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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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上達するために 5

今から7~8年前に初めて鶴崎先生の長野式のセミナーに伺ったときは本当に驚かされました。それまで知りたくてしょうがなかった腹部のそれぞれの経穴の東洋医学的な意味と現代生理学な解釈が明確に解説されておりました。それまで、均整法のテキストを読み込んだり、経絡指圧の経絡の解説を読んで何とかして腹部の圧痛の意味を知ろうとしておりました。しかし、鶴崎先生のセミナーでの講義を聞き、当時出たばかりの松本先生の英文のテキストを読むとそれこそ目から鱗、それまで知りたくてどうしようもなかった事柄が、当たり前のように説明されていました。それからの3~4年間というもの、とにかく長野式をいかに手技に応用するか?ということを患者さんをそっちのけにして夢中になっておりました。

いってみれば、私が長野式にほれ込んだのはその治療効果というより(私が出せたわけではありませんから)東洋医学理論が解剖、生理学的にかなりの程度説明されていたからです。難経にある左の下腹部は肝の反応、右の下腹部は肺の反応と普通考えるとどうしてそうなのか解らないものが、明確に科学の言葉をもって説明されておりました。そして、その部分の圧痛をとるとどういう生理学的変化がもたらされ、患者さんの症状改善に効果があるのか、ということも流石にハーバードで医師に教えるテキストでありますから、現代医学の言葉で松本先生のテキストには書かれてありました。

クラシカルオステオパシーのセミナーで通訳をして感じるのも解剖ー生理ー臨床が一直線のラインで繋がっていることです。それぞれの技法がどういう意味合いをもち、どこに変化をおこすのか、こちらも長野式のように明確に現代医学の用語で説明されています。

しかしです、そのように明確に現代医学的に説明がなされているからといって、本当にそういうことが体の中で起こっているか?ということは誰にも解りませんし証明も不可能なことであります。左の下腹部の圧痛をとり、お腹がすっきりした感じが出て肝機能の数値が確かに改善したとしても、その長野式の説明が真理なのかどうかは永遠に解りません。実際に生きている人のお腹を開けてみるわけにはいきませんし、もし仮にそういうことが出来たとしても、お腹を明けた時点で本来の状態からは変化しているかもしれません。また、クラシカルの技法で交感神経節に刺激をいれる操作がありますが、これとて本当に交感神経節に刺激が入っているかは証明できませんし、オステオパシーのある技法で本当に脳脊髄液に影響が届いているかもこれこそ証明は不可能なことでしょう。

いってみれば、そういった説明は現象からあくまでも推測した理論であります。そしてその理論は新しい理論の発見によって簡単に覆されてしまうものでもあります。

我々の稼業に解剖学や生理学が必要な理由は色々あるのでしょうが、一つの大きな理由として私が考えるのは、それが一つの立脚点になるからではないでしょうか。自分のやっていることが解剖、生理学的に変化をもたらしている確実なものなのだ、という信念の大事な支柱になるためかもしれません。そして二つ目には、その技法の焦点が解剖学的にどこなのか、そしてどういう生理的変化を作っているのだ、とイメージする為の座標になるためとも考えられます。プラセボではありませんが、施術者側が自分で暗示(悪い意味ではありません)にかけるための大事な道具なのではないでしょうか。

そんな、ただ勉強したくない逃げ口上とも考えられる天の邪鬼的な事を考えていたら、先日本屋さんで確か「世の中の99パーセントは仮説」というタイトルの本がありました。中を覗いてみたら、飛行機でさえ、どうして飛ぶのかは不明なのだそうです。でも飛んでいるのです。

ふと、ここまで書いて思い浮かんだのが、英語の運用と英文法の関係です。英語を母国語とする人たちは英文法を意識することはありません。しかし、日本語を母国語とする我々は、正しく英語を理解し発信するためにはどうしても英文法を理解する必要性があります。解剖、生理、病理といったものは我々にとっての英文法と同じような、いわば地図であり、コンパスのようなものなのでしょう。

通訳の仕事を請け負って、もう一度英語を勉強しなおしておりますが、今の課題は実は文法です。正しくa, the, on, at, in, などの細かい所をやり直そうと、何冊か文法書と少し格闘をしたのですが、やはり無理でした。まるで解剖生理の時と一緒ではありませんか!

by kaiondo102 | 2011-07-28 01:30 | Comments(3)

こんなところが!

