日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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今年も終了!

今年も一年終わりました。意外と今年も患者さんに恵まれたせいか、手も足も出ない症例はありませんでした。もちろん数回でいらっしゃらなくなった方もおりますが、まあそれはご縁が無かったということで、治せなかったにはカウントしないことにしましょう。

本日二回目の方はこちらも咳が止まらない50代の女性でした。先週の予約の日はあまりにも咳がひどいので来院出来ず、他の日にいらっしゃいました。

この方も小声でしかしゃべることが出来ません。待合室で待っているときから咳が聞こえます。深呼吸をしてもらうとやはり呼気の時に「ゲホゲホゲホ」と咳が出ます。ということで早速施術を開始します。

手三里で肺兪、深谷喘息点、脾兪、腎兪、志室の圧痛をとり、骨盤と背骨を調整、仰向けになってもらいます。骨盤、瘀血、副腎、帯脈、中脘、免疫、期門の圧痛をとり、もう一度呼吸していただきます。咳は出るものの先ほどより軽くなってきているとのこと。やはり気管支のここが気になる、とちょうどR3~4の右を触ります。そこでまず魚際の圧痛を尺沢でとり、中府の圧痛も併せてとります。この時点でまたさらに呼吸が楽になってきます。

肩甲骨内縁の圧痛をとり、首と頭を軽く調整し足の大都を軽く押さえます。すると「ぎゃっ」と飛び上がります。触ると骨が硬い感じがします。その大都を押さえながら一度深呼吸をしていただくと、「あっらく」とのこと。呼気の時に咳が出る感じがしないそうです。そこでしばらく大都を軽く押さえながら圧痛をとり、もう一度深呼吸をしてもらうと、咳が出ることなくスムーズに呼吸が出来るようになりました。

本日2回目にいらした時はほとんど咳も出なくなり、同じように全身を調整、今回は吸気軽くしずらい、ということなので太谿を押さえると吸気が改善、しばらくそこを押さえたら呼吸が楽に出来るようになりました。その方曰く、お医者さんでお薬をもらったのに全然効かず、マッサージの方が効果あるなんてびっくりしました、と嬉しそうに帰られました。

時たま5キロやハーフマラソンのレースに出るランニングが趣味の20代の女の子、ここ数か月左膝が痛い、ということでお母さんの勧めで来院しました。走っていると何キロかすると膝が痛み始め走れなくなるそうです。しばらく休んでまた走ってみたのですが、5分くらい走ったところでまた痛みが出たのでやめたそうです。その場で軽く駆け足してもらうと膝の外側が痛い、と手で押さえます。

うつ伏せの状態で膝を曲げてみたり、外や内に倒しましたが特に痛みは出ません。いつも通り骨盤と背骨を調整して仰向けなってもらいます。ここで膝を曲げ伸ばししたり倒したりしますが、痛みは出ません。自分でつま先を底屈し膝をピンと伸ばした時にちょうど胆経と胃経の間くらいがズキッと痛むそうです。

骨盤、帯脈、左の肩を調整、右の肩も調整します。そして右の肘を誇張法的に操作して、左の膝をピンと伸ばしてもらいます。すると「痛い」。では肘のところを雑巾絞りします。すると「あれ、痛くない、不思議~」と結構喜んでくれます。若い女の子に「右ひじと左ひざは関係するんですよ~」とうんちくをたれながら、肘の絞りをゆるめもう一度膝を伸ばしてもらうと痛みがなくなりました。念のために誇張法で膝を調整し、一度立ち上がってもらいますと、「左ひざが軽いです」。玄関まで軽く走ってもらうと「痛くない」。

その他、寝違えて仰向けの状態で頭を上げると左の首から肩に痛みが走って上げられなかった50代の男性に、右の丘噓を押さえると、すっと上がり、座位で凹んでいる左の側胸部に手をあてると、首の回旋がほとんど痛み無く出来るようになりました。

