日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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経穴(技)は効くものでなく効かせるもの 3

かれこれ十数年、ツボを施術に取り入れてからずっと疑問であったのが、その作用の限局性でした。どういうことかともうしますと、たとえばお腹の瘀血の反応をとりたいとします。長野式ではその反応点は左の天枢、外陵、大巨になります。そこでまず私は天枢の圧痛を片手で確認します。次に中封を探してここかなというところに指を当て、しばらくそこを刺激します。すると天枢の圧痛が上手くいけばとれてくれます。次に同じような手法で外陵の圧痛をとり、大巨の圧痛を一個ずつとっていきます。本当だったら中封を押さえれば天枢、外陵、大巨すべての圧痛が一度でとれても良いはずです。しかし実際には一つの圧痛が無くなっても、2つ目の圧痛はまだまだ元気です。2個目の圧痛をとっても3個目の圧痛はまだ健在でした。

ですが、松本先生や鶴崎先生の長野式のセミナーで治療風景を拝見させていただくと、先生方は中封に刺鍼を一回するだけで、天枢、大巨、外陵の圧痛をそれだけでとってしまいます。それだけでなくうまく作用すれば他の部分の反応までとることができます。手でやる私は圧痛や反応を一個ずつしか消していくことが出来ません。しかし鍼の作用はものすごい広範囲に渡ります。これがツボを手で操作したときと鍼で治療したときの差であり、鍼の方が手よりツボへの作用は圧倒的に大きいと今まで思っておりました。

しかし、最近施術前や技を施す前の確認作業が大事なのかも、と思って改めてその鍼の治療を思い返しますと、長野式のセミナーでは身体に鍼を入れる前にまず全身の圧痛を確認していきます。全身の反応点を指で押さえ、その圧痛を確認してからそこにシールを貼ります。つまり確認作業は治療前にすべて行われているということになります。

そこで一度実験的に瘀血の圧痛をとるときに、それぞれのツボの圧痛を一個ずつ確認して一個ずつその圧痛を消していくのではなく、まず3個全部圧痛を確認してから、天枢の圧痛をとれる中封を押さえ、手のひら全体を腹部瘀血の反応点に載せ、しばらくしてからその反応点の圧痛を確認してみました。すると不思議なことに3点すべての圧痛が無くなっていることがあったり、あるいは大幅に軽減していました。つまりツボの作用というのは確認をしたところにまず真っ直ぐに向かっていくのかもしれません。

ツボにはそれぞれ様々な作用があります。たとえば臂臑という大腸経のツボがありますが、深谷先生はそれを目やのどに効果のあるツボとしました。澤田流ではちなみにここは腕の痛みの治療点だったと思いますがそこまで多用されるツボではありませんでした。ではこのツボを使う時、目に効果を出したいとき、喉に、あるいは腕に効果を出したいときはどうすればよいのでしょうか。はたしてここが臂臑という場所に鍼をして指で押さえれば自然にそのツボは治療したい部位に作用するのでしょうか。もちろんするかもしれません、しかし本当は喉を治療したかったのにその作用は目にいったり腕にいったりしてしまうことも考えられます。ではどのようにその作用を喉にフォーカスしたらよいのでしょうか。それは確認することではないでしょうか。患者さんにつばを飲み込んでもらったり、あるいは術者が喉仏を左右に動かしてもよいでしょう。その状態で一度違和感や痛みを確認して、次に臂臑を押さえ、もう一度つばを飲み込んでもらったり、喉仏を左右に動かします。それで痛みが軽減、あるいは無くなればそこがその患者さんの臂臑の場所であり、臂臑の効果が喉に届いたことになるのかもしれません。あとはそこに鍼をしてもお灸をしても、あるいは私のようにぎゅっと押さえて患者さんを痛がらせても構いません。眼に臂臑の作用を届けたければ、目の周りの圧痛点を押さえてもよいでしょうし、腕の痛みにアプローチしたいときは腕を動かさせて臂臑を押さえてみても良いと思います。

ツボだけではありません。手技においても確認作業を行うことによって効果的にその技の作用が治療したい部位に届く気がして最近なりません。

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by kaiondo102 | 2017-03-24 00:58 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

経穴(技)は効くものでなく効かせるもの 2

前回も書かせていただきましたが、クラシカルオステオパシーの背中の操作で膝と首の痛み、頭の指圧で足の親指の捻挫、肩鎖関節の調整でSLRの痛みや可動範囲がそれぞれたったそれだけで随分軽減しました。とはいえ私が別に名人であるからこういうことが出来るわけではありません、ということも前回申し上げました。このようにある部位を施術して遠隔の場所に効かせるには一工程が必要となり、それをやるからこそ効果が出るのではないか、という感じが最近しております。

