日々、治療雑感


均整法、長野式、オステオパシーを学び開業している一治療家の雑感
by kaiondo102
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根本治療で効果を出すために 5

もしクラシカルや経絡治療、といった根本治療が達人の最後の業を形に顕したものだとしたら、私のような一般ピープルがそれを学んですぐに効果が出せるようになるわけはありません。江戸時代にある達人が刀を振り上げて振り下ろすだけ、という剣術の流派を作ったそうですが、結局その流派は廃れてしまったようですが、その達人がどのような事を学び、どのような失敗をして何を感じ考えてそこに至ったか知り、それを追体験しなければ、その達人の領域には近づくことも出来ないでしょう。では、どうやったらそういった達人の技を我々が使えるようになるのでしょうか?勿論、世の中にはかなり素質がある方もいらっしゃることは承知しておりますので、ここはあくまでも私レベルの全く素質の無い人に限定してのことです。

何度もこのブログで書かせていただきましたが、ここで参考になるのは長野式です。長野式とは鍼灸の治療方法であり、大分の長野潔先生といいう、それはまた名人の名人みたいな方がほぼ独力で作り上げた鍼灸の一流派であります。確か午前中と午後に長野先生は40人ずつもの患者さんを毎日治療され、非常に高い効果をあげていた、と聞きます。しかし長野先生の治療は誰にも知られることなく、そのままでは長野先生が亡くなれば長野式という体系も無くなってしまったのでは、ともいわれておりました。

ここで長野式が鍼灸師だけでなく、私のような手技療法家まで広まったのは一重に松本岐子先生の存在です。松本先生は鍼灸学校を卒業後すぐにアメリカに渡しましたが、治療の師匠を探して「医道の日本」という鍼灸の専門誌のバックナンバーを取り寄せて、自分の先生になる名人を探していたそうです。当時の「医道の日本」は今とは違い多くの臨床家たちが文章を寄稿しておりました。バックナンバーを読み漁った松本先生が目にしたのは長野潔先生の論文でした。東西医学の融合を目指し東洋医学の理論を西洋医学的に解釈するその長野先生の論文に松本先生は「この人だ」と閃いたそうで、すぐに大分の長野先生の治療院にお邪魔されたそうです。そこでは沢山の患者さんが目の前でどんどん治っていったそうです。それを見た松本先生は長野先生に師事されることを決意されました。

しかし松本先生の治療方法は長野先生のそれとはかなり違います。まず長野先生は診断においては脈診をされます。そして治療時間も長い人で20分であったそうです。かたや松本先生はお腹や背中、首、頭と全身押さえます。治療時間も私がセミナーに出ていたころは1時間から2時間かけていらっしゃいました。しかし、松本先生の治療効果はそれはまた驚くべきものであり、2000年くらいまでの松本先生の医道の日本の論文にはありとあらゆる病気を治された症例が書かれており、また医師の目の前で難病の患者を治すことによってハーバードの医学部で鍼灸を教えることになったり、また日本の公立精神病院でも鬱の鍼灸治療のアドバイザーとして参画されているほどであります。

松本先生はその治療効果の高さだけでなく、長野式を一般ピープルに分かりやすく通訳してくださいました。長野先生が感じる脈の変化を腹部を始めとする全身の圧痛に翻訳してくださることにより、脈が分からない治療家でも圧痛という診断ツールで治療を可能にしてくださいました。そういった事を学ぶことで、圧痛がリリース出来れば、すぐに一般ピープルでも効果を出せる治療形態を松本先生は作り上げました。その治療効果と学びやすくすぐに結果を出せる、ということで長野式はここ日本だけでなく、世界中に広まっております。





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by kaiondo102 | 2018-07-30 01:47 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

根本治療で効果を出すために 4

まず考えなければいけないのは、その根本治療であり伝統武術が誰によって完成され、その創始者がどのレベルの時点で世間に広められていたか、ということではないでしょうか。

