日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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手が動かない

今月から来られているのは、ご自身は10年前に一回しか来られなかったのに、その後何かあるたびに患者さんをご紹介して下さる60代後半の女性です。

主訴は手が動かないということです。そもそもの始まりは、昨年家の片づけを一生懸命にやったら、左手中指が痛くなって、お医者さんに行ったら腱鞘炎と診断されたそうです。その治療のために中指の拳の所の関節(MP関節ですか?)に手の平側から、痛くなるたびに痛みどめの注射を打ち続けたそうです。しかし何カ月か経つとその注射を打っている手の平が腫れてパンパンになって、痛みもさらにひどくなってしまったそうです。注射を打っていた整形外科では、うちでは面倒見れないということで、大きな病院に紹介されたところ、感染症にかかっていて手の中が膿だらけになっていたそうです。そこで急きょ手術をしてその膿を取り出して縫って一件落着かと思っていた所、今度はその縫った傷跡は痛いし、縫ったせいか中指だけでなく親指を除いた四指が痛くて動かなくなり日常生活は右手一本で生活されていたそうです。

リハビリを半年続けるも、全然変化なく、左手は握れないし、握るには右手を使ってよいしょと曲げ、しかし一旦曲げてしまうと今度は手の平を開くことができなくなってしまいます。そこでようやく私の施術所に10年ぶりに来て下さりました。

手の平を見せていただくと、左手の労宮の1cm上から中指の第二関節の少ししたまで縫った後が見えます。そこは触られるだけで物凄くいたいそうです。左手を動かしてもらいましたが、右手を使ってようやくグーにするも中指は手の平を触ることが出来ません。そうしたら今度は右手を使って指をひらいていきます。

早速施術をしました。お身体は物凄く変な感じです。上胸背部が左の方にぐーっと引っ張られている感じで横ずれしています。感染症と長期にわたる抗生物質の投与で脾臓に負担をかけたのでしょうか、左の下部肋骨が凹んでいます。

早速施術をしました。いつも通り、背骨と骨盤を整え、凹んでいる所を押さえ、息が通ってきた感じがしたら仰向けになってもらいました。この時点で左手を握っていただくと、少し指が動きます。いかにも下町のおばちゃんのその女性「あれ~少し動くわ~」と喜んでくださいます。

仰向けで骨盤、帯脈、瘀血、免疫、中脘、左右の期門の圧痛をとり、右肩が四十肩っぽく万歳すると痛むのを、右の大転子が凹んでいるのを押さえると上がります。しばらく押さえると肩が万歳した時の痛みが減ってきたので、左手に取り掛かることに。

この時点でさっきよりももう少し指が握れるようになりました。肩甲骨内縁を押さえながら、指の動きやすいところを探しました。すると肩甲骨下角の少し上を押さえると強圧痛プラス指の動きが少し良くなります。そのままそこを緩めると、またさらに指が動くようになりましたが、まだまだ握れるところまではいきません。

傷の痛みをとってみよう、ということで傷を触りながら、肩偶を押さえると痛みが軽減しますので、押さえた所の痛みが取れるまで肩偶を刺激、拳の関節のちょっと上まで傷の痛みを取っていきました。

これで握ってもらうのですが、まあちょっと良くなったかな?という感じ。その女性も、リハビリ半年やっても駄目なんだからいいです、とおっしゃいますが、もう少し施術を続けます。

とりあえず、凹んでいるところを全部押さえました。まず右の大転子、左の腸骨陵、左の下部肋骨、右の肩、と下から上へ順々に押さえていくと、右の肩を押さえた時に一番、左手が動きやすくなるとおっしゃいます。そこでしばらく右肩を左に軽く押さえます。

30秒ぐらいすると、その女性が「あれ?」とか言いながら自分で左手を握り始めます。指が段々手の平に近づくようになってきて、それまでは曲がると戻らなかったのが、自力で戻せるようになりました。とにかく飽きるまで右肩を押さえてみました。すると5分ぐらいするころには、グーパーがほとんど出来るようになり、右手を反らそうとすると、その拳の関節部が痛みが出るぐらいになりました。さらに数分押さえると、グーパーが随分らくになり、指を反らしても痛みがなくなったそうです。

