日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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プチ・ターヘルアナトミア

アメリカでスティル博士が開発したオステオパシーは1800年後半から1900年の初頭、まるで「野火が拡がるように」全米に拡がっていったそうです。当時の西洋医学のレベルはお世辞にも高いとはいえませんし、抗生物質のような魔法の薬もありませんでしたから、オステオパシーが拡がるのも当たり前かもしれません。

そのスティルの所で治療を受けたのがイギリスから渡ってきたJMリトルジョンでした。リトルジョンは何かの病気でイギリスでは治らない、と全ての医師に宣告され、もっと乾燥したところに行け、ということでアメリカに来たそうです。リトルジョンというのはもーの凄い頭の良い人で、ありとあらゆる学業に精通しておりました。多分ニューヨークにいる時にスティルの噂を聞いたのでしょうか、カークスビルに行って治療を受けると、どの医師にも治らない、死ぬだけだ、といわれた病気が治ったそうです。そこでリトルジョンはびっくりしたのでしょう、オステオパシーを学ぶことになりました。

法医学を修めていたから生理学も修めていたのでしょう、スティルの大学で生理学を教えながらオステオパシーを学び、やがてD.Oになってからはその大学の長となり、臨床に研究にいそしんでいたようです。

やがてカークスビルの大学を離れたリトルジョンはシカゴに自身のオステオパシー大学病院を設立し、臨床、研究、教育、論文作成に多忙な日々を過ごし、やがてイギリスに帰国しました。

イギリスではBSO(ブリティッシュスクールオブオステオパシー)を設立し、イギリス国内でも臨床、研究、教育に没頭し1947年に亡くなったそうです。しかしリトルジョンの業績はジョン・ワ-ナム先生に引き継がれ、クラシカルオステオパシーという形で現在でもマービン先生、キャンベル先生、バッテン先生が受け継ぎ、ヨーロッパからカナダ、そしてこの日本にまで拡がっております。

リトルジョンの素晴らしさはそれまでスティルの解剖学的位置異常を治すことのみに終始していた考えを、さらに発展させたことです。ではその位置異常を治すとどのような生理学的な反応が身体に引き起こされ、身体は治癒にいたるのか。オステオパシー的な観点から疾患はどのように人体で作られ、その時、身体の生理学はどうなっているのだろうか。人体の力学や内臓と体表の関係、個々の疾患の背景とその原因及び治療方法を詳細に研究したことだと思います。

いわばスティルがある意味感覚的に作り上げた(勿論スティルは解剖学に精通しておりました)オステオパシーをリトルジョンはさらに医学的に深めていったのではないでしょうか。実際、リトルジョンがカークスビルを離れることは大きな頭脳的損失であったそうです。

そんなリトルジョン大先生の書き遺した論文を日本クラシカルオステオパシー協会からの依頼で翻訳をしております。ですが、これが凄く難しいのです。天才博士が書いた文章ですから、私の乏しい医学知識と英語力では太刀打ち出来ません。幸い今はネットがありますので、医学的に解らないことは調べればよいですが、英語が問題です。1900年初頭ですから森鴎外の時代になりますので100年前の日本語は現代人の我々にとって読みにくいのと同様、100年前の英語は日本人の私にとっては本当に難解です。

どうしても解らなかった文章が幾つかあるので、先日私の友人で英語の達人に解らないところを見てもらいました。すると彼も「う~ん」と唸ることたびたび、文法的にも現代とは異なっており、2人で数時間格闘してなんとかその文章を訳すことが出来ました。

その時彼が言った一言は「何か解体新書みたいだね。昔の人は相当苦労したんだろう」とのこと。勿論ネットも無い、辞書も無かった杉田玄白先生の困難な作業と比べれることはおこがましいですが、それでも「解体新書」の一言にはちょっと納得してしまいました。

11月の終わりに最もクラシカルオステオパシーを、そしてリトルジョンを最も知っているであろうクリスキャンベル先生が来日されます。キャンベル先生はまた物凄い臨床家で、患者さん一人の治療時間はだいたい10分、一日二十人以上治療するそうです。その先生のワークショップの為の資料も併せて翻訳が始まりましたので、ちょっと文句の一つも言いたくてこんな事をブログに書き連ねてしまいました。施術の方がよっぽど良いです。