初めて来られたのは今から4~5年前だったでしょうか。紹介で70歳の女性が腰痛でいらっしゃいました。それまではとても元気だったのに70歳になったとたん、腰が痛くなり好きな歌舞伎も演劇も見に行くことができない、ということでした。既往歴に虫垂炎と癒着しているための手術と2回右の下腹部にメスをいれており、下腹部がぽーんと膨らんでいます。痛みのあるのは右の腰ですのできっとこの手術が腰痛の原因だと思って施術を始めました。

当時は誇張法を学び始めたころだったと思いますので、誇張法で背骨を調整してから、長野式を使って腹部の圧痛をあちこちとっておりました。始めは一週間に一度来ていただいておりましたが、効果の方はいまいちという感じで、確かにその時は少しラクになるのですがすぐに痛みが戻るということを繰り返し、1年ぐらいして来られなくなりました。

ところが昨年の11月にまたお電話をいただき、また通いたいとのこと。今回は右の腰痛だけでなく下腹部全体が痛み、朝起きるときに右の股関節が物凄く痛み30分ぐらいするとようやく痛みがなくなってくるそうです。また、口の中に違和感があるためお医者さんにいったら唾液が出ておらず膠原病、といわれたそうです。

前回の失敗を取り戻すべく、かなり気合を入れて施術を開始しました。誇張法で骨盤と背骨、AKA,でもう一度骨盤、を基本にあれやこれや色々頑張ってやってみました。朝起きた時の股関節の痛みは数回の施術でなくなりましたが、ここから大変でした。あるときは下腹部が痛かったり、またあるときは右の仙腸関節がいたかったり、足の付け根から膝の前、足首まで痛みが走ったりと基本的にはこの3か所の痛みはあるのですが、週によって一番痛い所が変わります。

とにかく色々やってみました。AKAを重点的にやったり、鼠経部の痛みをとってみたり、骨盤隔膜や帯脈、気水穴、足、膝、股関節、座位での調整などなど知っている限りのことをやってみました。
しかし、少しは楽になるもののまた次の週に来られた時は「今週はここが痛かったです」ということを繰り返し、一度2週間連続で調子が良かったもののまた、それからは相変わらず痛みと暮らす日々が続きました。

下腹部の痛みは6月に入ったころから鼠経部の調整そすると随分ラクになってきたそうですが、右足の付け根から足首にかけての痛みは全然変化せず、左足も痛みがでるそうです。

困ったなと思いながら、また両足の痛みを訴えていた6月の初め、ふと膝蓋骨の動きが気になりました。右の膝蓋骨の動きが全然なく、動かしてみると中の方でギシギシ音がします。左の方はまだましです。何気なく左の踁ヒ関節、足関節、を調整して膝蓋骨を調整すると、いつもは膝を曲げ伸ばしすると顔をしかめるのに、痛み無く曲げ伸ばしできるようになりました。右の膝蓋骨はとても動きが悪いのでちょっと時間をかけて動きをつけてみました。すると右の足も曲げ伸ばしがいつもよりラクになってきました。

それから、2回来られました左足の痛みはなくなり、右足の痛みもほとんど気にらなくなったそうです。でも以前も2週間調子が良かっただけだったので、その次に来られる時はきっとまた、顔をしかめて来られるかな?と思っていたら案に反し、その週も調子が良かったとのこと。もしかしたら膝のお皿が問題だったの?と思い、施術の始めと終わりに徹底的に誇張法で調整しました。すると、4週連続で足の痛みには悩まされず、少々右の仙腸関節の奥に痛みを感じる程度になったそうで、これなら歌舞伎に行けるかもしれない、と先日おっしゃられていました。