来年は今までに開発した自分のテクニックに加え、もう一度長野式の経穴を見直そうと思っています。特に咳に効果の出た気水穴処置を他の疾患にさらに応用してみたり、あとは筋緊張緩和処置がようやく出来そうになってきたので、こちらも色々な方に試してみようと思っています。そして長野式と誇張法をさらに結びつけていけたら、と思っております。

来年はどんな発見があるでしょうか。とても楽しみな2015年の年の暮であります。
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by kaiondo102 | 2015-12-30 01:15 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(3)

咳が止まらない

寒暖差が大きかったり、年末の疲れで免疫力が落ちてきているせいか、最近咳で来院する方が増えています。だいたいの方は背中、お腹、帯脈、肩甲骨周り、首をゆるめてあげると数週間続いた咳でも、大幅に症状が軽減するようです。しかし、先日いらっしゃった方はいつも通りの施術では効果がありませんでした。

40代の女性で、子供の時から必ず冬になると風邪を引くと咳込み、それが毎年数か月続く、いう方でした。その咳が始まる前は、慢性腎臓病という病気でいらっしゃっていたのですが、数か月治療してもう一回検査したら、お医者さんから数値はあんまり変化ないんだけど、こっちの数値が良くなりましたから、もう検査は半年に一度で良いです、とご本人も訳わからず症状が改善したのか、もしかしたら誤診だったのかわからないことがありました。その時は免疫力が問題なのかなぁ、というのが印象でした。

ですから今回咳が止まらなくなり始めて一週間経ったころにいらした時は、私も免疫系を主体に考えて施術すれば、いつもだったら数か月続いた咳も数週間で良くなるだろう、という目論見で施術をしました。

一回目の時は、小声でしかしゃべれません。しゃべると、特に呼気で気管支がむずむずしてどうしても咳が出てしまうそうです。肺兪、深谷喘息点、脾兪、腎兪、志室を手三里でゆるめ、背骨と骨盤を誇張法で調整、仰向けで骨盤、帯脈、瘀血、副腎、中脘、免疫、左右の期門を期門以外は全部手三里でゆるめます。この時点でだいたい深呼吸をして、というと普通だったらやりやすくなるのですが、この方の場合は息を吐き始めるとすぐに「ゲホゲホ」と咳こんでしまいます。呼吸も全然楽になっていないそうです。肩甲骨周りをゆるめ、首と頭を調整、もういちど今度はそーっと深呼吸をしてもらっても吐く時に「ゲホゲホ」とせき込みます。はっきりいってここまで全然症状や呼吸のしにくさに変化ありません。

最後の手段は長野先生の咳のツボ、公孫です。吐く時に問題がある場合は脾のトラブルであり、長野先生はそれには公孫だとおっしゃっています。これで効くだろう、と思いなあがら公孫を押さえ今度はそーっと深呼吸をしてもらいました。いつもだったら、「あっ、楽に吐けます」という言葉が出てくるのですが、今回は吐き始めるとすぐに「ゲホゲホゲホ」とせき込みが始まります。数分公孫を操作するのですが、全然症状は変化ありませんでした。

2週間後にもう一度来院されました。咳の方は全然変化ないそうです。その間、お医者さんに行ったり色々したそうなのですが、全く効果はこちらもなかったそうです。ご本人も「また咳があと数か月も続くんだ」と小声でがっかりしています。何とかそれは回避させてあげたい、と思い施術を始めました。とは言いながら特に良いアイデアもなく、同じように施術をします。背中をゆるめ、背骨と骨盤を調整、お腹と肩甲骨周りを前回と同様ゆるめましたが、小声なのは変わりません。どうしようかな、と思いながらふと、気水穴でもやってみるか、ということでまず肺の火穴である魚際の圧痛を尺沢でとり、尺沢で今度は中府の圧痛をとりました。左右やると少し声が大きくなってきました。「あれっ?」と思いながら、深呼吸をしてもらいますと、咳き込みましたが今までよりせき込みの度合いが減ってきたそうです。でも気管支のあたりがかゆいです、なんておっしゃいます。

