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日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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根本治療と局所治療 3

以前にもこのブログで書いたのですが、一番初めに長野式のセミナーに参加させていただいたのは2003年のこと、今からもう13年も前のことです。カナダのトロントで開業されている鶴崎先生がご帰国の際にやっていたプライベートセミナーを一般に公開して受け付けた最初のセミナーでした。このセミナーは私に長野式の世界の扉を開いてくれた、ある意味運命を変えてくださったセミナーでもあり、かつ物凄くショッキングなセミナーでもありました。

それまでは均整のセミナーに出席しておりましたが、だいたい「今日はこんなことを練習しましょう」という感じで始まり、健康な参加者を相手に先生がその技法を見せてください、参加者同士で練習して終わり、というものでした。時たま本当に調子の悪い参加者がおりましたが、皆の前で治療を見せる、ということは一切無く、皆が練習している間に部屋の隅でコソコソやって終わりで、他人様のナマの治療というのは私は一切拝見したことがありませんでした。

しかし、そういった私が出席していた均整のセミナーと鶴崎先生のセミナーは全く違いました。もう詳しいことは忘れましたが、多分最初に鶴崎先生から簡単に長野式の説明があってから、すぐに治療デモが行われた覚えがあります。でもそのデモが物凄かったです。だいたいモデル患者さんは鶴崎先生のお弟子さんたちが苦労している実際の患者さんがほとんどでしたが、その公開セミナーのしょっぱなからそんな難しいモデル患者さんを連れてくるのもどうかと思いますが、確か主訴は甲状腺機能亢進症の患者さんでそれも珍しい男性のモデル治療でした。

圧痛を確認して治療穴を求めますが、なかなかその圧痛が変化しません。ここはどう?ここはどう?と圧痛が取れるまで先生もとことんまでやっていた覚えがあります。助手の先生も総動員し鍼の数は物凄く多く、治療の後には鍼が入っていたケースがベッドの上に散乱していたような覚えがあります。治療時間も2時間くらいになっていたでしょうか、見ている私も疲れました。

こんなこと言ったら失礼になりますが、この時の鶴崎先生の治療は非常に長野式の基本的なスタイル、言い換えてみればある意味初心者的な治療だったと思います。一つ一つの圧痛に対して教科書通りの治療穴を求めていました。長野式では一つの圧痛に対して2つの経穴を使うのがオーソドックスな処置です。ですから、消さなければいけない圧痛が多いほど、鍼数は増えていきます。甲状腺のモデル患者さんは圧痛の数も多かったため、鍼数が物凄く多くなり、鍼のケースの散乱に繋がったのでしょう。

その後も鶴崎先生のセミナーには毎回出席させていただいておりました。すると、だんだん鍼の数が少しずつ減ってきました。なるだけ一つのツボを使って沢山の圧痛をとっていました。モデル患者さん一人当たりの治療時間も少なくなっていきました。一番最後に先生のセミナーに出たのは今から5~6年前のことですが、その時はあれよあれよという間に圧痛も症状もとって治療を終えられました。

最近、松本先生が久しぶりに某鍼灸専門誌に投稿されておりますが、松本先生も私が長野式のセミナーに出席し始めた時は治療の時間がだいたい1時間半くらいかかっておりましたが、最近の投稿を読ませていただく限りですと、治療も少数穴で時間もかなり短くなっているように感じられます。

私はこの鶴崎先生の本当の治療の変化を拝見できて本当にラッキーであったと思います(もちろん自分の治療院でないのと衆人環視という点では本当と言えないかもしれません)。先生が後におっしゃっていましたが、初めてのセミナーの時は緊張で手が震え鍼が刺せなかったそうです。ですから先生の代わりに鍼は日本一美人なO先生が刺されていたそうです。私も先生が汗だくになって治療していた光景を覚えております。そこまで達人でもなかった(ごめんなさい!!)時分に一生懸命になりながら衆人環視の中で物凄く泥臭い(またまたごめんなさい!!!)治療をされていた姿は目に焼き付いています。それから一回のセミナーごとに段々と泥臭さが減っていき、物凄く洗練(偉そうにすみません!!!!)していく姿に、治療が上達していくということはこういうことか、と実感させていただくことが出来ました。





by kaiondo102 | 2016-09-19 01:53 | 臨床雑記 | Comments(4)

根本治療と局所治療 2

鍼灸真髄の中で澤田健先生は、神経衰弱やら目や鼻や色々な病気があるが、全ては五臓六腑の乱れが原因であり、その乱れを治せばそういった様々な病気は治る、つまり五臓六腑は根本であり、様々な部位に出る症状は枝葉のようなものである。根がしっかりすれば枝葉は治る、とおっしゃられました。鍼灸真髄を確かに読みますと、五臓六腑に関係するツボを主に澤田先生は色々な症状に悩む患者さんを治療し、素晴らしい効果をあげられていたそうです。