あれ~、動くわ~と改めて喜んでくださりながら、週一回のペースで来院していただくことになりました。

2回目にいらしたときは、リハビリの先生にもよくこれだけ良くなったとおほめの言葉をいただいたそうです。指の方は1日したらまた動きが悪くなってきたそうですが、私の所に来る前が10だとしたら半分ぐらいに痛みや動かしにくさがなってきたそうです。また、それまでまったく左手を使うことが出来なかったのですが、今は自然に左手で色々家事をしているそうです。

今まで3回いらっしゃいましたが、施術をすると痛みがなくなり、また数日すると動かなくなるというのを繰り返し、今は3ぐらいに減ってきております。施術は毎回同じで、最後は右肩を押さえて終わるというのを続けています。完全に元に戻ることはないかもしれませんが、不自由なく使えるようになっていただけえばと思います。

長野先生の臨床DVDに、同じような症例がありました。確か、コックさんが、包丁で右手をグサッとやってしまったかで、動かないものを長野先生が逆側の上四瀆を使った筋緊張緩和処置で雀啄すると、だんだん右手が動くようになって、松本先生と村上先生が驚かれている症例でした。この症例も私にとっては印象的でありましたが、逆側の全然関係なさそうな所に鍼をして動きを改善するのがカッコよくて、いろいろ頑張ってみたのですが、なかなか上四瀆が探せず上手く使えませんでした。

今の症例は同じようにメスで切られて動かなくなった左手が、右肩を押さえることでどんどん動くようになってくれました。昨年の眼に続く、プチ長野先生が少しできた症例であり、私にとっては、改めて凸凹操法が効果がある、と証明できて、全然関係のない反対側を操作して効果を上げることのできた「俺ってかっこいい~」的なうれしい年明けの施術でありました。
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by kaiondo102 | 2013-01-29 00:09 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(7)

長野式のススメ 3

では、このkiikostyle流の触診をどのように身につけたらよいのでしょうか?

私が思いますに、このやり方はマッサージの経験が長い先生の方がスムーズにいくような気がします。私も学生時代に約一年ちょっと、そして開業してお客さんが来ない時、半年ほどマッサージ屋さんで働いていました。毎日少ない時でも4~5人はマッサージが出来ていたので、人さまの身体に触らせていただくのは随分馴れることができました。そして凝りをほぐそうと頑張って揉みますので、凝りの芯に指の圧力をかけていくことが次第にできるようになりました。

長野式の触診も同じことです。お腹の圧痛でも背中でも首でも、圧痛あるいは凝りの芯に入れる感じで指の圧力をかけて、患者さんに痛いか痛くないか伺いながらチェックしていきます。

人さまにあまり触り馴れていない方は、この圧痛をしっかり押さえることが難しいようです。しかし、触り馴れている方は少しコツがつかめてそれから練習を少し重ねれば、長野式で使うお腹や背中のターゲットの圧痛を押さえることはすぐに出来るようになると思います。

もし学生さんで長野式を志されるなら、鍼の技術なんかとりあえずおいといて、1年ぐらいはどっかのマッサージ屋さんで揉みまくるのも一つの方法かもしれません。人さまをほとんど触ったことのない時に、セミナーなんか行っても無駄かもしれません。一年揉みまくってから、少しずつ講習会に出られて、長野式の処置法を覚えていけばいいかもしれません。そしてクラスメートを片っぱしからとっつかまえて実験台になってもらい、瘀血と免疫だけは確実に出来るようにしてみたらいかがでしょうか?

長野式のセミナーは色々あるようですが、この触診をとことん練習することを目的とするとセミナーはあるのでしょうか?こんなこと部外者の私が言ったら怒られそうですが、松本先生や鶴崎先生といった超ベテランの先生のセミナーより、この触診をひたすら練習するセミナーのほうが初心者の方にとってはずぅ~っと重要な気がします。長野式、特にkiikostyleは20年前から注目をあれだけ浴びているのに、その割には長野式で開業している治療家はそう多くないといいます。その理由の一つは、触診練習目的のセミナーがなく、初心者の方が十分に練習を積むことが出来ないからかもしれません。(このセミナーの件につきましては、もしそういう触診を練習する目的のセミナーがあり活発に行われているのでありましたら、すみません、知りませんでした、訂正いたします。)