かゆい?粘膜?炎症?そういえば粘膜炎症処置なんて確かあったな、と思い左の大都を押さえると強い圧痛があります。大都を触りながら気穴の商丘を押さえていると「この辺のかゆい感じが減ってきました」と患者さん。しばらく操作を続け大都の圧痛が無くなったところでもう一度深呼吸をしてらうと、今度はせき込むことなく息を吐ききることができました。「やった」と思い、右の大都も同じように操作、深呼吸がさらに楽になります。最後はダメ押しで公孫の圧痛をとりますと、息を吐いてもまったく咳が出なくなりました。

一週間後の本日また3回目の施術となりましたが、あれ以降ほとんど咳は出なくなりました、とのこと。たまに咳が出てもせき込むことなく、すぐに終わるともおっしゃっていました。今回も同じように操作をすると、全然問題なく呼吸が出来るようになり、「これでお正月も咳に悩まされなくてすみそうです」ということで帰っていかれました。

あともう一人物凄い咳の方ですが、この方は吸気で咳が出ましたが、本来の復溜では効果がなく、大都の気水穴をやるとかなり息が吸いやすくなるそうです。長野先生はやはり素晴らしいです。

内科的な疾患には本当に経穴が良く効くなあと思っただけでなく、やはり来年はもう一度長野先生や松本先生の本や論文を読み直し、積極的にセミナーにも出て、勉強しよう、とおもわされたクリスマスの症例でありました。
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by kaiondo102 | 2015-12-25 00:22 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(3)

世界最強が負けた訳

何年か前まであれほど良くしてあげることの出来なかった四十肩のような肩のトラブルもお蔭様で随分と変化をさせてあげられるように最近なってきました。基本的には肩甲上腕関節の誇張法で肩甲骨の内縁をゆるめ、そして肩鎖関節を操作するのが基本であり、それでもダメなら腕と肩の雑巾しぼり、肩の圧痛ポイント狙っての凸凹、上腕二頭筋腱の経穴によるリリースなどを使うとかなりの確率で肩の可動域が大きく変化してくれます。また最近では自発痛に対しても頭部瘀血処置を使うと効果的なことがわかりました。

上記の色々な技の中でかなり効果が高いのが腕や肩の捻じれているところを捩じる雑巾しぼりです。誇張法でも今一つの効果の出ない方も、雑巾絞りをやると、「あれ、」という感じでふっと腕が動かしやすくなります。でもなんで捩じるとこんなに動きが改善するのでしょうか?

この捩じる、という動きはもしかしたら身体にとって物凄い大きな影響を与えるのかもしれません。というのも指の痛みなどでは誇張法的には例えば第二関節を上下、左右、回旋させ一番動きの少ない方向を見つけたら、その反対の方向に動かします。ですが最近の私の例ですと、別に上下、左右、回旋と全部見なくても、基本的には回旋の動きを整えるだけでほとんどの方の指の動きが改善します。手首も手根骨を一個ずつ誇張法では上下に動かしていきますが、手首を左右に捩じっていきやすい方にしばらく捩じり、そして戻す、という技法だけでもかなり手首の動きや痛みはとれます。また足もリスフラン関節や諸パール関節といわれる所をがばっと把持して、そこを捩じるとかなりの確率で足底痛や外反母趾の痛みがとれてくれます。

また膝の誇張法も前後、左右、回旋で膝の動きをみていきますが、膝関節も同様にほとんどの方が回旋の動きを整えるだけで、膝の痛みだけでなく、以前にも書きましたように股関節や足関節、足の指の痛みまで改善します。

この捩じる動きというのはいったい身体にとってどのように作用するのでしょうか?でも考えてみますと、人間は生まれたときからこの捻じれの動きに大きく干渉されているような気がします。そもそも地球は回転(回旋?)しながら太陽の周りをくるくるします。そして太陽系自体くるくるしています。人の遺伝しも二重らせん構造といわれくるくるしていますし、人は生まれてくるときは産道を周りながら出てきます。他にもこの回旋、らせん、円、くるくる、といった動きは身体のあちこちに見られるといいます。

