日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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フルフォード先生のテクニック 3

フルフォード先生の三角形の話を思い出して、最近色々さらにやっております。

50代女性、左手の平が右手と比べ手袋をしているような感じがして、左右同時にぐ―パーしてもらうと左が圧倒的に握りつらく、そして遅いそうです。ということで肘を直角にして力を抜いてもらいながら手首を持ち上げるとすーっと腕の角度が開きます。そこでぐーぱーしてもらうとさっきよりスムーズに握れます。その角度(だいたい体幹にたいして45度くらい)前腕と手首の雑巾しぼりをして腕を身体の横に戻してぐーぱーさせると、中指から手の平にかけてしびれ感が残ります。そこで今度は中指を軽く持ち上げ腕が開く角度にしたら、そこで中指を誇張法。腕を戻してもう一度ぐ―パーすると「右とおなじに握れる」。

40代男性、歯医者さん。左の中指の第二関節が腫れ、握ると痛みます。治療中とてもつらいそうです。年末に一回来院、その時から比べると半分くらいに痛みが減ったそうです。腫瘍と疑われ検査を受けるもその疑いは無くなったそうです。

この方も同じように左手の中指を痛くないようにもって腕を開きます。その角度でぐ―パーしてもらうと先ほどよりも痛くありません。その角度で誇張法的に調整、腕を戻してぐ―パーするとさらに楽に握れます。中指は心包経、まだ第二関節を摘まむと痛みがありますのでだん中に片手を当てると摘まんでもいたくありません。痛むところを探しながらその都度だん中で痛みをとりますと、「あー本当にらく」。

右手の第二~第四指がしびれる70代の女性。その三本指を把持して持ち上げて角度を決めます。その角度でぐ―パーするとやはりしびれがかなり軽減します。そのままその三本指を誇張法で操作、腕を戻してぐ―パーしていただくと「しびれが減った」。来た時よりも半分くらいに減ったそうです。

脚の親指が外反母趾っぽく痛む20代の男性。左足親指を把持して持ち上げると足の角度が広がります。その角度で親指を曲げるとさっきより痛くありません。その角度で誇張法。もう一度足を戻して動かすと「痛くない」
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どうやら四指の末端は腕や脚の角度を開いていくとそれだけでもしかしたらフルフォード先生のおっしゃる三角形の効果が出るのかもしれません。関節を動かしたときの痛みがそうすると軽減するだけでなく、ツボの圧痛もずいぶん減ります。不思議です、この三角形。でも良く考えたら均整法でも同じことをよくやっているですよね。腕や脚の角度を開いたり、肘や膝を三角に曲げて体形をとってから治療、なんてことも。

ベルリンまで行って改めて均整法を見直すことになってしまいました。

この三角形、身体で角度をとるのも良いですが、私のように治療ベッドが狭い場合はなかなか三角にしにくい場合があります。こういう時は身体はそのままで、術者の視点を身体上でも空中でもよいですから三角形の頂点に持っていき合わせるだけでも効果がありそうです。がこういう摩訶不思議系は嫌なので、これからしばらく研究いたしますが、このブログでは報告いたしません。

このフルフォード先生のテクを教えてくれたジョーダン先生、こんど来日してワークショップを開かれるそうです。どんな発見、温故知新があるか今から楽しみです。

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by kaiondo102 | 2018-01-31 23:38 | Trackback | Comments(0)

フルフォード先生のテクニック 2

篩骨と仙骨のテクニック以外に最近実験し始めたフルフォード先生のテクニックは三角形を応用したものです。ワークショップでジョーダン先生が教えてくださったのはこの三角形というのは不思議な力があることは昔から色々と言われており、フルフォード先生も特に関節を三角形にすることによって治療をしていた、とおっしゃられていました。

この三角形、不思議です。私は患者さんの身体を診るときは三角形と丸で何となく診ておりましたが、上手く施術には応用できておりませんでした。

しかし深谷灸の深谷伊三郎先生も澤田健先生も治療点は三角形に現れる、とその著書に書かれておりますし、均整法の亀井先生も身体を三角という話は読んだことがありませんが、よく45度の角度に身体を合わせるなんておっしゃられていたようです。
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ベルリンからの帰国後しばらくこの三角関節治療を使っていたのですが、誇張法的な操作の方が効果的な気がしてすぐにやらなくなってしまいました。ですが、これだけ偉い先生方が三角というので、何かあるのかなと思いまた日々の臨床で使うことにしてみました。