それを考えてみますと、基本的にはどの治療法も伝統武術も超天才あるいは達人の創始者が最終的に到達したレベルのものが一つの流派、として世間に提供されているような気がします。例えば沢田流の太極療法では、すでに沢田先生が円熟の境地に入り始めた頃の事が鍼灸真髄に書かれております。経絡治療も柳谷素霊先生をはじめとする昭和の達人がある意味完成した治療法と聞きます。クラシカルオステオパシーではワーナム先生が基本的にルーティンを中心とする手法を打ち立てたて、大学を創立しイギリスでクラシカルオステオパシーの協会を設立したのがちょうど1980年代、ワーナム先生が70歳前後のことでありました。キャンベル先生曰く、ワーナム先生の治療が一番脂がのっていたのは70代の頃だった、とおっしゃられておりましたので、ちょうど達人レベルに達した時にクラシカルオステオパシーをさらに積極的に世に広め、同時にその凄さに魅かれた沢山の生徒がワーナム先生の大学に入学したと考えられます。

どこの馬の骨とも分からない中途半端な治療家が教える治療法より、この人は達人、名人だ、と思える先生から是非学びたい、というのは当たり前のことであり、だからこそその先生たちの下に多くの弟子が集まり一つの流派が形成されたのは当然でありましょう。

しかし、ここで問題なのはその創始者がすでに達人になってしまっている、ということです。私はワーナム先生の人生についてそこまで詳しくはありませんが、聞くところによりますとワーナム先生は30歳頃にオステオパシーをアメリカからイギリスにもってきたリトルジョンから学んだのがその始まりです。その他にもジョセリンプロ―ビーやら、エドワードホール、ダグラスマンなどイギリスのオステオパシーの創成期を担った先生から学んでいた、と聞いたことがあります。そしてワーナム先生は始めから達人ではなかったでしょう。いくらATスティルから直接オステオパシーを学んだリトルジョンに教えられたとしても、始めの何十年かはやはり患者さんを治せずに悩んだこともあるでしょうし、リトルジョン以外にも上述の先生に教えを乞うたこともあったでしょう。リトルジョンから学んだテクニックだけでなく、そういった先生から学んだ技法を色々試したこともあるでしょうし、もしかしたらオステオパシー以外にも目を向けた経験もあったかもしれません。

様々な先生に教えを乞い、沢山の患者さんに向き合い、治せたり治せなかった経験を40年した後に完成したのが現在のクラシカルオステオパシーであります。つまり今、我々が学んでいるクラシカルオステオパシーというのはワーナム先生が最終的に到達した境地の、達人、名人の業であり、あのシンプルなルーティンはワーナム先生の40年以上にも渡る学びの歴史と治療の経験の積み重ねと取捨選択の後の、「これだけやれば人は治る」というエッセンスが凝縮された最後の一滴では無いのでしょうか?

そんな凄いものを私のような才能も経験も何もない人間が学んでも、その有難さが分かることもありませんし、本来クラシカルの持つ凄さを体現出来ないのも当たり前です。いくら秘伝の武術の技を学んでも、力の強い人に掴まれたらまるで動けなくなってしまい何も出来ないのと同じであります。







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by kaiondo102 | 2018-07-17 00:55 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(0)

根本治療で効果を出すために 3

今から約40年前、なんとか強い男になりたかった私は中学でボクシング部に入りましたが、強くなるには痛くて苦しい思いをしなければならないということを体感し、松田隆智という中国武術研究家の本と出会いました。以前も書きましたがその本には、中国拳法や日本の古流武術を学び、正しい型を修練していけば、どんな相手にも勝てるようになる。才能や筋力や体力が無くても負けない、ということが書いてありました。一方、ボクシングやレスリング、空手や剣道といった現代格闘技は、才能のある一部の人間しか強くなれない、しかしどんなに現代格闘技で一流になろうとも、伝統武術を修めている人間には勝てない、的な事も書いてありました。この松田先生の本を読んで、私はさらに中二病をこじらせてしまうことになり、ようやく40歳すぎて中二病を克服することが出来ました。

秘伝の型を学べば強くなれるか、といいますと現実はそうは簡単にいきません。インターネットの発達で伝統武術家が現代格闘技の選手たちに無残に敗れていくという動画を良く目にするようになりました。勿論伝統武術家のレベル云々はあると思いますが、かといっても現代格闘技の選手もきっとトップレベルではないでしょう。それでも伝統武術家は何もできず、一方的にボッコボコにされます。どうやらいくら秘伝の型を学んで、合気を習得していたとしいても、現代格闘技に対応した痛くて苦しい思いで練習をしなければ素人同然で手も足も出ないようであります。