私は長野式から本当に恩恵を受けた一人です。長野式を知って初めて患者さんの身体を少しずつ理解することが出来るようになりました。均整でいう観察ー設計ー調整ー確認というサイクルで施術できるようになったのも長野式のお陰です。長野式の考えをもとに誇張法や均整とくっつけて自分なりの施術スタイルを作ることが出来ました。

しかし、あと10年したら長野式はどうなっているのでしょうか?この初心者でもベテラン並みの効果を出せるこの素晴らしい治療法は生き残っているのでしょうか?長野式の先行きに不安を感じるのは私の考えすぎでしょうか?
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by kaiondo102 | 2013-01-20 01:19 | 長野式 | Trackback | Comments(3)

長野式のススメ 2

私が初めて長野式の治療をセミナーで拝見して感じたのは、鍼灸治療というより手技療法で鍼灸を使う治療だということです。

セミナーに来られた方はご存じかと思いますが、モデル患者さんのお腹を松本先生や鶴崎先生が足先から頭のてっぺんまで触りまくり、圧痛のあるところにシールをつけていきます。そして、そのシールを片手で押さえながら、もう一方の手で治療点であるツボを押さえます。そのツボを押さえると、ツボの位置が正しければ、シールの貼ってある所の圧痛が消えるか、大きく減少します。例えば、左の天枢や大巨に圧痛がある場合、瘀血処置の適応となります。瘀血処置の治療点は左中封と左尺沢です。左の天枢と大巨はターゲット、そして中封尺沢は治療点となります。ですから、治療の場合は片手で天枢を押さえ圧痛を確認、そのまま手は離さず(ここが大事)に天枢にかける圧をゆるめ、触ったままにします。この天枢を触っている手は絶対に動かしてはいけません。次に左の中封を反対の手で触ります。何となく、ここが効きそうかな?というところがありましたら、そこを少し強めに押さえます。そうしたら中封を押さえながら、ずっと触り続けている天枢をもう一度ぐっと押さえます。

中封の位置が正しければ、瞬間的に左天枢の圧痛は無くなるか、大きく減ります。もしここで左天枢の圧痛があんまり減らなかったり、半分ぐらいにしか減らなかったら、もっと良く効く中封を探します。さきほど押さえた中封の1mm上や下、左や右を丁寧に押さえながら、天枢の圧痛が消失するか確認していきます。もっとも天枢の圧痛が無くなるところ、それを根気よく探したら、初めてそこに鍼を指で押さえた同じ深さと角度で入れていきます。

この瘀血処置だけでも、お分かりいただけたと思いますが、そのほとんどが手による触診で決まります。それさえ決まれば、あとはどんな風に鍼を刺しても、天枢の圧痛や大巨の圧痛は消失させることが出来ます。そして長野式ではこの患者さんの身体に張ったシールが全部無くなるまで、根気よく治療点を手で探し、鍼をしていくのです。

しかし、このターゲットを探し、押さえ、その圧痛を消失させることのできる経穴を手で探すという行為は、特に初心者の方には大変難しいようです。また、他の治療法で何年か経験のある方でも、最初からスムーズに出来る方はあまりお目にかかったことはありません。

間違えてはいけないのは、この瘀血処置では正しい中封を探すのではありません。経絡治療をやられている鍼灸師の方は、非常に厳密に一個一個のツボを探していかれると聞きます。しかし、長野式で探すのは、左下腹部の圧痛を消失させてくれる中封を探すのです。もしかしたらその中封は正しい位置より指一本分ぐらい上にあるかもしれません。左にずれているかもしれません。でもそこを押さえて左下腹部の圧痛が消失すれば、それが長野式の瘀血処置における、その患者さんの中封なのです。実際松本先生の症例報告には、正規の位置より3cm下の所を押さえるとターゲットがゆるんだ、という記述や、長野先生が復溜に鍼をしたら、随分上、築賓の近くだったというお話を伺ったことがあります。

始めてこのやり方をされる方は、正直瘀血処置が完了するまで、下手したら10分以上かかることもあります。なかなか左下腹部の圧痛が消失する中封や尺沢が探せないのです。そうなると、この時点で長野式は難しいと感じ断念されてしまいます。あるいは中途半端にしかターゲットの圧痛が消失しないため、長野式なんて効かないと誤解して離れていかれる、と伺います。