60代後半の女性、左ひざの痛みを訴えております。全身を施術後に膝を見ますとパトリックテストの時に膝の内側が痛みます。そこで膝を立てて三角形を作り、膝のお皿に片手を当てました。フルフォード先生はそのまま膝が内側に倒れる感じがするまで手を当てていた、とジョーダン先生が確かおっしゃっておりましたが、私は膝で足先を固定し片手は膝のお皿、もう片一方の手は大転子に当てました。すると何となく大腿骨がぐーっと手の下で捻じれる感じがします。その捻じれのサイクル3回感じたらもういちど膝を見ます。するとパトリックテストをやっても「痛くない」。

以前このブログでも螺旋、活元操作を書かせていただきましたが、もしかしたらその螺旋の動きを感じるときはその部位を三角形にしてみると良いのかもしれません。

とはいえ、三角形は手足以外の場所ではどうやって作っていったらよいのでしょうか?体幹部はどう三角形を応用すればよいのでしょうか?
謎が深まります。

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by kaiondo102 | 2018-01-24 23:13 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

リウマチと椎間板ヘルニアの施術

昨年末の最終日の最後の方は十二歳のリウマチの男性でした。といっても人間ではありません。ダックスフントです。飼い主さんからのお話を伺うと、昨年の10月くらいから急に朝固まって動かなくなりました。いつもはとても元気なので朝もすぐに飛び起きて餌を食べるそうですが、全く動けません。20分くらいするとようやく少しずつ動き始め、他の犬が食べ終わったあとにようやく食べ始める事が出来るそうです。1件目の動物病院では原因が分からず、2件目の動物病院で色々調べてリウマチと診断され、今はステロイドを投薬されているそうです。ですが見た目全く効果がないそうです。

ということで早速施術を開始しました。ベッドの上に載せるとしっぽをめちゃくちゃ振って、私の方を見ようと一生懸命です。ですが何とか飼い主さんに反対側からなだめてもらい、施術をします。といっても犬の施術ではいつものことですが、抑制技法しか行いません。

抑制技法とはクラシカルオステオパシーの中のテクニックで、脊柱のすぐ脇をゆっくり指圧していく技法です。交感神経を抑制して全身の血液循環を促進していく技法です。

バタバタ暴れる中、何とか肩腰移行部から仙骨くらいまで3回くらい抑制をしました。次に手の形は同じまま腹部に回した四指でリズミカルに圧迫、リリースをしていきます。この技法はリンパポンプといって免疫力を高めていきます。といってもこの犬の場合、すぐにお腹に力が入る為なかなかポンプを行うことが出来ません。

ものの3~4分くらいの施術でしたでしょうか、あまりにも暴れるので「今日はこのへんで」と終わりにしました。正直治すことなんて出来ないだろうな、と思ってその年の営業を終了して私はそそくさと飲み会へ出かけました。
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年明けにその犬の事を紹介してくださった方がいらっしゃいました。すると開口一番「あの子(犬)物凄い調子が良いんだそうですよ」とのこと。伺うとあの施術したすぐ後に車の中で大量に大を排泄したそうです。それもこんなに小さな身体から出るんだろうか、と飼い主さんも始めてみる量だったそうです。しかもその排便は一回でなく、自宅に帰ってからもう一回それも大量にしたそうです。するとその次の日から見違えるほどに身体の様子が改善したそうです。もう朝も20分動けないこともありません。他の子と同じように楽しく遊べるようになったそうです。

実はこの飼い主さんの他のダックスフントはそれより1年前に椎間板ヘルニアと診断されたことがありました。獣医さんによると、手術しか方法が無く、もし手術しても治るとは限らず治らなければ安楽死、といわれていたそうです。その子にも同じように抑制技法からリンパポンプしか行わなかったと思います。その子はその一回で痛みが無くなったみたいで、それから1年経つ今でもとても元気に他の犬と遊んでいるそうです。

犬の自然治癒力にびっくりすると同時に、クラシカルオステオパシーを改めて知ってよかったと思いました。フルフォード先生のテクニックではありませんが、本当にシンプルな技法で大きな効果をもたらすことが出来ました。

お知らせー東京でクラシカルオステオパシーのファンデーションコースが4月よりまた始まります。計7回のコースでイギリスのクラシカルオステオパシー協会4週間ある大学院教育に準拠するカリキュラムの第一週目にあたります。詳しくは是非、日本クラシカルオステオパシー協会のホームページ、及びフェイスブックページにそのうち情報がアップされると思うのでご覧になってください。それに先立ち1月から3月まで毎月イントロダクションコースといってクラシカルオステオパシーを紹介するワークショップも開催します。一月は1月28日日曜日、午前11時から12時半まで行います。開催場所は大井町にあります私の施術所です。お問い合わせ参加ごきはこのブログをご覧の方は私に下さっても構いません。kaiondo102@yahoo.co.jpまでメールください。





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by kaiondo102 | 2018-01-17 00:38 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