均整法では身体の平衡性、強弱性、可動性の三原則を診断と治療の基礎としていますが、この3つのうちどれが一番重要か、というと平衡性であるといわれています。そしてこの平衡性というのは回旋の動きに表れるといいます。またクラシカルオステオパシーの基本はリズム、ルーティン、そしてローテーションです。クラシカルの技法のほとんどが四肢や体幹を回旋させていきますが、これは関節の動きの基本が円であるからだそうです。

ということは身体の回旋の動きが何の問題もないときは、基本的には身体は健康とかんがえられ、身体が壊れるときに、まず現れる現象としては回旋方向の動きのアンバランスである、ということなのでしょうか。あるいは前後か左右の動きのどちらかに動きのアンバランスがあっても、それは必ず回旋に動きにまで影響を与えていくのでしょうか。そして回旋の動きをとりあえず改善してあげれば自然と前後左右の動きも揃い、動きが良くなって、身体の痛みや不調が改善していくのでしょうか?

先日来られた方が薬指の指先がアカギレになりやすい、今も痛いということで最後に左右の薬指の第二関節と第一関節を雑巾絞りしてあげたら、その三日後に娘さんを連れてきたときには「あれから痛くないよ」と報告してくれました。そんなんで、この捩じる、回旋、あるいは螺旋に代表されるような円の動きには何かあるのでは、とここ数日妄想しておりました。

あの世界最強と云われる極真空手の大山倍達総裁が唯一「空手バカ一代」という漫画の中で敗北を期したのが確か太極拳の使い手の陳老師でした。その陳老師は若かりし大山先生の直線的な打撃を全て円の動きで封じ込め、そして直線の動きは円に負ける、なんて事をおっしゃって、それが大山先生の空手をさらに進化させた、なんて読んでいたような記憶がありますが、この関節の回旋の動きを考えていましたら、そんな昔の漫画の事をふと思い出してしまいました。
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by kaiondo102 | 2015-12-17 00:50 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

経穴の使い方 肩グウ その2

肩グウを使うときはまずその皮膚の違和感をターゲットにしていきます。たとえば指のあかぎれの場合にはその傷を術者が上から軽く押さえてみて痛いかどうかやってみても良いですし、またはゆっくり指を曲げてもらってどこまで曲げたら痛いやってもらっても良いと思います。

また顔のアトピーなんて方は、私はにこっと笑顔を作ってもらいます。そうすると顔の皮膚が引きつったりこわばる感じがしますのでそれをターゲットにします。

前回書いた漆のかぶれによる瞼の腫れは、確かまばたきをしてもらって瞼の開けやすさをターゲットにしていきます。

そして肩グウを押さえます。場所は解剖学的にご説明できませんので、興味のある方はツボの本などを参考にしてください。軽く肘を外に突き出して大腸経を張りだたせた腕のポジションが取穴しやすいと思います。この肩グウ、症状の出ている人はかなり痛いはずです。ぐっと押さえると「ぎゃっ」となるところをまず選んで、そこを押さえながらターゲットを押さえたり動かしたりしてみてください。もし取穴が正しけば、必ず痛みがすっと軽くなるはずです。始めの段階では100パーセントなくならないかもしれませんが、その痛みが半分ぐらいになったら良いと思います。もしターゲットに変化があんまりなかったら、角度を変えたり一ミリ上や下、右や左を狙っていき、必ずターゲットを変化させることの出来る場所を選びます。私はそこを母指でぎゅっと押さえてはふっと緩め、みたいな鍼の技法でいうと雀啄をイメージしながら押さえたり緩めたりをしばらく続けます。30秒ぐらいやって、ターゲットの感じをチェックします。痛みが無くなっていればOKです。痛みが軽くなっている場合はさらにそのターゲットの痛みが無くなるまでやります。