私レベルの「プチ玄白」翻訳でも結構つらいのに、本当の杉田玄白先生とその御門下の御苦労は私の作業を遥かに超えているんだろうな、感じる今日この頃です。
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by kaiondo102 | 2015-10-13 00:50 | セミナー 海外 通訳 | Trackback | Comments(2)

ツボvs子宮脱

以前このブログにも書かせていただいたことのあるもうすぐ70歳になる中華料理屋さんのおかみさん、もう考えますとかれこれ十数年のお付き合いになります。いつも何かある方で腰や脚が痛んだり、肩や腕が痛んだり、頭痛がしたりと不調のオンパレードです。とはいいながら施術を受けると何とか仕事が出来る、ということで隔週でせっせと来院くださっています。

その方が来院当初から訴えていたのが子宮脱。長時間に渡る肉体労働+立ち仕事を若い時からずーっと続けていたせいでしょうか、私の所に来られた時から、その事は訴えられていました。当時、私もいろいろやってはみたのですが、あんまり変化がありませんでしたし、それ以外の腰やら何やらの身体の痛みの訴えが多かったのでここ十年ぐらいずーっと置き去りにしておりました。

ところが7月はじめくらいに腰の痛みがひどくなったということでいつものように来院されました。お話を伺うと、法事でずっと正座をしていたせいか、その日の夜から急に腰がいたくなったとのこと。しかし今回は腰から下腹部に欠けて痛み、下垂している子宮に引っ張られて痛む感じがするともおっしゃいます。実際に最近は頻繁に子宮も落ちてきてもうあとは手術しかない、どうしよう、とよく悩むそうです。

十年前に上手くいかなかったこの方の子宮脱、今度は上手く行けばよいな、と思い施術をしました。

いつも通り背骨と骨盤を調整し、瘀血、免疫、中脘、期門の圧痛をとります。そして帯脈、鼠径部、の圧痛は長野式の内臓下垂のツボである内陰でとり、両膝を立たせての骨盤隔膜はこれまた長野式の下垂穴である鎖骨下の気戸を押さえると痛みがなくなります。そしてR11,12の調整+中極を旋機で圧痛をとってからのポンピングでなんとか子宮が上がらないかな、とやってみました。

腰と下腹部が痛い間は一応毎週来院されました。腰の痛みは結構苦労しながら8月の初旬には何とか落ち着いてきました。子宮脱はあんまり変わらないかな、とのこと。8月からは今まで通り隔週で来院されました。施術は相変わらず同じ内陰、気戸、R11,12、中極の繰り返しです。

9月になると不思議なことになんだかおへその位置が変わってきました。それまではおへそから恥骨までが物凄い距離が短かったです。剣状突起から恥骨まで直線をひいたら、おへそは普通の人だったら大体真ん中周辺にありそうですが、この方は下から4分の1あるいは3分の1ぐらいのところにあります。しかし、そのおへその位置が段々上がってきました。それど同時に子宮が下垂して下着に触れることはなくなり、週の内半分くらいは症状が無いこともあるそうです。

10月にはいって先日もいらっしゃいましたが、その時はおへその位置は真ん中よりちょっと下ぐらいの位置まであがって、それまで仰向けなった時下腹部の盛り上がりが気になっていたのですが、結構ぺったんこです。子宮脱の方も週のうち1~2日か気になるかな、というまでになってきた、これで手術はいいかな、とおっしゃられます。

あらためて思いますに、本当にツボを知っていて良かったな、と思います。勿論きっとオステオパシー的な操作で骨盤や背骨を施術して子宮脱を改善させられるとは思いますが、中途半端にしかオステオパシーを学んできていない私にはそんなことはきっと無理です。ちょっとずるいですがこのツボの操作、という武器をもっていて本当に日々助けられております。あらためて長野式を学んで良かったな、と思う次第です。

ツボの効果を改めて実感したのと同時に、十何年も私の所に通って来て下さったその女性になんとか恩返しが出来たかな、と思った症例であります。
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by kaiondo102 | 2015-10-05 01:21 | 経穴 | Trackback | Comments(2)