クラシカルオステオパシーのジョンワーナム先生は、膝の痛い患者が来ても、特に膝に触ることなく身体調整を行い、身体を整えると膝は自然に良くなる、とおっしゃられています。実際、ワーナム先生の治療を近くで見られていたクリスキャンベル先生は、足を引きづってようやく治療室に入ってきた患者さんが、ワーナム先生の普通に治療すると、スタスタ歩いて帰っていった、という姿を沢山見てきたそうで、「クラシカルほど即効性のある治療法は見たこと無い」とおっしゃっています。

オステオパシーの祖、スティル先生は猫を抱いて撫でながら、突然しっぽをギュッと引っ張ったそうです。猫はぎゃっと悲鳴を上げ、スティル先生から離れていったそうです。そこでスティル先生は「猫の鳴き声が症状であり、本当の原因はしっぽである。原因に対処しなければ症状は治らない」とおっしゃられていたそうです。

身体の根本というものを整える、と謳う治療法は世に沢山あります。私が最初にお世話になった均整法は「心と身体の不調は身体の歪みとして現れる。その歪みを改善していけば心身の不調は改善していく」という哲学があります。鍼灸では、経絡の五臓六腑の乱れであったり、あとは冷えであったり、気の乱れが身体のありとあらゆる症状の原因である、という哲学をベースに治療が成り立っている流派があります。 カイロではC1が原因でそこを整えれば自然治癒力が上がり様々な症状が治っていく、オステオパシーでは背骨が、脳脊髄液の波動が、さらに大きな波が・・・といったものが病の根本の原因であるとする流派があるとも聞きます。

身体の何か根本とされるものの状態は頭や骨盤、背骨、脈、腹部、背中、あるいは全身の歪み、さらには目に見えない波動として発現し、それを整えれば血液やリンパ、脳脊髄液、神経、さらには経絡の流れが整い、指先から内臓、そして心の状態まで改善していく、というのが私の知る限りこの世にある根本治療=本治法的治療法の基本理論であります。

私はそこまで色々な治療の流派には詳しくなく本を読んだり人から聞いただけですので間違っているかもしれませんが、日本の現存する療術では野口整体や操体法なんかはそういった色合いが濃いと思います。鍼灸では今どれだけやっている人がいるのか知りませんが、澤田流太極療法は私の中でその筆頭に挙げられます。また経絡治療の流れを組む各派もそういった本治法的治療法に属すると思います。そしてオステオパシーでは私がいつもお世話になっているクラシカルオステオパシーなんかはその本治法的色合いの物凄い濃い流派だと思います。

身体の動きのバランスをとれば、背骨を脈を整えれば、お腹をふわっとさせれば身体の根本が整い、その効果が波及して枝葉である様々な症状がとれていく、というのは素晴らしい哲学でありますし、東洋医学あるいはオステオパシーの本来の姿であります。私も何とかしてそれを体現できるようになりたい、と日々試行錯誤しております。

しかしそれはあくまでも理想形であり、そういった流派を学んだからといって私のようなふつうの人間には簡単には出来ないのが実情ではないでしょうか。



by kaiondo102 | 2016-09-12 23:42 | 臨床雑記 | Comments(2)

根本治療と局所治療 1

中学校二年生の男の子、右足の裏が痛くてお医者さんに行ったら、足底筋膜炎と診断されました。湿布はっても今一つ良くならなかったので、私の所に来てくださいました。陸上で100mとハードルをやっているそうです。歩いているときは勿論のこと、練習で走る時にぐっと地面を蹴る時に特に強く痛みが出るそうです。ためしにその場でつま先立ちになってもらうと「痛い」。早速施術を始めました。右足底を押さえてもそんなに痛がりません。ただアキレス腱をつまむとかなり痛がります。


まだ若いし、2~3回で良くなればいいな、と思いながらうつ伏せで骨盤と背骨をいつも通り施術、膝を直角に曲げ、足先を押さえて足首を背屈させると「痛い」ということなので、凸凹を使ってその痛みを消します。仰向けで帯脈、長野先生曰く病名に炎がつくものは全て扁桃=免疫力の低下ですので、魚際を緩め天ユウも手三里でゆるめます。この時点で右足首を背屈してもらうと「痛い」。陰陽交差を考え、左手首を捩じりながらもう一度足首を背屈してもらうと、「あっ、痛くない」。右膝関節を誇張法で整え、一度立ってもらいます。すると「来たときより楽」。座位で凸凹調整、もう一度立ってもらうと「痛くない。」ジャンプしてもらうと「痛い」。今度は立位で凸凹調整してもう一度ジャンプしてもらうと「痛くない」という感じで一回目の施術を終わりました。このまま患部は一切触らないでやれそうだな、と思いまた来てもらうことになりました。


