛みも理論上はなくなるはずなのかもしれません。もちろん、患部を全く触らずとも背骨や体幹部の治療で痛みがなくなるというのはこの治療にかかわっている人間はよく、体験することです。ただ思うに、根本の治療を重視するうたう流派は局所を触る治療を少々、見下している感じもします。

では、局所の治療(標治法)というのはいわゆる本治法といわれる根本の治療に比べるとランクの落ちる格下のものなのでしょうか?

確かに、足首や膝などの痛みは体幹部の歪みや五臓の乱れから来ることは否めません。そして根本の乱れをとらない限り、本当の意味で痛みから解放されることもないと思います。しかし、患部を操作することは本当に格下の治療法なのでしょうか。もし、患部に鍼を打ったり手技を施したりして確実にその痛みを取ってあげることができるならば、それはいわゆる本治法に引けをとらない治療法ではないでしょうか?ましてや、足首のねん挫が股関節痛や腰痛、あるいは骨盤内の不調を引き起こることを考えると、確実に足首のねん挫の痛みを体幹部をさわらずともとってあげれば、それが翻って股関節や腰そして骨盤内の不調を改善させることになります。今度は局所である足首を治療することが立派な本治法になるのではないでしょうか?そうなると本治と標治、根本と局所と同じ体を治療しているのにわざわざ分ける必要があるのでしょうか。

どこか一か所触ってからだ全部が治せる名人ならいざ知らず、私は局所治療でもなんでも痛みがとれず、訴えが変化しなかったらがんがん局所を触ろうとその日ビールを飲み終えた後、思った次第であります。

by kaiondo102 | 2010-10-01 00:06 | Comments(2)