去年の11月からずーっと足の痛みは腰椎や骨盤、あるいは下垂によって鼠経部が圧迫を受けたもの、あるいは手術のせい?と考え施術してきましたが、ぜ~んぜん変化しませんでした。しかし、ふとしたことから膝蓋骨の調整をしてから、がらっと変化しました。痛みが大幅に減っただけでなく、それまでポーンとご本人いわく「タヌキのよう」というお腹も以前よりへこんできた感じがします。また、肋骨がきゅーっと縮んでいた感じがして、肋骨を時間があるときに操作していたのですが、効果がなかったものが、ここ2回ぐらい肋骨がふくらんできたように思えます。

膝のお皿が悪さをしていたのでしょうか?それまで、私は膝のお皿なんて膝が痛い方にしか操作したことがありませんでした。しかし、こんなどうでも良さそうなところを操作しただけで、本当にからだが変化しましたことには大変驚かされました。あらためて人間のからだは繋がっているし、どうでも良い場所なんてないなと感じらさせられた症例でした。

by kaiondo102 | 2011-07-18 01:11 | 臨床雑記 | Comments(12)

上達するために 4

最近、ある鍼灸の専門誌がありますがそれが大変面白くありません。ここ何年も買っておりません。今から十数年前私がこの道に入ろうと志していた時のその専門誌はとても面白かったものです。長野先生や松本先生だけでなく、首藤先生やその他の色々な臨床家の先生方が自分自身の臨床報告をする記事が多く、それこそ佐川急便やその後、学生だったときも一生懸命読んでおりました。しかし、その夢中になって読んでいた雑誌も今ではさっぱりとつまらないものになってしまいました。その理由の一つに、臨床家の書いたものよりどこかの大学などの研究者の実臨床の役に立つのかさっぱりわからない記事や、それこそ西洋医学的な話題ばかりになってしまいました。私が必要とする、今ここで痛みにウンウン唸って苦しんでいる人を助けてあげられるヒントになるような記事はそれこそ皆無になってしまいました。

その専門誌である時期よく目にした言葉に確か臨床家の「やった、効いた、治った」の「3た」はただの経験の披露であり、理論的でないのでよろしくないといったコメントやあるいはEBMなんていう当時西洋医学で導入された概念などがその専門誌の記事を飾ったことがあります。また、鍼灸師に必要なのは西洋医学的な病態把握だ、とか患者さんにはお医者さんより詳しく、腰や膝の痛みの原因を説明する必要がある、なんて記事もよく目にするようになった気がします。そのころからでしょうか、段々臨床家の書いた記事が読めなくなってきたのは。

また、学生の時に一緒にマッサージ屋で働いていた人間の中に本当は医者になりたかったのだが難しいのでこの業界に入ったという感じの仲間がおりました。それこそ西洋医学的な知識は豊富で、お医者さんが読むような専門誌を仕事の合間に読んでいて、私はそれを覗いてみたのですがさっぱりわかりません。しかし、その彼と話しているとせっかく指圧マッサージの学校を卒業し鍼灸の学校に通っていたにもかかわらず東洋医学への信頼もなく、「膝は体重がかかるから治りにくいんだよ」とか、「患者が言うことを聞いてくれないと治らない」とか後ろ向きな発言ばかりだったことが印象に残っています。

解剖、生理、病理といった学問は確かに我々にとって必要であります。それらを学ぶことにより、人のからだへの理解を深め、安全に施術をすることが可能になります。また、技術の伝達もしやすくなります。しかし、そういった学問的なものを重要視しすぎることによって、まだ理論、学問になりえてないもの、言語化できないものを、理論的でない、単なる経験寄せ集めだと排斥しやすい土壌を作ってしまうのではないでしょうか。そうなると我々のもつ技術の可能性低くするだけでなく、本来患者さんがそのからだに持ち、我々が頼っている「治る力」というものもないがしろにすることにつながらないのでしょうか?そして最終的には患者さんという一人の人間を軽視することにはならないのでしょうか?