しかし、この手でターゲットを確実に押せて、そのターゲットを確実に消せるツボを押さえられれば、あとはこれを全ての処置で繰り返していくだけです。ですから、ここが一番難しいところでもありますが、これさえ乗り越えてしまえば、あとは長野式のありとあらゆる処置法はあなたのものなのです。

長野式を志す鍼灸師の方が乗り越えなければいけない大きな壁は、この手でターゲットと治療点を確実に探せることではないか、と私は思います。
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by kaiondo102 | 2013-01-07 00:34 | 長野式 | Trackback | Comments(2)

長野式のススメ 1

2013年になりまして、ふと思い浮かんだのが、今年で長野式に本格的に出会って10年になるということです。確か、2003年にカナダの鶴崎先生のオープンセミナーがあり、初めて出席させていただき長野式に触れることができました。それまで自分の抱えていた、今から考えれば基本的な疑問というのが、そのセミナー受け松本先生の教科書を読むことによって、目の前の霧が晴れるように解消していった経験を今でも覚えております。

このブログには長野式を学んでいる、あるいはこれから学びたいと思っていらっしゃる鍼灸師の方も多くいらっしゃるようです。私は鍼灸の資格どころか、いわゆる国家資格を持たない世に言う無資格者であります。しかし、松本先生の教科書を読みこみ、セミナーにも参加し、長野式をやっている鍼灸師の方と交流を持たせていただき、自分でも長野式を手技療法に応用できないかと3年ほど四苦八苦しておりました。その経験から、少なくともこれから長野式を学びたいという鍼灸師の方には、何らかのお役に立てるのではと思い、僭越ながら上記のようなタイトルで、少々ブログを書かせていただければと思います。(私の云う長野式はkiiko styleです)

長野式の最も素晴らしい所は、ひとえにその素晴らしい治療効果でしょう。その効果ゆえ、松本先生はハーバード大学で医師に鍼灸を教え、そして横浜の精神病院では長野式でうつ病の患者を治療し、医師も驚くほどの効果を上げています。そしてこの高い治療効果の噂ゆえ、長野式に関心を持つ鍼灸師の方は大変多いと伺います。

その治療効果を上げられるのはなにも偉い先生だけではありません。初心者でも少し馴れれば、それこそ驚くほどの効果を上げることができます。それも治療法を全部知らなくてもかまいません。とりあえず、一番基本の胃の気処置さえ何となくできれば、患者さんは身体が変わったことを体感できるはずです。

長野式では様々な治療法があり、それらを処置法と呼んでいます。基本的なところで、瘀血、免疫、副腎、胃の気、気水血処置といった所でしょうか。他にも八難、イヒコン、側湾、筋緊張緩和処置、帯脈等々、それこそ沢山の処置法があります。これらの処置法は、本治法になるだけでなく、標治法ともなるといいますか、本治と標治の境目が長野式では大変曖昧です。というか、基本処置の効果が大きすぎるため、それだけで患者さんの訴える症状を大きく減らしてあげることが出来ます。

素晴らしい各処置法だけでなく、松本先生のお陰で長野式の治療は大変システマチックに出来あがっています。瘀血や免疫の反応はお腹や首のここ、八難を使う時はここに圧痛がある時などなど、難しい脈診に頼らずとも、圧痛を頼りに患者さんの身体を理解して、治療を進めていくことができます。

長野式は少数のベテランしか使いこなせない治療法ではありません。少し学べば初心者でもかなりの程度、治療効果を上げることが出来ます。そして個々の症状だけでなく、身体全体を整えることのできる長野式は本当に素晴らしい治療法だと思います。私の先輩いわく「長野式は現代の太極療法だ」と言っておりました。その言葉を聞いた時、なるほど確かにそうだ、と思いましたが、それに私はもう一つ「初心者でも出来る」という文言を付け加えたいです。

しかし、この素晴らしい治療法もやはり乗り越えなければいけない壁があります。それを乗り越えることが出来なくて長野式をあきらめる鍼灸師の方も多いと伺います。
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by kaiondo102 | 2013-01-04 02:45 | 長野式 | Trackback | Comments(0)