鍼灸でやる方は、まず肩グウを見つけたらそこに鍼をいれてしばらく置鍼、それからその鍼の根本に糸状灸を21壮というのが松本先生の教科書に書いてあるパターンです。

肩グウは解毒にも効果がありますので、内臓の反応もこれでとれます。前回の甲状腺の女性も薬の副作用で肝機能の数値が高かったそうですが、本日いらした時にはもう数値は正常値だそうです。彼女には左の築賓で左下腹部から中脘の圧痛をとり、右肩グウで右の下腹部から期門までの圧痛をとっていきました。お酒を良く飲む方の右の期門の圧痛もゆるみます。あと以前よく抗がん剤の副作用で胃が痛かったり、あとは口内炎だらけだった方にもこの肩グウを押さえてあげると口内炎の痛みが無くなったり、中脘の反応が取れたりしたこともあります。

皮膚のトラブルを訴えている人は本当に多いですし、薬を飲まなければいけない方もたくさんいらっしゃいます。そういった方にこの肩グウは本当に効果的な経穴ですので、ぜひそんな方がいらっしゃったらお試しください。
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by kaiondo102 | 2015-12-13 01:03 | 経穴 | Trackback | Comments(0)

経穴の使い方 肩グウその1

私は子供の時からアトピー性皮膚炎に悩まされてきましたので、皮膚の疾患は是非良くしてあげたい、といつも思っております。とはいえそう簡単な症状ではないので、特にアトピーは本当に苦労しています。特に子供の時から、それもステロイドを長期に渡って塗っていた成人の患者さんは始めの数か月は全く変化がないので、来なくなってしまったり、あるいは一度改善したように見えてもまたぶり返したり、と本当に難しいです。

ですが、軽度な皮膚の疾患にはツボが本当に効果的です。長野式では肩グウと築賓が皮膚疾患及び解毒の処置としてのツボです。

今日来た高校生の女の子は先週に学校の美術の時間に油絵の絵の具が手にこぼれたかで手のひらがかぶれてきました。皮膚科にいってお薬をもらって塗っているのですが、効果はいまひとつなので、お母さんが何とかなりますか?というので、多分大丈夫でしょう、ということで来てもらいました。

見てみると右の手の真ん中が赤くなって軽く腫れています。手のひらが痛く、ベッドに乗る時も右手をつくことが出来ないそうです。グーパーも痛くてやりたくないそうです。

骨盤と背骨を調整、仰向けで帯脈、瘀血、副腎、中脘の圧痛を左の築賓でとり、免疫、期門は肩グウを押さえると圧痛が無くなります。この時点で一度右手をグーパーしてもらいました。するとさっきよりは動くけどまだ痛い。そこで肩グウを押さえてもう一度グーパーしてもらうと「あれっ」さっきよりもスムーズに握れます。しばらく肩グウをおさえます。結構押さえると痛いですが我慢してもらいます。数分肩グウを押さえたところで「どう?」と聞くと全く痛くなくグーパー出来るようになりました。そのあと、お母さんを施術している間、待合のその子の様子をそっと見てみましたが、両手を使って女子高生らしくがんがんにスマホをいじっていました。帰りがけお母さんが「あんた、なおったじゃない」とびっくりされていました。

数週間前にいらしたのは他の理由でいらしている50代の男性ですが、なんか左の指の中指が急にアカギレみたいになって痛痒いとのこと。みると中指の甲側の第一関節のところがアトピーっぽく、横にぱっくり割れています。こういうの痛いんですよね。

全身を施術してから一度中指の割れているところを上からそっと押さえます。すると「痛いですね」。軽くグーパーしてもらうとやっぱり皮膚が割れそうで拳を握れません。そこで左の肩グウを押さえ、まずその指の割れを上からもう一度押さえます。すると「さっきより痛くない」。ゆっくりグーパーしていただくとさっきより握りやすくなります。

しばらく肩グウを押さえ握ってもらうとさっきよりも深く握れます。さらに肩グウを押さえると拳が握れるようになりました。「痛くなくなりましたよ」とその方もびっくりされていました。