あまりにも学問的なものを重要視し過ぎてしまった結果が、今日の日本の鍼灸や柔整、指圧といった東洋医学界の姿のような気がしてならないのです。

by kaiondo102 | 2011-07-14 00:02 | Comments(4)

上達するために 3

クラシカルオステオパシーの国際セミナーでクリス先生が、良くワーナム先生がオステオパシー大学の卒業式の時におっしゃられていたことを話されます。それは「卒業したこれからが、本を読み勉強をする時だ」的なことでありました。また、同じようにクリス先生はオステオパシーの勉強とは「一に解剖、二に解剖、三四がなくて五が解剖、初期のオステオパス達がなぜ高い治療技術を持っていたかというと、人体解剖を良くやっていたからだ」という話をされます。また、何かで読んだのですが、外国のオステオパスはMDより解剖が詳しいと書いてあったのを読んだことがあります。さらには東洋医学である鍼灸の偉いといわれる先生方の中にも、とにかく解剖、生理、病理を徹底的に勉強することが治療技術のアップにつながるとおっしゃられることは、とてもよく聞く話であります。

そんな話を聞いた私は発奮してあまり好きでもない解剖学や生理学の本を紐解いたのですが頭に入らず、「やっぱ、私には向かないな~」と思い始めの数ページで本が進まなくなったことがありました。もちろん、均整法の学校で学んだ程度の解剖学や生理学というのは確かに必要だと思います。しかし、偉い先生方にはこんなことを言ったら怒られちゃいそうですが、そんなに難しいことを知らなくても良いのではないのか、というのが今の私の実感なのです。

まず、第一の疑問は解剖学や生理学、というのは本当に人体の事を完全に解明しているのでしょうか?もちろん筋肉や骨格なんてのはかなりの程度解明されているのでしょう。しかし、それ以上の深い部分になったり血管や神経の細かい部分の走行なんてものは全人類一人ひとり、まったく一緒なのでしょうか?患者さんにいただいた「ブラックジャックによろしく」という漫画の中で高名な心臓外科医が「本来あるところに血管がないことがある」と書かれてありました。と、いうことは人の体はかなりの程度一緒ですが、細かい部分は一人ひとり違っている可能性もあります。でも、我々は体表からでしか、からだにアプローチすることができません。そんなにお医者さんが知らないレベルの解剖学を知る必要があるのでしょうか?

それと同じことが生理学にもいえるのではないでしょうか。もちろん、かなりのレベルのところまで解明されているからこそ、現代医学はこれほどの発展をして多くの命を救っているのでしょう。しかし、それでも人のからだの全てを解明しつくしていることは無いはずです。例えば、最近東洋医学界でもろ手を挙げて歓迎されているのは「皮膚」の新しい理論です。皮膚には神経と同じような働きがあり、からだの様々なホルモンが作られ、確か脳の中で存在するのと同じ物質が皮膚にあるというものです。いまだ、日本の学界にはあまり認められていないが、海外では認められているということが本に書かれてあったのを読んだことがあります。今後もさらなるからだに関する新発見があるのではにでしょうか?

そもそも、我々のような鍼灸や整体、オステオパシーやカイロプラクティックというのは解剖、生理に基づいて構築された現代西洋医学から「非科学的」といわれ、いまだ日蔭者の存在です。ということはそういった専門家からみると我々の施術というのは「非科学的=解剖生理に基づいていない」、と考えられているのではないでしょうか。

まだまだ解剖生理に一生懸命学ぶということが治療の上達には必要ということには疑問があります。

by kaiondo102 | 2011-07-10 00:06 | Comments(4)