フルフォード先生のテクニック

ベルリンのオステオパシーカンファレンスでのワークショップで学んだのはカウンターストレインのテクニックと呼吸循環モデル、そしてフルフォード先生のテクニックであります。

フルフォード先生のテクを教えてくださったのはその晩年の5年間、フルフォード先生のに師事したジョーダン先生というオステオパスです。アメリカのDOには珍しく、というか殆ど絶滅危惧種となった手技のみでクリニックを開業している先生です。その先生はワークショップでフルフォード先生の学びと思想、そして技術の変遷をお話くださり、いくつかのフルフォード先生が使って、ジョーダン先生も使っているテクニックを教えてくださいました。
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テクニックは幾つかあるのですが、私が昨今自分の施術の中にとりいれて良いな、と思うのが仙骨へのアプローチと師骨へのアプローチです。その他にもトラウマのショックのリリース、大脳鎌の治療、三角形を利用した関節へのアプローチ、あとはインテンションの使い方など学びましたが、色々やりましたが今のところ自分はその仙骨と篩骨に効果を感じております。

仙骨のテクニックはそもそもフルフォード先生がADHDなどの動きが異常に活発すぎる子供に使っていた、というテクニックです。先生が行うと余りにも効果が高く、治療した次の日にはそれまで手の付けられなかった子供が別人のように大人しくなり学校の先生もびっくりするほどのものだったそうです。これは出生時に上手く呼吸が出来なかった子供たちに使っていたそうです。

うちに来る子供たちは特に手の付けられない子はおりませんので、私はそのテクニックを大人にも使って見ました。するとまず脊柱起立筋の緊張が緩むこと、また脊柱上の圧痛が無くなることが分かりました。技法自体は非常にシンプルですが仙骨にアプローチすることで副交感神経が優位になるのかもしれません。また名前は忘れましたが長野式では尾骨の上の経穴は交感神経緊張を緩めるツボであり、また野口整体では尾骨は狂人の調整になるとも言っています。大人でも非常に気持ちの良いテクニックとのことです。長野式で言えば膀胱経への気水穴処置に対応するのかもしれません。

篩骨のテクニックはどんな人に使うのか?とワークショップで質問したところ、顎などを地面や交通事故でハンドルにぶつけ顎から頭部へ向け衝撃を食らった人、と先生はおっしゃっておりましたがもっとそれ以上に適応範囲は広そうであります。

まず顔の形がはっきりと変化します。この篩骨のテクニックと誇張法の上顎骨と蝶形骨のテクニックを行うと鼻筋が通り、顔の左右差が減ります。また鼻に何の炎症もないにも関わらず、鼻呼吸がしにくい方がいらっしゃいますがこの技法を行うと呼吸がしやすくなります。勿論鼻炎の患者さんにも効果的です。

人生に苦しみを感じている人はこの眉間の皺が深いです。松本キーコ先生のお弟子さんの開発されたアキュゾーンセラピーでは眉間のツボを使ってだん中の圧痛をとります。ある有名な先生は眉間の少し上を上印堂としてそこにお灸をすることにより扁桃体の治療になるとおっしゃられています。きっとこのエリアは脳の機能に大きな影響を与える部位であるのでしょう。この篩骨のテクニックはそういった脳に好影響を与えるかもしれません。少なくとも自律神経やホルモンバランスを整えるのには大きく役に立ちそうであります。

この二つのテクニックは非常にシンプルで誰でも容易に使うことの出来るテクニックです。ですが本当の技法というのは非常にシンプルでありながらその効果は大変なものがあるのかもしれません。シンプルイズザベストではありませんが、野口晴哉先生も技はシンプルであればあるほど良い、とどこかでおっしゃられていた記憶があります。この二つのテクニックを使いながら改めてもっとシンプルを目指さなければ、と感じさせられた2018年の始まりであります。

お知らせー東京でクラシカルオステオパシーのファンデーションコースが4月よりまた始まります。計7回のコースでイギリスのクラシカルオステオパシー協会4週間ある大学院教育に準拠するカリキュラムの第一週目にあたります。詳しくは是非、日本クラシカルオステオパシー協会のホームページ、及びフェイスブックページにそのうち情報がアップされると思うのでご覧になってください。それに先立ち1月から3月まで毎月イントロダクションコースといってクラシカルオステオパシーを紹介するワークショップも開催します。一月は1月28日日曜日、午前11時から12時半まで行います。開催場所は大井町にあります私の施術所です。お問い合わせ参加ごきはこのブログをご覧の方は私に下さっても構いません。kaiondo102@yahoo.co.jpまでメールください。



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by kaiondo102 | 2018-01-08 01:54 | Trackback | Comments(4)