ではそのひと手間とは何かと申しますと簡単です。確認することだけであります。

例えばクラシカルのデモでは膝の痛い先生にまず立位でどういう体勢で痛みを感じるか実際その場でやってもらい、次にうつ伏せになってもらった時にすぐ痛みのある膝を屈曲してどこまで曲げたら痛みが出るか確認しました。痛かったのは右ひざでしたが、膝を屈曲すると右仙腸関節に痛みが出る、とまずおっしゃっていました。

そのままデモを始めました。クラシカルのうつ伏せは左側から始めます。左の足をくるくるして仙腸関節を調整し、背骨をゆさぶります。左腕を回旋しながら胸椎の調整をし、またもう一度背骨を揺さぶったと思います。多分ここまでで1~2分です。左側を終えた所でここで右足の屈曲具合を確認します。ぐっと押さえるとさっきよりスムーズにまがり右仙腸関節の痛みも随分減ったそうです。

次は右半身の施術です。同じように右足をくるくるして仙腸関節の調整、背骨を揺さぶり、右腕をくるくる、そしてもう一度背骨を揺さぶり。そこでもう一度右足を屈曲するとかなりスムーズに曲げられます。それから立ってもらい痛みの出る体勢をとってもらいます。するとさっきより全然楽となりました。

首の先生はまず座位で首を前後左右回旋してもらいます。すると上を向いたときに一番痛みが出ることを確認します。それで同様に左半身から調整、首ですから途中で確認出来ませんので引き続き右半身の調整。そこでまた同様に座ってもらい上を向いてもらうと「さっきよりらく」。

クラシカルの頭蓋で右足の親指の捻挫の痛みが軽減したときは、実は二人掛りで施術しておりました。一人が右足の親指を把持しながら軽く動かします。すると「痛い」。私が眉間から頭頂に向けて指圧を始めます。一押しするたびに右足を操作している仲間が軽く親指を動かします。一押し、確認を続けていくと確か前頭部の髪の生え際でふっと少しだけ痛みが楽になったそうです。そのまま通常通り百会まで指圧を続けます。するとどんどん右足の親指が緩んでくるそうです。そこから数回頭頂までの指圧を何回か続けましたが、その間右足を把持している仲間はどんどん親指が緩むのが感じられ、どんどん動かせるようになってきました。

肩鎖関節でSLRが改善したときはクラシカルのデモの時と同じ様にまずSLRでどこまで上がるか確認しました。それから肩鎖関節を調整、動きが良くなったかなというところでもう一度SLRをするとあら不思議、すっと足が楽にあがります。

最近思うのですが、この確認作業というひと手間が非常に施術の中で重要なプロセスになってくる感じがします。長野式の長野潔先生は鍼をするたびに脈を確認したり、またある場所(確か章門)を刺鍼してうまく効果が出なかった時に、扁桃の圧痛を確認してその圧痛が減っていなかったのでもう一度章門を探り刺鍼しなおし、もう一度確認したらその圧痛がとれていたので、しばらくその場所の章門を雀啄していたという治療風景のビデオを見たことがあります。

長野式を継承した松本先生はクロスパルペーションといって、経穴を探すために一度ターゲットとなる部位を押圧、圧痛を確認し、その押圧をゆるめ今度は治療穴を指で押さえ、そのままの状態でもう一度ターゲットの圧痛が緩むか確認、その圧痛が緩めばその場所に鍼をし、さらにもう一度鍼が正しい位置に刺されているか確認するためにもう一度そのターゲットを押さえます。ここで圧痛がとれていればそれで良し、次にいきますがもしとれていなければしばらく鍼を雀啄し、もう一度圧痛を確認します。それでまったく圧痛に変化がなければ正しい位置に鍼が刺されていないということで、またやり直します。

均整法でも保護圧という概念があります。たとえば腰痛で前屈が出来ない患者さんがいるとします。均整では前屈が出来ない場合はD1,5,9,L1,5のどれかにトラブルがあると考えます。治療ポイントは背骨の2側(膀胱系2行線のところ)ですので、それぞれの椎骨の2側を押さえながらゆっくり前屈してもらいます。もっとも効果的な治療ポイントに指を当てますとあら不思議、軽い前屈痛でありましたら、それだけですーっと前屈出来るようになります。そしてそこが治療点となってきます。

私は自分の手や目の感覚に全く自信がありませんでしたし、今でもありません。ですから長野式を学んだあたりからこの確認作業をいうのをずーっとやってきました。患者さんの痛そうな部分やターゲットとなる経穴、痛みの出る動きをしてもらい患者さんに痛いか痛くないか伺い、経穴を押さえたり調整をしたらもう一度その痛みや動きがどう変化するか確認しておりました。それこそ患者さんがウトウトする暇も無いくらい「ここ痛い、今どう、今は、まだ痛い、痛くなくなった」と逐一確認しておりました。毎回毎回施術の時間中痛いか痛くないか聞かれるのが嫌になって来院されなくなった方も沢山いらっしゃると思います。