その3週間後にまた来院されましたが、指のアカギレはなくなっていました。

今から十年ぐらい前、長野式を確か物凄い夢中になっていたときに、漆塗りをしていたら瞼が腫れた方にも肩グウを使ったらみるみるうちに瞼の腫れが引き、私も患者さんもびっくりしたことがありました。
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by kaiondo102 | 2015-12-10 00:20 | 経穴 | Trackback | Comments(3)

肩の痛みと頭部瘀血

珍しく勉強しなければ、と思い立ち、長野式のDVDを時間のあるときに見ておりました。その中で長野先生の治療風景が映り、四十肩の痛みを頭部瘀血でとっていくという様子が映っていました。それを村上先生が「長野先生は肩の痛みを頭部瘀血でとるんですよ」と説明されていました。うーんかっこいい、俺もやりたい、と思っていたらそんな方がちょうどいらしてくださいました。

11月初めにいらしたのは50代の女性、何かあるたびに思い出したようにいらっしゃる方で、いつもは股関節の痛みで来院されていました。今回は股関節は大丈夫なのですが右肩が動かなくて痛い、とのこと。動かして痛みが走るだけでなく、動かさなくても首から上腕にかけて痛いそうです。

いつもどおり骨盤と背骨を誇張法的に施術します。仰向けで骨盤、帯脈、左の肩関節を施術し、ためしに陰陽交差的に左の股関節をねじってみますが、この方には効果はありません。

この辺が特につらい、とおっしゃるのはちょうど斜角筋のところ。誇張法の肩関節技法で斜角筋の圧痛を全部とり、「どう」と伺うと、「う~ん」とのこと。痛みは少し軽くなりましたが、まだ痛いそうです。右腕を万歳してもらいますが、痛くて途中で上がりません。

本当は雑巾絞りをやろうか、と思ったのですがどうもこの方の腕がどう捻じれているか分かりません。もーの凄い痩身で筋肉がどうついているかはっきり私には見えません。そこで肩鎖関節をしばらく操作すると、「少しらく」。でもずきずきはまだあります。

どうしよう、と首と頭を操作しながら考えておりますと、ふと長野先生の頭部瘀血の光景が思い浮かびました。その方の頭のてっぺんを何か所か押すと「痛い!!!」。もしや、と思い頭頂骨の操作をしてみました。

するとしばらくして「なんか肩が軽くなってきた」とのコメント。それまで痛みで眉間に皺が寄っていたのがとれ、お顔がすーっと落ち着いてきます。おっいけそうだ、と思いながら数分頭頂骨をリフトしました。

軽い寝息が聞こえたところで「どうですか?」と伺うと「ずきずきした痛みは無くなった」とのこと。肩を動かしてもらうと、まだ痛みますが来たときよりは随分動かしやすくなったそうです。

その後、2回いらっしゃいました。2回目に来たときはすでに自発痛はなかったので肩甲骨内縁と肩鎖関節を操作するとかなり動くようになり、3回目にいらした時は「大分良いです。またおかしくなったら来ます」とのことで終了となりました。

あと2人ほど肩の自発痛の方がいらっしゃいましたが、面白いもので頭部瘀血の操作をやってあげるとその自発痛はなくなるそうです。

ここ何年かはほとんどセミナーにも行かず自分であーでもない、こーでもない、と考えながら仲間や患者さんに実験台になってもらいながらやってきました。自分で考えて自分なりの技を編み出していくことはとても大事な事だと思います。が、それと同じく自分とは違う観点から治療をされる先生から学ぶことも自分に足りないことを見せてくださるのでこちらも大事です。長野式のDVDをみたり、つい最近も九州の超達人先生のセミナーに出て、とても勉強になり、自分の施術も少しそのお蔭で変化しました。

来年はもう少し積極的にセミナーに出席して、もう一度勉強しなおそう、と思った師走の始めのことでした。
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by kaiondo102 | 2015-12-03 00:44 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(3)