なんとなく、私が通訳をさせていただいていたクラシカルオステオパシーもこの伝統武術に近い臭いを通訳を始めたことから感じておりました。確かに講義を聞くと素晴らしいです。スティルの時代から続く正しいオステオパシーであり、リトルジョンがそのオステオパシーを生理学的に解釈したため、非常に洗練されたものになっている。一つ一つの技法は常に生理学的な効果が発揮されるように出来ている。人体と重力の関係性も深く研究している、etc。とにかくその理論は通訳をしながらも心が震えるものがあり、実際に受講生と話しをすると、このクラシカルで何でも治せるような気分になる、という話を良く聞いたものです。

色々批判めいたことを書いておりますが、クラシカルから全く縁が無くなった今でも私はクラシカルは大好きです。流れるようなルーティン、長てこ技法、身体の反応の生理学的解釈などをクラシカルから通訳をしながら深く学ばせていただきました。しかし私もイギリスの講師がやっているようなやり方で治療効果を出せる感じはしませんし、それは多く受講生もそう感じ、その答えを見いだすことが出来なかったからこれまで沢山辞めていったのでしょう。実際、2トップが患者さんを治療するところを拝見しても、正直治ってるのか治っていないのか私の目には分からないものでした。

このクラシカルオステオパシーだけでなく、他の根本治療といわれる治療法各派、そして伝統武術は本来は素晴らしいものであります。しかしそれぞれどのようにしてその真髄を実際に治療で、闘いで実現出来るようになるか、という非常に難しい問題を抱えているような気が私はします。







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by kaiondo102 | 2018-07-09 01:13 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)

根本治療で効果を出すために 2

私が言う根本治療とは、東洋医学でいう本治法を中心に組み立てられた治療法の事を言います。それぞれ治療法には必ず哲学が存在します。人の病を作り出す根源とは何か、それはどのように発現するか、それをどうやって治療するのか、という一連の流れを持つ哲学というがあるように思います。

例えば私の中で根本治療の代表は鍼灸の経絡治療であり沢田健先生の太極療法です。病を作りだす根源は五臓六腑の気の乱れであり、それは脈を始めとして腹や舌、体表の経絡の変動として発現し、それらの変動を鍼と灸という道具を使って治療します。

カイロのある流派は「内的知性」が延髄に宿り身体中に流れるが、それが上部頸椎の変位によって流れが妨げられる事によって健康が障害されるため、その頸椎の変位を治療します。

均整は厳密には本治法とは言えませんが、心身の不調は身体の歪みとして発現し、その歪みは十二種に分かれる。それぞれの歪みを整え平衡体を作ることで健康になる、と考え十二種体型の治療が基本となります。

クラシカルオステオパシーは、人体の関節を始めとする全ての構造体はそれ自体及びそれらと隣接あるいは関係する構造体との間に自由な動きが存在するが、その自由な動きが妨げられることによって解剖学的な異常から生理学的な異常が作り出され、健康を害する。その構造体の自由な動きを回復させる治療(ルーティン)によって、生理学的な異常を克服する、ということになるでしょうか。(もしここまでで何か違ったらご指摘ください)

つまりそれぞれの流派が病の根源である、である原因を治療すれば、患者の身体に現れている症状は結果であるため、その症状は自然と改善する、というのが本治法的治療法に共通する概念ではないでしょうか。

根源にアプローチできれば何でも治せるなんて、なんて素晴らしいのでしょうか!!これを聞くだけで私のような中2病をこじらせた人間はわくわくします。まるで以前憧れていた、中国拳法の世界であり、古流武術(合気)の世界であります。人と殴りあい、取っ組み合い、苦しく痛い思いをしなくても、秘伝の型さえ学んで気の力さえ大きくなればどんなものにも負けない、という世界観と非常に類似しているように思います。臆病で怠け者の私のロマンを掻き立てます。

ですが、現実はそうは問屋が卸してくれません。

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by kaiondo102 | 2018-07-03 01:08 | 臨床雑記 | Trackback | Comments(2)