一週間後来てもらうと、数日は良かったけどまた痛くなってきたと言います。また同じように患部に触らず施術すると良くなりました。念のためもう一回来て、と3回で終わりに出来るかな、と思いまたそれから一週間後に来てもらうと、「すぐ次の日から痛くなった」とのこと。あれ、と思いながらまた患部を触らないで施術をしても、その日は痛みがとれません。座位でも立位でも凸凹をしても「痛い」。ということでもう一度仰向けになってもらってアキレス腱を摘まんでみます。すると相変わらずもの凄く痛がります。しかたない、ということでアキレス腱の痛い所を摘まんで、アキレス腱炎の特効穴である解ケイを押さえながらアキレス腱の痛い所を全部とります。すると、施術後はジャンプしても痛くなりました。


4回目の時は「どう?」と私が聞くと、「ほとんど痛くない」と言います。前回と同じ様に施術し、アキレス腱の痛みももう一回とったところ、全然痛くなくなったので何かあったらまた来て、と終わりにしました。先日お母さんが施術にいらっしゃった時に息子さんの事を伺うと、痛いとは言わなくなりましたとおっしゃられました。


本当は患部を全く触らないで、かっこよく施術を終わりにしたかったのですが上手くいきませんでした。最初から恰好つけないで局所のアキレス腱の圧痛をとっていたら、もっと早い段階で痛みが無くなっていたかもしれません。


そんな事を反省しておりましたら、ふと昔の事を思い出してしまいました。今から10年くらい前でしょうか、手のアトピーがひどくなってしまった私は、アトピーの改善と勉強のため、ある伝統鍼灸の一流派の大先生の所に半年ほど月2ペースで治療に受けておりました。その流派は古典をベースに身体の根本を数少ない経穴を使って整えていく治療でした。治療時間も大変短く、さささささーっと終わります。先生の雰囲気やたたずまいはそれは素晴らしく、最初の問診の時あれこれと質問に答えていると、最後にその先生は一言、「苦労したんだね」。その一言で私の涙腺は決壊寸前でありました。


わくわくしながら治療を受けました。確かに身体はものすごく楽になった感じがしました。ある時は背中の凝りがひどく息も吸えないことがありましたが、そのことをその先生にお伝えしなくてもその根本治療が終わると、あら不思議、まったく凝り感が消えていました。半年の治療を受け終わるとちょうど冬でしたが、当時の私は身体の冷えもひどく、手足がすぐ冷たくなって夜も眠れませんでしたが、それもかなり楽になりました。全身治療という観点からはとても素晴らしい結果をその先生は出してくださいました。しかし一つ、私の手のアトピーはまったく変化しませんでした。もちろん、月2で半年の治療では手のアトピーが改善するのは難しいかもしれません。ですが、確かに根本治療はしてくださるのですが、それがまったく手のアトピーに効いている感じがしません。また手のアトピーに対して、何かしてくれていることもありません。いつ治療を受けても、お腹や背中に鍼をして脈とお腹を診て、「はいお終い」。特に全身的な体調についても手のアトピーについてもいつも全くなにも聞かれません。きっと脈とお腹で私の体調は把握してくださっているのかもしれませんが、何もおっしゃりません。


段々手に対して何もしてくれないのと、全く手のアトピーに変化も出ませんでしたので、行くのも面倒くさくなって、半年通院した所で行くのを止めることにしました。


今でも思うのですが、もしあの根本治療だけで手のアトピーが改善していたら、今頃は長野式はやっていなかったかもしれません。またアトピーがほとんど変化しなくても、何かそれに対して根本治療以外にちょっとでもやってみてくださっていたのでしたら、もしかしたら今でも定期的に通院していたかもしれません。

その流派については私の経験だけではありません。その流派のこれまたナンバー2の先生がセミナーで膝の痛い学生をモデルで治療されたところ、案の定膝にはまったく触らず、身体だけ整えられたそうですが、まったく膝の痛みは変わっていなかったそうです。その治療受けた学生さん、「身体はすごい楽になったけど、膝は全然変わらない」と私の知人に言っていたそうです。


私も肘が痛かった時、ある根本治療の流派の治療を受けたことがありますが、先ほどの学生さんと同じ「身体は楽になったけど、肘はまったく変わらない」という経験をしたことがあります。


もちろんいずれの先生も名人の領域に達せられている方々であり、そんな上手くいかなかった症例をわざわざ突っつかなくても、沢山の患者さんを治されているのはいうまでもありません。また私のようなへぼがエラそうに「治らなかった」と言う資格もありませんし、その流派がダメだ、といっているわけでも全くありません。


それらの上手くいかなかった経験や見聞を考え、身体の根本を治療して、そしてそれだけで症状をとっていくことは非常に現実問題難しい、ということ実感させられました。


そんな事がありましたので、これから何回かは身体の根本を整えるという本治法的治療法と症状を消失させていく標治法的治療法について、私の勝手な妄想を何回か書いていこうかなと思っております。



by kaiondo102 | 2016-09-04 23:53 | 臨床雑記 | Comments(2)