今では随分「どう?」と聞くことは減ってきましたが、肝心な所はまだ必ず聞きます。

確かに「どう?」と伺って「変わりません、痛いです」と言われると正直凹むことも多々ありましたが、この確認作業真面目にやることこそが私のように感覚や才能が全く無い人間が患者さんの身体を何とか理解できるようになる方法であると同時に、一つの技や経穴をどこか遠隔の部位に効かせる場合の方向性を誘導する際に必要になってくる気がするのです。

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by kaiondo102 | 2017-03-08 01:36 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

経穴(技)は効くものでなく効かせるもの 1

深谷灸の深谷伊三郎先生は「経穴は効くものではなく効かせるもの」という言葉を残されました。私はその意味がずーっとわからなかったのですが、最近ようやくそういうことなのかも、と自分なりに感じることがありました。

① クラシカルオステオパシーの講習のことです。1月から大井町で日本クラシカルオステオパシー協会主催のファンデーションコースが始まり、私もその中で数回講義を担当させていただきます。計10回のコースですが私は2回目と4回目の講義および実技を今までやらせていただきました。

クラシカルオステオパシーにはトータルボディアジャストメントと呼ばれるだいたい20分くらいで全身を調整できるルーティンがその技法の中心となっています。1回目と2回目で仰向けの状態、3回目は頸椎、そして4回目はうつ伏せの技法を練習します。そして5回目で横向きと仰向けの技法で終わるという流れになります。

4回目の私の担当はうつ伏せでのルーティン技法です。うつ伏せでは下肢を回旋させながら骨盤の調整、骨盤を揺さぶりながら背骨へのオシレーション技法、上肢を回旋させながら胸椎の調整という感じで成り立っております。受講生のみんなで練習する前に私が簡単にデモをいたしました。一人目はうつ伏せの全体的な流れをお見せして、2人目と3人目のデモはスタッフでありますが膝と首の動きの悪い先生を簡単に施術させていただきました。

技法の効果を見ていただきたいので、ものの数分でデモを終わらせました。ですがたったそれだけで膝の痛みは本人申告で10から2(本当はたぶん4)、首の痛みは10から4に痛みが減りました。

② 先日仲間内での勉強会の時のこと、その一人が格闘技の練習で右足の拇指を捻挫していておりました。その指を屈曲しようとするだけで痛みが強く恐怖を感じるそうです。そこで恐怖は扁桃体、だから頭をやってみたらどうだろう??ということでクラシカルの頭蓋技法を行ってみました。頭蓋技法といってもそんなに複雑なものではありません。ただ正中線上を眉間から百会まで指圧していくものです。ある有名な鍼灸師の先生が扁桃体の治療といって眉間の少し上にお灸をしていたのを見たことがあります。お灸で扁桃体にアプローチできるなら指圧でもなんとかなるはずです。

眉間から私が拇指で圧迫を加えていきます。するとちょうど髪の毛の生え際のあたりで少し拇指の痛みが軽くなってくるそうです。百会まで圧迫をしていきます。するとまたさらに拇指の捻挫の痛みが引いていきます。3~4回眉間から百会までの圧迫を繰り替えしたでしょうか、そのころには初めあれだけ痛くて怖がっていた足の親指は随分抵抗なく痛み無く動かせるようになってきました。

③ 今度は私が教えている勉強会でのこと。肩鎖関節の練習をしたいとのことなので練習しました。肩鎖関節は誇張法の創始者斉藤先生は四十肩にはこれだけで治すという非常に重要な部位の治療になります。肩鎖関節が上手く操作できると肩の動きは勿論改善するだけでなく手の親指や人差し指の痛み、下の歯の痛みに効果があります。それ以外にどこに効果があるかなと考えSLRをやってもらいました。

肩鎖関節はちょうど大腸経にあたります。大腸経はL4にある大腸兪という募穴と関係します。均整法ではSLRの上がらないのはL4の障害と確か考えていたと思います。そこで肩鎖関節の調整をする前にSLRをしてもらい、肩鎖関節の調整が終わったところでもう一度SLRをしてもらうとあら不思議、同側の足がスムーズに上がります。


背骨を軽く揺さぶるだけで肩と首の動きが、頭部への圧迫によってまったく離れた右足の親指の痛みが、肩鎖関節の調整でSLRの動きがそれぞれ改善しました。痛い局所に触らずに離れた所から施術する、非常にオステオパシー的であり東洋医学的な全身の不思議な繋がりを利用した操作です。

上記の3例は別に私が名人なわけでも教え方が上手な訳でもありません。たった一つ、技を効かせる簡単なコツがあるような気がします。

私の施術を見たことのある人なら「なーんだ」というとてもシンプルなひと手間であります。一体それは何でしょう?




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by kaiondo102 | 2017-03-02 00:27 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)